H27.5.23 「浅水管理の徹底を

【第6号】
平成27年5月23日
福光農業改良協議会
砺波農林振興センター 南砺班
福光農業協同組合 営農部
1 当面の水管理
~初期分げつは、充実した穂につながります~
2 中後期除草剤(移植)~雑草の種類を見極めて適期に散布することがコツ~
① 高温(30℃以上)が予想される場合は、薬害の危険性が高いためマメットSM1キロ粒
剤の使用を避けましょう。
②体系是正剤の使用後に雑草が残った場合は、以下の除草剤を遅れずに散布しましょう。
③粒剤(バサグラン粒剤を除く)の場合は、散布前に水の入れ換えや軽い田干しを行った後、
やや深水状態で散布し、その後7日間は3~5cm の湛水状態を保ちましょう。
④液剤の場合は、落水状態で雑草の茎葉に確実にかかるように散布し、3日間は落水状態を
保ちましょう。バサグラン粒剤も落水状態で散布し、同様に落水状態を保ちましょう。
⑤除草剤の散布は風の弱い時に行い、除草剤が隣接ほ場や他作物へ飛散しないように注意
しましょう。
対象雑草
農薬名
10a当り使用量
総使用回数(使用期限)など
移植後 7日~ノビエ4葉期
1kg
移植後25日~ノビエ5葉期
1.5kg
移植後20日~ノビエ6葉期
100mℓ
(希釈水量70~100ℓ)
2回以内(収穫30日前まで)
※落水処理
1kg
2回以内(収穫30日前まで)
移植後25日~35日、ノビエ3葉期~4葉期
1.5kg
2回以内(収穫40日前まで)
ヒエクリーン豆粒250
移植後15日~ノビエ4葉期
250g
1回(収穫45日前まで)
クリンチャーバスME
移植後15日~ノビエ5葉期
1,000mℓ
(希釈水量70~100ℓ)
クリンチャー1キロ粒剤
ノビエのみ
使用時期
クリンチャーEW
クリンチャージャンボ
移植後15日~25日、ノビエ3葉期
2回以内(収穫30日前まで)
2回以内(収穫50日前まで)
※落水処理
移植後20日~ノビエ3.5葉期
但し、移植後30日まで
1kg
1回
※高温( 30℃以上) が予想さ
れる場合は使用を避ける。
イネ5葉期以降に散布する。
フォローアップ1キロ粒剤
移植後25日~ノビエ5葉期
1kg
1回(収穫60日前まで)
バサグラン粒剤
移植後15日~50日
4kg
1回(収穫60日前まで)
※落水~ごく浅水処理
バサグラン液剤
移植後15日~50日
500~700mℓ
(希釈水量70~100ℓ)
イボクサ、
ノビエ、広葉
雑草
アクシズMX1キロ粒剤
移植後7日~ノビエ4葉期
イボクサ
クサネム
ノミニー液剤
移植後30日~イボクサの茎長30cmまで
ノビエ
+
マメットSM1キロ粒剤
広葉雑草
広葉雑草
のみ
2回以内(収穫50日前まで)
※落水処理
1kg
1回(収穫45日前まで)
50~100mℓ
(希釈水量100ℓ)
1回(収穫60日前まで)
※落水~ごく浅水処理
※詳しくは、営農とくらしP.38、40~41 を参考にして下さい。
直播の除草体系は営農とくらしP.39、42~43 を参考にして下さい。
① 中干し前の溝掘りは、早生品種は 5 月末頃、その他品種
は6月上旬に行いましょう。
②溝の間隔は、10~15条に1本程度を目安に、秋まで
残るしっかりした深い溝を掘りましょう。
③中干しは田植後 1 ヶ月頃を目安に開始しましょう。
④マメット SM1 キロ粒剤等の中後期除草剤を散布する場合は、
先に溝を掘り、軽く田干しを行ってから散布しましょう。
軽く田干しして田を少し固めて
~中干しと今後の水管理の効果を高める重要な作業~
から溝を掘ることがコツ。
3 溝掘り
中干し効果と収穫までの通水効率を高めるため、溝掘りを徹底しましょう。
安全・安心な米づくりのため生産履歴の記帳とGAPの実践をおこないましょう。
①中干しまで、2~3cmの浅水管理を徹底し、初期分げつの確保に努めましょう。
②田がわいたり、藻が発生しているほ場では、水の入れ換えや軽い田干しを行いましょう。