US Topics US Topics February 7, 2008 February 1, 2007 ■ 目次 非早期提出企業のためにSECが404条の監査要件の1年延長を提案 SECとEUが証券市場の相互承認を検討 SECがForm D の電子提出および改訂を指示 SECの諮問委員会が財務報告の複雑性を軽減させるための12の勧告の採決を実施 FASBが非公開企業のためのFIN 48の適用日を延期する最終FSPを公表 FASBがSOP 07-1とFAS 157の一部の条項の適用日を延期 その他のFASB関連記事 AICPAとNASBAがUniform Accountancy Act (米国統一職業会計法)の第5版を公表 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ 非早期提出企業のためにSECが404条の監査要件の1年延長を提案 SECは非早期提出企業が財務報告に係る内部統制に関する監査人のアテステーション・レポートの提出規定を一年間 適用延期することを提案しました。 現行暫定規則の修正案によれば、非早期提出企業は2009年12月15日以降に終了 する会計年度について提出するアニュアル・レポートから財務報告に係る内部統制に関する監査人のアテステーション・ レポートを提出することになります。 監査人によるアテステーションは2002年サーベンス・オクスレー法の404条(b)によ り義務付けられています。 この修正案についてのコメント提出は官報掲載後30日間です。 ▼ この規則の修正案は以下のSECのウェブサイトからご覧いただけます。 http://www.sec.gov/rules/proposed/2008/33-8889.pdf 同時に、SECは、企業および監査人のために新たに公表されたガイダンスに基づき、すでに404条を遵守している企業 から集められたデータを分析する費用対効果の研究を開始したことを発表しました。 SECの最終報告書は404条適用 の効率性と有効性をさらに改善するためのすべての決定事項に影響を与えるでしょう。 追加的な1年間の延期措置によ り、ほとんどの中小規模公開企業が404条(b)の遵守を要求される前にSECにこの研究を完了させる時間が与えられる ことになります。 ▼ この研究に関するさらに詳しい情報は以下のSECのウェブサイトからご覧いただけます。 http://sec.gov/news/press/2008/2008-8.htm -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ SECとEUが証券市場の相互承認を検討 SEC議長のクリストファー・コックス氏および欧州委員会の域内市場・サービス担当委員のチャーリー・マクリーヴィー委 員は、2月1日に開催された会議において、相互承認協定の目標は、大西洋横断市場の効率性と流動性を増加させつつ 投資家の保護を強化することとすべきであるとの合意を示しました。 欧州委員会と米国との間の証券取引にかかる相互 承認協定は、以下を実現する可能性があります。 ・ ・ ・ ・ 広域でかつ取引量が多い大西洋横断市場に対し、EUとUSの投資家の参入を容易なものにする 外国投資機会についての情報が入手しやすくなる 証券ポートフォーリオの多様化がより進む 大西洋横断取引および取引費用が大きく削減される PricewaterhouseCoopers 1/4 ・ 規制当局間の監視活動のコーディネーションが強化される SECおよび欧州委員会の職員は相互承認に関する議論のフレームワークを作成することが必要になります。 従ってコッ クス議長とマクリーヴィー委員はその職員に対し2008年のEUと米国の証券取引にかかる相互承認に向けた考えられる フレームワーク作成のために一段と努力するよう共同で指示しました。 ▼ より詳しい情報については以下のSECのウェブサイトからご覧ください。 http://sec.gov/news/press/2008/2008-9.htm -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ SECがForm D の電子提出および改訂を指示 SECが (1)1933年証券法に基づきForm D によって要求される情報を電子提出する(インターネットで提出する)ことを義 務付ける、ならびに (2)電子提出規定を反映してForm D および Regulation D を改訂する最終規則を公表しました。 こ の改訂はForm D を簡略化し再構築すること、および要求される情報を更新し見直すことを目的としています。 Form D は Regulation D による免除規定によって、証券法に基づく登録を行わない証券売り出しの公式通知の役割を 果たしています。 公開企業も非公開企業もこの書式を使って情報提出を行います。 Form D の要求する情報の変更は2008年9月15日から施行されます。 Form D の電子提出の段階的導入期間は2008 年9月15日から開始され、2009年3月16日からは強制適用となります。 Form D で要求される情報は、インターネットア クセスが可能なすべてのコンピューターからアクセスできるオンライン提出システムを通じてSECに電子提出されます。 提出されたデータはSECのウェブサイトに掲載され、インタラクティブかつ検索が可能となります。 ▼ より詳しい情報については以下のSECのウェブサイトからご覧ください。 http://www.sec.gov/rules/final/2008/33-8891.pdf -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ SECの諮問委員会が財務報告の複雑性を軽減させるための12の勧告の採決を実施 SECの財務報告の改善に関する諮問委員会(CIFiR)は2月11日に会議を開催しSECに提出する中間報告書の公表に ついての採決を行う予定です。 報告書の草案が委員会全員による議論および審議のために作成され、告知のみを目 的としてSECのウェブサイトに掲載されています。 SECは、米国の財務報告システムを不必要な複雑性を減らし情報を 投資家にとってより有用かつ理解しやすいものとすることを目標として検討するためにCIFiRを設立しました。 ▼ この報告書の草案は以下のSECウェブサイトからご覧板だけます。 http://www.sec.gov/about/offices/oca/acifr/acifr-dpr-021108.pdf -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ FASBが非公開企業のためのFIN 48の適用日を延期する最終FSPを公表 2月1日、財務会計基準審議会(FASB)は非公開企業に対するFIN 48「法人所得税の不確実性に関する会計処理」の適 用日を延期するFASB職員意見書No. FIN 48-2 を公表しました。 この延期措置は、US GAAP(米国で一般に公正妥当 と認められた会計原則)を適用する公開企業の連結対象となる非公開企業を除く(これらの企業は延期措置の適用外と なります)、ほとんどすべての非公開の独立企業に影響を及ぼします。 FIN 48は、FIN 48による認識、測定、開示要件 を盛り込んだフルセットの年次財務諸表を公表したことのない非公開企業に対して、2007年12月15日より後に開始する 会計年度から初めて適用となります。 ▼ FASBのプレスリリースおよびこのFASB職員意見書は以下のFASBのウェブサイトからご覧いただけます。 PricewaterhouseCoopers 2/4 プレスリリース: http://fasb.org/news/nr020108.shtml FSP FIN 48-2: http://www.fasb.org/pdf/fsp_fin48-2.pdf -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ FASBがSOP 07-1とFAS 157の一部の条項の適用日を延期 2月6日、FASBはAICPA参考意見書07-1「投資会社の監査・会計ガイドの適用範囲の明確化、および、投資会社の親 会社および投資会社への投資に持分法を適用している会社の会計処理」(SOP 07-1)の適用日を無期限に延期する職 員意見書の最終版の公表を決定しました。 この決定は、昨年のSOP 07-1公表後に生じたいくつかの適用上の問題に 応えたものです。 この延期措置はまだSOP07-1を適用していないすべての企業に適用されます。 すでにSOP07-1を適 用した企業は適用による会計処理を撤回するかそのままとするか選択が可能です。 また、FASBは以下の職員意見書の最終版を公表することも決定しました: 1. 財務諸表上非継続的に公正価値で認識されたあるいは開示された非金融資産および非金融負債について財 務会計基準書第157号「公正価値の測定」(FAS 157)の適用日を一年間延期 2. FAS 13「リースの会計処理」(FAS 13)およびリース取引に対応する関連する解釈指針を適用対象から除外す るためにFAS 157を修正 FASBが特定の非金融資産および負債に対するFAS 157の適用を延期する理由は、既に発生しているいくつかの適用 上の問題についてFASB自身が検討を行う時間をより多くとるためです。 FAS 13 の適用対象範囲であるリース取引を 除外したことによって、FASBはリース取引に関する会計処理を包括的に再検討するプロジェクトの一環としてリース取 引に公正価値測定をしようすることについてもっと幅広く検討することができるようになります。 ▼ FASBの決定に関するより詳しい情報はPwCのBreaking News記事を参照してください。CFOdirect Network のメン バーには以下のウェブサイトからご覧いただけます。 http://cfodirect.pwc.com/CFODirectWeb/Controller.jpf?ContentCode=THUG-7BKJC3&SecNavCode=ASPP5SLM5R&ContentType=Content -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ その他のFASB関連記事 プロジェクトの更新: FASBは以下のプロジェクトの要約を更新しました。 APB 14 – 転換時に現金で決済可能な転換可能負債商品(部分的な現金決済を含む) http://www.fasb.org/project/convertible_debt_instruments.shtml ARB 43 – トレーディング目的で保有する棚卸資産の会計処理 http://www.fasb.org/project/trading_inventory.shtml 概念フレームワーク http://www.fasb.org/project/conceptual_framework.shtml FAS 157 -- 負債の測定 http://www.fasb.org/project/fas157_measurement_of_liabilities.shtml 法人所得税 http://www.fasb.org/project/short-term_intl_convergence_income_tax.shtml Weekly Action Alert: Action Alert No. 08-06 は以下のFASBウェブサイトからご覧いただけます。 http://www.fasb.org/action/aa020708.shtml PricewaterhouseCoopers 3/4 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ AICPAとNASBAがUniform Accountancy Act (米国統一職業会計法)の第5版を公表 アメリカ公認会計士協会(AICPA)および全米州政府会計委員会(NASBA)が米国統一職業会計法(Uniform Accountancy Act (UAA))の第5版を公表しました。 UAAは(職業会計の)統一性の推進、公共の利益の保護、および 高度な職業基準の普及を目的として策定されたものです。 この改訂により、ライセンス所有者の移動を認める包括的システムを提供すると同時に、管轄区域内でプロフェッショナ ル・サービスを提供する者すべてを規制する各州政府の会計委員会の権限を強化しています。 AICPAはこのような改 訂により公衆保護目的がさらに強化され、また消費者による選択を可能にし、効率的資本市場の運営が促進されると考 えています。 ▼ 改訂された Uniform Accountancy Act は以下のAICPAウェブサイトからご覧いただけます。 http://aicpa.org/download/states/UAA_Fifth_Edition_January_2008.pdf ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ お問合せ: あらた監査法人(広報) 〒108-0014 東京都港区芝浦4丁目2-8 住友不動産三田ツインビル東館13階 電話:03-6858-0179(直通) メールアドレス:[email protected] あらた監査法人は、世界 150 ヶ国に 146,000 人のスタッフを擁するプライスウォーターハウスクーパース(PwC)のメンバーファームです。PwC の メンバーファームとして、会計および監査において PwC の手法に完全に準拠した国際的なベストプラクティスを採用し、PwC のグローバル•ネット ワークで培われた経験、専門知識、リソースを最大限に活用し、日本において国内企業および国際企業に対して、国際水準の高品質の監査を提 供していきます。 © 2008 PricewaterhouseCoopers Aarata. 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