プロフィール - らくのうマザーズ

昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
プロフィール
(後列左から) 紗祐里さん、 徹さん、 富吉さん、 よみ子さん
(前列左から) 優心くん、 太陽くん
―1―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
主催
熊本県酪農女性部協議会、 らくのうマザーズ
去る2月8日 (土)、 益城町健康福祉センター調理室において、 熊本県酪農女性部協議会 (若杉史会
長) 並びにらくのうマザーズの共催による第9回牛乳・乳製品を使った料理コンクールが開催されました。
このコンクールは、 一般生活者に牛乳・乳製品を食材として広く利用して頂くことでその消費拡大と
食生活の向上に資することを目的に開催するもので、 今回より 「料理持ち込み形式」 から 「調理実演形
式」 に変更されました。 応募総数162点の中から1次審査で7点が通過、 7名の出品者に最終審査に出
て頂き、 60分間で調理して頂きました。
最終審査は、 普及性、 味覚、 独創性、 利便性、 総合評価の5項目で管理栄養士の戸次元子さんを審査
委員長に、 熊本県食生活改善推進員連絡協議会御船支部長の上田けい子さん、 らくのうマザーズ新美浩
代表理事常務、 阿蘇ミルク牧場川上純二支配人、 および熊本県酪農女性部協議会若杉史会長の5名で行
われました。 審査の結果、 最優秀賞に牧野美千子さん (山鹿市、 主婦) の 健骨ロールキャベツ が選
ばれ、 優秀賞2点は土肥輪花さん (尚絅大学) の ミルクライスカレー 、 乙益香澄さん (県立南稜高
等学校) の みそミルク豚キムチうどん 、 優良賞4点は古庄美智子さん (酪農家) の ベジタブルな
カスタード・プリン 、 中村香恵さん (東海大学) の 3種のきのこリゾットとカレー風味のヨーグル
ト焼き∼カッテージチーズサラダを添えて∼ 、 荒牧沙紀さん (慶誠高等学校) の まるごとかぼちゃ
シチュー 、 平木詩乃さん (専修学校常盤学院) の あっさりヘルシー牛乳ラーメン が選ばれました。
調理時間60分という中で緊張され、 調味料の入れ忘れや中々火が通らず苦労している方など、 ハラハ
ラ、 ドキドキの60分だったようです。
また、 記念講演として東海大学農学部教授 井越敬司先生による 「乳発酵食品チーズの生活習慣病予
防」 と題した90分の講演が行われました。
最終審査に出品された料理のレシピを4ページから紹介します。
7名の出品者と審査員
最優秀賞受賞
講師 井越 敬司先生
(東海大学農学部教授)
審査風景
―2―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
―3―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
第9回牛乳を使った料理コンクール入賞作品
(4人分)
最
優
秀
賞
【発案者からのコメント】
カッテージチーズの入った料理でホエーも無駄なく使っておりま
すが、 牛乳の嫌いな方や子供からお年寄りまで幅広い年齢の方に好
評です。
優
秀
賞
(4人分)
【発案者からのコメント】
お米を水の代わりに牛乳で炊くことで食事の中に牛乳を取り入れ
やすくしました。
ミルクライスなので子供でも食べやすいマイルドな味わいになり
ます。
パプリカを型抜きし、 見た目にもこだわりました。
―4―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
優
秀
賞
(4人分)
【発案者からのコメント】
牛乳の臭みを消すために、 味噌を使用し、 牛乳によってスープ
にまろやかさを出した。
優
良
賞
(4人分)
【発案者からのコメント】
野菜は苦手という子供達に大好きなカスタード・プリンにペー
スト状にして加え、 色、 味を楽しみながら簡単にできるおやつプ
リンです。
―5―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
(4人分)
優
良
賞
【発案者からのコメント】
牛乳1000mlの1パックを1回の料理で使い切ることができる。
栄養バランスも良く、 美味しい。
(4人分)
優
良
賞
【発案者からのコメント】
器ごと食べられてビタミンCたっぷりかぜ予防できます。
―6―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
優
良
賞
(4人分)
【発案者からのコメント】
牛乳の高い栄養価に着目し、 その美容効果に期待してこのメニュー
を考案しました。
麺を春雨にしヘルシーにしたこと、 牛乳をあっさりしたスープに
仕上げたことが自慢です。
―7―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
ボウリング大会開催
主催
熊本県乳牛改良同志会
去る、 2月10日 (月)、 スポーツ及び交流会を通じ会員相互の融和と親睦を深め、 組織の更なる団結
を図る目的で熊本市中央区のT. Tマスターズボウル熊本を会場に熊本県乳牛改良同志会 (松野克紀会
長) 主催でボウリング大会が開催されました。
会場には子供連れの会員も見受けられ和やかな雰囲気の中、 個人の部に39名 (非会員3名を含む)、
夫婦の部に24名の参加があり各部門で2ゲームの合計得点を競いました。
【個人の部】
優勝者は323点で富田洋介さん (鹿本酪)、 2位は318点で清水大介さん (JA菊池・旭志)、 3位は297
点で井上久則さん (鹿本酪) の順となりました。
【夫婦の部】
優勝者は474点で林田敏之夫妻 (球磨酪)、 2位は469点で新永文治夫妻 (熊本酪)、 3位は454点で宇
藤貴夫夫妻 (大阿蘇酪) の結果となりました。
尚、 参加者全員に商品券・ホームベーカリー等の素晴らしい記念品が得点順に応じて贈られました。
また、 この誌面をお借りいたしまして、 ご協賛頂きました各業者の皆様、 有り難う御座いました。
―8―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
去る平成26年2月24日 (月)、 益城町平田のJA熊本市畜産センターで第30回熊本中央B&Wショー
(熊本中央B&Wショー連絡協議会主催) が開催されました。
審査員はチャーリーウィルさん (セレクトサイアーズ) で、 第1部から第9部、 支部対抗牛群の序列付
けが行われ、 第1部から第9部の上位2頭によりグランドチャンピオン、 リザーブチャンピオンが決定
されました。
経産牛の部グランドチャンピオンには㈲トミーフィールド (熊本市農協) 所有牛のトミーフイールド
ジヨーダン ウインチエスター号、 経産牛の部リザーブチャンピオンには中原達哉さん (火の国酪農
協) 所有牛のグラビンデール ブレークアウト フラン号が選ばれました。
また、 未経産牛のグランドチャンピオンには梶原裕己さん (上益城農協・清和) 所有牛のコピー ス
パイラル ベール号、 未経産の部リザーブチャンピオンには浦島寿幸さん (火の国酪農協) 所有牛のビー
チ アイランド イーグル コピア号が選ばれました。
―9―
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
去る平成26年2月25日 (火)、 くまもと酪農生産性向上対策支援事業に係る酪農セミナーが、 らくの
うマザーズ3階大会議室で開催されました。
本セミナーでは、 講演テーマを2つに分けており、 午前の部ではらくのうマザーズ主催のもと、 (一
社) 家畜改良事業団前橋種雄牛センターの嘱託獣医師である砂川政広氏を講師としてお迎えし、 「ホル
スタイン種選別精液の利用と課題」 という演題のもとで、 選別精液を使う利点や取扱い方法、 雌選別精
液によるホルスタイン種の採卵などについて講演をして頂きました。
午後の部では、 熊本県乳牛改良同志会及び熊本県乳用牛群検定組合主催のもと、 セレクトサイアーズ
のチャーリーウィル氏を講師としてお迎えし、 「種雄牛の改良の方向性と展望」 という演題のもとで、
ジェノミクスの現状や利点や課題などについて講演をして頂きました。
午前、 午後の部とも非常に興味深いお話をお聞きすることができました。
チャーリーウィル氏
砂川政広 氏
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
酪農部長会北海道研修
熊本県酪農部長連絡協議会 (野満洋祐会長) は、 2月3日∼5日の3日間、 北海道の酪農・乳業研修
を実施しました。
乳業研修では 「よつ葉乳業十勝主管工場」 にて需給調整機能を強化した農民工場としての役割や、 生
産者と共に開発しているこだわり牛乳などについて話を聴きました。
生産量の2割しかシェアはありませんが、 市乳の商品開発を積極的に行っており、 ノンGMO牛乳や
低温殺菌牛乳、 放牧牛乳、 生産者指定の顔写真入り牛乳など多品目を販売して収益確保に努めていると
のことでした。
また酪農研修では札幌の 「ホクレン本部」 を訪問し、 瀧澤副会長、 板東常務、 近藤酪農部長といった
方々に対応頂き、 北海道酪農の現状や課題ならびに今後の対策についての説明の後、 北海道と都府県酪
農について、 また今後の日本酪農についての活発な意見交換がなされました。 北海道の離農戸数が年間
200戸以上にも上ることとそれに新規就農が追いつかないこと (年間40名前後に留まる)、 草地更新が進
まず生産性が低下していること、 規模拡大農家の抱える問題や後継者対策など、 北海道の抱える問題
(同時に熊本の問題でもあるが) と対策について説明があり、 様々な意見交換を行いました。 TPPに対
しては恐るるに足りず、 足元を固めていくことが先決との強い気概を感じました。 その後懇親会への参
加もいただき充実した北海道研修となりました。
研修風景
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
去る2月15日 (土)、 熊本県酪農青壮年部協議会 (内ヶ島賢勇委員長) はJA植木まつりの会場であ
るカントリーパークにおいて、 牛乳に関するアンケートを実施するとともに、 リーフレットとLL製品
約1,000本を無料配布し、 昨年10月からの乳価値上げの理解を求めるチラシも配り、 酪農や牛乳に対す
る理解醸成と消費拡大を訴えられました。
当日は、 天候にも恵まれ、 盛況に行うことができました。 皆さん、 お疲れさまでした。
平成25年分
酪農青色申告研修会開催
去る2月6日 (木)、 らくのうマザーズ大会議室において、 毎年恒例の酪農青色申告研修会が開催さ
れました。
午前の部には、 熊本西税務署より阿部淳一特別記帳指導官と大藏剛記帳指導推進官をお招きし、 間違
いや記入漏れが起きやすい箇所等、 確定申告書作成上の留意事項等を詳しく説明して頂きました。
午後の部には、 昨年に引き続きまして、 合志市で税理士事務所を開設されている藤本弘視税理士をお
招きし、 青色申告の特徴に加え、 経営継承に関わる相続・贈与等多岐にわたりご講演を頂きました。
昼休み等空いた時間を利用して講師に質問する姿が数多く見られ、 大変有意義な研修会となりました。
熊本西税務署
阿部特別記帳指導官
藤本税理士
研修会風景
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
― コラム ―
蹄
三
昧 (ていざんまい)
「ゴー ゴー∼」 と元気な声が牛舎内にひびく。 さあ、 搾乳のための追い込
み開始だ。
「GO!!GO!!」 地声が裏声となる。 数頭の牛が足を引きずりながら列の最後尾
にいる。 搾乳毎に繰り返されるこの光景―あまりにも慣れすぎてはいないだろ
(有) エッグ
うか。
足痛牛を業界用語では跛行 (ハコウ) 牛とよぶ。 たまたま跛行牛を目にした
オバサンが言った。 「ああウシさん、 かわいそう」。 跛行は見る人に実に痛々し
い印象をあたえる。 また跛行牛は言うまでもなく生産性の低下ということから大きな問題だ。 つまり消費者側
のアニマルウエルフェア、 生産者側のカウコンフォートの考え方からも問題である。 だから大問題のはずなの
である。
しかし現実にはなかなかこの問題に真摯に取り組もうという人も組織もいないことに着目したのが丁度6年
前、 桜の咲く頃であった。 この問題を正面からとらえることをして 「蹄王学」 などと時代錯誤の大げさな名前
をつけ零からのスタート。 「蹄王学は帝王学に通ず」 という意味不明の理由で先ずは身内を引き込む。 従来こ
の業界では師匠と弟子 (でっち) の関係で時間をかけて技術を習得していくのが慣例となっているらしいがそ
んな時間的余裕はない。
サッカーの世界で 「三つのB」 ということがいわれる。 Bで始まるサッカーの3要素、 すなわちボールタッ
チ、 ボディバランス、 ブレインの事である。 これを 「蹄王学」 に置き換えるとボールタッチは技巧、 手先の技
術、 蹄の削り方、 治療の仕方。 ボディバランスは体力、 そしてブレインは全体の作業の段取りや流れを読み瞬
時に判断をくだす柔軟な頭脳。 (注:学校の成績とは無関係)。 この中で一番大事なのはブレインだ。 アイデア
は出せば出すほど泉の如く湧き出て決して枯渇することはない。 逆に出さないでいると再起動不能となる。 こ
れは真実である。 この考え方を取り入れると…思ったとおり…それいけドンドンである。 牛の追い込みはまさ
にサッカーと同じ。 牛の動きを事前に予想、 うまく折り返して枠場に入ってゴ∼ル!!
よく何を考えて 「削蹄」 しているのかとの質問をいただく。 機能的削蹄、 つまり蹄の本来の機能が十分に発
揮できるような形にすること。 角度があり踵はピシッとしまり、 長さはその牛の体格相応に長すぎず短すぎず、
内外蹄のバランスがとれていること。 削蹄家としてはそこに機能美、 造形美を求めたいものだ。 作業中には唇
に歌を、 それはもちろん 「軍艦マーチ♪」。 そして出来上がった作品ならぬ削品をみてその牛の歩く姿に想い
をはせる。 「小股の切れ上がった牛」、 そこはかとなく雌牛としての年相応の 「色香の漂う牛」 だ。
将来の酪農産業の予測がある。 生乳生産量の50%は、 規模拡大した20%の酪農場が生産し残る50%を残りの
80%の農場が担うというものである。 これは将来予測となっているがもうすでに現実になっているところまた
それ以上に進んでいるところもある。 現実は予測をはるかに超えるスピードで進んでいる。
現在の活動エリアは将来の道州制を念頭に九州一円である。 「地元で仕事がないから遠くまで行かざるをえ
ないのだ」 と批判する人もいれば 「県外からもよばれるくらい人気があるのだ」 と逆に評価する人もいる。 い
ずれも的を得ている。 同じ九州でも県境を越えることで酪農家の意識の差、 情報の差を痛感させられることは
多い。 その差は指導団体の有り様によるところが大きく影響しているのでは、 と思う。 「九州はひとつ」 のス
ローガンを最近目にすることはなくなった。 今こそもっと九州内の酪農家の横のつながりが強化されるべきで
はないだろうか。 いろいろな情報を共有し連帯を強化することが今後の厳しい時代を乗り切るための力となる
と確信する。
昨今、 日本国憲法について 「改憲派」、 「護憲派」 の議論が次第に熱を帯びつつある。 将来どんな憲法になろ
うとも酪農家は 「永遠の護蹄派」 であることに変わりはない。
(有) エッグ
代表取締役
1948年愛媛県生まれ、 鹿児島大学農学部獣医学科卒業
青年海外協力隊、 日本酪農協同㈱を経て79年熊本県酪連入会。
88年同会を退会して (有) エッグを設立。
家畜の診療と人工授精の傍ら 「たらちね工房」 を立ち上げ、 手作りハムと養蜂
を開始するもあえなく頓挫。
07年より一般診療を止め削蹄、 蹄病専科として現在にいたる。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
らくのうマザーズ生産本部
一般会計総額95兆8823億円の過去最大規模となる平成26年度予算案は、 衆議院本会議で可決し、 現在
は参議院で審議中ですが、 憲法の衆議院優越規定により年度内成立が確定しました。
そこで、 平成24年度及び25年度補正予算を含め、 畜産酪農関連事業の一部概要についてお知らせします。
1. 畜産・酪農経営安定対策 (事業の一部紹介)
加工原料乳生産者補給金 (31,084百万円)
加工原料乳生産者補給金等暫定措置法に基づき、 加工原料乳に加えて新たにチーズ向け生乳も補
給金の対象となりました。
【脱脂粉乳・バター等向け生乳】
補給金単価12.80円、 交付対象数量180万トン
【チーズ向け生乳】
補給金単価15.41円、 交付対象数量52万トン
持続的酪農経営支援事業 (6,226百万円)
持続的な経営を行う酪農家 (飼料作付面積を確保し、 環境負荷軽減に取り組んでいる者) に対し、
飼料作付面積に応じた交付金が交付されます。
①交付対象者の要件
・飼料作付面積が北海道で40a/頭以上、 都府県で10a/頭以上
・環境負荷軽減に取り組んでいること
②交付金単価
飼料作付面積1haあたり15千円
2. その他
酪農生産基盤維持緊急支援事業 (1,003百万円・事業の一部紹介)
都府県の生産者集団等が地域酪農生産基盤維持計画を策定して行う取組に対し、 次の支援が行わ
れます。
①後継者確保対策
担い手と位置づけられた後継者に対して、 初妊牛の導入、 畜舎の増改築等の経営基盤の強化の
取組を支援する場合に費用の一部を助成する。
・初妊牛の導入 (50,000円/頭)
・性判別受精卵移植への補助 (100,000円/頭上限・補助率1/2) 等
②乳用牛の円滑な継承の推進
地域内で生乳生産を中止する酪農家や経営規模を縮小する酪農家の乳用牛を地域内の酪農家で
継承する場合に奨励金 (32,000円/頭) を交付する。
③高能力雌牛の整備
地域内の低能力雌牛に遺伝的能力の高い性判別受精卵を移植し、 高能力な雌牛の整備を行う場
合に、 費用の一部を助成する。 (60,000円/頭上限・補助率1/2)
酪農経営安定対策補完事業 (1,284百万円)
①酪農経営安定化支援ヘルパー事業
・酪農ヘルパーの人材育成や傷病時利用の負担軽減、 育児サポート、 広域利用調整等に対して助
成する。
②牛群検定システム高度化支援事業
・乳牛の長命連産性に関する改良を図るための肢蹄に関するデータ収集やゲノミック評価の実施
に必要なサンプルの収集、 低能力の乳用雌牛に黒毛和種受精卵を移植する場合の一部経費につ
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
いて助成する。
飼料自給力強化支援事業 (12,700百万円・事業の一部紹介)
①都府県酪農経営国産粗飼料利用体制強化事業
都府県酪農の輸入粗飼料への依存体質を改善し、 国産粗飼料の利用・定着を推進するための取
組の支援 (6,100円/頭) を行う。
・取組内容:二期作・二毛作、 借地利用、 優良・奨励品質、 耕畜連携、 国産粗飼料の広域流通、
知事特認
・面積要件:1a/頭以上
畜産収益力向上緊急支援リース事業 (7,041百万円)
①畜産経営における飼料用米など (その他の飼料作物含む) を活用した飼料自給率や生産性の向上
に必要な機械
②飼料生産受託組織等の経営の高度化に必要な機械のリース方式による導入について助成。
・補助率は①が1/3、 ②が1/2
※この事業の第1次募集は終了しており、 第2次募集の実施は未定です。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
①記録的な大雪被害
2月8日頃から全国的に急速に発達した低気圧による寒波や雪の被害が出た。 続く13日に発生した低
気圧は本州南岸沿いに北上し19日まで千島近海に停滞したが、 これが全国に記録的な雪と大きな被害を
もたらした。 熊本県内では阿蘇中心に300を超すビニールハウスの倒壊などがあり、 野菜・イチゴなど
を中心に大きな被害が出ているが、 県の調査では施設なども含む被害総額は6億を超えるものとなった。
酪農関係では阿蘇地区の牧場2カ所で施設倒壊や屋根崩落4棟、 一部損壊数ヶ所、 乳牛死亡16頭、 事
故牛5頭などに加え、 通行不能による集乳遅延などが発生した。 屋根の崩落した牧場では、 崩落前、 屋
根に1mもの積雪を確認している。
全国的には、 都府県全体で、 集乳不能、 遅延、 停電によるバルク冷却不能等で、 約1,600㌧の生乳が
廃棄となっているほか、 牛舎倒壊や屋根崩落など施設被害も多数発生している模様。 被害の詳細につい
ては以前不明のものも多い。 また北海道では、 釧路管内、 根室管内、 網走管内などで16∼17日集乳が出
来ずに生乳廃棄となったり、 除雪車先導での集乳作業を実施したところもある模様。
②北海道の14年度生乳取引交渉スタート
ホクレンと道内の乳業メーカー各社の生乳取引契約更改の申し入れは1月末までに行われるが、 今年
は政府の酪農関係予算が例年より早い昨年末に決まった為、 取引交渉も今年は早期決着が期待されてい
る。 一方で生産コストの上昇や生産減による需給逼迫、 国際乳製品価格の高騰、 昨年の牛乳値上げ、 4
月の消費増税など需要の不透明感からギリギリの攻防が予想される (2/3酪乳速報)
③世界の主要輸出国乳価は13年から大幅値上がり、 日本との価格差縮まる
新興国の経済発展による需要増で国際需給が逼迫。
乳製品の輸出はNZ、 豪州、 米国、 EUの3カ国1地域で全体の9割を占める。
EUでは10年までは㌔30∼40円であったものが、 12年には50円程度に。 13年にはさらに約57円に。 N
Zでは13/14年度で42%増、 豪州でも22.3%の増。 また米国でも農務省が14年の乳価を3.5∼7%の上昇
と予想。 (2/10酪乳速報)
④2014年1月1日の乳牛頭数 143万5237頭 (▲1.6%≒▲23,300頭/前年)
内訳 北海道82万3,786頭 (▲0.9%)、 都府県61万1,451頭 (▲2.6%)
※2歳未満 48万8,568頭 (+1.7%) 北海道・都府県とも増
2歳以上 94万6,669頭 (▲3.2%)
〃
減
⑤世界の穀物市場 90年代後半より6億トン拡大 (18億㌧→24億㌧)。
生産量が消費量を下回れば投機マネーが入り、 穀物価格が高騰する構図に。
シカゴ相場を見ると、 価格帯の下値は今世紀以降、 トレンドとして切り上がっている。
(資源・食糧問題研究所 柴田明夫氏講演より:2/7酪乳速報)
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
輸入粗飼料の情勢
H26.3月号 (H26年2月情勢)
延期されていた2月からのGRI (基礎レート) 値上げ予定は、 大半の会社がさらに延期している模様。 どの船
会社もコンテナ部門の採算悪化が続いており、 今後も海上運賃は強含みの予想。
北米コンテナ船
PSWのロサンゼルス/ロングビーチ港ではシャーシの無料貸出を停止する船会社が増えている模様。 また、
フレート
1月末に降雨と降雪があった影響で、 PNWのシアトル/タコマ港やポートランド港ではコンテナ搬入の遅れ
が懸念される。
何か月にもわたって停滞した高気圧の影響で、 カリフォルニア州では100年に1度とも言われる大干ばつに見
カリフォルニア 舞われている。 同州知事が非常事態宣言を発令するほど事態は深刻化しており、 放牧用の牧草の生育にも影
響が出ている模様。 そのため、 アルファルファをはじめ、 どの草種も産地価格は上昇傾向にあると伝えられ
の旱魃状況
ている。 (下段参照)
【米国産】砂糖の相場価格が低調に推移しており、 かつ作付の遅れによる単収減が予想されることから、 13
年産の作付面積・生産量は前年比5%減の見込み。 生産量が減少している欧州からの引合いも強く、 産地価
格は堅調に推移している。 降雪の影響によるデリバリーの混乱に注意が必要。
ビートパルプ
【中国産】13年産作付面積が減少し、 生育中の天候も良くなかったため、 生産量は前年比25%減と伝えられ
ている。 韓国と日本向けの輸出数量は限定的になる見込みで、 買付けを断念せざるを得ないような今までに
ない高い価格提示もあるようで、 他産地ほど生産量が減少していない米国産へ切り替えることも有益と思わ
れる。
13年産は、 どの産地も雨当たり被害を受け、 例年では考えられないような悪い作柄となった。
米国産の輸出量は1位のUAEと2位の中国向けを合わせると6割強を占めており、 主導権は両国が握ってい
アルファルファ
ると言える状況。 14年産以降もさらに両国の輸出量は増加する見込みであり、 かつサウジアラビア向けにも
本格的に船積みが始まるとも言われており、 注意が必要。
【米国産】主産地のコロンビアベースンとエレンズバーグでは、 1番刈収穫時期の6月中下旬にあった降雨
の影響で8∼9割の雨当たり被害が発生し、 “史上最悪な厳しい作柄”となった。 ハイグレード品の確保は
極めて困難な状況。 また、 10月出港分から屋内くん蒸費用を加算しており、 費用対効果のある価格帯ではな
くなっているため、 他草種への移行も視野に入れる必要があると思われる。 作柄の良し悪しに係わらず生産
コストに対し高く売れており、 14年産の作付面積はさらに増えることが早くも見込まれている。
チモシー
【カナダ産】主産地のレスブリッジとクレモナ (アルバータ州中央部) では収穫時期に降雨があり、 ハイグ
レード品の発生は限定的。 カナダ産も作柄は悪く、 産地価格は手の届かないところまで高騰しているのが現
状。 米国産同様に他草種への移行を検討する必要があると思われる。 生産コストに対して高く売れており、
小麦やキャノーラなどの穀類の相場価格が一時期に比べ軟化していることから、 14年産の作付面積は増える
ことが予想されている。
スーダン
【インペリアルバレー産】茎細のプレミアム品や、 きれいなスタックの発生が少なかったことから、 13年産
は茶葉混入が目立つローグレード品以外は、 ほぼ売切れの模様。 産地価格についても、 引き続き強含みで推
移している。
主産地のインペリアルバレーでは、 ロッキー山脈から流れるコロラド川が水源となっているため、 今回の干
ばつがもたらす影響は大きくないと見込まれている。 軟調に推移しているデュラム小麦価格や、 農業用水の
使用制限の動向次第で、 14年産の作付面積が左右すると考えられている。
インペリアルバレーの1/15時点での作付面積は前年対比105%。 生育期と収穫時期に暑い時期が続いたこと
により、 良品の発生が多い作柄となった。
産地価格は、 韓国向けの引合いが弱めに推移していたことも受け、 前年よりも少し軟化している。 科本科牧
クレイングラス 草の中では割安感もあるため、 チモシーやスーダングラスからの切り替えも有益であると思われる。
スーダングラス同様に農業用水の使用制限について実施強化も懸念される一方、 クレイングラスは多年草で
刈取回数も多いことから、 生産コストに対して収入が安定しているとの考えられるため、 14年産作付面積の
推移は予想が難しくなっている。
バミューダ
インペリアルバレーの1/15時点での作付面積は、 前年対比90%。 高値で推移しているため、 日本、 台湾向
けの荷動きが悪くなっている一方、 旱ばつの影響により米国内の肥育農家からの引合いは強くなっている。
種子の生産意欲が強まっていることから、 14年産の作付面積は、 水死価格の動向次第であると考えられている。
ストロー類
13年産の米国産ストロー類について、 雨当たり被害はほとんど発生していない模様。 韓国では自給飼料の作
柄が良いことや、 米国産チモシーやオーツヘイのローグレード品へ需要が移行していることから、 米国産ス
トロー類の引合いが思ったほど伸びていないとも伝えられている。 豪州産ストロー価格も軟調に推移してい
るため、 米国産価格に影響が出てくるか。
オーツヘイ
13年産は、 どの産地も11月までに収穫が終了。 雨当たり被害はあるものの大半が軽い雨で済んでいるため、
ハイグレード品は限定的で、 見た目がきれいな中間・ローグレードが多く発生している。
ハイグレード品の価格は強含みで推移しているものの、 中間・ローグレードの価格は弱含みで推移している
模様。 豪州ドルの動向次第だが、 チモシーやスーダングラスから切り替えて使用することも有益であると思
われる。 また、 12年産はほとんどがハイグレードだったこともあり、 在庫を繰り越して13年産のハイグレー
ド不足分を補おうとするサプライヤーも見受けられる。 一方で、 繰越在庫が少なく、 中間グレードをハイグ
レード品として売る可能性もあるため、 買付け時には注意が必要。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
原料情勢
2月10日発表
米国農務省
トウモロコシ
需給予想
【12/13年産】作付面積97.2百万 (前月97.2百万) エーカー、 単収123.4 (123.4) bu/エーカー、 生産量107億
8,000万 (107億8,000万) bu、 総需要量111億1,100万 (111億1,100万) bu、 期末在庫8億2,100万 (8億2,100万)
bu、 在庫率7.4 (7.4) %。
【13/14年産】作付面積95.4百万 (前月95.4百万) エーカー、 単収158.8 (158.8) bu/エーカー、 生産量139億
2,500万 (139億2,500万) bu、 総需要量133億 (131億5,000万) bu、 期末在庫14億8,100万 (16億3,100万) bu、
在庫率11.1 (12.4) %。
トウモロコシ
相場動向
シカゴ相場は、 未承認GMO品種混入による中国の米国産トウモロコシ輸入拒否等の問題から420¢台まで値
を下げたが、 米国内外の需要が旺盛なため下げ渋り、 南米生産量が下方修正されたこともあり徐々に値を切
り上げ、 現在は440¢台の値動き。
今後の需給予想は、 米国産は豊作だが、 今回の発表で需要が予想以上に上方修正されたことからも、 引合い
の強さが見て取れる。 現時点では大きな材料がなく、 相場は比較的落ち着いているが、 南米の生産量が減少
する可能性があることや、 米国産の引合いの強さから徐々に値を切り上げてきているため、 注意が必要。
国内産大豆粕
米国産大豆需給予想の13/14年見通しは、 生産量・需要量が同程度増加し、 期末在庫見通しは1億5,000万
(1億5,000万) bu、 在庫率4.5 (4.5) %と前月と変わらない結果となった。
シカゴ大豆相場は、 全米の月間搾油量の増加、 アルゼンチンでの天候不順や中国の契約問題から値を上げて
いる。 国産は低調ながら安定した発生量がある見込みだが、 輸入に関しては、 日本が依存しているインド産、
大豆粕高の影響による中国産の減少から輸入数量が大きく減少しており、 今後はタイトな展開が予想される。
糟糠類
フスマの発生量は減少傾向にあり、 需給は引き締まりつつある。 輸入ふすまは入船は順調だが、 価格帯は高
めで推移している。 今後はタイト感からの価格上昇に注意が必要。
グルテンフィードの国内発生量は、 例年に比べ少なめに推移しているが、 配合割合の減少から需給は若干緩
みつつある。 輸入品は中国の旧正月前に増加した需要が落ち着きを取り戻しつつあり、 需給は安定する見込
み。
海上運賃
海上運賃は、 中国の旧正月前の駆け込み需要も見られず、 旧正月が明けた中国が市場に戻ってきたが、 落ち
着いて推移している。 ブラジルの輸出量は順調に推移する見込みであり、 かなりの数の船が既に南米に向かっ
ている。 需要がしっかりしているため、 今後は強含みで推移する見込み。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
平成26年度精肉キャンペーン
らくのうマザーズ 生産本部 畜産部 食肉課
昨年は、 農家戸数や飼養頭数等の減少から肉用牛の供給不足となり和牛を始めとする枝肉相場が高値
で推移する中、 生産者にとっては飼料を中心に生産資材の高騰に先行き不透明感を拭い去れない状況が
今なお続いています。
こうした情勢の中、 酪農経営の安定・向上による生産基盤強化を目的として酪農家から出荷される肉
資源の有効活用による付加価値を高め、 一般消費者並びに関係者へ積極的な販売促進を行うため、下記
の通り精肉消費拡大事業を展開します。
1. 対象期間
2. 目標数量
3. 対象品目
平成26年3月1日∼平成27年2月28日
年間一人当たり12セット
品
冷凍
常温
冷蔵
目
内
容
①熊本若牛セット
(内容量900g/1セット)
・熊本若牛サイコロステーキ (300g×1パック)
・熊本若牛モモ・ウデすき焼き用 (300g×2パック)
②お手軽セット
(内容量1,200g/1セット)
・オリジナルハンバーグ (200g×2p)
・醤油麹ハンバーグ (200g×2パック)
・牛ロース味噌漬けステーキ (200g×2パック)
③国産牛薄切りセット
(内容量900g/1セット)
・交雑種モモ・ウデ (300g×1p)
・国産牛ロース (300g×2p)
④お得用セット
(内容量1,200g/1セット)
・牛切り落とし (300g×2パック)
・合い挽きミンチ (300g×2パック)
⑤ローストビーフセット
(内容量800g/1セット)
・ローストビーフ (約400g×2)
⑥スネカジリ&釜飯の素セット
(内容量1,260g/1セット)
・肥後のスネカジリレトルトパック (160g×3袋)
・牛釜飯の素レトルトパック (260g×3袋)
⑦モツカレー&ハヤシセット
(内容量1,200g/1セット)
・男の牛モツ黒カレーレトルトパック (200g×3袋)
・ハヤシライスルーレトルトパック (200g×3袋)
⑧黒毛和牛ロースステーキセット
(内容量660g/1セット)
・黒毛和牛ロースステーキ (220g×3枚)
⑨特別販売
・その都度企画
4. そ の 他
・原料事情や製造能力の都合により数量を限定する場合があります。
・配送は各担当組合までとなりますが、 個別の宅配は別途承ります。
平成26年度も皆様のご協力よろしくお願いいたします。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
3月1日発売の新製品3品をご紹介します。
ほんのり甘い自家製純生クリームと芳
醇な香りのクリームチーズを使用した、
コクのある濃厚なヨーグルトです。 とろ∼
りとしたなめらかな食感と穏やかな酸味
のクリーミーな味わいがお楽しみ頂けま
す。
生きて腸まで届くビフィズス菌を使
用しています。
原材料にこだわり、 なめらかな口どけ
を追求した極上のたまごプリンです。 阿
蘇山麓の恵が育んだ生乳、 自家製純生ク
リームと契約農場の元気な母鶏から産ま
れた卵を使用してます。
ほろにがカラメルソースと極上のプリ
ンが織りなす風味豊かな味わいをお楽し
みください。
昨年夏、 期間限定で発売しましたらくのうリンゴが
今年も登場です。 ミルクの風味とリンゴの甘酸っぱ
さがマッチした、 まろやかな味わいの乳飲料です。
熊本産のおいしい牛乳と国産リンゴ果汁をミッ
クスしました。 今年も期間限定です。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
春の
オススメ
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
乳業だより
熊本支店
営業活動での一コマ
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