旭化成の拡大・成長戦略 「Growth Action – 2010」 2009年3月 旭化成株式会社 IR室長 藤田 尚充 証券コード:3407 1 目次 1.旭化成とは 4-7 2.中期経営計画の概要 「Growth Action – 2010」 9-12 3.進捗状況と展望 14-23 4.重点領域のグローバル拡大戦略 25-29 5.2010年以降の成長に向けて 31-33 6.株主還元の考え方 35 2 1.旭化成とは 3 住宅とLSIを持つ総合化学メーカー 連結売上高 16,968億円 営業利益 1,277億円 ケミカルズ 8,792 せんい 1,141 3,862 エレクトロニクス 電子部品・ 電子材料 ファーマ 医薬・ 医療機器 16% 9% ホームズ& 建材 ケミカルズ &せんい 53% 652 72 214 ホームズ 557 建材 1,133 エレクトロニクス 1,112 ファーマ 370 サービス& エンジニアリング 28 222 127 52 (2007年度実績、単位 : 億円) 18% (領域別営業利益比率) 4 多角化と高付加価値化による成長の歴史 不織布 中空糸膜 弾性繊維 微多孔膜 成熟期 高付加 価値化 成長期 勃興期 ・化学肥料 ・合成繊維 ・建材 ・医薬 ・再生繊維 ・石油化学 ・住宅 ・医療機器 ・火薬 1923年 アンモニア・硫安 1924年 レーヨン 1931年 「ベンベルグ™」 1932年 火薬 ・エレクトロニクス 1953年・57年 「サラン™」繊維・ポリスチレン 1959年・62年 アクリル繊維・アクリロニトリル 1964年 ナイロン繊維・合成ゴム 1972年 エチレンプラント 1967年 「ヘーベル™」 1972年 「ヘーベルハウス™」 1975年 人工腎臓 1978年 ホール素子 1981年 医薬事業部、ドライフィルムレジスト 1983年 LSI 5 旭化成グループの目指す姿 科学と英知による絶えざる革新で、 人びとの「いのち」と「くらし」に貢献します 多彩な技術 市場の要請 9 地球環境保全 9 情報・通信 9 健康 9 快適住生活 (例) 9 触媒・プロセス アクリロニトリル 9 化学合成・材料 ドライフィルムレジスト 9 ポリマー加工 リチウムイオン二次電池 用セパレータ 9 薄膜・微細加工 磁気センサ 9 回路設計・LSI製造 ミックスシグナルLSI 多様な事業モデル 6 環境との調和を考えた事業経営 再生可能エネルギ ーを利用した事業 ¾ 水力発電(1906年) ¾ アンモニア(1923年) ¾ 「ベンベルグ™」 (1931年) 技術で環境に優し い事業 ¾ イオン交換膜(1961年) ¾ ポリカーボネート樹脂(1999年) 省エネ技術で環境 に貢献する事業 ¾ 「へーベルハウス™」(1972年) ¾ リチウムイオン二次電池用セパレータ (1977年) 環境改善のため の事業 ¾ 中空糸ろ過膜(1976年) 7 2.中期経営計画の概要 「Growth Action – 2010」 8 GDPを上回る利益成長目指す (対数) 旭化成営業利益 10,000 バブル崩壊 オイルショック 1,000 事業ポートフォリオ リストラクチャリング 1960=100 Growth Action – 2010 多角化の推進 100 日本のGDP 10 60 70 80 90 00 (注) 営業利益は3年間の移動平均。1980年以前は「単独」値 9 新たなる成長への挑戦 ISHIN-05 ISHIN2000 (1999-2002) 選択と集中 負の遺産の整理 (2003-2005) 選び抜かれた多角化 キャッシュフローを稼ぐ スピードと自主自立経営* * 事業会社・持株会社制へ移行(03年10月) Growth Action – 2010 (2006-2010年度) 拡大・成長への 事業ポートフォリオ転換 戦略投資の実行 高成長追求事業 高機能 医療機器 電子材料 ケミカル 国内型事業 の高度化 電子部品 グローバル 型事業の拡 大・創出 安定成長・基盤事業 住宅・建材・医薬 ホームプロダクツ等 ポリマー モノマー (加工を含む) (AN、MMA、SM等) 10 戦略投資による継続的利益成長と増配 (億円) 長期投資実績 (03-05年度) 700-800/年 追加戦略投資 (06-10年度、5年間) 4,000 長期投資合計 (06-10年度、5年間) 8,000 長期投資 2,200 M&A 増配原資 1,500 戦略投資 継続的利益成長 当期純利益成長率:6%/年 継続的増配 配当性向の目安:20~30% 300 自己株式取得 11 売上高2割増、営業利益4割増を目指す (億円) 2005年度 実績 売上高 2007年度 実績 2008年度 予想 2010年度 目標* 14,986 16,968 15,710 18,000 1,087 1,277 401 1,500 597 699 140 800 配当 10円 13円 10円(予定) - 配当性向 23.6% 26.0% 99.9% - ROE 10.8% 10.7% 2.2% 10%以上 ROA 4.5% 4.8% 0.9% 5%以上 営業利益 当期純利益 * 2006年3月策定の目標。M&Aの実施効果は算入せず。 12 3.進捗状況と展望 13 08年度業績予想 (億円) 07年度 上期 売上高 8,308 下期 08年度今回予想 計 8,660 16,968 上実績 10-12月 1-3月 08年度 下予想 計 前回予想* 8,432 3,798 3,480 7,278 15,710 17,390 営業利益 637 640 1,277 401 99 -100 0 401 950 経常利益 631 573 1,205 407 57 -123 -67 340 950 当期純利益 380 319 699 234 16 -110 -94 140 550 58,750 64,150 61,450 78,350 52,200 24,000 38,100 58,230 66,675 106 96 100 103 <前提> ナフサ価格 (国産ナフサ:\/kl) 為替レート (相場平均:\/US$) 一株当たり年間配当金 配当性向 119 109 07年度 08年度 予定 13円 26.0% 10円 99.9% 114 90 93 * 2008年11月5日発表の業績予想。 14 セグメント別売上高 (億円) 07年度 08年度今回予想 計 前回予想* a b 増減 上期 下期 計 上実績 ケミカルズ 4,464 4,328 8,792 4,532 1,698 1,300 2,998 7,530 8,790 -1,260 ホームズ 1,669 2,193 3,862 1,703 1,121 1,266 2,387 4,090 4,120 -30 ファーマ 549 564 1,112 628 296 296 592 1,220 1,250 -30 せんい 569 571 1,141 559 244 258 501 1,060 1,150 -90 エレクトロニクス 577 556 1,133 558 219 143 362 920 1,180 -260 建材 299 258 557 313 167 130 297 610 620 -10 サービス・エンジニアリ ング等 181 190 370 139 54 87 141 280 280 0 8,660 16,968 8,432 3,798 3,480 合 計 8,308 10-12月 1-3月 下予想 08年度 7,278 15,710 a-b 17,390 -1,680 * 2008年11月5日発表の業績予想。 15 セグメント別営業利益 (億円) 07年度 上期 下期 08年度今回予想 計 上実績 10-12月 1-3月 08年度 下予想 計 前回予想 a b * 増減 a-b ケミカルズ 362 290 652 185 -4 -111 -115 70 435 -365 ホームズ 48 165 214 30 77 112 190 220 230 -10 ファーマ 77 49 127 102 28 0 28 130 150 -20 せんい 35 37 72 17 -7 -14 -22 -5 20 -25 115 108 222 82 2 -64 -62 20 140 -120 建材 21 7 28 8 10 -4 7 15 15 0 サービス・エンジニアリ ング等 27 24 52 31 10 9 19 50 50 0 消去又は全社 -49 -41 -90 -53 -18 -28 -46 -99 -90 -9 合 計 637 640 1,277 401 99 -100 0 401 950 -549 エレクトロニクス * 2008年11月5日発表の業績予想。 16 経済の変調を背景とした領域別利益状況 2002 2007 2008予想 2008実体* 今回の経済変調の 影響大 1,400 1,200 ケミカルズ 1,000 せんい 建材 800 サービス&エンジニアリング エレクトロニクス 600 ファーマ 400 ホームズ 全社及び消去 200 0 -200 今回の経済変調の 影響小 多角化による広範な事業展開が、景気低迷時の利益を下支え *特殊要因(在庫評価差損、在庫調整分補正等)を除いた利益。 17 営業利益の構成状況 ロイカ™ 2007年度 2002年度 ベンベルグ™ AN イオン交換膜 ハイポア™ DFR パイメル™ Global No.1&2 約350億円 ホームズ &建材 Global No.1&2 約670億円 ホームズ &建材 ペリクル 磁気センサー LSI 2008年度予想 <実数ベース> <実体ベース>(特殊要因*を除外) 人工腎臓 プラノバ™ セパセル™ Global No.1&2 約250億円 ホームズ &建材 Global No.1&2 約300億円 ホームズ &建材 グローバルNo.1、No.2事業の利益貢献大 *特殊要因:在庫評価差損、 在庫調整分補正等 18 現状認識と今後の方向性 • 景気低迷時にも利益を下支えする事業群の存在 • グローバルNo.1, No.2事業は相対的に景気変動の影響小 • 景気変動型事業の業績が大きく悪化 ¾ グローバル型事業の拡大・創出 ¾ 国内型事業の高度化 更なる推進 →従来の基本戦略に変更はないが、加速必要 →汎用事業 -高付加価値化、グローバルNo.1化の加速 -事業ポートフォリオ転換の加速 19 現状を踏まえた当面の緊急施策 9 財務体質の強化 • 汎用事業の能力増強投資をペンディング • 在庫の圧縮 • 固定費の削減(損益分岐点の低下を図る) • 役員報酬の減額 20 設備投資額の推移 (億円) 06年度 07年度 08年度 実績 実績 予想 09、10年度 の想定 838 1,452 1,280 800~1,000/年 設備投資額 844 829 1,200 800~1,000/年 減価償却費 716 740 830 >850/年 30 21 180 1,000-1,500 設備投資額 (決定ベース) 投資有価証券の取得 (支払ベース) (~2012年の総額) 21 2010年度営業増益見通し (億円) 増減項目 (1)資源価格沈静後の、製品価格と原燃 料価格とのスプレッドの正常化 (2)増益施策の効果(詳細:スライド23) (前回増益見通し:+150~250) 08年度最新予想 対比 +200~250 +200~300 (3)その後の追加施策等の効果 (東光半導体事業買収等M&Aの実施効果、排尿障害 改善薬(ナフトピジル)の知的財産権等全権利の取得、 ポリカーボネート樹脂のライセンス 等) 計 +50~100 +450~650 (注) 08年度は、景気悪化による販売量減で当初予想比▲200~250億円の減益。 2010年度もこの減益分は戻らないと想定。 22 2010年度に向けた増益施策 (億円) 事業領域 主要施策 ケミカルズ ・「ロイカ™」の販路整備、高付加価値化 せんい ・イオン交換膜の増強、拡販、シェア拡大 08年度比増益 50~80 ・電子部品の海外での拡大、用途領域の拡大 エレクトロ ニクス 120~160 ・電子材料の高付加価値化、増強、拡販 ・「ハイポア™」の増強、拡販、シェア拡大 ・新薬「リコモジュリン™」「ファムビル™」の販売開始、拡大 ファーマ ・人工腎臓、「プラノバ™」、アフェレシス(血液浄化治療)事業 30~60 の拡大 合計 200~300 23 4.重点領域のグローバル拡大戦略 24 LIB*用セパレータ「ハイポア™」の拡大 ケミカル系 9 世界No.1、マーケットシェア50% - 高度な材料技術と加工技術 - 多様なニーズに応える品揃え 微多孔膜「ハイポア™」 9 需要増に対応して生産能力を増強 トータル年産約2億㎡へ - 2,000万㎡(08年)・ 3,000万㎡(09年)・ 1,500万㎡(10年)の増設(滋賀県守山市) - 2,000万㎡(10年)の新工場設置後、 2,000万㎡(10年)の増設(宮崎県日向市) セパレータ 大孔径タイプ 小孔径タイプ 9 ハイブリッドカー向けの開発加速 * 携帯電話やパソコンなどに使われるリチウムイオン二次電池 25 大量水処理用ろ過膜「マイクローザ™」 ケミカル系 9 世界No.2、シェア18% - 高強度、優れる耐久性と耐薬品性 9 浄水、下水処理、排水処理で需要拡大 - 北米:上水道での病原虫除去の規制強化 (2011年までに99.9997%除去) - 中国:水質汚染、水不足の深刻化 テキサス州サンパトリシオ浄水場 「マイクローザ™」のモジュール 9 排水リサイクル事業の開発加速 - 中国:排水リサイクルサービス案件 稼動開始(09年2月) (中空糸膜) (断面) (表面) 9 設備能力を拡大 - 中国組立工場新設 年産3万本(06年10月) 26 エレクトロニクス 技術と市場を活かした電子材料の拡大 9 プリント配線板用ドライフィルムレジスト「サンフォート™」 - 世界トップ3、シェア30% - 中国工場増設(世界最大、年産2.8億㎡、08年6月) 9 超極薄ガラスクロス - 薄型電子機器用配線基盤材料 9 半導体用バッファーコート材「パイメル™」 「サンフォート™」 - 世界No.1、アルカリ型での市場拡大 - 工場新設による増強(08年2月) 9 フォトマスク用防じんフィルム、ペリクル* - 大型液晶ディスプレイ用ではほぼ独占。世界No.2 ペリクル - 第10世代対応ライン新設(08年11月) * 液晶ディスプレイ、半導体製造時のフォトマスク用防じんフィルム ペリクル 27 エレクトロニクス 市場を拡げるLSIと新電子部品 9 アナログ・デジタル混載のLSI - 携帯電話・マルチメディア分野で積極展開 音声処理用AD・DAコンバータ(世界トップ3) 温度補償型水晶発信器用LSI(世界No.1 ) - アナログの設計に強み、逐次能力増強 - 海外拠点の整備・強化 - 東光(株)からの半導体事業譲受 9 モーター回転制御用磁気センサ(ホール素子) - 世界No.1、マーケットシェア70% 9 新電子部品(LSIと磁気センサの複合部品) - 携帯電話開閉スイッチ、 デジカメ手ぶれ補正センサ、 世界最薄最小電子コンパスの拡大 携帯電話用歩行ナビゲーションデモ画面 28 医療機器 世界No.1を目指す医療機器事業 9 中空糸膜を使った人工腎臓(人工透析) <世界のマーケットシェア> 他 24% - 世界No.2、シェア18%、国内No.1、シェア40% - 中国組立工場増設(07年5月) ガンブロ 17% フレゼニウス 41% - ドライタイプの人工腎臓一貫工場新設(08年11月) 旭化成クラレメディカル - クラレメディカルと透析事業等の統合(07年10月) 18% (シェアは旭化成推定) 9 血液浄化治療事業の普及・拡大 - 潰瘍性大腸炎、慢性関節リウマチ、C型肝炎など 9 白血球除去フィルター 「セパセル™」の拡大 9 ウィルス除去フィルター「プラノバ™」の拡大 - 血しょう分画製剤、バイオ医薬品向けに需要拡大 - 組立工場増設(07年9月)、紡糸工場増設(09年3月) - バイオ医薬品製造用装置会社の米国テクニクロム社を買収 29 5.2010年以降の成長に向けて 30 高成長追求領域の戦略と今後の施策 領域 戦略 メディカル • 人工腎臓のグローバル展開 • 欧米での生産検討 • アフェレシス*のグローバル展開 • アフェレシスの適用拡大 • 「プラノバ™」の展開加速 • バイオ医薬品プロセスへの参入推進 (部品系) • グローバル展開の強化 エレクトロニクス 今後の施策 • 新電子部品領域の拡大 • 更なるM&Aの検討 • 買収した東光半導体事業とのシナジー追求 • 新規アナログ事業の創出 (材料系) • エレクトロニクス材料系の事業集約 -差別化品で世界No.1の追求 • 新用途展開 • 差別化グレードの開発 -新事業の創出 • 開発商品の事業化 • グローバル事業拡大、世界No.1の追求 • 更なる能力増強 高機能ケミカル • 膜・水処理の新ビジネスモデル検討 • ファインケミカル事業の拡大 *血液浄化治療事業 31 ポジションごとの戦略 潮流を踏まえた拡大計画 Global No.1 & 2 • 投下資本効率(ROIC) 向上 • 高付加価値型事業の Global No.1戦略 ホームズ &建材 高付加価値戦略 32 2015年~2020年の営業利益構成イメージ 2015~2020年 2007年 ケミカル系 ケミカル系 ケミカルズ せんい エレクトロ ニクス ケミカルズ せんい エレクトロ ニクス 医薬/医療 ホームズ 建材 ホームズ 建材 医薬/医療 新たな潮流を踏ま えた構造変革 33 6.株主還元の考え方 34 配当性向3分の1を目安とした配当 (円/株) (億円) 当期純利益 14 13円 一株当たり配当金 12円 1,000 12 10円 10円 10 800 8円 600 8 6円 6 400 4 200 2 0 配当性向 0 '03年度 '04 '05 '06 '07 '08(予) 30.6% 19.9% 23.6% 24.5% 26.0% 99.9% 長期的には3分の1を目安 35 参考資料 36 会社概要 (2007年度実績、単位:億円) 資本金 1,034億円 連結子会社 持分法適用会社 従業員(連結) 営業利益 1,277 50社 経常利益 1,205 (2008年3月31日現在) ROE 10.7% ROA 4.8% 売上高営業利益率 16,968 106社 23,854人 自己資本比率 売上高 46.7% 7.5% 当期純利益 純資産 699 14,254 自己資本 6,662 当期純利益/株 50円 配当金/株 13円 配当性向 26.0% 自己資本/株 476.39円 ROE=自己資本当期純利益率=当期純利益÷{(前期末自己資本+当期末自己資本)÷2}×100(%) ROA=総資産当期純利益率=当期純利益÷{(前期末総資産+当期末総資産)÷2} ×100(%) 37 スピードと自主自立の経営実現 事業会社・持株会社制へ移行(03/10) ¾キャッシュフローとEVAで業績管理 ¾事業見直しルールの明確化 持株会社 株主総会 ¾ 執行役員制度導入 ¾ 取締役任期1年に短縮 監査役会 取締役会 会長 経営諮問委員会 6つの事業会社 旭化成ケミカルズ 旭化成ホームズ 経営戦略会議 社長 CSR推進委員会 グループスタッフ部門 ・資源配分・モニタリング機能 ・コンプライアンス・リスク管理機能 ・グループ基盤維持機能 新事業開発部門 旭化成ファーマ 旭化成せんい 旭化成エレクトロニクス 旭化成建材 その他の独立事業会社 <最近のトピックス> ・08/6 社外取締役3名選任(取締役10名に) 買収防衛策(事前警告型ライツプラン)を導入 38 財務体質の着実な改善 (億円) (億円) 10,000 18,000 8,000 16,000 売上高 (左軸) 営業利益 (右軸) 1,400 1,200 1,000 1.00 Equity(左軸) Debt (左軸) D/Eレシオ(右軸) 0.80 6,000 0.60 4,000 0.40 2,000 0.20 14,000 800 12,000 0.00 '02 '03 '04 '05 '06 '07 600 400 10,000 200 8,000 (年度) '98 0 0 '99 '00 '01 '02 ISHIN2000 '03 '04 '05 ISHIN-05 '06 '07 (億円) 400 300 配当後FCF 200 100 0 Growth Action -100 '00~'02平均 '03~'05平均 '06~'07平均 – 2010 -200 (注)03年度から05年度の営業利益は、数理計算上の差異を翌年度に一括 償却する方法をとっていたため、その償却額を除いた数値を記載。 ISHIN-05 Growth Action – 2010 39 ケミカルズの事業構成 基礎・モノマー系 基礎原料 ポリマー・エラストマー系 汎用 ポリエチレン アンモニア ポリマー ABS・AS樹脂 ハイポア™(リチウムイオン二次電 池(LiB)のセパレータ) SBラテックス イオン交換膜及び装置 MMAペレット・シート アクリロニトリル(AN) 機能樹脂 機能化学品 デュラネート™(HDI系ポリイソシア ネート) 合成ゴム・エラストマー アルミペースト テナック™(ポリアセタール樹脂) 添加剤 セオラス™(結晶セルロース) スチレンモノマー(SM) ・コンパウンド ザイロン™(変性PPE樹脂) MMAモノマー 膜 マイクローザ™(大量水処理用ろ 過膜(MF、UF)) 苛性ソーダ・塩素 硝酸 モノマー 高付加価値系 情報・印刷 エポキシ レオナ™(ナイロン66樹脂) 感光性樹脂 シクロヘキサノール 火薬 火薬・金属加工 アジピン酸 消費材 サランラップ™(食品包装用ラップ) パッケージング材料 売上高 構成比 80% 売上高 構成比 20% 営業利益 構成比 60% 営業利益 構成比 40% *売上高・営業利益構成比は2007年度実績をベースに計算。 40 ケミカルズの汎用製品 2008.12.31現在 旭化成ケミカルズ 生産能力 シェア (kt/y) (%) 同業大手 社名 当社の主要ユーザー 生産能力 シェア (kt/y) (%) 1,240 21 アクリル繊維、ABS、自 世界No.2メーカー 消(ABS、アジポニトリル) AN 750 13 Ineos SM 710 2 Shell 2,468 8 Ineos 2,052 7 DOW 2,019 7 Lucite 729 21 Roam & Haas 475 13 MMA モノマー 100 3 当社のポジション シクロヘキ サノール 170 - - - - アジピン酸 170 6 エラストマー 100 5 INVISTA Rhodia KRATON Philips 1,030 455 405 170 37 16 19 8 発泡PS、ABS、SBラテック 国内生産能力No.1 ス、不飽和ポリエステル、 SBR、自消(PS、ABS、SB ラテックス、SBR) MS、MBS、塗料メーカー、 現ポジションは高くないが、自 社技術でコスト競争力ある直 自消(MMAポリマー) メタプロセスを採用 シクロヘキサノールの世界唯 自消(アジピン酸) 一のメーカー(自社技術) ウレタンメーカー、自消(ナ アジアNo.1メーカー イロン66) 樹脂改質メーカー 自社技術によるユニークポリ マーで市場展開 (注1)シェアおよび同業大手生産能力は推定ベース (注2)シェアは生産能力シェア 41 ケミカルズの高付加価値事業 分 野 製 品 業界ポジション ハイポア™ (LiB用セパレータ) 世界No.1 50%シェア マイクローザ™ (分離膜) 世界No.2 18%シェア イオン交換膜 (食塩電解) 世界No.1 45%シェア イオン交換膜法食塩電解プラント(累積ベース) 世界No.1 30%シェア デュラネート™ (HDI系ポリイソシアネート) 国内No.1 アルミペースト 国内No.2 アクリルラテックス、サランラテックス サランラテックス:世界 No.2 20%シェア 添加剤 セオラス™ (結晶セルロース) 世界No.3 情報・印刷 APR™、 AFP™ (感光材) APR™:世界No.2 膜 機能化学品 エポキシ樹脂 42 世界No.1を目指すアクリロニトリル*(AN) ケミカル系 9 世界No.2 → No.1を目指す - 生産能力:年産75万トン、シェア13% - 優れた触媒でコスト競争力No.1 9 世界初のプロパン法を開発 9 タイ国PTT社とAN、MMAの共同事業化 - ANはプロパン法で年産20万トン 水島製造所 - MMAはANの副生品利用で年産7万トン (2010年末稼動開始予定) * アクリロニトリルとは、毛布やセーターに使われるアクリル繊維、家電製品など に使われるプラスチックであるABS樹脂の製造用原料。無色透明の液体。 43 ケミカル系 高機能スパンデックス「ロイカ™」 9 世界No.3 - 生産能力:年産36,500トン - 設備能力を増強(欧州、タイ、米国)08年 年産40,000トンへ 独・ドルマーゲン工場 - 生産拠点:日本、台湾、中国、タイ、独国、米国 9 独ランクセス社より、独・米拠点を買収(05年11月) - 「ロイカ™」技術を導入した生産体制整備 9 高機能・高品質ブランドをグローバルに展開 44 フォトマスク防塵フィルム、ペリクルの原理 (半導体/液晶ディスプレイ) 45 ドライフィルムレジストの使用例 46 携帯電話での電子部品使用例 47 * 特定領域でのスペシャリティファーマを目指す 主要医薬品一覧 一般名 薬効・作用の分類 適応症 剤型 共同開発会社 エルシトニンTM注 20S エルシトニンTM注 20Sディスポ エルカトニン 骨粗鬆症治療剤 骨粗鬆症における 疼痛 注射剤 - ブレディニンTM ミゾリビン 免疫抑制剤 慢性関節リウマチ、 腎移植、ネフロー ゼ症候群、ループ ス腎炎 錠剤 - フリバスTM ナフトピジル α1ブロッカー 前立腺肥大症に伴 う排尿障害 錠剤 トレドミンTM 塩酸ミルナシプ ラン セロトニン・ノルアド レナリン再取込阻 害剤(SNRI) うつ病・うつ状態 錠剤 エクサシンTM イセパマイシン 硫酸塩 アミノグリコシド系 抗生物質 感染症 注射剤 ゼスランTM メキタジン アレルギー性疾患 治療剤 気管支喘息・アレ ルギー性鼻炎他 錠剤・シロップ・小児 用細粒 エリルTM 塩酸ファスジル 水和物 ローキナーゼ阻害 剤 くも膜下出血術後 の脳血管れん縮及 びこれに伴う脳虚 血症状の改善 注射剤 シェリング・プラウ - シェリング・プラウ アルフレッサ ファーマ - *整形、泌尿器、中枢神経 48 ファーマ:新薬とパイプライン 1.新規医薬品の説明 一般名 薬効・作用の分類 適応症 剤型 リコモジュリン®点 滴静注用12800 (08年5月発売) トロンボモデュリン ア ルファ(遺伝子組換 え) 抗血液凝固剤 DIC(汎発性血管内血 液凝固症候群) 注射剤 ファムビル®錠 250mg (08年7月発売) ファムシクロビル 抗ウィルス剤 帯状疱疹 錠剤 共同開発会社 - (提携) ノバルティス ファーマ 2.研究開発の状況 品 目 フェーズⅢの品目 区 分 剤 名 適 応 症 ①AT-877注 適応拡大 (ローキナーゼ阻害剤) 急性期脳血栓症 ②PTH注 適応拡大 (副甲状腺ホルモン) 骨粗鬆症 フェーズⅢ準備中 ①AK-120錠 適応拡大 (抗ヘルペスウィルス剤) 単純疱疹 フェーズⅡの品目 ①AT-877錠 剤形追加 (ローキナーゼ阻害剤) 肺高血圧症 ②KT-611錠 適応拡大 (α1ブロッカー) 神経因性膀胱 探索・基礎研究 世界に通用する新薬の創製を目指し、創薬基盤技術を拡充・整備しつつ、整形領域疾患に フォーカスを当てた新規物質の探索研究を鋭意行っている。 49 ロングライフ住宅「ヘーベルハウス™」 - ハード - - 営業戦略 - 都市型高級住宅 関東以西都市部での展開 優れた耐震・耐火性能 建替へのフォーカス 制震デバイスと「ヘーベル™ 」版 3大都市圏に700万戸以上ある耐震基準 を満たさない住宅 施工・物流の革新 住宅部材の共同購買 新商品「ファインヘーベルハウス™」 - ソフト - 住まい方の提案 「街かどヘーベルハウス™」 先端の環境設備機器を搭載した 「発電ヘーベルハウス」 - ストックビジネス - 二世帯住宅、3階建て リフォーム新ビジネスモデル “太陽と風の家” 中古物件の仲介 通風・採光シミュレーション 「ストックヘーベルハウス™ 」 60年点検システム ファイナンシャルサービス 長期固定低金利の証券化ローンを提供 50 ホームズ売上高、受注状況 (単位:億円、( )内は対前年同期比) 請負受注高 請負売上高 04 上期 1,531 (▲5.2%) 1,389 (14.6%) 下期 1,487 (▲5.1%) 1,719 (7.5%) 通期 3,018 (▲5.1%) 05 上期 分譲売上高 他* 単独計 5 1,460 (15.0%) 213 (1.9%) 1,673 (13.2%) 3,332 136 (▲55.9%) 6 1,860 (▲2.8%) 225 (0.9%) 2,085 (▲2.3%) 3,101 3,107 (10.6%) 201 (▲44.1%) 11 3,320 (4.3%) 438 (1.6%) 3,758 (4.0%) 1,504 (▲1.7%) 1,402 (0.9%) 205 (213.0%) 4 1,611 (10.4%) 243 (14.1%) 1,853 (10.8%) 3,204 下期 1,629 (9.5%) 1,793 (4.3%) 131 (▲3.6%) 6 1,930 (3.8%) 261 (16.0%) 2,192 (5.1%) 3,040 通期 3,133 (3.8%) 3,194 (2.8%) 336 11 3,541 (6.7%) 504 (15.1%) 4,045 (7.7%) 06 上期 1,561 (3.7%) 1,347 (▲3.9%) 5 1,411 (▲12.4%) 280 (15.2%) 1,691 (▲8.7%) 3,253 5 2,064 302 (15.7%) 2,366 (7.9%) 2,898 66 (25.3%) (67.0%) 60 (▲70.9%) 関係会社等 連結計 受注残 下期 1,473 (▲9.6%) 1,829 通期 3,034 (▲3.2%) 3,176 (▲0.6%) 289 (▲13.8%) 10 3,475 (▲1.9%) 582 (15.5%) 4,057 (0.3%) 07 上期 1,536 (▲1.5%) 1,312 (▲2.6%) 50 (▲16.5%) 4 1,366 (▲3.2%) 303 (8.2%) 1,669 (▲1.3%) 3,123 (2.0%) 230 (75.8%) (6.9%) 3Q 692 (5.0%) 662 (▲12.2%) 17 (▲89.6%) 2 681 (▲25.7%) 167 (12.2%) 848 (▲20.4%) 3,153 下期 1,525 (3.5%) 1,659 (▲9.3%) 195 (▲15.1%) 5 1,860 (▲9.9%) 333 (10.3%) 2,193 (▲7.3%) 2,988 通期 3,061 (0.9%) 2,971 (▲6.5%) 245 (▲15.4%) 10 3,225 (▲7.2%) 637 (9.5%) 3,862 (▲4.8%) (2.3%) 1,294 (▲1.4%) (19.4%) 7 1,360 (▲0.4%) 343 (13.2%) 1,703 (2.0%) 3,266 179 (952.9%) 4 938 (37.7%) 183 (9.6%) 1,121 (32.2%) 3,107 2,809 08 上期 1,571 755 (14.0%) 60 3Q実 597 (▲13.7%) 下予 1,319 (▲13.5%) 1,776 (7.1%) 240 (23.1%) 8 2,025 (8.9%) 362 (8.7%) 2,387 (8.9%) 通期予想 2,890 (▲5.6%) 3,070 (3.3%) 300 (22.4%) 15 3,385 (5.0%) 705 (10.7%) 4,090 (5.9%) *他:損害保険販売手数料収入等 51 高付加価値で環境重視の建材製品 9 軽量気泡コンクリート「ヘーベル™」 - ALC国内No.1 - 耐火性、断熱性に優れ、軽量かつ高耐久の建材 9 断熱材「ネオマ ™フォーム」 「ヘーベル™」 - 世界トップレベルの高い断熱性能を長期で維持 - 環境にやさしいノンフロン発泡 「ネオマ™フォーム」 - 炎をあてても燃え拡がらず炭化するだけの高い耐燃焼性能 9 パイル「EAZET™・ATTコラム™・DYNAWING ™」など - 低騒音・低振動・低排土など環境重視型の杭工法 「EAZET™」 - 高い現場適応力と信頼性で建築分野、土木分野に展開 52 予想・見通しに関する注意事項: 当資料に記載されている予想・見 通しは、種々の前提に基づくもの であり、将来の計画数値、施策の 実現を確約したり、保証したりする ものではありません。 53
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