ポテトブドウ糖寒天培地

カタログコード:711139-5
ポテトブドウ糖寒天培地
POTATO DEXTROSE AGAR
OXOID コード:CM0139
2
E 方法
CULTURE MEDIA
E 組成(培地1Lあたり)
滅菌後、50℃に冷却した培地100mLに10%乳酸(SR21)
ポテトエキス ……………………………… 4.0
g
1mLを加え、pH3.5に調整する。調整後は再加熱してはなら
ブドウ糖 …………………………………… 20.0
g
ない。検体の希釈乳液あるいは懸濁液を作製し、通常の混釈
寒天 ………………………………………… 15.0
g
平板培養法で21℃、5日間培養後、酵母および糸状菌のコロ
ニーを算定する。非選択培地が必要な場合には酸を添加しな
pH 5.6±0.2
いで用いるか、麦芽エキス寒天培地(CM59)のような一般
的な真菌用培地の使用が推奨される。
E 調製方法
本品39gを1Lの精製水に懸濁し、沸騰するまで加熱して溶
解する。121℃で15分間、高圧蒸気滅菌し約50℃に冷却する。
十分に撹拌した後シャーレに分注する。
細菌の発育を抑制する目的で培地をpH3.5に調整する場合
E 保存方法・使用期限
30℃以下の乾燥保存でラベル表示期限まで使用可能。調
製した培地は2∼10℃で保存する。
は、滅菌後 50℃に冷却した培地 100mLに対して 10%乳酸溶
液(SR21)を1mL添加する。寒天が加水分解し、ゲル強度
が減少するため本培地に乳酸を添加した後に加熱してはなら
E 品質管理
ない。
陽性コントロール
Aspergillus niger ATCC 9642
E 用途・特徴
本培地は、バターなどの乳製品中 1)あるいは新鮮肉、加
工肉、ソーセージ製品
2)
の表面に生じた酵母、糸状菌の分
離と菌数計算用に適した培地である。
陰性コントロール
未接種の培地又はpH3.5の場合
Bacillus subtilis ATCC 6633
CSIRO(メルボルン)と共同で行われた研究で寒天中の
ミネラルは一部の糸状菌の色素形成に影響を与えることが示
された。糸状菌の同定に色素形成は重要な試験であるため安
定した結果を得ることが重要である。本品で使用されている
E 参考文献
寒天はFusariaのような糸状菌の色素形成において正確な結
1. American Public Health Association (1978) Standard
果が得られるよう厳選されたものである。
Methods for the Examination of Dairy Products. 14th Edn.
APHA Inc. Washington DC.
2. American Public Health Association (1976) Compendium
of Methods for the Microbiological Examination of Foods.
APHA Inc. Washington DC.
ポテトブドウ糖寒天培地
2 ─ 259