Page 1 Page 2 聴覚中枢の生後発達と可塑性 ーラッ ト内側上オリープ核

Title
聴覚中枢の生後発達と可塑性−ラット内側上オリーブ核−下丘投射
系の正常発達と下丘剥離後の変化−
Author(s)
尾小山, 重雄
Citation
金沢大学十全医学会雑誌, 103(1): 154-162
Issue Date
1994-02-20
Type
Departmental Bulletin Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/2297/8520
Right
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http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/
金 沢大 学 十 全 医学 会 雑誌
154
聴覚中枢
ラ
-
ー
ブ核
尾 小 山
実 験 系 で は 内側 上 オ リ
1
ゴ
ロ
ル
ー
ド) を 注 入 し
ブ核
ー
内 側上 オ リ
,
で ある
つ
下丘投射
一
の
事実ほ
こ の
標 識率 を 算 出 し 生 後 の 各 時 期 で 比 較 した
側上 オ リ
ー
ブ核
及び成熟 ラ
日
ッ
ト の
-
強く
ラ
,
認 した
ッ
い
つ
て そ の 総数
この
ト 内側 上 オ リ
可 塑的変化は
生 後遅 れ て 下 丘
K
e
w or
y
と を示 すの で
ブ核
ー
成 熟 動物
,
下丘 投 射 系 に お い て も
一
ト の
ッ
こ の
.
生後
,
投 射す る 神 経細 胞 に よ
内側 上 オ リ
d
s
a u
dit o r y
de
v
再び増加 した
で
中 枢神 経 で
,
内側 上 オ リ
.
p ath w a y
l op
m en
e
t
i n f e ri o r
,
c
o lli c
l
例 え ば 軸 索切断 に
.
よ る 神 経細 胞 の 逆 行 性 変 性 は 幼 君 動物 で 強 く
後 に 発 達 す る 軸索 側 枝
lus
,
,
成熟動物 で は生
や 求 心 性 神経 終 末 の 確 立
ブ核
一
di a l
s
u
p
っ
8 ト 8)
な どの 神
n
効果 と し て 知 ら れ
しか し な が ら 障 害 後
.
中枢
,
生存 す
,
る 中枢 神経 細 胞 の 可 塑 性 は 成 熟 動 物 よ り も 幼 君動 物 で 高 く
障
,
害後 の 神経 連 絡 網 再 編 成 や 投射 異 常 は 幼君 動 物 で 容 易 に 誘 発 さ
れる
10)
現在 まで
.
に
,
新 生 児 動物 の 早 期 障害 後 に 3 種 類 の 可 塑
的変 化 が 中枢 神 経 系 で 報 告 さ れ て
い
る
存在 し
て
消 失す る 過 剰 な 軸 索 が 障 害
,
そ の 後 の 正 常発達に 伴
っ
.
新生児に
1)
後 ∴ 結果 と し て 残 存 し異 常 投射 が 形 成 さ れ る
は新生児 ラ
IT)
小 脳路
ッ
ト の 皮 質 脊 髄 路1 1 ト 1 5 )
で 神 経 路 切 断後 に 報 告 さ れ て い る
.
こ の
.
皮 質 赤核 路
▲
岬
一
過性に
可 塑的変化
や ネ
コ
皮質
の
軸 索 切 断後 に
2)
逆 行変 性 せ ず に 生存 した 軸 索 の 発 芽 現 象即 ち 切 断 軸索 の 基 幹 部
平 成 5 年1 2 月 7 日 受 付
A b b r e vi
a ti o n s :
F G
,
,
Fl u
平成 6 年 1 月 5 日 受理
oro
-
G o ld
3
,
ブ核に 生存する神
ー
ロ
ビ
ル
ー
) で 逆 行標 識
生 後 初期 の
,
て 形成 さ れ た 異 常 投 射 で は な く
,
.
ior
o li v a
e r
ry
n u c
le
u s
,
p OSt
n at a
l
や 断 端 か ら発 芽 す る 軸 索 側 枝 に よ り異 常 投 射 を 形 成 す る こ と が
1 8)
報告 され て い る
2 5)
、
様な 可 塑性は 新生児の み な らず 成熟
こ の
.
26)
動 物 の 中枢 神 経 系 で も 認 め ら れ て い る
て 発 達 す る 中枢 神 経 系 で ほ
化 し た 異常 投 射 を 形 成 す る
現象は G ud d e
内
,
実験系で は成長期
の
下 丘 投 射 の 生 後 発 達 の 実験 結 果 と あ わ せ て 考 察す る
考え られて い る
神経 系 で 広 く 認 め ら れ て い る 卯
第2
.
ブ核に 存在 し
トの 下丘 剥離で ほ 観察され な い の で
ッ
い
この
.
ブ核 に 起 こ る逆行変性後 な お
ー
経細 胞 を 取 り 巻く 環 境 要 因 に よ り 逆 行 性変 性 の 抵抗 性 が 増 す と
.
た
っ
般 的 に 知 ら れ る 現 象 ( G u d d e n 効 果) が 起 こ る こ と を 確
一
m e
ブ 核 の 標 識細 胞
p l a s ti c it y
,
異 な る 事 は 良く 知 ら れ て い る 事 実 で あ る )
u
ー
ー
下丘 剥離後 に 内側上 オ リ
.
て 形 成 さ れ る 異 所性 投 射 で あ る と 考 え ら れ る
中枢 神経 系 に お い て は 脳 障害 の 時 期 に よ り 神経 細 胞 の 反 応 が
2 ト 5)
ー
正 常の 成熟動物
,
定 で 変化 しな か
ブ 核 に 反 対 側 下丘 に 注 入 した 蛍 光 色 素( フ ル オ
ー
オ
下丘 剥 離 に よ る 逆 行 変性 は 成 熟 動 物 よ り も 新 生 児 で
.
異常 投 射 ほ 生 後 7 日 お よ び 成 熟 ラ
っ
一
第
.
フ ル
各日齢 の 新生児 ( 生後 1 日
,
同側 の 内側 上 オ リ
一
過 性 に 見 ら れ る 過 剰 投 射 の 残存 や 軸 索 側彼 の 発 芽 現 象 に よ
一
に
そ の 結果
.
内側 上 オ リ
.
生 後 遅 れ て 軸 索 を 下 丘 に 送 る 神 経 細 胞 が 内側 上 オ リ
一
蛍光色素 (
へ
標 識 細 胞 と 核 全 体 の 神 経 細 胞 と の 比 か ら逆 行 性
,
お よ び そ の 異所 性 投 射 の 有 無 を 調 べ た
,
下 丘 剥 離 に よ り 誘 発 さ れ た 可 塑 的変 化 と 考 え ら れ る
,
た
さ れ る 脳 幹 聴 覚 中枢 の 可 塑 的変 化 を 調 べ る た め
こ
日 か ら 7 日 ま で 次 第 に 減少 し
さ れ る 交 叉 怪 異 常 投射 を 観 察 し た
と
こ
側 の 下 丘 を 完 全 剥 離 し3 0 日 間 生存 さ せ た 後
-
生後 3 日に 下丘 を 剥離 した ラ
.
っ
核全体の 神経細胞数ほ新生児か ら成熟動物で ほ ぼ
,
そ の 結果
.
側 下丘 剥 離後 に 引 き起
も 生存 す る 神 経 細 胞 に
経 細胞 は 生 後 1
ッ
研究 した
い て
つ
トの 下丘
下 丘 投 射 そ の も の は 生 後 7 日 前 後 で 成 熟 動物 に 近 い 形 に 完成 す る こ と が 判 明 し た
一
7 日) お よ び 成 熟動 物 で
,
下丘 投射 の 生後発達と 可塑性 に
一
交 叉 性 の 過 剰 投射 ほ 認 め ら れ な か
,
生 後 こ の 核 で 新 た な 神 経 発 生や 細 胞 移 動 が 無 い
,
ブ核
ブ 核 神 経 細 胞 を 逆 行標 識 し神 経 連 絡 網 の 生 後 発 達 を 検 討 し た
ー
次第に 増加 したが
て
ー
基 教 授)
雄
正 常 発 達 を 検索 す る た め 生 後 各 日 齢 の 新 生 児 ラ
で 観 察 さ れ る 同 側性 投 射 ほ 生後 0 日 か ら観 察 さ れ た が
数推 生 後 0 日 か ら 発達 に 伴 っ
重
内側上 オ リ
,
6 2 ( 1 9 94)
-
金 沢大 学 医 学 部 解 剖学 第三 講 座 ( 主任 : 工 藤
脳 幹 聴 覚 伝導 路 の 主 要 な 投 射 路 の 1
1
下 丘 投射 系 の
一
正 常発 達 と 下 丘 剥 離後 の 変 化
の
-
154
生 後 発 達 と 可 塑 性
の
ト 内側上 オ リ
ッ
第1 号
第1 03 巻
;
FR
,
F lu
or o
-
R
u
by
.
3)
軸索 が 生後遅れ
生 後 早期 の 障 害 で 直 接 傷 害 さ れ な
一
無 傷 の 軸索 が 可 塑 的 に 変 化 し 異常 神 経 路 や そ の 投 射 部位 が 変
ト の
皮 質 脊髄 路
2丁
) 2 8)
オポ
,
や 神経系で報告 され て い る
種 の 可 塑的変化ほ ネ
こ の
,
ム
サ
ッ
コ
2g)
赤核脊髄路 な ど種 々
の
や ラら
の
動物
.
聴 覚 機能 の 発 達 は 多 く の 哺 乳 類 で 生後遅 く 起 こ り
新 生児 の
,
聴 覚 伝 導路 ほ 形 態 学 的 お よ び 機 能 的 に 未 発 達 で あ る 事 ほ 良く 知
30ト
られ て い る
側 に 左右
上オリ
て い
位中枢に
.
3 3)
脳 幹 聴 覚 中枢 で あ る 上 オ リ
.
対存在 し
ブ核
ー
る封)
一
,
,
細胞構築学的に 3 大亜 核
内側 上 オ リ
上オ リ
ー
ブ核群 は延髄腹
ー
ー
ブ核
,
上傍オリ
ー
,
すな わ ち外側
ブ核群 は両耳か らの 情報 を収赦 し
伝 達 す る 聴 覚 伝 導 路 の 重 要 な 中継 核 で
核 ほ 両 側性 に
,
ブ 核 が 同定 さ れ
内側 上 オ リ
ー
,
,
更に上
外側オ リ
ー
ブ
ブ 核 ほ 同側 性 (非 交 叉 性) に 外 側 毛
脳 幹聴 覚 中枢 の 生 後 発 達 と 可 塑 性
帯 核や 下 丘
る
投射 し
へ
上 傍オ リ
,
.
障 害 に よ る 可 塑 性 を 検 討 した 研 究 ほ な
早期 の
本 研究 で ほ 先ず
次に
内側 上 オ リ
,
た
丘
同側 性 投 射 す る 内側 上 オ リ
.
,
響 を 検 討 した
ブ核
ー
新 生児か ら成熟ラ
調べ
へ
ブ 核 も 同 側 性 に 下丘
ー
下 丘 剥 離後
.
た
そ の 結果
生後早期に
,
変 化 し反 対 側 の 下 丘
に
側下丘 を 剥離 し
一
2
ブ 核 に 生 存 す る神 経
ー
リ
出 産 後1 2 時 間 以 内 の 新 生 児 ( n
,
側下丘 に F G を 注入 し
新生児期に 下丘
,
リ
手 術 顕 微鏡 下 に 実 験 操作 手 順 ( 表 トB ) に 従
ブ
ー
ー
り 完 全 剥離 し た
・
成 熟( 5 週 齢) お よ び 新 生 児 S p r a g
動物と して 使用 した
PO
,
ベ
新生児 ほ 成熟
.
D
-
ラ
ley 系 ラ
a w
Pl
,
P3
,
トパ ル
ン
温麻 酔 法 (
Ⅱ
-
P7
,
ビタ
ッ
(5 0
25 ℃ 30
サ
ー
ラ
た
っ
n m
IN C
た
.
・
の フ ル オ
C ol o r a d
,
o
ゴ
ロ
.
,
- t e tr a m
D
e x tr a n
E
ug e n e
-
G old
or o
ylr h
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od a m
ル
フ
の
m
in
e
オ
励起波長
.
F G) ( Flu
,
ビ
ル
ロ
F R) ( M
,
or o chr o m
微量注入 装置( G
,
た 先 端径 1 0
C
o m
p
a n
y
,
B
2 0 FL m
-
V al v
微小ガ
の
al ,
ro o m
e n e r al
ラ
ほl % ク レ
IN C
,
U S A ) を 用 い 注 入 した
.
,
し
.
-
.
l 0
-
.
1 5 / ∠1 を 各
.
配慮 し た
Ⅲ
.
.
,
1 0れ
1
察し
の
実験 操 作 手 順 お よ び 日 程
示す2
に
内側上 オ リ
生後 各 日 齢
,
PO
ー
T
の
た
異 な る実験系 で構成され る
P 7 の 新 生 児各
,
ab l e
S u
l A
E
・
p
.
e ri o r
A g e a)
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x
b
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of
( d a y)
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Fl
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f
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5
Flu
o r o
P 7
5
Flu
o r o
5
Flu
o r o
a c c o r di n
g t
o
th
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e
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e v el o
,
O S t n a t al ;
p
p N D
,
p
OSt n at
of
e x
内 側上
リ
オ
p
ン
社 製 蛍 光顕 微 鏡 で 観 察 し た
ル
紫 ( c r e s y l v i ol e t) で 染 色 後
ブ核
ー
一
p
p
e ri rn
e n t al
d
,
d
a
y
.
,
,
つ
さ らに
ー
,
m e nt
い
て数 え
ニ
,
a
y
s
ス
ッ
封入
,
,
n m
)
で
観
of
p
j
r o
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D
n
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m
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y
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l nJ e C ti o n
b)
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4
G old
Ri g
h t IC
P N D
7
PN D
8
-
G old
Ri g
h t IC
P N D
30
P N D
31
u ri n
O S t n a t al
e x a m
内
,
生 後 各 日 齢 に お け る 平 均 F G 陽 性神 経 細 胞数 を 比
.
P N D
bi rt h 二
透徹
各 日 齢 に お け る逆 行性 標 識 細 胞数 の 増 減 を 検 討 し た
-
aft e r
,
染 色 し た 標 本 を 光 学 顕 微鏡 で 観 察 し
ル
3
r at s
脱水
ブ 核 の 全 神経 細 胞 を 数 え 各 日 齢 に お け る 平 均細 胞 数
P N D
.
他 の 1 観の 標本
そ の 平均 値 を各 日 齢 の 陽性細胞数 と し
,
P N D
e si g n
レ
下 丘 投射 の 正 常 発 達
Rig
h t IC
a s
,
.
ブ 核 全体 を 蛍 光 顕 微 鏡 ( 励 起 波 長 3 6 0
ー
Ri g
h t IC
w
シ
,
G old
IC
キ
,
ブ核 の 観察
ー
G old
o
2 艶 の顕
,
脱水
連 続 す る 切片 で 作製 し た 2 覿 の 顕 微鏡 標 本 を 各 々
si t e
M S O t
,
ゼ ラ チ
.
.
-
j e c ti o n f r o m
.
ブ 核 の 逆行 性 標 識 細 胞数 を 評
ー
・
r o
A d ul t 3 0 d
al
.
I nj e c ti o
t
1
p
1 鼠 の 標 本 は 自 然 乾燥 後
.
糖-0 1 M
ョ
前 額 断 連 続切 片 を 作 製 し た
(I C )
l rリe C t ed
Flu
en
シ
ー
の
15 % シ
,
ブ核 お よ び下丘 を含む 脳幹
ー
r at
5
v el o p m
c o11i c u l u s
u o r es c en
酸 緩 衝 液 で 左 心 室 よ り港 流 固
,
生 後 各 日 齢 に 逆 行 性標 識 さ れ た F G 陽 性神 経 細 胞 を 全 て
標本に
較 し
n o r m al
o r
e ri o r
ン
1 枚 毎 に 連 続 す る 切片 を 貼 り
に
,
内側 上 オ リ
.
を算出 した
お よ び成熟
P 3
T he de
)
e si g n
t
d ye
A d ul t
a
e n t al
,
u s ed
P O
b)
つ
( M S O)
N
r at
e ri m
p
oli v e
5 匹づ
々
に
側上 オ リ
.
ブ 核 一下丘 投 射 の 正 常 発 達 ( 表 1- A )
P3
,
つ
コ
内側上 オ リ
蛍光色素が 下丘 全域に 広 が る よ う に
,
深麻酔下 に 開胸 し
上オリ
.
`
4 % パ ラ
ル
蛍 光 顕微 鏡 と 光 学 顕 微鏡 で 観察 し た
成熟 動物 で
.
ス
内側上オ リ
.
1 枚毎
異 な る 5 部位 に 全 注 入 量 に し て 約
の
注入 し
々
S ci e
n tifi c
脳幹 部の 顕
,
内側 上 オ リ ー ブ 核 の 全神 経 細 胞 数 を 評価 す る た め 光学 顕 微
,
V
.
本研 究 は 以下
1
下丘
o nd
m
ニ
鏡で観察 した
新生児動物で ほ下
.
丘 の 異 な る 3 部 位 に 全 注入 量 に し て 約 0 5
ほ 後頭葉剥 離後
m
浸透 した
で
厚 さ 3 5 / 上m
,
リ
,
封入後
,
P
r ob e s
ハ
イ ドー
0 1M
ー
潅 流 固定 後 脳 阻織 を 摘 出 し
イ ドグ ラ
ラ
透徹 し
ン
U S A ) に 接続 し
,
化ス
ン
ト パ ル ビタ
ン
.
酸 緩衝 液
価す るた め
ol e c u la r
電 極 ( D ru
ス
た
っ
( F l u o r o- R u b y
ー
F airfi eld
e,
デ
ン
,
を 反対側 下丘 に 注 入 し
.
微鏡標本を作製 した
e,
蛍 光色 素 の 注 入 は 全 身 麻 酔 下 で 手 術用 顕 微 鏡 を 用 い 下 丘 を 腐
出し
ル ム ア ル
ォ
部を 凍結 し
の注 入
へ
U S A ) は 生理 食 塩 水 で 1 0 % に 溶 解 し て 使 用 し た
,
ベ
フ
み で 下 丘 剥 離操
濯 流 固 定 お よび 顕 微 鏡標 本 の 作 製
.
定を 行な
U S A) は生理 食塩 水 で 2 % に 溶解 して 使用 し
励 起 波 長 545 n
.
ド( Flu
ル
ー
麻酔 ほ
トの
ッ
新生児ほ 低体
,
励起波長が各 々 異な る 2 種類 の 蛍光色素を 用 い た
3 60
Ⅳ
の
注 入 後 2 日 の 生存 期 間 を 経 て 准 流 固 定 し
濯 流 固定 は
リ
( 蛍 光 色素) の 下 丘
ー
FR
( P O) と 定 義
ト
ッ
成熟 ラ
.
た
.
注入
れ ら の 実 験 動 物 は 約3 0 日 の 生 存 期間 後
こ
.
と 励 起 波長 の 異 な る 蛍 光 色 素 F R
微鏡 標 本 を 作 製 し た
湿度
,
た
っ
F G
,
F G
出産 させ 入手 し
,
g / k g) の 腹 腔 内法 射 で
m
i n) で 行 な
m
,
逆 行性 ト レ
.
新 生 児 を 使 用 した
の
ル
ー
トを実験
ッ
ト を 室 温2 5 ℃
出産 後1 2 時 間 以 内 の 新 生 児 を 生 後 0 日
.
し
u e
1 1 時 間 照 明 の 飼 育 条 件 下 で 自 家 交 配後
55 ‰
た
作 を加えな か
実 験動 物 お よび 麻 酔 法
吸引に よ
,
蛍 光色 素 ( F G ) よ る 神 経 細 胞 の 長期 標 識 ( 6 0
.
日) を 検 討 す る た め の 対照 動 物 は
.
る 内 側上
同側下丘を
.
て順次
っ
2 0) の 右
=
い
投射 して
に
ブ 核 神 経 細 胞 を F G で 逆 行 性 に 前標 識 し た
オリ
オ
側下 丘 剥 離 の 影 響
一
可 塑的
,
材 料 お よび 方 法
Ⅰ
.
ブ 核 神経 細 胞 に お け る
ー
下 丘 剥離 に 先 立 ち
蛍光 色素 を 注入 し検討 し
に
注 入 後2 4 時 間 の 生 存 期 間 を 経 て 港
F G
.
脳 幹 部 の 顕 微 鏡標 本 を 作 製 し た
,
内側 上 オ
、
投射 し
に
( 表 1- B )
ブ 核神 経 細 胞 の 下 丘 剥 離 の 影
ー
側下丘 を 剥離 した動物 で
-
流 固定 し
下
,
下丘
,
ブ 核神 経 細 胞 を 新 生 児 の 各 時 期 お よ び 成 熟
ー
動 物 で 逆 行 性標 識 し た
・
交 叉性 に 異 常 投 射 す る 内側 上
へ
核神 経 細胞 を 検 出 した
で
内側上 オ リ
,
い
5) の 右 側 下丘 に 蛍 光 色素 ( F G ) 注入 し
=
る 内側 上 オ リ
て い
下 丘 投 射 の 正 常 発達 を
一
ト
ッ
細胞 の 可 塑 的 変 化 を 反 対 側 の 下 丘
.
動物( □
投射す
へ
しか しな が ら そ の 神 経 回 路 網 の 生後 発 達 の 詳 細 や 生 後
8)
錮
15 5
i n ed d
.
g
,p
o
p
p N D I
day
s
.
同
尾
15 6
山
小
時 に 内側 上 オ リ
ブ 核 の 全 神 経 細胞 数 と こ れ ら を 比 較 し
ー
齢 の 逆 行 性 標識 陽性 率 を 算 出 し た
2
u
O
}
○
N
u
…
S
n
ゝ
℃
内
凸
乳
の
的
口
N
d
票
N
寸
N
り
白
Z
口
山
d
凸
Z
d
‥
Q
N
d
Z
例 下 丘 剥 離後 の 内側 上 オ リ
一
.
ニ
ス ル
ッ
生存 す る 同 側 の 内 側 上 オ リ
葛
: 一U
昔ヱ
日 ∈
叫
m
m
l
門
口
口
N
Z
d
d
○
寸
C
N
h
○
∽
Z
d
山
顕 微鏡 ( 励 起 波 長 3 6 0 n
した F R
O
S
雲
」
で 観察 し
u
加
コ
q
O
U
U
}
U
U
U
U
I
I
I
I
玉
】
U
I
叫
S
思
)
亡
Ⅰ
筍
山
J
ヱ
葛
U
古
J
J
の
J
J
責
同
可 塑性 ( 反 対 側 下 丘
の
)
m
観 察 した
で
そ の後
.
=
5) を 平均
対 側 下 丘 に 注入
▲
ブ核神経細胞の 存
ー
標本を蛍 光顕微 鏡 ( 励起 波 長 545 n m)
一
下 丘 剥 離 後 に 起 こ り 得 る 内側 上 オ リ
,
各剥離日
.
て 検索する た め 全標 本を 蛍光
っ
逆 行 性 に 標識 さ れ る 内側 上 オ リ
在を検索す るた 軌
ち
点
旬
で
n
,
ブ 核 の 神 経 細 胞 の 存 在 を 蛍 光 色 素 (F G ) よ
ー
る 長期 逆 行 性 標 識 ( 6 0 日) に よ
凸
Z
q
ブ 核 神 経 細胞 を 数 え た
下 丘 剥離 以前 に 下 丘 に 投 射 し下 丘 剥 離 後 で も生
.
存 す る 内側 上 オ リ
O
¢
下 丘 剥 離後 に
,
齢 に お け る 生 存細 胞 数 は 各 々 観 察 し た 全標 本 ( 各
して算出 した
u
O…
ブ 核 神 経 細 胞 の 可 塑性
ー
染色 した標本 を光学顕微鏡で観察 し
ー
各日
,
.
異常 投射)
の
へ
ー
ブ 核 神 経 細胞
有 無 を 検討 し た
の
.
山
成
績
O
d
Ⅰ
}
内側 上 オー
リ
.
ブ核
ー
下 丘 投 射 の 正 常発 達
一
⊂
h
①
n
ゝ
q
n
合
甲
甲
竿
O
h
O
○
】
O
占
h
O
h
n
O
コ
O
n
E
己
h
ト
O
M
む
U
S
む
ト
O
q
n
t
h
○
コ
n
忘
l
h
ゝ
q
n
q
h
出
n
J
O
h
q
n
1
甲
蛍光 色 索 注 入 部 位 及 び 生 存期 間
.
注 入 側下 丘 で は 蛍 光 色 素 が 下 丘 全 域 に 渡
F G
が
反対側下丘
,
色素漏出ほ な か
の
へ
葛
: }
蔚書
云 qd
U
i
U
l
N
Z
(
C
h
葛
=
門
口
り
Z
山
h
存期間は24 時間で
広が
た
の
生
蛍光色索注入後
っ
.
で
口
Z
え られ る
d
2
投射する他 の 聴覚脳幹 ( 鴫 牛神経
に
充分な 生存期間と考
に
.
内側 上 オ リ
.
下丘
,
お い て も多 数 の 逆行性 標識 が 存在 す る の
に
系 の 神経 細 胞 を 逆 行 標 識 す る の
こ の
,
般的な 蛍光色素に よ る逆行性標識の 生存
一
,
核 や 外 側 毛 帯核)
已
○
て
【
期間 と 比 較 し 短 い が
u
O
-
た
っ
っ
ブ 核 神 経 細 胞 の 逆 行 性標 識
ー
○
叫
∈
0
}
竜
q
成熟 ラ
再
U
ヱ
苫
玉
巴
州
出
葱
一
亘
I
U
l
加
①
U
I
出
i
岩
切
…
出
で
・
羞
如
還
急
官
量
コ
1 3 ト 1 5)
○
u
亡
O
○
O
リ
書
じ
J
O
O
O
q
n
口
凸
q
Z
Z
Z
N
Z
h
h
d
d
d
膚
n
失 す る 過 剰 な 交 叉 性 投 射 の 存在 を 検 索 し た 結 果
t
d
U
ぎ
コ
}
U
又
む
)
叫
S
}
Ⅰ
I
)
鳥
U
U
i
還
⊂
ぷ
U
I
○
I
〕
鳥
鳥
叫
…
出
出
羞
恥
遥
芸
餌
州
出
む
U
S
む
J
畠
O
n
t
監
p
pt
p
O
O
p
一
U
U
〇
占
h
O
ト
○
・
コ
h
書
コ
p
ち
1
0
じ
U
占
占
S
O
U
・
h
〇
h
コ
O
n
O
コ
【
ト
ロ
l
l
l
l
h
h
h
h
q
祀
S
l
S
u
O
h
n
h
賀
S
h
∈
n
Z
ス
せ
】
再
J
O
占
p
む
S
n
m
S
S
の
爪
ち
合
叫
じ
層
化
l
d
し
・
再
き
O
葛
ぷ
d
ト
,
下 丘 投 射 系 に お い て ほ 交 叉 性 投射 を 認 め な
ブ 核 の 標 識 細胞 を 核 全域 に 渡
ー
で数 え
つ)
その ヒ
た
岩
pl
忘
l
一
.
5 例づ
し
内
漕
p
ヱ
た
ブ核
て 各 日齢 ( 各々
っ
そ の 平 均 値 を 平 均逆 行 性 標 識 細 胞 数 と し
,
ト グ ラ ム を 図-2 A
日 で も1 2 9 個 認 め られ
P
苫
"
C
l
U
U
d
∈
巴
〕
・
っ
ー
内側上 オ リ
O
:
d
.
ブ 核 に は 生 後 の い ずれ の 日 齢 に も 標 識細 胞 を 認 め ず
,
h
U
書
】
田
か
巧
⊂
】
○
O
占
て消
っ
反 対 側 の 内側
,
u
h
∈
ー
内側 上 オ リ
叫
叫
笥
再
上オ リ
}
≡
じ
トの 皮質脊髄路で 知 られ
ッ
己
一
○
O
S
葛
新生児 ラ
.
過性 に 存 在 しそ の 後 正 常発 達 に 伴
宕
乱
窯
:
董
O
O
コ
ゝ
内
の
音
様な 生後
本実 験 で も そ の 事
,
見 ら れ る 同 側 投射 ほ 生 後 0 日 で 既 に
で
ト
】
葛
S
下 丘 投射 ほ 完 全同側性
一
てい る
t
養
成 熟 動物
.
-
)
で
苫
ブ核
ー
と が知 られ て お り
こ
存在 L て い た ( 図 1 A C)
d
薫
O
交叉性投射が ない
,
実を確認 した
l
苫
ト で ほ 内 側上 オ リ
t
U
q
ッ
∈
で
逆 行 性 標 識 細 胞 ほ 生後 0
.
生後発達に 伴 っ てそ
の
数 ほ 次第 に 増加
生 後 7 日 で 2 90 個 と ほ ぼ 成 熟 動物 の 標 識 細 胞 数 に 近 く な
,
生 後 発 達 に 伴 う 標 識 細 胞 数 の 増 加 は 軸索 が 生 後 徐 々
.
そ の 投 射 が 生後 に 完 成 す る 事 を 示 唆 す る
,
3
d
,
示 した
に
.
内側上 オ リ
ー
っ
発達
に
.
ブ 核 神 経 細 胞 数 お よ び そ の 逆 行 性 標 識 陽性
率
d
内側 上 オ リ
ち
∈
○
ー
ブ 核 の 神 経 細 胞 数 は 3 4 5 - 38 0 個 と ほ ぼ
新 生児 か ら 成 熟 動 物 の 間 で S c h eff 6
焉
乳
た 結果 有 意 差 を 認 め な か
h
で
0
0
已
ある事実は 生後上 オ リ
っ
ー
た
一
定で
神 経 細 胞 数 が 生後 変 化 せ ず
.
,
多 重 比較 法 に よ り 検 定 し
の
一
定
ブ 内側 核 で 新 た な 神経 細 胞 の 発 生や
神 経細 胞 の 移 動 が 起 こ ら な い 事 を 示 唆 し て い る
.
S
∈
生後 各 日 齢
宏
已
に
おけ る上
経 細胞 数 の 比 か ら
遥T
ト
,
オ
リ
-
.
.
戯率の 増加 は P O か ら P 7
り
,
P7
ブ核
の
各 日 齢( 各 5 例 づ
識 陽性 率 を 算 出 した ( 図 2 B)
)
ー
.
の
標識細胞数と核全体の 神
)
間で35 %
か ら成 熟 動 物 の 間 で8 0 %
-
お け る 平 均逆 行 性標
に
つ
内側 上 オ リ
-
ー
ブ 核 の 神経細胞標
8 0 % と 急 激 に 高く な
90 % と 安 定 し て く る こ と か
15 7
脳 幹 聴 覚 中枢 の 生 後 発 達 と 可 塑 性
㌔
'・ 、
■
T
・・▼
l -
t
1
∵
-∴∴
-
・
.
∴
汀
・
・
・
上
■
∵
境
駿
∵
感
▲
轟
l
鰍
誹
∵
㌦
∵
■
牒
■
ll
、
聯
雛賦
恥
‥
・
・
額
●
叫
.
。
、.
...一
′
ー
産
、
1
冊
十
登
御
S
…
.
一
‥細
虚
轡
転
、
醇
】
褒
野∴
翻
・
㍍■
ゝ
鶴
藍 穐適
囁
F ig 1
.
th
.
,
wi
g
or es c e nt
,
ph
mi
ot o
ng
s u r g i c a1
re at er
S u p e ri o r
p
art
oli v e
.
H)
∴
:
破:
ヤ
o w
p
1 e si o n
of
( S O)
,
.
Ph
IC
s
.
pl a
c ed
ar
ot o m
p
wi t h
B
h
er
in
o ut
a n
y
ot o m
P 7)
,
o
g
ra
p
h
.
B
.
ars
1 00
=
m
p
d
a m
of
of
ag e
s
2 5
m
.
s e c ti o n s
st r u c
c o n t r al e t e r al
m
f
or
D
th
r o u g h b r ai n s t e m
i p sil a t e r al i nf e ri o r
o
sh o w
i n g F l u o r o- G old ( F G )
(I C ) at p o st n a t al
c o11i c ul u s
.
i c r o g r a p h s of f r o n t al
rig h t l C a n d
a dj a c e n t
i n ( D) i n di c a t e
icr
( ult r a- Vi ol e t filt e r) of f r o n t al s e c ti o n s
n u cl e u s ( M S O)
F G w a s i nj e c t e d i n t
s
oli v a r y
,
E
IC
a n
t
,
th
d
d F
ro u
g
s u ch
ur es
o r s al
h
b r ai n st e
as
( D L L)
s u
p
f r o m r o st r al ( D ) t o c a u d al ( F )
N ot e t h a t le si o n s r e m o v e d
(S C )
v e n t r al ( V L L) n u cl ei of l at e r al l e m ni s c u s
an d
e ri o r
a nd
m
arra n
g
ed
c olli c ul u s
.
.
j a c e n t f r o n t al s e c ti o n s t h r o u g h ip sil a t e r al S O in I C a bl a ti o n c a s e s t a k e n u n d e r
b rig h tfi eld ( G) a n d fl u o r e s c e n t ( H g r e e n filt e r) ill u mi n a ti o n s s h o wi n g c y t o ar c h it e c t u r e of M S O i n N i s sI s t a in e d p r e p a r a ti o n ( G )
a n d F l u r o R u b y ( F R) 1 a b el e d
n e u r o n s in
u n st a i
n e d p r e p a r ati o n ( H)
N o t e t h a t a b e rr a n t c r o s s e d p r oj e c ti o n n e u r o n s a p p e ar e d i n
th e M S O
( r e d c elトs o m a cl u s t e r i n H ) a m o n g n o r m a l c r o s s e d p r oj e c ti o n n e u r o n s i n l a t er al s u p e rio r oli v a r y n u cl e u s ( L S O ) a n d
P e rioli v a r y n e u r o n s i n s u p e ri o r p a r a oli v a r y n u cl e u s ( S P N) aft e r F R i nj e c ti o n s i n t o c o n t r al at e r al I C
・
(G
o w
h
cr og r ap
.
L
.
■ l
増
▲
i n m e di al s u p e ri o r
P O) 3 ( B P 3) a n d 7 ( C
( D F)
.
一
∼
i
。
-
e
F ig 1
・
n e u r o ns
d ay s O ( A
Sh o
一
セ
( A - C) F l u
.
1 a b el e d
F ig ; 1
‰
■ ■
‰
凝
○
.
ホ
:
'
観
卵
一
蠍
摘
違
一
∴
-
箋
、
牒
こ
誹
皆
ト
露
・
、
s
t
w
o
ad
,
-
.
.
尾
158
ら
ラ
,
ト の 内側上 オ リ
ッ
熟動物に
近
下丘
1
る 内側 上 オ リ
内側 上 オ リ
.
上オ リ
ブ 核神 経 細 胞 に お け る
ー
3 に 示 した
内側 上 オ リ
ブ 核 を 観察 した 剥 離動 物
ー
示 す よ う に 剥離 が 完 全 で
且
,
の
た
-
生
.
増加 した
3
後 0 日 の F G 注 入 部 位 は 図 1 (D F ) に 示 す よ う に 完 全 剥 離 さ れ
る の で 剥離 以前 の 法 人 部位 の 評 価 は 不 可 能 で あ る が
く と も 反 対 側下 丘
F G 漏出を認め ない 事を 確認 した
の
へ
を 剥離後3 0 日 の 生存 期 間 を 経 て 反 対 側 下 丘 に F R
F R
域に 認めた
下丘
対照動物 で は
を注 入 した
側下 丘 を 生 後 の 各 日 齢 で 完 全剥 離 し た 後
核 の 生存 神 経 細 胞 は 核 内 の
内側 上 オ リ
,
部 に 限 局 せ ず核 全 体 に 渡
一
し生 存 神経 細 胞 の 部 位 的 局在 を 認 め な か
っ
た
素フ
ブ 核 神経 細胞
っ
ー
オ
た
っ
て 散在
る
ブ 核 に 逆 行 性 標 識 細胞 を 認
ー
同 時 に 下 丘 に 投 射 す る事 が 知
.
ブ 核 群 に 多 数 の 逆 行 性標 識 細 胞 を 認 め た
ー
トブ ル
ス
ー
(F
ー
2 7)
B l u e) と 同 様
a st
生後 0 日 に
側下丘
一
の
た
各日齢 で 下丘 を完
,
ブ 核 を 蛍 光顕 微鏡 で 観 察 し た
事 実 は 対 照 実 験 で 長 期 生存 す る 標 識 神経 細胞 を 認 め る
事 を 考 慮す る と
300
4
P
.
ブ 核 に 生 存 す る 神経 細 胞 の み
ー
下 丘 剥 離 以 前 に 下丘
,
投 射 す る 神経 細 胞 が 下
に
丘 剥 離 に よ り逆 行 変 性 し死 滅 し た こ と を 示 唆 す る
⊃
ひ
u
,
る事 を 示 唆す
い
下 丘 投 射 が 知 ら れ る 脳幹 聴 覚 中枢 に も全 く 認 め な か っ
,
こ の
.
ー
逆行性標識ほ 内側上 オ リ
な らず
2
が 他の 蛍光色
細 胞 毒 性 が 低く
に
を 注 入 した 後
F G
へ
全 剥 離 した 動 物 の 内側 上 オ リ
4 00
対照
.
.
F G
S
U
リ
標 識 に よ る 細 胞 死 を 伴わ ず 長 期 標 識 に 適 し て
ブ
下 丘 剥 離 後 内側
.
F G を 注 入 し下 丘 剥 離 せ ず に 成長 し た
に
標 識 神 経細 胞 の 長期 生 存 ( 6 0 日) は F G
の
ァ
ブ 核 神 経 細 胞 の 逆 行 性標 識
ー
同側 の 内側 上
,
られ る 上 オ リ
動物 で
ー
側下丘
一
め 交 叉 性 投 射 は 存 在 しな か
.
7 日 に お け る 下 丘 剥 離 動物 よ り も
,
よ る 内側 上 オ リ
に
生後 0 日 で
.
側 下 丘 剥 離 後 に 生存 す る 内側 上 オ リ
.
一
.
F G
.
ブ 核 の 生存 神 経 細胞
ー
.
少な
注入部位 は全例に お い て蛍光色素の 広が り を残存 下丘 全
の
2
,
ブ 核 の 神経細胞
ー
そ の 後 次 第 に 生 存 神経 細 胞 数 は 減 少 し
,
成熟 動 物 の 下 丘 剥 離 後 の 内側 上 オ リ
.
-
て い
ブ 核 の 生 存 神経 細 胞 数 は 生 後 1 日 の
ー
数 は1 82 個 ( 5 0 % ) と 生 後 3
下 丘 は 図 1 ( D F) に
反 対 側 下丘 ほ 無傷 で あ っ た
つ
生後
,
生 後 7 日 の 下 丘 剥 離 で ほ 最 も低 く1 2 7 個 で 生 存 率 ほ 3 4 % で あ っ
側 下 丘 剥 離 お よ び 蛍光 色 素注 入 部 位
一
.
リ
数 の 約6 4 % と 最 も 高 く
.
価下 丘 剥 離 の 影響
一
内側 上 オ
.
て数 え
っ
に お け る 平 均 生 存 神経 細 胞 数 を 算 出 し 図
つ)
下 丘 剥離 で2 3 4 個 で 生 存率 は 正 常 内側 上 オ リ
生 後 軸索 が 遅 れ て 発 達 し
,
ブ 核 神経 細 胞 の 存 在 を 示 唆 す る
ー
ブ 核 に 生 存 す る 神 経 細 胞 を 核 全域 に 渡
ー
各日 齢( 各 5 例づ
生 後 発 達 に 伴 う標
.
ず れ の 生 後 日 齢 に お い て も こ の 核 の 神 経 細胞
い
,
定 で ある こ とを考慮す ると
一
に到達す
Ⅰ
下丘 投射ほ生後 7 日 で ほ ぼ成
一
形 に 完成 す る 事 が 示 竣 さ れ た
い
識率の 増加 は
総数が
ブ核
ー
小
側 下丘 剥離 後 に 生 存 す る 内側 上 オ リ
一
.
.
ブ 核 神 経細 胞 の
ー
可塑性
む
一
む
q
再
側 下 丘 剥離 後3 0 日 の 生 存 期 間 を 経 て 反 対 側 の 下 丘 に F R を
一
2 00
〓
注入 し
0
し
内側上 オ
,
微鏡 で 観 察 し た
ひ
q
1 00
∈
リ
ブ 核 に 剥 離 後 生存 す る 神 経 細 胞 を 蛍光顕
ー
そ の 結果
.
生 後 3 日 で 下 丘 剥 離 した 動物 で 下
,
丘 剥 離 と 同 側 の 内側 上 オ リ
ブ 核 で 対 側下 丘 に 注 入 し た F R に
ー
コ
よ
Z
て 逆 行 性 に 標識 さ れ る 交 叉 性 の 異 常 投 射 神 経 細 胞 を 観 察
っ
(図1G
H)
,
した が
そ れ 以後 で 下 丘 剥 離 し た 動 物 で は こ の 様 な
,
P
心
400
一
¢
q
再
〓
0
S
U
(
ポ
s
u
O
≡
P
30
p
卓 ボ
己
(
O
)
∽
0
し
u
S
コ
ひ
U
)
乳
首⊃
8
O
2
≡
20
-
2
0
⊃
S
s
u
ち
O
」
コ
¢
u
」
¢
ひ
q
」
謬
∈ 1b
コ
ひ
d
}
u
0
0
Z
し
む
d
PI
PO
P3
P
F ig 2
,
N
.
u
in
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C
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m
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5
,
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,
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.
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P 7)
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.
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Ni s sI
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'
.
C
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n
,
d
P
< 0 O5 by
.
Si g nifi c a n
t
・
159
脳 幹聴 覚 中枢 の 生 後発 達 と 可 塑 性
オ リ
ブ 核 の 異 常 投 射 神 経細
異常 投 射 を 認 め な か っ た 内側 上
い の で
こ の 異 常投 射 ほ 下 丘 剥 離
F
G
の
を
認
め
な
標
識
に
は
前
胞
経 細 胞 や 神 経 賦 清 因 子 を 含 む 求 心 性 神 経 終 末 が 発達 し た 後 の 神
後 に 軸 索 を 発 達 さ せ る 無傷 の 内側 上 オ リ
と
ー
・
,
て 形成 さ れ る 事 が 示 酸 さ れ た
察
発達 を R
る3 3 )
い
3 9)
s ki
og o w
形態学的に
.
ら
生後 で も 新
,
は
ラ
トの 脳幹聴覚 中枢の 生後
ッ
ジ法 を 用 い て 検 索 し
ゴ ル
ブ 核 神経 細 胞 の 形 態 が 生後 7
ー
般 的 に 遅く
一
聴 器 や 聴 覚 伝 導 路 は 形態 学 的 及 び 機 能 的 に 未 発達 で あ る
事が 知 ら れ て
る
い
内側上 オ
,
い
そ
.
し
は生後の 各日 齢 に
っ
ブ核 の 神 経 細 胞 を 観 察 し
発達 を 検 討 し た
内側 上 オ リ
,
ブ核
ー
観 察され る内側上 オ リ
.
性投 射神 経 細 胞 は 観 察 され な か
オ リ
ブ核
ー
射
後発 達 に 伴
な
た
っ
(P O
て 増加 し
っ
こ
( 囲2 A) ほ
ブ
ッ
定で
生後 7 日
,
新生児 ラ
,
ッ
ト
過 性の 過 剰 な 両 側性投
一
ブ核の 標識細胞数は そ の
ー
ぼ 成熟動 物 に 近 い 数 に
で ほ
軸索 そ
,
の
そ の 後 (P 7
t
もの
成 熱) は 安 定 す る
一
伸長期 と そ れ に 続
の
と
て起こ る
シ
い
こ
発 達 に よ る 細 胞数 の 増 加 を 認 め な い
▲
側上 オ リ
した が
て
っ
核
の
へ
側上 オ リ
に
3 81
致する
一
こ
と は興味深い
分布に よ
性線維の
実験
で
否定 され
F G
の
比に
の
して い る 内 側 上 オ リ
好都 合で あ る
オリ
ー
ブ核
以上
.
各 日 齢 に 下 丘 に 軸索 が 到 達
,
ブ 核 の 神経 細 胞 の 比 率 を 評 価 す る 際 に も
ー
標識率の 変化か らみ
,
下丘投射 は生後 7 日 で
一
て
もラ
られ る
錐体 路 切 断
R
or e sc e nt
od a
mi
fl u
n e
の 皮 質脊 髄 路 で
い
る
.
先立 ち
l a te
ァ
x
各 々 使 用 し2 0
m
ic
-
ブ ル
ト
ス
ー
ro sp
h
ー
e rli n e
(F
をネ
er es
B l u e)
ast
や
コ
60 日 に 渡
っ
細
ら
ハ
ム ス
.
や
タ
∼
リ
ー
下 丘 を 剥 離 し な い 対 照 動物 で
蛍 光色 素 と 同 様 に 長 期 標識 に 適 し て い る 事 を 確 認 した
一
側下丘 に F G を 注入 し
投射す る 内側 上 オ リ
ー
ブ 核 神 経 細 胞 を 前標 識 し た
内側上 オ リ
,
ー
その 後
,
新
,
ブ 核 の 生 存 神経 細 胞 を 数 え た
神経細 胞 の 生 存 率 ほ 生 後 1 日 か ら 7 日 ま で 次 第 に 減 少 し
動物 で は 再 び 増 加 し た
.
すなわ ち
,
、
果ほ 中枢 神経 で
する
.
,
こ
般的
に
生 存 神 経細 胞 に
,
ラ
ッ
投射 してい
に
ト の 下 丘 中 心 核 の 細 胞 間 隙が
仙
,
生後 遅 れ
電 子 顕微鏡 に よ る
の
下 丘 に 投 射 す る 未 発達
て
の
神 経細 胞 の 存 在 が 示 唆 さ れ る
い
生 存 神経 細 胞 は 剥離 時 に ほ 下 丘 に 投 射 が な く
接障害を受
けない
無傷
の
それ 故
.
1
F G
で
剥離 に よ り 直
,
神 経細 胞 と 考 え ら れ る
前標 識 さ れ な
投射 が完成 し
.
て い る と 考 え ら れ る成 熟 動 物 の 下 丘 剥 離 実 験 で は 生存 神 経 細胞
前標識を 認めな い
しか しな が ら
.
,
F G
の
前標識の な い 成熟
動 物 の 生 存神 経 細 胞 ほ 蛍 光 色 素 の 有 効 な 逆 行 輸送 が 注 入 後 7 日
≡
子
A bl a ti o
n
u r vI v
(1
帥
8t
1¶ 0
E
in
⊃
⊂ =
S
xu
b
er a nt
a x o n
n e o n at e
P e ri o d
nl b )
旦
≡車
A bl a ti o
と が分か
っ
た
n
C o = at e
[ 二 二 二)
S
rvi v
u
al
(1
N
¢W
b
n lO
(R
p 即 io d
nl h )
iz
s p 「 0 = ti n
e
d
g
of
)
ne ur o n
凹
□
A d
o r 口
「al
e g e n e r a ti o n
a x ot o m
F G
u lt
,
.
成熟
こ の
)
知 られ る 現 象 ( G u d d e n 効 果)ヲ
に
一
F R
■■
≡買 誓
一
A b l a ti o
結
致
軸 索側 枝 が 発 達 し 主 な標 的 部 位 以 外 に 標 的部 位 を 持 つ 神
n
i v al p
rv
(l
蝉
o n
即i o
al e
d
a x ot o m
ev e
b pi ng
i z ed
o
f
n o n
-
n e ur o n
d
t h)
n
A 姐
F ig 4
Dia g ra m
p la s ti cit y af t e r
s
・
C e rl t r al
m
L
)
[ 二二= =
・
一
それ故
は 広く 正 常 発 達 に 伴う 求 心 性 神 経終 末 の 増 加 に よ り
に
Su
.
下丘 剥離に よ る逆行変性は
成熟動 物 よ り も新 生 児 ( P 3 P 7) で 強 い
.
.
生児か ら成 熟 動 物 の 各 日 齢 に 同側 下 丘 を 完 全 剥離 し3 0 日 の 生存
期間を お い た 後
長期標識に よ る細胞死が 対照
生 存細 胞 数 が 生 後 1 日 か ら 7 日 の 間 で
,
観 察 結 果 を 共 に 考慮 す る と
下丘剥離以前に 下丘 に
,
の
下 丘 中心 核 の 細 胞 間隙 が 減 少 す る P y s h
て 多 数 の 長 期標 識 細 胞 が 認 め ら れ た の で F G も 他 の
生後 0 日 に
F G
.
.
ブ核 に 生存する神経細胞に は F G
ー
は
4 0 日 に 渡 る 長期 標 識 を 確 認 し て
本 実験 に お い て ほ 下 丘 剥 離 に 先 立 ち F G を 内側 上 オ
ブ核 神経 細 胞 の 前標 識 に 用 い た
とg ) を 示 唆 す る
こ
次 第 に 減 少 す る 本実 験 成 績 と
生 後 早期
求心
の
へ
ブ 核 神 経 細 胞 は 逆 行 変 性 し 全 て 死 滅 した と 考 え
ー
れ と 同時 に
こ
.
ブ核
.
2T)
蛍 光色 素 に よ る 長期 標 識 に ほ T olb e r t ら や M
フ
内側 上
ぼ成熟動物に 近い 形に 完
ほ
成す る こ と が 本 実験 成 績 か ら も示 唆 さ れ る
に
ト の
ッ
ー
前 標 識 を 認 め な い 事 実 は 下 丘 剥 離 時 に 下丘
た 内側 上 オ リ
-
て 逆 行 性標 識 陽 性 率 を 求 め て
っ
れ ほ 内側上 オ リ
且 つ 下 丘 剥離 に よ る 切 断 軸索 か ら 蛍 光 色素 が
,
一
よ
っ
こ
.
軸索 を 切 断 さ れ た 神経 細 胞 の 細胞 死 に 対
て
前標 識 が 認 め られ な い
の
れが内
こ
,
ブ核神経細胞の 樹状突起の 発育が最大と な る時期
ー
,
移動 しな い 事を示 唆す
標識細胞 数と 核 全体 の 神経 細胞 数と
,
本 実験 の 下 丘 剥
,
とは 内
こ の こ
.
ブ 核 に お い て は 生後新 た な 神 経 細 胞 の 発 生 が な く
ー
又
.
離 に よ る 逆 行変 性 は 生 後 7 日 で 最 も 強く 現わ れ た が
に
.
ブ 核 神 経 細胞 数 は 新 生 児 か ら 成 熟動 物 の 間 で ほ
ー
同 時 に 神 経細 胞 が 他 の 部 位 か ら こ
.
,
交叉
,
ト の 内 側上
ッ
結 合 の 完 成 期 を 反映 し て い る こ と を 示 唆す る
ス
内側 上 オ リ
一
ラ
逆行性に 標識され る細胞数の 増加が新生児初期
-
ぼ
内側 上 オ リ
.
P 7 ) に 特 に 著 しく
-
同側性で
て
それ故
.
見 られ るよ う な 生後
は 認 め られ な い
Il 卜 15}
た
っ
影響を減 少させ た 結果とも考え られ る
の
へ
逸 脱 し標 識 が 消 失す る 事 は 考 え 難 い
ー
下 丘 投 射 の 生後
一
下 丘 投 射 は 出生 時 か ら 既 に 存 在 し
一
の 皮 質 脊髄 路 で
る
を 注入
ブ核 の 標識細胞は い
ー
ずれ の 日 齢 に お い て も成 熟 動 物 と 同 様 に す べ
ナ
F G
へ
24 時 間 の 生 存期 間 を 経 て 逆 行性 に 標 識 さ れ る 内側 上 オ リ
,
の
こ こ
,
下丘 剥 離 後 に 内側 上 オ リ
や
側 枝 の 生後 発 達 が 下 丘 剥 離
外 側 毛 帯核 を 持 ち
しか しな が ら
.
側 下丘
-
3 4 卜 3 7)
て
す る 抵 抗 性 が 影響 を 受 け る
て
っ
聴覚 中枢 の 生 後 発達 を 神 経 線 維連 絡 の 面 か ら 検 索 し た 研究 は な
本研究で
さ らに逆行変性の 強さ を 支配 す る要 因
.
ブ 核 神 経 細 胞 が 下 丘 以外 に も投 射 標 的 と し
ー
と成
14 日以後 に な
-
熟動物 に 近 い 形態 に 発 達 す る 事 を 報 告 し て
こ で
主 な 標 的 部位 を 除 去 し て も逆 行 変 性 せ ず 生 存 す る こ
,
が知 られ て い る
と し て 内側 上 オ リ
聴覚 機 能 の 発 現 は 多 く の 哺乳 類 で
生児 の
経細胞は
2 ト 8)
っ
.
考
リ
ブ 核神 経 細 胞 に よ
ー
n er v o u s
ill
of
u s t r a ti n
トt a r g e t
s y st e m
.
,
h y p o t h e ti c al p a tt e r n
o王 ip sil a t e r al■p r oj e c tio n s
s ee
g
th
s
of
n
in
'
re e
尾
16 0
前後で ある こ とを 考慮する と
含 まれ て
い
る と考 え られ る
生後 3 日 に
生存する神経細胞 に
に
そ れ 以 後 に 発達 した 神 経 細 胞 が
,
リ
オ
ブ核 神 経 細 胞 ほ 生 後 7
ー
ブ核
ー
注入 した F R で標識 され る
へ
異 常 な 神 経細 胞 を 観 察 した ( 図 1 H )
側上
こ の
.
日 以後 の 下 丘 剥 離 で は 認 め ら
本 実 験 で 観察 さ れ る交 叉性 の 異 常 投射 を す る 内側 上 オ リ
.
中枢 神 経 系 で 観 察 さ れ る 生 後
の
2
ラ
ッ
13 ト
用
る
し
N
ト の 皮 質脊 髄 路 で ほ 両 側性 過 剰 投 射 が 新生 児 期 に
存在 し
に
ほぼ
正 常 発達 に とも な
,
っ
て 消失す る 事 が 知 られ て い
過剰投 射 が 皮質脊髄 路切 断に よ り可塑 的 に 変化
こ の
.
そ の ま ま 残 存 し て 異常 投 射 を 形成 す る こ と が L
,
ab
ら
12)
側上オリ
よ
に
報告 され て い る ( 図 4 A)
て
っ
ブ核
ー
ブ核
ー
そ こで
.
ら
g
の で
の
ラ
トの 内
ッ
時期 に も交叉
観察 さ れ た 異常 投 射 は 生 後
,
存 在す る 過 剰 投射 の 残 存 に よ る 可 塑 的 変 化 で は な い
に
や
過
一
18 珊
み な ら ず 成 熟 動 物 で も認 め ら れ て い る
の
こ の
.
害後 逆 行 変 性 せ ず 生 存 し た 神 経 細 胞 で 誘発 さ れ る の で
に
可塑 的
,
変 化 す る 神 経 細 胞 を 前標 識 して 障 害 後 の 生 存 を 確 認 す る 事 が
重要で ある
(F G
本実験
.
ほ 励起 波長 が 異な る 2 種棟 の 蛍 光色 素
で
F R) を 使 用 し 障害 後生 存 す る 神経 細 胞 と 可 塑 的 に 変 化 す
,
る 神 経細 胞 を 各
々
区別 し て 標 識 し た
そ の 結果
.
,
故
前標識に よ る二 重標識 を 認め なか
の
注 入 した F G
本 実 験 で 観 察 さ れ た 内側 上 オ リ
,
ー
た
っ
それ
.
ブ 核 神 経細 胞 の 異 常 投 射
ほ 下丘 剥 離 に よ り 逆 行 変 性せ ず 生 存 し た 軸 索 か ら 発 芽 す る 軸索
側枝で ほな い
ネ
コ
や ラ
ト の
ッ
皮質脊髄路
で 錐 体路 を 切 断 し た 後
細胞が報告 され
て い
る
,
やオ
ッ
ポ サ ム の 赤核 脊髄 路
軸索 が 異 常 部 位 で 再 交 叉 す る 投 射 神 経
こ
.
れ
神経系で は神経連絡網 が新生
らの
児 期 に 発達 し生 後遅 れ て 完 成 す る
こ
と が 知 られ
て い
るの で
こ
,
れ ら の 投射 異常 は 生 後遅 れ て 発 達す る 無 傷 の 軸索 に よ る 可 塑 的
変化 と 考 え
ら れ て い る ( 図 4 C)
.
こ の
た 内側 上 オ リ
た
そ の 結果
.
ブ核
ー
下丘
l
一
に
.
そ れ故
,
,
P 7)
強く
で
ラ
▲
中 枢神 経 で
F G
ト 内側 上 オ リ
ッ
下丘 剥離後 に 内側上 オ リ
.
内側上 オ ワ
が明 らか に な
た
っ
異常投射を 観察 し
下 丘 投 射 の 生 後発 達 を 本 案 放 で 検 索 し
生 後 遅 れ て 投 射 す る 神 経 細 胞 が 内側 上 オ
本 実 験 で 異常 投 射 す る 内側 上 オ リ
t
経細胞に は F G お よ び F R
に
6
る
い
と か ら内側上 オ リ
ー
よ る 二 重標識が認 め られず
ブ核神
,
且
し て い な い 神 経細 胞 に よ る 可 塑 的 変化 と 考 え ら れ る
ラ
ッ
上オリ
トの
ー
7 日 及び成熟 ラ
か
たの で
っ
下
の
論
側 下 丘 を 新 生 児 及び 成 熟 動物 で 完 全 剥 離 し
結論を得 た
.
ー
ブ核
一
ト で
ッ
内側上 オ リ
生後
異常投射は 観察され な
こ の
.
異常 投 射 す る 神 経 細 胞 に は
.
.
ブ
ー
異 常 投 射 は 生 後 初 期 の 下 丘 剥 離 に よ り誘 発 さ
こ の
,
下丘 剥離で ほ
トの
ッ
れ た 可 塑 的変 化 と 考 え ら れ る
あ ら か じ め 同 側 下 丘 に 注入
,
した F G の 前標 識 と の 二 重 標 識 を 認 め な い の で こ の 可 塑 的 変化
は生後
よ
に
過性 に 見 られ る 過 剰 投 射 の 残 存 や 軸索 側 枝 の 発 芽 現象
一
て 形 成 さ れ た 異常 投射 で は な く
っ
する神経細胞に よ
る
生 後遅 れ て 下 丘 に 投射
一
形 成 さ れ る 異所 性 投 射 で あ る と 考 え られ
て
っ
.
謝
辞
稿 を終 え る に 臨 み 御 指 導 と 御 校 閲 を賜 り ま し た 恩 師 工 藤 基 教 掛 こ
深 甚 な る 謝 意 を表 し ま す 又 多 大 な る御 協 力 を賜 り ま し た 金 沢 大学 医
学 部 解 剖学 第 三 講 軋 中谷 瀬 治 技 官 並 び に 松原 亜 紀 子技 術 補 佐 員 に 感 謝
般 研 究 ( C) 課 題 番 号
致 します
本 研 究 は 文 部 省 科学 研 究 費
,
.
,
一
,
なお
及 び 第 4 回 老 人 医 療 基金 研 究助 成 を受 け た
第98 回 日 本 解 剖 学 会 給 会 ( 札 幌 1 99 3) に お い て 発 表 し た
(0 46 70 036 )
.
文
1 )
G old b
u n c ti o n
a n
内側
下 丘 投 射 の 正 常発 達 か ら 考 察 し
,
以
L
o n
e rg er
d
d
2)
o n
B
mi
1 st
ed
,
a rr o n
,
z ed
M
献
E
.
&
.
c ord
.
I
p 77 110
C
n
,
e
n
er
,
M
y
a ft e r
W
.
Th
-
・
M
u r ra
i c al p l a s ti cit y
s p i n al
1 985
S c h bib l y
a x ot o
,
M
,
a n at o m
n e o n a t al
Pl a s ti cit y
,
本 研 究は
,
.
,
f
.
ブ 核 の 神 経 細 胞 に 与 え る 影 響 を 検索 す る と 同時 に そ の
影 響せ 内側 上 オ リ
生 後遅
核 か ら 反 対 側 下 丘 に 投 射 す る 交 叉性 異 常 投 射 を 観 察 し た
a nd
-
の
ブ 核 神 経 細胞
ー
つ
ブ核 の 異常投射は下丘 剥離時に下 丘 に投射
結
剥離 時
,
生 後 発 達 の 実験 結 果 も こ
.
生 後 3 日 に 下 丘 を 完 全剥 離 し た ラ
.
投射 して い た
.
生後 遅 れ て 下 丘 に 投 射 す る 神 経細 胞 が 正 常 動物 で 認 め ら れ る こ
ー
に
れ て 下 丘 に 軸索 が 到 達 す る 未 発 達 の 内 側 上 オ リ
存在を 支持 して
.
剥 離 に よ り 直 接 障害 を 受 け な い 無傷 の
t
神経細胞の 存在 を示唆 した
の
,
も
て
ブ 核 に 生 存 す る 神 経 細胞 に は
ー
プ 核 神 経 細 胞 は 全 て 死滅 し た 事 と 同 時 に
ー
は 下丘 に 投射 が なく
に
下丘 投 射 系 に お い
一
下 丘 剥 離時 に 下 丘
い の で
前標識を 認め な
の
ブ核
ー
般 的 に 知 ら れ る 現象 ( G u d d e n 効 果) を 確 認 した
一
聴 覚伝 導 終 に お
ブ 核 に 存 在 す る 事 と 下 丘 投射 は 生 後 7 日 前 後 に 完 成 す る 事
ー
成熟 動物 で 再 び 増 加 し
,
た の で 下 丘 剥 離に よ る 逆 行変 性 ほ 成 熟 動 物 よ り も 新 生 児 ( P 3
.
リ
.
ブ 核 に 生存 す る 神 経 細胞
ー
可 塑性 で は 生 後 遅 れ て 軸
索 が 発 達す る 神経 細 胞 の 存 在 が 重 要 で あ る が
ける生後発達の 詳細ほ 不 明で ある
標識細胞と核全
,
ブー 下 丘 投 射 そ の も の は 生 後 7 日
ー
下 丘 完 全 剥 離 後 に 内側 上 オ リ
.
7
2 8)
核 で 新 た な 神経 細 胞
の
そ こ で
.
ほ 生 後 1 日 か ら 7 日 ま で 次第 に 減 少 し
,
2丁
) 2 8)
生後 こ
,
成 熟動 物 に 近 い 形 に 完 成 す る こ と が 判 明 し た
4
生後
,
ブ核に 存
ー
比 か ら 逆 行 性 標識 率 を 算 出 し 生 後 の 各 日 齢 で
内側 上 オ リ
対 側下 丘 の
F R 注 入 に よ り 標 識 さ れ る 異常 投 射 神 経細 胞 に 下 丘 剥 離 以 前 に
とか ら
体の 神経細胞 と
5
可 塑性 は 障
こ
と が 判明 した
こ
比較 した結果
で
たの で
っ
.
の
.
軸 索 の 発 芽 現 象 と し て 知 ら れ る こ の 可 塑 性 ( 図 4 B ) ほ 新 生児
定で 変化 しな い
,
.
ブ 核 の 神 経 細 胞 数 は 新 生 児 か ら成 熟動 物 で
ー
発 生や 移 動 が 無 い
の
生後の 内
,
本実 験 で は
.
下 丘 投 射 に お い て 生 後 い ずれ
一
性 の 過 剰投 射 を認 め な い
性
eo n
1t)
下 丘 投 射 の 正 常 発 達 を 検 索 し本 実 験 で 観 察 さ
一
れ る 交 叉性 異 常 投 射 の 形 成 を 検 討 し た
側上 オ リ
過性
一
一
た
っ
投射す る神経細胞が 内側上 オ リ
に
内側 上 オ リ
.
他
,
ブ核 の 標識 細胞 数 ほ 生後 0 日 か ら発達 に
ー
遅 れ て 軸索 を 下 丘
3
.
ブ核に ほ
ー
伴 っ て 増 加 し生 後 7 日 で 成 熟 動 物 に 近 い 数 に な
ブ 核神 経 細 胞 の 可 塑 性 を 現 在 ま で に 中 枢神 経 系 で 報 告 さ れ て い
る 3 種煩 の 可 塑的変化 ( 図 4) を基 に して考察 した
内側 上 オ リ
.
在す る こ と が 示 唆 された
ー
内側 上 オ リ
f
過性 に 存 在 し発 達 に と も な っ
一
て 消失 す る よ う な 両 側 性 過 剰 投 射 は 観察 さ れ なか
様な 異常投射す る 内
れ ず 早 期 下 丘 剥 離 に よ り可 塑 的 に 変 化 し た 神 経 細 胞 と 考 え ら れ
る
生 後 各 日 齢 に 下 丘 に 蛍光 色 素 ( F G) を 注 入 し逆 行 性 に 標
.
識 され る神経細胞を 観察 した結 果
対側 下 丘
,
1
.
例 下 丘 を 完 全 剥離 し た 動 物 の 内 側上 オ リ
一
小
C
.
G uilf
d
a m
ot m
ord
a
a n
P
R
:
.
g
t
e
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ad
ult
Sy
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o
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,
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・
.
K
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.
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.
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M
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L
,
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・
・R
in
&
・
by
e
2 51 2 6 6 (1 9 7 6)
-
,
・
脳 幹 聴 覚 中枢 の 生 後発 達 と 可 塑性
3)
R
o sh
G
C ell d
:
.
H R P in
in t h
d
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D
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A
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it s
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a
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o
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