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平成 20 年度
公益通報シンポジウム
資 料
平成21年2月18日
目
1
次
基調講演
内部通報制度が効果的に機能する秘訣と課題
∼組織と社会の安全・安心を求めて∼ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3
駿河台大学教授・経済研究所長、東京工業大学大学院兼任講師
2
水尾
順一
パネルディスカッション
(1)内部通報制度の現状について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥19
東京富士法律事務所 弁護士 小澤 徹夫
(2)富士ゼロックスの内部通報制度 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27
富士ゼロックス株式会社 総務部
リスク&エシックスマネジメントグループ マネジャー 青山 公子
(3)内部通報制度導入への取組 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥39
株式会社ウェルシィ 代表取締役社長 福田 章一
(4)公益通報者保護法について
∼労働者、労働組合の視点から∼ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥49
日本労働組合総連合会 総合政策局経済政策局長 熊谷 謙一
1
基調講演
内部通報制度が効果的に機能する秘訣と課題
∼組織と社会の安全・安心を求めて∼
駿河台大学教授・経済研究所長
東京工業大学大学院兼任講師
水尾
順一
公益通報シンポジウム資料
公益通報シンポジウム資料
内部通報制度が効果的に
機能する秘訣と課題
∼組織と社会の安全・安心を求めて∼
2009年2月18日
駿河台大学教授・経済研究所長
東京工業大学大学院兼任講師
博士(経営学) 水尾 順一
2009−2−18
Copyright©2009 Junichi Mizuo,Ph.D., All Rights Reserved.
1
社会からの信頼(安全・安心)が
求められる時代
衣料品、医療、IT企業の不祥事(い)
食品企業の賞味期限改ざん(食)
ゼネコン・住宅の偽装(住)
2009−2−18
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-3-
2
不祥事の顕在化
潜在化していたものが顕在化した
社会の価値観が変化(公益通報者保
護法も大きな貢献)
2009−2−18
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3
A社:企業倫理アンケートの結果
(941名の社員の声)
①ホットラインの活用に問題あり
できない、しづらい(女性)
②役員や経営幹部の意識が大事
③調査結果のフィードバック
④アンケートの継続と改善
⑤具体的な事例を教えてほしい
⑥ツールが必要(ポスターなど)
2009−2−18
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-4-
4
公益通報保護法の浸透・
定着
最終的な狙い=不祥事を
なくすこと
ポイント=根元か
ら断たなければ
コミュニケーション(風通し
の良い職場づくり)
2009−2−18
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5
「組織の不祥事:発生要因」
1.リーダーの倫理観
2.組織犯罪(風通しの良い
企業風土?)
ー組織全体の倫理観ー
※ ここでのリーダー:トップのみならず
組織の長、管理職も含む)
2009−2−18
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-5-
6
ソクラテス
信念には虚偽と真実がある
プラトン著(1967,訳本)『ゴルギアス』
虚偽の忠誠心(組織、会社の為)
=経済価値優先
2009−2−18
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7
管理職の意識調査
ーデータを改ざんし続ける理由ー
1.B社・管理職研修実施時のケー
ススタディーの回答から分析
2.日程:2007年11月∼2008年2月、
全国7会場
3.人数とグループ数:277名、49グ
ループ
マルチアンサー
2009−2−18
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-6-
8
データ改ざんを続ける理由
番号
1
13
4
11
3
2
5
18
6
8
9
23
12
15
7
20
14
17
理由
売上等の業績重視
非難されたくない
現在は問題がない
なぜ自分が当事者に
隠し通せる
手続きが面倒
品質に影響がない
会社に迷惑をかけない
過去からの継続
顧客の信頼を確保
顧客への迷惑
相談する人がいない
上司からの圧力
不祥事への意識の低さ
顧客の要求に対応
自分だけで解決不能
信用失墜への認識不足
倫理意識の低さ
数
40
29
27
22
17
16
13
12
8
8
6
6
5
5
3
3
2
2
(%)
81.6
59.2
55.1
44.9
34.7
32.7
26.5
24.5
16.3
16.3
12.2
12.2
10.2
10.2
6.1
6.1
4.1
4.1
虚偽の忠誠心
自分かわいさ
倫理観の欠如
69(
67(
(29.6%)
82(
69(30.5%)
30.5%) Copyright©2009
67
29.6%)
82(36.3%)
36.3%)
2009−2−18
Junichi Mizuo,Ph.D., All Rights Reserved.
虚偽の忠誠心
=自我の隠れ蓑
9
自我
(人間
の弱さ)
裏で見え隠
れするもの
2009−2−18
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-7-
10
「人間の弱さ」に働きかける
もの
①教育・訓練
②意識喚起ツール
2009−2−18
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虚偽の忠誠心
打破
=自我の隠れ蓑
11
教育・訓練
Simon(1957):「教育・訓練」は組織構成員
自身の内面に働きかけ、彼らの倫理的
な内発的意思決定や行動に影響を与え
る。
稲葉(1979):その結果、教育・訓練を受け
た構成員の行動のモザイクが倫理的組
織構造を生み出す。
教育・訓練は個人だけでなく、組織全体の
価値観にも影響を及ぼす。反復徹底
2009−2−18
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-8-
12
教育・訓練をサポートする
意識喚起ツール
ポスターやVTR、倫理的価値を伝える
情報誌の作成や社内イントラネットへ
の掲載、その他意識喚起ツール
構成員自身の内面に働きかける
2009−2−18
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13
旧来型のリーダーシップ
「どなり、指示なし、つき返す
見ない、丸投げ、無関心」
サーバント・リーダーシップ
(部下支援のリーダーシップ)
2009−2−18
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-9-
14
大企業病は「妥協」と
「あきらめ」から始まる
⇒指示待ち人間、
ひらめ人間が増え
「ゆでがえる現象」
2009−2−18
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15
サーバント(他者を支援する)リーダーシップ
顧
客
第一線社員
管理職
役員
社長
2009−2−18
サーバント・リーダーシッ
プとは奉仕、つまり、他
者(お客さま、部下など)
支援のリーダーシップ
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-10-
16
風通しの良い企業風土とは
1.自由にものが言える雰囲気
×新入社員だから、女性だから、言えない・・・
2.相手のことを受け入れる心の広さ
まず、聴く。難しい顔をしない、常に笑顔で。
問題があったら報告して欲しい
→ある会社の社員の声(最も多いこと)
「怒らないで、怒鳴らないで聞いて欲しい」「よく話
してくれたな」と言うぐらいの心の広さ
3.みんなが考えていることが共有できる
価値の共有、目標の共有
2009−2−18
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17
自分と相手の間に
心の架け橋(ラポール)をつくる
【たとえば】
歩き回りのマネジメント
情報収集は、「一声かけ」
のコミュニケーション
2009−2−18
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-11-
18
事後の通報よりも
事前の相談
問題が発生した後では遅い。
発生する前に予防することが
大切
2009−2−18
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親しみやすいCSRとコンプライアンス、
いつでもどこでも目にとまるのが大切
2009−2−18
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-12-
19
20
ホットラインよりもヘルプライン
ホットライン:告発するイメー
ジ、アメリカ社会から発達
(自己主張)
ヘルプライン:相談するイメー
ジ、日本社会(和の精神)
特定のサイトを経由することで、
安心して相談できる
2009−2−18
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21
監査役への内部通報体制
(取締役会の権限と責任において)
1.目的は、取締役の業務執
行を監視・監督
2.取締役の違法行為に限る
3.社外監査役との連携
監査役運営規則に明記
2009−2−18
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-13-
22
コンプライアンスは
リーダーの熱き想いが重要
リーダーの
本気度が試される
2009−2−18
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23
ご清聴ありがとう
ございました。
2009−2−18
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-14-
24
(メ
モ)
-15-
-16-
2
パネルディスカッション
(1)内部通報制度の現状について
東京富士法律事務所 弁護士
小澤 徹夫
内部通報制度の現状について
2009.2.18
弁護士
小 澤 徹 夫
1 内部通報制度の法的位置づけ
(1)内部統制システムの一部
・取締役の善管注意義務との関係
(2)金融商品取引法(財務報告の内部統制)への対応
「実施基準」では、
「全社的内部統制」の中の「情報と伝達」に関する評
価項目の一つとして、内部通報制度が挙げられている
(3)リスクマネジメントのツール
・「会社内の秘密」は必ず外に出る
・会社の外部にいきなり出される前に、会社内でリスク情報を吸い上げる
ことが極めて重要になっている
・不祥事の公表(義務)との関係
不祥事が発生した場合に、取締役がこれを公表すべきか否かについて、
取締役に厳しい判決が出ている(ダスキン事件判決)
(4)公益通報者保護法との関係
・公益通報者保護法は、法律として要件を確定する必要があるため、通報
対象等を限定している →→ 最低限のことを決めたもの
・企業としては、同法の定めにとらわれず、内部通報制度を設置する目的
に沿って、システムを構築・運用する必要がある
-19-
2
内部通報制度の現状
(1) 利用者の範囲(通報受付の範囲)
・社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイト
・取締役、退職者、取引先(&従業員)
などはどうするか?
(2) 受付窓口
・社内窓口、社外窓口――関与しているところは、全て両方設置している
・社内窓口は、コンプライアンス部門が中心
(3) 通報の受理
① 通報の方法
・メール ――専用アドレス
・電話
――専用電話
・ファックス
・手紙
②
匿名通報を認めるか
・会社に対して匿名にすることは、実際に希望が多い
・社外窓口には
実名
社内に対しては 匿名
という使い分け
・完全に匿名を認めるか
③
通報内容
自分に関係すること――パワハラ、セクハラなど――が多い
処遇の不満をパワハラの結果と考える人もいる
④
受理のときに気をつけていること
・早く返事をすること
通報者は不安に思っている
-20-
(4) 社内窓口と社外窓口
①
社外窓口にどのような役割を求めるか
・受付、連絡等の窓口的役割のみを依頼するのか
・社外窓口が調査等にも関与する
・会社側の(サポート)体制をどうするのか?
②
社外窓口を弁護士に依頼するか否か
・弁護士に依頼するメリット、デメリット
[メリット]
・通報者側の信頼感
・会社の本気度を示すことができる
・コンプライアンス違反に該当するか否かの判断は、法的判断
・判断する段階では、弁護士に相談しなければならなくなる
[デメリット]
・弁護士は忙しい、手が足りない
・弁護士が引き受けるためには、弁護士側もある程度の体制を整える必
要がある
・費用がかかる
・中小企業の場合など
社内は、社長直行
社外は、数社共同で依頼ということもありうる
③
社外窓口と社内窓口との役割分担
・事案により、適宜役割を分担
-21-
(5) 調査
①
調査の必要性
・通報者からの通報、相談等の内容は、法的判断を下すにはあまりにも漠
然としていることが多い
②
調査の開始の決定
・調査開始等の要件、決定機関はどうするか?
・調査方法をどのようにするか
③
調査の主体
・調査主体は、外部窓口とするか否か
・弁護士だけで調査を完結させることは困難――少なくとも非効率的
④
匿名通報の調査
個人的な事象にからんだ問題が多いから、匿名性を維持したまま調査す
るというのは極めて困難なことが多い
⑤
調査の評価
・弁護士が関与していた方が便利
⑥
調査結果の通知
・通報者への報告
文書で出すか否か
・通報者は、調査、評価の結果について守秘義務を負うことを定めておい
た方が良い
以
-22-
上
(メ
モ)
-23-
-24-
2
パネルディスカッション
(2)富士ゼロックスの内部通報制度
富士ゼロックス株式会社
総務部リスク&エシックスマネジメントグループ マネジャー
青山 公子
富士ゼロックスの内部通報制度
公益通報シンポジウム
2009年2月18日
総務部 リスク&エシックスマネジメントグループ
マネジャー 青山 公子
© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
富士ゼロックスの会社概要
資本構成
資本金:200億円
株主 :富士フイルムホールディングス(株):75%
ゼロックス・リミテッド:25%
社員数
42, 033人(2008年3月期 連結)
業 績 (2007年度)
連結財務データ:
売上げ:12, 032億円
海外ネットワーク
本社及び主要拠点
[本社]東京
[研究所]神奈川県中井町、パロアルト(米国カリフォルニア州)
[開発・製造事業所]
海老名、岩槻、竹松、川崎、鈴鹿、滑川、シンセン、上海、タイ
[国内関連会社]
34販売会社、12関連会社
[主要支店・営業所]
全国主要都市200カ所
[海外拠点]
韓国、中国(香港、台湾含む)、フィリピン、ベトナム、タイ
マレーシア、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、
ニュージーランド、アメリカの国、地域
© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
富士ゼロックスの
海外関連会社
富士ゼロックスの
テリトリー
富士ゼロックス・インダストリー・
ディベロップメント・上海
ゼロックス
リミテッド
2
-27-
富士ゼロックス・シンセン
富士ゼロックスコリア
富士ゼロックス・チャイナ
富士ゼロックス
富士ゼロックス・ファーイースト
タイ
富士ゼロックス
FXAPインドシナオペレーションズ
FXAPインドシナオペレーションズ
FXAPマレーシアオペレーションズ
FXAPマレーシアオペレーションズ
富士ゼロックス・
アジアパシフィック
富士ゼロックス・
シンガポール
富士ゼロックス・上海
台湾富士ゼロックス
富士ゼロックスフィリピン
富士ゼロックス・香港
P.T.
アストラグラフィア
ゼロックス
コーポレーション
エフエックス・
グローバルインク
ゼロックス・
インターナショナル・
パートナーズ
エフエックス・
パロアルト・ラボラトリー
富士ゼロックス・
ニュージーランド
富士ゼロックス・
オーストラリア
富士ゼロックスの企業理念
■ 私たちが目指すもの
私たち富士ゼロックスグループが目指すもの
知の創造と活用をすすめる環境の構築
世界の相互信頼と文化の発展への貢献
一人ひとりの成長の実感と喜びの実現
■ 私たちが大切にすること
冒 険 心
● 他人の進まない道を選ぶ勇気
● 未知の世界に挑戦する気概
楽しむ心
● 成果の追求とプロセスを楽しむ心
● 自由な発想と工夫による自分らしさ
の追求
お客様の満足
● お客様第一の徹底
● 最高の品質の商品とサービスの追求
● お客様のニーズの先取りによる一歩
先の対応
私たちが
大切にすること
環 境
● 自然環境と天然資源への配慮と積極的な対応
● 豊かな社会づくりのための環境整備
● 環境保護とビジネス活動の両立の追求
高い倫理観
● 社会ルールの厳守
● 社会人としての責任感と優れた道徳意識
● 誠実で高潔な態度
信頼と思いやり
科学的思考
● 他人や社会への思いやりのある行動と
やさしさ
● FXグループメンバー相互の信頼醸成
● 事実の正しい認識
● 科学的思考による問題解決と課題達成 の追及
● 科学的思考による不断の改善
多様性の尊重
● 個の尊重、異文化の尊重
● 継続的な学習と相互啓発
● 地域社会との共存
© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
連 携
● 目標の共有と臨機応変な相互協力
● 積極的なコミュニケーション
● 連帯感をもった高い成果の追求
プロフェッショリズム
● 自己開発による個性の発揮
● 最高レベルへの挑戦
● 卓越した価値の創出のための改革意欲と工夫
3
企業倫理・コンプライアンス推進体制
R&E会議(議長:社長)
メンバー:役員、関係部門長
富士ゼロックス・関連会社における企業倫理・コンプライアンス
に関する事項を決定
倫理・コンプライアンス委員会(議長:コンプライアンス担当専
務)
メンバー:役員、関係部門長、関連会社社長、弁護士
倫理・コンプライアンスに関する方針・計画や関連施策の審議
企業倫理や職場規律は、総務部と人事部が所管
法令遵守の内部統制システムは、法務部と経営監査部が所管
倫理・コンプライアンス推進責任者
• 行動規範をはじめとする共通施策を各社にて効果的・効率的に
展開する
• ヘルプライン通報・相談事案対応における連携
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4
-28-
内部通報制度のあゆみ
1997年
社員行動規範制定
企業倫理研修・誓約書活動展開
1997年
倫理相談窓口開設
1997年
セクハラ防止ホットライン開設
2003年
企業倫理ヘルプライン開設
企業倫理ヘルプライン運営規程制定
2006年
企業倫理ヘルプライン運営規程改正
2007年
ALL-FX行動規範制定 周知教育・宣言書活動展開
2008年5月
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプライン開設
『企業倫理ヘルプライン』と『セクハラ防止ホットライン』を統合
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプライン運営規程制定
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5
ALL-FX コンプライアンス・ヘルプラインとは
内部通報窓口 「ALL-FXコンプライアンス・ヘルプライン」は、
コンプライアンスとハラスメント防止の相談・通報の窓口
相談・通報をきっかけとして、問題の是正・防止
問題の是正・防止をするこ
基本 とを基本とし、よりよい会社の文化・風土、健全な職場環
目的 境作りに寄与するためのしくみとする。
【コンプライアンス関連】
• 職場や業務において、法令、行動規範、社内規程、倫理
規範等に違反またはそのおそれのある行為の相談・通報
利用
内容 【ハラスメント関連】
• 職場や業務において、性別や職権・地位等を背景にした
個人の尊厳を傷つける言動の相談・通報
富士ゼロックスおよび関連会社で働くの全ての従業員
利用
役員、社員、再雇用社員、契約社員、派遣社員、業務委託他
対象
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6
-29-
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインとは
‹ 職場や業務におけるコンプライアンス上問題のある行為を、
早期に把握して解決することを目的とする相談と通報の窓口です。
‹ 富士ゼロックスと関連会社の業務に従事する全ての方が利用できます。
*相談・通報者のプライバシー保護が最優先されます。
*相談や通報をしたことにより、不利益な扱いを受けることはありません。
受付時間(週5日)
0120-239-500
外部
窓口
電 話
主にハラスメント関連の相談を、
カウンセリング経験を持つ社外の
相談員が電話で対応
火∼金 17:00∼21:00
土
9:00∼12:00
(祝日を除く)
専用
https://helpline.fxh.fujixerox.co.jp
メール
社内 専用FAX 03-6271-5346
窓口
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号
富士ゼロックス株式会社 総務部内
封 書
『ALL-FXコンプライアンス・ヘルプライン事務局』宛(親展)
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7
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインの利用ルール
職場や業務において、次のようなことがあったら、
相談や通報をして下さい。
【コンプライアンス違反】
法令や行動規範、社内規程、倫理規範等に違反またはそ
の危険があり、上司に相談したが、解決ができない場合や
相談することが難しい場合
*職場の問題は、職場で解決することが基本です。
【ハラスメント】
性別や職権・地位等を背景にした個人の尊厳を傷つける
言動
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8
-30-
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインの利用ルール
●「いつ、どこで、だれが、何を、どうした」を、
明確に知らせて下さい。
●記名が原則です。
匿名の場合は、通報内容の特定が不可能なため、
受付できない場合があります。
●次の内容は、受付できないだけでなく、不正の目的で
利用したことによる処分を検討する場合があります。
×根拠のない通報・相談
×偽りの通報・相談
×他人への誹謗・中傷
9
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ALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインのしくみ
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプライン運営規程に則り対応
相談者・通報者
受付
受付
専用メール
封書
Fax
電話
対応状況・結果の
フィードバック
外部窓口
報告書
対応依頼
コンプライアンス・ヘルプライン
販売会社/関連会社
事務局
対応報告
定期的に報告
リスク&エシックス会議(議長:社長)
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10
-31-
内部通報制度のしくみ整備と周知策
施策
運営規程
内容
狙い
運用基準、通報・相談者
保護等、明確に規定
適切な運用
利用方法・連絡先等、
周知
制度周知
利用方法詳細を明示
制度周知
制定・改定
対象
2004/04施行
全従業員
2006/07改定
2008/05改正
携帯カード
2003/07作成配布
全従業員
2007/01改定配布
2008/05改正配布
利用ガイド
2007/01作成展開
全従業員
2008/05改正展開
ALL-FX行動
規範に掲載
利用方法詳細を明示
制度周知
2007/05制定
全従業員
対応ガイド
通報・相談事案に適切に
対応するための実務手
順や留意するべきポイ
ントを説明
適切な運用
2007/11作成・展開
倫理・コンプラ
イアンス推進責
任者
事案対応関係者
≪その他≫
•イントラネット、ニュースへの掲載
•入社時研修、階層別研修、倫理・コンプライアンス推進責任者連絡会の場で周知
© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
11
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインの周知
携帯カード
富士ゼロックスおよび関連会社の業務に従事する全ての従業者に配布
© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
12
-32-
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインの認知度
倫理・コンプライアンスに関する浸透・定着状況を測ることを目的に実施した
社員意識調査結果(2008年度実施)から
zALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインについては、回
答者の8割が認知し、回答者の8割が『必要な時に利用す
る』と言っていることがわかった。
z継続的な周知活動の結果、ALL-FXコンプライアンス・ヘ
ルプラインの認知は高いが、一部に「利用に際しての不
安がある」との声があり、平易な表現や具体的なケース
を用いた理解促進策が必要である。
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13
ALL-FXコンプライアンス・ヘルプラインの利用状況
„継続的な周知活動により利用件数は増加傾向にある。
© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
14
-33-
内部通報制度の実効性を高めるために(最近の状況から)
1. 継続的な周知活動
•
企業倫理・コンプライアンス研修・啓発の一環として周知
•
具体的な対応事例等の共有
•
『先ずは上司に相談(職制を通じての解決)』を徹底
2. 信頼確保
•
誠実なコミュニケーション:『聴く』姿勢の重要性
⇒相談者・通報者に信頼され安心感を与える
ただし、ルールに則り伝えるべきことは伝える
•
中立、公正な立場で接する:『通報者の味方』という誤解を避ける
内部通報は、企業が自浄作用を果たすための情報提供の手段であり、
「通報者保護」は、通報者の主張を擁護(通報者を救済)することで
はない
© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
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© 2008 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
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(メ
モ)
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パネルディスカッション
(3)内部通報制度導入への取組
株式会社ウェルシィ 代表取締役社長
福田 章一
平成20年度内閣府主催
公益通報シンポジウム
内部通報制度導入への取り組み
株式会社ウェルシィ
代表取締役社長 福田 章一
平成21年2月18日
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目
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次
会社概要
ウェルシィの誓い
経営理念等
現在の状況
当社のコーポレート・ガバナンス体制
コンプライアンス:社内体制
ウェルシィの内部通報制度の特徴
ウェルシィの内部通報制度の特徴(相談窓口)
ヘルプライン窓口の利用環境
ヘルプライン窓口の利用ルール
運用上の留意事項
2
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会社概要
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本社
•
支社
北海道支社、中部支社、関西支社、九州支社、東北営業所、
松山営業所
研究所 中央研究所、日本エコロジィ研究所(水質分析センター)
設立
昭和60年11月
資本金 3億7,350万円
代表者 代表取締役社長 福田 章一
•
•
•
•
東京都千代田区麹町4−8−1 麹町クリスタルシティ東館11F
・ 業務内容 地下水膜ろ過システムの製造・販売、メンテナンス業務他
・ 主要株主 福田章一、伊藤忠プランテック、丸紅プロテックス、
野村證券、野村リサーチ・アンド・ アドバイザリー、JAFCO、
東京海上日動火災、東京中小企業投資育成、
三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、
NECキャピタルソリューション、三菱レイヨン 等
・ 取引銀行 三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行
日本政策投資銀行、商工中金、りそな銀行、横浜銀行他
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ウェルシィの誓い
私たちウェルシィの役員及び社員は、
地球環境向上企業の一員として、また
経営理念等に掲げられる精神に則り、
法令・規則や社内規程を遵守するとと
もに、企業倫理に則した活動を行うこと
を誓います。
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経営理念等
社是
地球環境向上を目指す
経営理念
全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人々の健康で
豊かな生活文化の向上に役立ち、社会の進歩発展に貢献するこ
と
経営方針
一、お客様第一主義に徹する
一、王道を歩む
法律を遵守する
商道徳を守る
倫理を重んじる
一、少数精鋭主義に徹する
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現在の状況
上場企業を手本に内部管理体制等の整備を推進
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•
•
組織の見直し、規程の整備
コーポレート・ガバナンスの体制整備
情報管理体制の確立と運用強化
コンプライアンス
役員、社員の意識の高揚
遵守体制の構築
⇒内部通報制度の整備と運用の推進
• 今後、リスク管理体制の構築にも取り組む予定
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当社のコーポレート・ガバナンス体制
株
主
総
会
監査役協議会
連携
監査
取
締
役
連携
会
監査
会計監査
監査法人
報告
ヘルプライン
報告/指示
代表取締役社長
連携
内部監査室
コンプライアンス委員会
執行役員連絡会議
指示指導
連携
内部監査
報告相談
各
報告通報
業
務
部
門
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コンプライアンス:社内体制
取締役会
監査
監査役
報告
コンプライアンス委員会
外部ヘルプライン
連
携
チーフコンプライアンス
・オフィサー
指示・指導
報告
コンプライアンス・オフィサー
常勤監査役
総務人事部長
指示・指導
報告
通報
通報
事務局
監査
弁護士
内部ヘルプライン
指示
報告
連携
内部監査
上 司
指示・指導
報告・相談
社
内部監査室
員
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ウェルシィの内部通報制度の特徴
• コンプライアンス委員会
・社長が委員長、全役員及び総務人事部長が委員
• コンプライアンス・オフィサー制度
・各部門の部門長をコンプライアンス・オフィサーに指名
・チーフコンプライアンス・オフィサーに管理本部長(専務取締役)が就任
✓コンプライアンス委員会の役割
「経営視点からの問題把握と総括、及びそれに付随する対応の決定」等
✓これに対して、現場の個別具体的な問題は各部門のコンプライアンス・オ
フィサーとこれを統括するチーフコンプライアンス・オフィサーが対応
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ウェルシィの内部通報制度の特徴(相談窓口)
基本
9原則として直属の上司に相談、報告
9直属上司は部門のコンプライアンス・オフィサーに問題の
内容を相談、報告
9コンプライアンス・オフィサーは、チーフコンプライアンス・
オフィサーに内容を報告するとともに、その指示を受ける
コンプライアンス・ヘルプライン
9事情により、上記対応が出来ない場合、直接社内外に設
けたコンプライアンス窓口に通報することができる。
◆内部ヘルプライン:常勤監査役、総務人事部長
◆外部ヘルプライン:弁護士
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ヘルプライン窓口の利用環境
利用環境
個人の単独判断による利用を前提
通報者の秘密を厳守
通報行為を理由に通報者の不利益となる処遇が
なされないことを会社が保証
通報事項の対応について本人宛フィードバックを
実施(ヘルプライン経由の通報については、ヘル
プラインより連絡)
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ヘルプライン窓口の利用ルール
利用ルール
外部ヘルプラインへの通報要領の遵守
・通報は必ず文書、E-mail 若しくは Fax を利用する
・専用アドレス E-mail、専用番号 Fax を用意
・記載事項
(a)宛先等(担当弁護士先生への名宛て、会社名、所属、本人氏名)
(b)本文
顕名の場合(フィードバック連絡先、事実関係等)
匿名の場合(匿名を希望する旨と理由、事実関係等)※
※この場合、会社には所属、氏名は伝えられない
従って、本人へのフィードバックもない
自身の責任(管理監督責任を含む)については、通報を行ったことによって
免責は行わないことを言明
誹謗・中傷等を禁止すること等は、特にはアナウンスメントせず
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運用上の留意事項
¾ヘルプラインが気軽な相談窓口であること
を強調
¾匿名による通報も受付
¾通報による内部是正、違法行為に対する
厳格な対応
¾通報者へのフィードバック
¾社内に対する適当かつ適正な形での公表
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ご静聴ありがとうございました。
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(メ
モ)
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パネルディスカッション
(4)公益通報者保護法について
∼労働者、労働組合の視点から∼
日本労働組合総連合会 総合政策局経済政策局長
熊谷 謙一
内閣府
公益通報シンポジウム
公益通報者保護法について
∼労働者、労働組合の視点から∼
2009年2月18日(水)
東京・三田共用会議所講堂
連 合 経済政策局長 熊谷謙一
1
はじめに
1.つづく企業の不祥事
−遅れる制度の普及
2.職場での制度の推進
−労働組合の取組み
3.これからの課題
−制度の見直しに向けて
2
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1.つづく企業の不祥事
−遅れる制度の普及
(1)企業不祥事と内部告発
○企業の問題事例の続発
・この間、各種産業で発生
・諸外国でも不祥事が続く
○公益通報の重要な役割
・「内部告発」を通じて明るみに
・制度の普及の遅れとアンバランス
○CSR、コンプライアンス確立の必要性
・公益通報者保護制度の重要な役割
3
1.つづく企業の不祥事
−遅れる制度の普及
2004年
N社制作費詐欺、鉄鋼橋梁談合、M社石油温風器、高層ビル回転ド
ア事故、A社違法取立、M物産データねつ造、M社土地土壌汚染、
Y社ネット個人情報流出、S鉄道有価報虚偽記載、M社リコール隠し
U社検査忌避
2005年
O社右翼利益供与、福知山線脱線、H社耐震偽装マンション、K社粉
飾決算
2006年
P社ガス器具中毒事故、損保保険金不払い、Y社無人ヘリ不正輸出、
東証システムダウン、S社不正会計、村上ファンドインサイダー、
ライブドア証取法違反
2007年
F社期限切れ菓子原材料使用、A本舗菓子、M社食肉、N英語学校、
K介護関係不正請求、Y洋行防衛庁接待、F・G社違法派遣問題
2008年
H社インサイダー、古紙配合率問題、公認会計士インサイダー
(主な報道から)
4
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1.つづく企業の不祥事
−遅れる制度の普及
(2)公益通報の普及は大企業が中心
∼内部通報制度の導入状況∼
○中小企業では普及が不十分
・3000人超 89.9%
・101∼300人 30.9%
○業種によりアンバランス
・金融保険業 92.7%
・建設業 35.0%
(内閣府2007年調査から)
5
1.つづく企業の不祥事
−遅れる制度の普及
(3)遅れる市区町村への普及
○相談窓口の設置状況
・設置あるいは設置予定 46.7%
・設置するかどうか検討 45.7%
・設置する予定なし、検討もなし 16.9%
○外部窓口の設置状況
・設置している 11.1%
・設置していない 88.9%
(内閣府2008年調査から)
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1.つづく企業の不祥事
(4)勤労者は制度の整備を求めている
1.社内通報システムの構築
2.主管する役員の配置
3.専門部署の設置
4.告発社員への保護ルールの策定
5.横断的なCSR委員会の設置
64.9%
64.2%
60.9%
53.0%
49.0%
「CSRについて労組が熱心に発言しているもの」
(連合総研の労組への調査から・2005年)
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2.職場での制度の推進
−労働組合の取組み
(1)明るい職場づくりのために
・不祥事のない職場をめざして
・制度の意義についての理解促進
・コンプライアンス委員会などの設置
・労使協議を通じたシステムづくり
・受付、調査、確認、フォローの充実
・創意ある取組を−全員アンケートなどの
例
・職場でのCSR確立の柱として
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2.職場での制度の推進
−労働組合の取組み
(2)労働組合の取組み
−連合の指針(2006年1月)
①通報窓口の設置と適切な運営
*窓口に社内、専門家、労組。守秘義務等の徹底
②通報手続きの整備
*ルールの明確化、内部と外部の通報の違いの周知と対応
③適切な通報処理の実現
*労働者保護徹底、年間件数など情報開示を要求
④労働者の保護と救済
*まず、労使協定、労組活動による保護。公的制度の活用
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労働組合の対応方針確認
(連合・産別の「指針」参照)
公益通報保護制度への
対応の流れ
労使協定の締結による制度の確認
公益通報処理と通報者保護の実施
法令違反など公益通報の対象となる事実の発生
相談窓口(企業、労組他)
上司等へ直接
労働組合(※)
企業受付窓口
※書面通知後20日以内に調査を行う
通知がない場合には外部通報可
※内部通報窓口指定
で労働者保護強化
※企業受付への伝達は
労働者同意前提
「ヘルプライン」等による通報の受付
調査の実施
調査、検討
是正、労働者救済措置必要性の検討
労組への通知
労使の協議
是正措置等必要
是正措置等不必要
措置の実施
手続きの終了
フォローアップの実施
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2.職場での制度の推進
−労働組合の取組み
(3)産業別組合の取組み
・A労連の事例−指針の作成と普及
・B労連の事例−好事例集の編集と周知
(4)各労働組合の取組み
・C労組の事例−コンプライアンス委員会
・D労組の事例−労使協議の充実
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3.これからの課題
−制度の見直しに向けて
(1)制度普及の足踏みの打破
・法制定時の熱気が後退
・大企業では普及がすすむが形骸化の例も
・産業により普及にバラつき
・中小事業所の課題
・行政の怠慢−市区町村の問題
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3.これからの課題
−制度の見直しに向けて
(2)産業ごとのバラつきの克服
(3)中小企業への普及の促進
(4)放置できない行政の怠慢
(5)労使団体の取組みの強化
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3.これからの課題
−制度の見直しに向けて
(4)制度の見直しに向けて
・「施行後5年目途」の見直しへの対応
・法制定時の労働組合の要求
・「法令違反のおそれ」を対象に
・外部通報の保護要件の改善
・手続きに関する法の規定
・救済に関する法の規定
・施行後の問題点を検討し、制度の強化を
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ご静聴ありがとうございました
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(メ
モ)
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