US Topics PwCが発行している「Flashline」から米国関連記事を翻訳・掲載しています。 Flashlineの原文はPwC CFOdirect からアクセスできます(会員登録が必要です/無料)。 No. 2014-52 December 23, 2014 PwC In depth:債務担保事業体-FASB が代替的な測定ガイダンスを提供 FASB は債務担保事業体(CFE)の測定に関する新しいガイダンスを公表しました。担保付ロー ン債務およびその他の証券化ビークルは、CFE の例です。これまで多数の企業が公正価値オ プションを CFE の個別金融資産および個別金融負債の測定に適用してきた結果、金融資産と 金融負債の測定額の間に差異が生じ、報告企業の損益計算書を大きく変動させてきました。こ の新ガイダンスの目的は、親会社の財務諸表において、第三者が保有する連結された CFE の 金融資産および金融負債の再測定によって生じるそうした変動性を最小化させることにありま す。 この新ガイダンスは、企業に対し、CFE の金融資産および金融負債の双方の測定に、金融資 産の公正価値あるいは金融負債の公正価値のうちより観測可能な方を使用する選択肢を与え るものです。新たな代替的ガイダンスは、公開企業に対しては 2015 年 12 月 15 日より後に開始 する事業年度およびそれに含まれる期中期間に適用となります。その他すべての企業に対して は、2016 年 12 月 15 日より後に終了する事業年度およびそれ以降に開始する期中期間に適用 となります。年度期間の開始時点から早期適用することも可能です。 詳しくは今号の In depth をお読みください。 Practical tip:事後的に保有することになった非継続事業に関する財務報告上の 検討事項 過去において貸借対照表日現在で売却可能および非継続事業としての表示要件を満たして いた、ある構成要素についての企業の決定が事後の期間において変更される場合があります。 そうした変更については多様な原因が考えられますが、例えば、予期せぬ市場の変化を原因と して、経営者および取締役が事業の売買の中止を決定することがあります。この Practical tip で は、事後的に保有することになった非継続事業についての表示および事後に提出する登録届 出書における報告要求事項を取り上げています。 四半期決算-取締役版・2014 年第 4 四半期版 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 1 「四半期決算-取締役版」は、会計および財務報告上の最新の問題についての情報を継続的 に取締役の方々に提供することを目的としています。PwC では、主として CFO や経理担当管理 者向けの「四半期決算」をベースに、監査委員および財務専門家向けにこの「取締役版」を作 成しています。 2014 年第 4 四半期版の取締役版は、(1)新しい収益基準と報酬制度の間のつながり、(2)組込 デリバティブを構成する可能性のある負債の変更に関する懸念、(3)特別項目の廃止、(4)給 付の期間を延長する可能性のある新しい死亡率テーブル、(5)企業結合会計のコストと複雑性 を低減させる可能性を有する、まもなく公開予定の非公開会社向け会計基準、(6)前 SEC コミッ ショナーであるトロイ・パレーデス氏への、財務報告に関する SEC の焦点、開示体制に関する試 み、米国における IFRS 使用決定の可能性についてのインタビュー、(7)コーポレートガバナンス -ガバナンスに関する主要トレンドについての洞察等の記事が掲載されています。 PwC が受託会社におけるコントロールに関する ASB の SSAE 案に対するコメントを 公表 PwC は ASB のアテステーション業務基準案「委託会社の財務報告に係る内部統制に関連する 受託会社のコントロールの調査に関する報告:明確化および再編成」(SSAE 案)に対するコメン トレターを提出しました。この SSAE 案において、ASB は既存の基準を以下のように改訂していま す。 1. 2013 年 7 月 24 日付の公開草案「アテステーション基準:明確化および再編成」の第 1 章 「すべてのアテステーション業務に共通する概念」および第 2 章「調査業務」における要求 事項および適用ガイダンスのうち、調査業務の基本的報告要素の重複記載を除き、重複 する記載を削除する 2. AICPA ガイド「受託会社:委託会社の財務報告に係る内部統制に関連する受託会社にお けるコントロールに関する報告」に記載されている適用ガイダンスとの整合を図る 3. 実務で直面した特定の論点に対応する PwC はこの SSAE 案を全般的に支持しますが、いくつかの領域、特に、(1)受託会社の監査報 告書で取り上げられない情報、(2)経営者による書面によるアサーションの提供拒否、(3)コント ロールが適用されていることの証拠の入手に関する受託会社の監査人の責任範囲について、 最終化時の改善を提案しています。 米国財務会計基準審議会 (FASB) FASB が企業結合における無形資産に関する非公開会社のための代替的会計基 準を公表 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 2 FASB は、会計基準アップデート No. 2014-18「企業結合(Topic 805):企業結合における識別 可能な無形資産の会計処理」を公表しました。このガイダンスは、非公開会社協議会(PCC)に おける審議に基づき、非公開会社に対して企業結合における競業避止契約および顧客に関す る特定の無形資産(顧客関係に関連するほとんどの無形資産など)を個別に認識し測定しない (代わりにのれんに含める)選択肢を提供するものです。 この ASU は 12 月決算の非公開会社に対しては 2016 年から適用となりますが、2015 年または 2014 年に早期適用することも可能です。また、適用日以降に実施される新たな企業結合に適 用されます。 2015 年版 US GAAP 財務報告タクソノミーの公表 FASB は、SEC による最終承認を待って 2015 年版 US GAAP 財務報告タクソノミーが公表予定 である旨を告知しました。FASB は SEC に登録され公開市場で取引される有価証券の発行体に 適用可能なタクソノミーの継続的な開発および維持の責任を負っています。この 2015 年版タク ソノミーには、新しい会計基準に関するアップデートと、SEC 登録企業である発行体によって現 在使用されている 2014 年版タクソノミーに対するその他の改善が含まれています。 FASB の会議およびプロジェクトアップデート 会議の概要:今週、FASB は会議を開催しませんでした。 次回の公開会議: FASB は 12 月 29 日の週には会議を開催しません。次回の FASB 会議は 2015 年 1 月 7 日の予定です。この会議で議論される予定のトピックスはその開催前に FASB ウ ェブサイトの公開会議に関する通知ページで告知される予定です。 プロジェクトアップデート: FASB は以下のプロジェクトの概要を更新しました。 • 連結:本人対代理人の分析 • 棚卸資産の事後測定の簡素化 アメリカ公認会計士協会 (AICPA) AICPA が従業員給付制度の関連会社に対する独立性規則の適用に関する FAQ 集を公表 AICPA は、独立性規則の解釈指針「クライアントの関連会社」において規定されている定義とガ イダンスが、従業員退職所得保障法(ERISA 法)の適用対象となる従業員給付制度の関係会社 に対してどのように適用されるかに関して、AICPA 会員のより良い理解を支援するための FAQ 集を公表しました。解釈指針「クライアントの関連会社」は、どのような企業が財務諸表のアテスト 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 3 業務クライアントの関係会社とみなされ、したがって財務諸表のアテスト業務クライアントと同様 に「AICPA 職業行動規範」の独立性規定の適用対象となるかに関するガイダンスを提供するも のです。 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 4 Appendix:1月の予定 以下の表は、2015 年 1 月に開催される基準設定団体の会議、PwC のウェブキャスト、およびその他のイベントの中で興味 深いものを抜粋したものです。 より詳細な情報は会議、ウェブキャスト、もしくはイベントの名称をクリックしてください。その 他のイベントについては、PwC の CFOdirect Network 内のイベントカレンダーをご覧ください。 日付 会議 / ウェブキャスト / イベント名 2015/01/05 GASB会議 2015/01/07 PwCウェブキャスト:保険法廷会計原則アップデート 2015/01/07 FASB会議 2015/01/08 FASBタクソノミーウェブキャスト:タクソノミー・タグを見つけるためのヒントとツ ール 2015/01/12 – 2015/01/15 ASB会議 2015/01/12 – 2015/01/14 IESBA会議 2015/01/14 FASB会議 2015/01/19 – 2015/01/23 IASB会議 2015/01/21 PwCウェブキャスト:新規株式公開-市場、非GAAP指標および内部統制 2015/01/21 FASB会議 2015/01/22 EITF会議 2015/01/22 IAASB会議 2015/01/26 FASB/IASB収益移行リソースグループ会議 2015/01/27 – 2015/01/28 IFRS解釈指針委員会会議 2015/01/27 – 2015/01/29 GASB会議 2015/01/28 FASB会議 2015/01/29 IASBウェブプレゼンテーション:開示イニシアティブ-アップデート あらた監査法人 東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル (〒104-0061) お問い合わせ: [email protected] © 2015 PricewaterhouseCoopers Aarata. All rights reserved. PwC refers to the PwC network member firms in Japan and/or their specified subsidiaries, and may sometimes refer to the PwC network. Each member firm is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for further details. This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with professional advisors. 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 5
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