質疑・応答 5 - 大分市ホームページ

⑤ごみ減量・リサイクル推進事業(指定ごみ袋有料制の導入)
質疑・応答について
※■は質疑、◇は応答
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◇
指定ごみ袋有料制の導入目的は何か。
指定ごみ袋有料制の導入は、ごみ処分にかかる経費の増大等を防ぐことを目的としている。
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有料化すればごみが減るということだと思うが、収入を将来のごみ処理施設に振り向けるといった
考えでいいのか。
◇ 既に導入している他都市においても有料制による収入はハード整備に充てているようであり、本市
においてもそのように考えている。
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ごみ袋有料化の費用についてはきちんと市民に説明しないと、不安をあおることとなる。リバウン
ド等いろいろあると聞いている。不法投棄のことも市民アンケート結果にあるように考えなくてはな
らない。そもそも、16万t以上のごみが出ている。そのうち家庭ごみが11万t。残りは産業ごみ
が5万tだと思うが、1tあたりの焼却経費はいくらなのか。
◇ 焼却ごみだけの焼却単価については22年度の試算で減価償却費等を含めて2万6千円程度である。
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◇
清掃施設でのごみ処理経費は年間約30億円近くかかっているということでいいのか。
そのとおりである。大分市では福宗環境センターと佐野清掃センターの2つの施設での処分経費は
約28億円程度となっている。
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このまま全てを市が負担するとなると大変なことだが、企業からの事業系ごみはいくらとっている
のか。
◇ 事業系ごみには産業廃棄物と市の施設に直接搬入されている事業系一般廃棄物がある。産業廃棄物
については、産業廃棄物の処理業者に直接、事業者が搬入している。事業系一般ごみについては、生
ごみやリサイクル不可能な紙くず等になる。1トンあたり8,000円徴収しており、年間で約4億
円程度の収入となっている。
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事業系の場合は約1/3の費用負担をしていることとなるが、有料制を導入した場合、家庭ごみに
ついてはどの程度の負担を考えているのか。
◇ 他都市においては1リットルあたり1円∼2円程度が多くなっている。その場合、45㍑の袋で4
5円∼90円となる。最近導入した熊本市においては45㍑あたり35円となっている。別府市では
45㍑あたり20円、平成19年7月に導入した津久見市では45㍑あたり30円となっている。手
数料等の設定については、ごみ減量効果が表れるものにしなければならなく、また周辺自治体との兼
ね合いも金額算定では考慮しなければならないと思っている。
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我が家の場合、45㍑袋で7kgくらい可燃物があり、そうした場合kgあたり5円程度と思った。
歳入面というよりも市民の意識を高めることが目的と感じたがそれでいいのか。
◇ 有料化では第一義的にごみ・減量リサイクルを推進するということである。市民の意識改革の目的
もある。先行の自治体を参考にしている段階である。
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ごみ袋を有料化しなければどのような問題が生じるのか。例えばこのままでは、今後、埋立施設が
いっぱいとなってしまうので、他を探す必要が出てくるなど。また、今後ごみの処分をどのようにし
ていくつもりなのか。現状ではなかなか市民の理解が得られないと思う。
◇ 大分市では、一般廃棄物処理基本計画により目標とするごみ量などを設定している。現状では、ご
みの排出量については減っているが、リサイクル率などが目標に達していない。今後の啓発の充実や
新たな施策、処理方法の検討が必要となっている。
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私はごみが少しずつ減ってきているが、ごみ埋立施設についてはあと何年間しか持たないというこ
とを耳にしている。市民の方は何%減ると聞いてもわからないと思う。新しい場所に施設を造ると市
民に迷惑をかける、その速度を遅くするためにごみの有料制を導入したい、そのため理解を市民に促
したい、そういうことを言ってもらいたい。
◇ ごみの処理施設には埋立地というものがある。福宗清掃工場の近くに鬼崎埋立場、佐野清掃工場の
近くに佐野埋立場、その2つがある。平成18年の段階では、あと10年持つかという状況だったが、
平成19年に産業廃棄物の受け入れに制限を設けた結果、鬼崎埋立場ではあと45年、佐野埋立場で
は半永久的との見込みである。清掃工場については福宗と佐野の2箇所があり、福宗は稼動開始から
約13年、佐野は7年が経過している。清掃工場の耐用年数は機械等の関係で環境省の資料で概ね2
0年持つだろうと言われている。福宗はあと7年で耐用年数を迎えることから、そろそろその対応を
考えなければならない時期にきている。20年で建て直すのか、延命化を図るのかについて現在検討
中である。
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先日の経済同友会において市長の方から清掃工場の新設には数百億円程度かかる、その延命化を
図るためにもごみの有料制は必要だとの言葉があった。アンケートの仕方にもよるが、有料になると
いうことだけでは市民は嫌がる。なぜ必要なのかという説明がいるのではないか。このアンケートを
みると、市民は嫌だと言うと思う。つまり反対の結果を導きだすものとなっている。アンケートをし
っかりやらないと理解が得られないと思う。
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今、延命化という言葉が出ましたが、先ほど生ごみは家庭から出るごみの70%。資料の中に「生
ごみのコミュニティー回収事業」があるが、生ごみも資源という気持ちを市民に持ってもらいたい。
このような事業はいいと思う。しかしなぜこの事業に参加する団体は2団体のみなのか。
◇ この事業は、生ごみの減量・再資源化の促進と、地域における環境意識の高揚とコミュニティーの
活性化を目的に、平成20年度「広内自治会」(川添地区)、平成21年度「高城自治会」(竹中地区)
と事業合意を交わし、大型の生ごみ処理機を設置し、地域での生ごみ回収をしているが、設置場所等
の問題で団体の申込は21年度を持って終了した。今後の支出は既に設置した場所のランニングコス
トのみで、データ収集の検証作業を行うこととしている。
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段ボールコンポストと空き缶クリーン作戦回収事業について教えてもらいたい。有価物集団回収事
業は事業費が1千2百万円を計上しているが、事業内容をみるとどこにこれほどの経費を使っている
のかが見えない。どのように使っているのか。
◇ 空き缶回収を通じて物を大切にする心や町の美化意識の向上を目的として市内の小中学校の児童・
生徒が空き缶を集めて、学校の校庭に設置されている空き缶回収用の専用容器に投入し、集められた
空き缶は市が回収し、アルミ缶とスチール缶に選別後、リサイクル業者に売却する事業である。ただ
し、この事業は当初の目的を達成したことから今年度をもって終了する。
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段ボールコンポストですが、私は環境系のNPOで段ボールコンポストをワークショップのツール
として使っている。正直、段ボールコンポストというツールに予算をつけるというのが理解できない。
ずいぶん前から実際には運用されており、珍しい取組ではない。必要な道具も手に入れにくいもので
はないし、これに400万円も計上しているのはわからない。来年度もやる予定なのか。
◇ 来年度も実施する予定である。大分市では生ごみ減量施策として、生ごみ処理容器貸与と生ごみ処
理機器購入補助金、それにこの段ボールコンポストを行っている。段ボールは21年6月から始めた
ばかりで、3年程度実施してみて、今後について検証したいと考えている。
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ごみ袋の有料化を問われているが、有料化するとすれば市は一袋あたりいくらぐらいの金額を考え
ているのか。
◇
他都市の状況を見てみると、1㍑あたり1円から2円程度としているところが多くなっている。昨
年10月に導入した熊本市では1袋35円にしている。安くしすぎると市民理解が得られやすい半面、
減量効果の持続性が低くなる傾向がある。
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1㍑あたり1円から2円とすると一袋45円、熊本市の35円が妥当ということか。導入にあたっ
てはあまり高くない設定から始めていただきたい。まず導入は仕方ないと、市民に思わせることから
スタートだと思う。施設等の補修費がかかるので、有料化を導入し、その財源を振り向けるといった
ことならば、市民も少しは理解してもらえると思う。性急な市民へのお願いではないと思う。ただ将
来的には考えていかないといけないということは理解してもらわなければならない。その辺について、
どのくらいなら市民理解を得られるか、他都市との兼ね合いもあるとは思うが、まずこれくらいどう
にかしてほしいんだ、数年たってやはりこのくらい取らないといけないという風にしていかないと、
あまりにも現実離れして高い金額から始めると、税金は取られているのにごみ袋も有料にするとなる
と、また批判が起きる恐れがあるので、市民に「これだったら仕方ないよな」といったようなこと思
わせるべきである。
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私は逆にこの話はもっと早くすべきであったと思う。県内で実施していないのは中津市と姫島村の
み。九州内を見ても福岡市でも北九州市でも既に実施している。大分市は財政が豊かだからやらなか
ったのか、怠慢なのか。ごみの減量が2割程度導入前に比べて減るらしいが、そうすると5億円くら
いの経費が減ると思う。なぜそれを周囲に説得しないかを聞きたい。
◇ ごみの減量化については平成13年度からごみの8分別を始め、それを検証した後に12分別を開
始した。その後、それを検証した経緯がある。
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ごみ袋の有料化は、ごみの減量化とごみ処理に関しての財政負担の問題があると思う。ごみ袋の有
料化はごみの減量化に有益な取組なのかという検証はできているのかという点がまず一つ、また財政
の貢献についてはどのくらいの規模となるのか。
◇ 熊本市の事例で推計した場合、8億5千万円程度の収入になる。また、手数料収入の半分くらいが
必要経費ではないかと思う。ごみ袋の有料化が、ごみの減量化に有益かどうかの検証については、清
掃事業審議会の中で 審議していただくことになる。
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◇
ごみの有料化を導入した自治体は順調にごみの減量化が進んでいるのかという点はどうですか。
一概には言えないが、20%の削減に成功している自治体が多いようである。
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この事業の内訳で重複しているのでは、580万円のどげえかしようえリサイクル事業ですが、
ごみの減量化に取り組んでいる他の事業を行えば実施する必要がないのではないか。
◇ この事業は大分市のごみの減量化の施策を紹介した「リサイクルおおいた」を作成し、全戸に配布
してごみ減量・リサイクルについての啓発・広報活動を行うものである。
■意見になるが、市民に財政的に厳しいから有料化を導入したいなど、市民が納得する説明がいると
思う。市が勝手に作った目標値に達成しないから導入するという理屈では市民は理解できないと思う。
現状がこうなっていて、将来こうなる。だから今のうちに有料化していないと大変なことになるとい
うものがないと、市民は納得しないと思う。お役所サイドの理屈を言われても市民は納得しないと思
うので、そこに気をつけてもらいたい。
◇ 現在、大分市ではごみの有料化をすぐに導入するといったことではなく、合意形成を進めていく前
の段階であるので、今はこれくらいしか言いようがない。
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そういう議論になると今後ごみ処理場の改修費に100億かかるなどと言ったとき、そのお金は税
金でという話になる。そうなったら準備ができない。市としてはこういうことをしたい、だから皆さ
んにお伺いしたいんだと。まだそんなことは決まっていないからという話なら現行どおりでいいとな
る。本当に現行どおりでいいのか、建て替えになったりして多額の経費がかかる際になって不足して
いるから固定資産税をあげますよといった流れになる。自分のところの事業については各々が責任を
もって将来を見据えて取り組まなければ、そういう形の中で野放しにしていると、財政状況はいつま
でたっても良くならない。先ほども言ったが一気にというのはダメ。しかし住民に納得できるように
説明をし、後で一気に費用負担が来ないように今から積み立て方式でやるのであれば何とかしようと
いう議論になると思う。全市民の納得は不可能ではあるが、今、そんなこと考えていないという話は
おかしいので、そこらへんをもっとオープンにしてもらうなど、ごみ有料化の導入は止むを得ないと
いう説明をし、それを当局が推し進めなければならないと思う。
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私どもも本日は環境部という立場で一つの事業についてご説明させていただいているが、それ以前
に大分市という自治体職員として、地方自治体の最大の目的は住民福祉の向上である。そこからスタ
ートして今は環境部の職員としてごみ減量・リサイクルの推進は当然大きなテーマとして認識してい
る。