論 文 大 電 流 パ ル ス グ ロ ー 放 電 の 特 性 学生 員 北 村 大 介 (岩手大) 学 生員 古 関 代 司 (岩手大) 学生 員 中 谷 和 生 (岩手大) 正 高 木 浩 一 (岩手大) 正 藤 原 民 也 (岩手大) 員 Characteristics Daisuke Kitamura, Student-Member, Koichi Pulsed even glow for discharge a short impedance consumed A energy The gas ampere was generated consumed used energy in paper is dry for air. by calculation As the fall region ion 1.89ƒÊ of circuit experimental with reaches source was of the a used transient in and transient glow cathode normal glow discharge. in present the Student-Member, University) can easily generate discharge experiment. measurement that 35mJ it glow this Nakaya, (Iwate because clarified almost Discharge Kazuo plasma equations results, value Glow Member of F It was the Fujiwara, characteristics of microseconds. agrees cathode the the Pulsed Student-Member, Tamiya for capacitor several which the describes Current Koseki, Member, candidates inductance obtained 320V キ ー ワー ド:過 1. low of the High Daiji Takaki, one This were voltage. approximately is time. circuit. of 員 with The fall The high under glow-to-arc experimental current static above and breakdown one hundred condition occurs low when is the conditions. が 正 規 グ ロ ー の 計 算 値 と ほ ぼ 一 致 す る な ど が 報 告 され て い る(6)-(10)。 しか しな が ら,こ れ らは数Aか に対 す る もの で,100Aを 大 容 量 で 比 較 的 高 密 度 で あ る 高 気 圧 グ ロ ー放 電 は,材 料 しか し高 気 圧 グ ロ ー 放 電 は,ア これ ま で 筆 者 等 は,放 ー ク 放 電 へ の 転 移 や カ ソー ドス ポ ッ トの 形 成 な ど が 起 こ りや す く,そ 難 しい 。 これ ま で に,グ (3)ヘ リウ ム 希 釈 ガ ス を 用 い る,な の安 定な形 成 は 極 間 に誘 電 体 を挿 入 す る, どの 方 法 が 提 案 され て い 100Aを 越 え る 大 電 流 グ ロ ー放 電 を 数 μ秒 間 維 持 で き る こ とや,そ の と き の 電 流 密 度 は 正 規 グ ロ ー 放 電 の も の よ り1 て 報 告 し た(11)。ま た,電 コ ン デ ン サ 放 電 に よ る ギ ャ ップ 中 で の パ ル ス グ ロー 放 電 い て,陰 極 ス ポ ッ トが 形 成 され る条 件 に つ い て も 明 ら か に して き た(12)。しか し,正 規 グ ロー 放 電 の 過 渡 グ ロ ー で 求 め Ion た ス ポ ッ ト形 成 条 件 が,異 イ オ ン 源 へ の 応 用 も期 待 され て い る(4)(5)。 これ ま で パ ル ス グ ロー 放 電 に 関 す る報 告 は,ア 流 密 度 が 正 規 グ ロー 放 電 と等 し く な る比 較 的 電 流 の 小 さ い 数 ア ン ペ ア の 過 渡 グ ロ ー 放 電 に お 時 間で は ある が大容 積 の高密 度 プ ラズマ が発 生す Based 電 回 路 を 同 軸 形 状 に して 回 路 イ ン 桁 以 上 大 き い 異 常 グ ロ ー 放 電 領 域 の もの で あ る こ とに つ い る(2)(3)。 る た め,前 述 の 応 用 の み で な くPBII(Plasma オ ーダ ダ ク タ ン ス を 減 ら し,か つ 回 路 抵 抗 を 小 さ くす る こ と で, ロー 放 電 の 安 定 化 の た め に,(1)印 加 電 圧 は高 周 波 電 圧 に す る,(2)電 ら数 十Aの 越 え る よ うな 大 電 流 放 電 に 関 し て は 報 告 され て い な い。 の表 面 処 理 や 高 出 力 ガ ス レー ザ ー な どへ 利 用 され て い る(1)。 Implantation)の a 渡 グ ロ ー 放 電 、 パ ル ス グ ロ ー 放 電 、 異 常 グ ロー 放 電 、 グ ロ ー 放 電 、 陰 極 電 流 密 度 、 陰 極 降 下 は じめ に で は,短 using experimental transition plasma electrodes and current this volume between current with voltage high voltage of discharge discharge large 常 グ ロー放電 領域 の過 渡 グ ロー 放 電 で も成 り立 つ か は 明 らか で な い。 そ こ で 本 論 文 で は, ー ク放電 へ 移 行 す る前 に 過 渡 的 に 現 れ る過 渡 グ ロ ー 放 電 を 対 象 に,放 回 路 方 程 式 を コ ン ピ ュ ー タ で 解 く こ と で,直 電 様 相 の 時 間 変 化 や ス ポ ッ ト形 成 の メ カ ニ ズ ム 、 電 流 密 度 な 時 間 的 に 大 き く変 化 す る 電 極 間 電 庄 を,破 壊 電 圧 と放 電 電 学 論A, 120巻2号,平 成12年 225 接測 定 が困難 電 流 よ り逐 次 求 め,さ らに そ れ ら を用 い て放 電 で 消 費 され る エ ネ ル ギ ー や 電 力 を 求 め,ス ポ ッ ト形 成 条 件 な ど を 明 ら か に した。 2. 実 験 装 置 お よび 実 験 方 法 図1に 実 験 装 置 を 示 す 。 放 電 回 路 は,1.89μFの ン サ,1Ω の 電 流 制 限 抵 抗,ス コ ンデ パ ー ク ギ ャ ップ の 直 列 回 路 で構 成 され て い る。 近 似 ロ ゴ ス キ ー 形 状 の 真 鍮 製 電 極 を, 図2 任 意 の ギ ャ ッ プ 長 を 隔 て て 対 向 させ て い る。 電 極 の 直 径 は 9.9cmで あ る 。 装 置 の イ ン ダ ク タ ンス は,幾 何 学 的 形 状 よ り,444nHと Fig.2 Equivalent 放 電 装置の等価 回 路 circuit of the experimental apparatus. 求 め られ る。 放 電 生 成 物 の影 響 を少 な くす る た め 放 電 ご と に 容 器 内 を 排 気 し,そ (N2:O2:=8:2)を の後 乾燥 空 気 幾何 学 的形 状 よ り求 め られ る(13)。 絶 縁破 壊 電圧 お よび放電 電流 に測定 値 を代入 して解 くこ とで,電 極 間電 圧 を直接測 任 意 の 気 圧 ま で 封 入 した 。 実 験 で は,直 定す る ことな く放 電消費 電 力な どを求 め る。 流 高 電 圧 電 源 を 用 い て ゆ っ く り と コ ン デ ン サ を 充 電 し,充 電 電 圧 が ギ ャ ップ の 絶 縁 破 壊 電 圧 に達 した と き に 起 こ る放 電 に つ い て調 べ た 。 放 電 の様 相 はイ メ コ ン(John LTD, IMACON 分 圧 器,放 790)を 用 い て,ま 3. Hadland 電 電 流 は ロ ゴ ス キ ー コイ ル(Pearson 用 い て 測 定 し た。 これ らの 信 号 は,GP-IBを 110A)を [3.1] 放 電形態 の時 間変化 図3は 電 流 波 形 と,イ メ ー ジ コ ンバ ー タ カ メ ラ(イ メ コ ン)で 撮 影 し た 放 電様 相 の 駒 介 して コ ン ピ ュー タ に送 られ 、 そ こ で 記 録 お よび 解 析 され る。 図2に 実験結 果 た絶縁破 壊電 圧は抵 抗 撮 り写 真 で あ る。 電 流 波 形 上 の 数 字 と矢 印 は 写 真 撮 影 の タイ 放 電 装 置 の 等 価 回 路 を示 す 。 回 路 方 程 式 は 次 の よ ミ ン グ(番 号)に うに記 述 され る。 対 応 して い る。 駒 撮 りの 露 光 時 間 は50n秒 で あ る。 気 圧 お よ び ギ ャ ップ長 は そ れ ぞ れ6.5Torrと2cm, 制 限 抵 抗 は1Ω で あ る。 図 よ り,電 流 は約100Aま で上昇 Vc (t)=Vbd-1/C∫i(t)dt……(1) Vc (t)=Vg(t)+R0・i(t)+L0di(t)/dt……(2) Pg (t)=i(t)・Vg(t)……(3) Eg(t)=∫t0Pg(t)dt……(4) ここで,R0は 回路抵抗,Cは コンデ ンサ の静電容量,L0は 回路イ ンダ クタンス,Vcは コンデ ンサの充電電 圧,Vbdは 絶 縁破 壊電 圧,Vgは 電極 間電圧,i(t)は回路電流,Pgは 放 電消 費 電力,Egは 放 電消費 エネル ギー であ る。R0,L0は 装置 の 図1 Fig.1 実験装置 Experimental 図3 set-up. Fig.3 226 Photographs イ メ召ンで撮 影 した放電 の様 相 by the imageconverter camera . T. IEE Japan , Vol. 120-A, No. 2, 2000 大 電 流 パ ル ス ク ロ ー 放 電 の特 性 した 後,し ば ら く は 一 定 値 を 保 ち,そ 急 激 に 上 昇 して い る。 ま た,放 し て数 μ秒 後 に 再 び 電 写 真 よ り,2.3μ ま で 陰 極 表 面 に 輝 点 は 現 れ て お らず,放 め,各 電形 態 は過 渡的 な グ ロ ー 放 電 で あ る こ とが わ か る。 そ の 後,陰 が 現 れ,電 で あ る。 ギ ャ ップ 長 を変 え た 場 合,絶 秒付近 流 の 急 激 な 増 上 昇 に 伴 い,放 縁破壊 電圧 が 変 るた プ ロ ッ トの 電 流 値 は 異 な る 。 しか し,定 電 流 で ギ ャ ップ長 を変 え て 電圧 を測 定 した と き の 報 告 同様 に(7),電 極 間 極 表 面に輝 点 電 圧 は ギ ャ ップ 長 と と もに 直 線 的 に 変 化 して い る 。 ま た, 電チ ャネル が収 縮 ギ ヤ ップ 長0cmに し,ア ー ク放 電 へ 転 移 して い る 。 お い て 気 圧 の異 な る3つ の 直線 は ほ ぼ 一 致 し,そ の 電 圧 値(Vd)は 約320Vと な っ て い る。 こ の 電 圧 値 は 、 正 規 グ ロ ー 放 電 で の 陰極 降 下 電 圧 と一 致 して い る。 [3.2] グ ロー 放 電 電 流 図4に,ア ーク転移 直前にお こ れ よ り,本 実 験 の 電 流 域 で は 陰 極 電 圧 に関 し て,正 規 グ け る グ ロ ー 電 流 と気 圧 との 関 係 を 示 す 。 パ ラ メ ー タ は ギ ャ ロ ー の もの を利 用 で き る と考 え られ る。 ップ 長 で あ る 。 陰 極 が 放 電 で 覆 わ れ て い る面 積 は,陰 極 表 ま た,ア ー ク 転 移 直 前 の グ ロ ー 放 電 の 陽 光 柱 の 電 界 は, 面 の 負 グ ロ ー の 面 積 を 写 真 撮 影 し て 求 め た 結 果 よ り,す べ 図5の て 陰 極 表 面全 体(約63cm2)と れ 約340,530,880V/mと 合,電 な る。 正 規 グ ロ ー 放 電 の 場 流 密 度 は 陰 極 材 料 と ガ ス 種 で 決 定 され,銅 グ ラ フ の傾 き よ り,気 圧 が5,10,20Torrで な る。 陰 極 と空 気 の 場 合, [3.4] 過 渡 グ ロー 放 電 の 持 続 時 間 図6に,過 渡 グロー 放 電 の 持続 時 間 と気 圧 と の 関係 を示 す 。 パ ラ メー タ は ギ ャ jn =240×10-6・p2[A/cm2]……(5) (ただ し,ρ は気[Torr])と それ ぞ な る(14)。しか し図4よ り, グ ロ ー 電 流 と 気 圧 は 比 例 して い る。 ま た 、 ギ ャ ップ 長 に 対 し て も依 存 して い る。 これ ら の こ と よ り,本 過 渡 グ ロ ー 放 電 は正 規 グ ロ ー 放 電 で な い こ と が わ か る。 加 え て,気 圧10 Torrで 予 想 さ れ る 電 流 密 度 は,前 A/cm2と な る。 しか し,ギ ャ ップ 長2cmに 度 は,3.4A/cm2と 出 の 式 よ り,0.024 お ける電流密 な り,正 規 グ ロー の 電 流 密 度 と比 べ2桁 以 上 大 き い 。 これ らの こ と よ り,本 実 験 装 置 で 生 成 され る 過 渡 グ ロ ー 放 電 は,正 規 グ ロ ー 放 電 領 域 で は な く,異 常 グ ロー 放 電 領 域 に あ る こ と が わ か る。 図5 Fig.5 ギャ ップ長 と転移 直前の電極 間電圧 との関係 Relationship between gap length and voltage between electrodes just before a transition to arc discharge. 図4 転移 直前 の グロー放 電電流 と気圧 との関係 Fig. 4 Glow discharge current just before a transition to arc as a function of gas pressure. [3.3] グ ロー放 電維 持電圧 図5に アー ク転移直前 の 電極 間 電圧 とギ ャ ップ長 との 関係 を示す 。パ ラメー タは気 圧 であ る。放 電電 圧 は,(1),(2)式 電圧 の時 間変 化 を図5中 図6 よ り求 めた。 典 型的 な に示 してい る。 図5中 Fig. 6 の プロ ッ ト 120巻2号,平 成12年 Relationship between length. は,電 流 が急 激 に 上昇す る直前 の,矢 印 で示 した点 の電 圧 電 学 論A, 過 渡 グロー放電 の持 続時間 とギ ャ ップ長 の関係 227 glow duration and gap 圧の や や減 少す る傾 向 を示 す こ と も報 告 され てい る(12)。 実験 条 た 電 極 間 距 離 の 増 加 に 対 し て 減 少 して い 件 が異 な るた め,定 量 的 な比 較 は でき な いが,異 常 グ ロー ップ 長 で あ る。 図 よ り,グ ロ ー 放 電 の 持 続 時 間 は,気 上 昇 に 対 して,ま 中 の 曲線 は気 圧 の 二 乗 の逆 数 放電 領 域 で過 渡 グ ロー 放電 を起 こ した場 合,輝 点 生成 まで (∝P-2)で 近 似 した もの で あ る 。 電 流 が 小 さ く正 規 グ ロ ー 放 電 同様 の 電 流 密 度 に な る 場 合 ,グ ロー 放 電 維 持 時 間 は に放 電 に投 入 でき るエ ネル ギ ー は増 え る こ と,ま た気 圧 に る こ と が わ か る 。 ま た,図 対す る依 存性 は,正 規 グ ロー放 電 領域 で 生成 した過 渡 グ ロ ー放 電の もの と異な るこ とがわ か る。 気 圧 の 二乗 の 逆 数 に 比 例 す る こ と が報 告 され て い る(10),(11)。 大 電 流 の 過 渡 グ ロ ー 放 電 の 場 合,デ 図9に,陰 極輝 点生成 ま でに 陰極 降 下領 域で 消費 され た エネル ギーお よび そ の値 の放 電 全体 で 消 費す るエネル ギー ー タ の ば らつ き は 大 き い が,実 線 と プ ロ ッ トの 傾 向 は 一 致 して い る。 に対す る割 合の気圧依 存性 を示す。 ギ ャ ップ長 は1,0cmで 放電 あ る。 図 よ り,陰 極 降下 領域 で の 消費 エネル ギー は,気 圧 の 電 流 波 形 と,放 電 全 体 で 消 費 さ れ る エ ネ ル ギ ー お よ び 過 にあ ま り依 存せ ず,ほ ぼ 一定 とな る こ と,お よび放 電 全体 [3.5] 陰 極 輝 点 の 形 成 と消 費 エ ネ ル ギ ー 図7に 渡 グ ロ ー 放 電 の 陰 極 降 下 領 域 で 消 費 され る エ ネ ル ギ ー の 時 で消費 す るエ ネル ギー に 占め る割 合 は気 圧 の増加 に対 して 間 変 化 を 示 す 。 ギ ャ ップ 長 は1.0cm,気 あ 減 少す る ことがわ か る。正 規 グ ロー放 電 領域 の過 渡 グロー よ り, 放 電 では,陰 極 輝 点発 生 まで に陰 極 降下 領域 で消費 され る 圧 は10Torrで る。 放 電 全 体 で 消 費 され る エ ネル ギーEg(t)は(4)式 陰極 降 下 領 域 の 消 費 エ ネ ル ギ ーEd(t)は, 単位 面 積 あた りの エネル ギー は一 定 とな り,そ の とき の値 は約9mJ/cm2で Ed(t)=Vd・∫t0i(t)dt……(6) あ るこ とが 報告 され てい る(12)。図 よ り, 異常 グロー放電領 域の過 渡 グロー放電 の場合,陰 極 降下領 よ り求 め た。 こ こ でVdは 先 ほ ど求 め た 陰 極 降 下 電 庄 で あ る。 図 よ り,放 電 で 消 費 され る エ ネ ル ギ ー は,時 間 の 経 過 に伴 っ て 増 加 して お り,陰 極 輝 点 生 成 ま で に 消 費 され る エ ネ ル ギー は 約0,1Jと な る。 ま た,陰 極 輝 点 生 成 ま で に陰 極 降 下 領 域 で 消 費 され るエ ネ ル ギ ー は約0.03Jで 費 され るエ ネ ル ギー の約30%と あ り,放 電 で 消 な る。 図8 ギャ ップ消費 エネ ル ギー の気圧 依存性 Fig. 8 Relationship between gap consumed energy and pressure. 図7 放電電 流 とギャ ップお よび 陰極降下 の消費エネル ギー Fig. 7 Discharge current and consumed and cathode 図8に,陰 energy in gap fall. 極 輝 点 生 成 ま で に 放 電 全 体 で 消 費 され た エ ネ ル ギー と気 圧 との 関 係 を 示 す 。 ギ ャ ップ 長 は1.0cmで 図 よ り,消 費 エ ネ ル ギ ー は気 圧 の 増 加 に 対 して 増加 して お り,本 実 験 条 件 で は,0.04Jか る。736Ω あ る。 ら0.15Jの 範 囲 となってい の抵 抗 を放 電 回 路 に 直 列 に挿 入 して 数Aの グ ロー 放 電 を 起 こ した 場 合,陰 過渡 極 輝 点発 生 まで に放 電で 消 費 され る エ ネ ル ギ ー は ニ ッ ケ ル を 陰極 材 料 と した 場 合 で 約 0.04J,ア ル ミ ニ ウム の 場 合 で0,02Jと 図9 な る こ とが 報告 さ Fig. 9 れ て い る(12)。 ま た,消 費 エ ネ ル ギ ー は気 圧 の 増 加 に 対 して, 陰極 降下消費 エネル ギー の気 圧依 存性 Relationship between consumed energy ratio and pressure. 228 T. IEE Japan, Vol. 120-A, No . 2, 2000 大 電 流 パ ル ス グ ロ ー放 電 の特 性 域 での消 費エネル ギー は約35mJで あ る。静 止写真 に よる 測 定 よ り,陰 極 表面 の放 電面積 は約63cm2で 4596(1987) ある。従 って, 単位 面積 あた りのエネル ギー は約0.55mJ/cm2と (5) な り,正 鈴木 泰 雄,行 ー イ オ ン注 入 」 規 グロー 放 電領 域 の過 渡 グ ロー放 電 に対 して小 さなエネ ル 建:「 ,電 学 誌,Vol. 三次元形 状物へ の高エネル ギ 118, No. 3, pp. 147- 150(1998) ギー密度 で,陰 極表 面に輝 点 を生 じる こ とが分か る。 (6) I. D. Chalmers and arc-forming 4. 村 まとめ intensifier Vol. 高密度 ・大容積 プ ラズマ生成 のた めの基礎 研究 と して,こ (7) こでは異 常 グ ロー放電 の領 域 で起 こ した,放 電電 流100A 4, R.S. 等 の特 性 を調 べ た。 そ の結果,以 下の こ とが 明 らかに な っ (8) た。 た,気 圧 の増加 に対 して も増 加 す る。 しか し,グ ラ フ よ り (9) in an Phys. Soc., M. M. Kekez, 85, (1970) T. Fujiwara, H. pp. pp. in Appl. Phys., Phys. J. D. D: Yamada, Nitrogen•h, cathode duration•h, Proc. (1965) and J. Phys., Vol. Taniguti, the Jpn. Craggs:•gSpark Appl. H. of 1470-1472 image pressure short 1269-1282 J. 1886-1895 Discharge D: high of Barrault formation•h, pp. ず,正 規 グ ロー放 電 の 陰極 降下 電 圧 の値 とほ ぼ一 致 した。 Phys. of discharge M. R. Sugita:•gInvestigation た。 J. the using (1971) arc Vol. of breakdown converter•h, 1302-1305 求 めた電極 間距離0に お ける放 電 維持 電圧 は気 圧 に依存 せ 過渡 グ ロー放 電 の持続 時間 は,気 圧 の増加 に対 して減少 し Duffy:•gObservation spark Sigmond:•gEvidence channel 放電 維持電 圧は電 極間距 離に対 して比例 して増加す る。 ま of and pp. seath 程度 の 大電 流過 渡 グロー 放電 につ いて,ス ポ ッ ト形 成条 件 H. stage and Transient Appl. 3, K. Glow Phys., Vol. 31, (1992) (10) 関 川 純 哉,藤 原 民 也:「 静 的 破 壊 に お け る過 渡 グ ロ ー 放 電 の放 電 断 面 積 と電 流 密 度 」 ,電 学 論Vol.118-A, 過 渡 グロー放 電 で消費 され るエネ ル ギーを調 べ た結果,ギ ャ ップ全 体 で消 費 され るエ ネル ギ ーは,本 実験 条件 で は, No. 9,pp. 986-990 気圧 の 上昇 に対 して増加 した。 しか し,そ の とき陰極 降下 (11) 高 木 (1998) 浩 一,北 村 大 介,藤 原 民 也:「 パ ル ス グ ロ ー 部 で消費 され るエネ ル ギ ーは気 圧 に はほ とん ど依 存せず, 放 電 を 用 い た 大 容 量 高 密 度 プ ラ ズ マ の 生 成 」 電 学 論, 陰極 ス ポ ッ ト生成 は,陰 極 降 下部 で の消費 エネ ル ギー が約 Vol. 119-A, No. 4, pp. 531-532 35mJに な る と起 こるこ とが わ かった。 ま た,放 電 の全消 (12) 費エネ ル ギ ーの うち陰極 降 下部 で 消費 され る割 合 は,気 圧 の上昇 とともに低 くな る ことも明 らか になった。 •g T. Fujiwara, T. Transient breakdown•h, 謝辞 (13) J. 829 (1994) H. Akiyama, B.Maas:•gCurrent-voltage 志社大 学 の行 村建 先生,栗 田製 作 所の 西村 芳実 氏,お よび current 装置 の製 作 ・修繕 に ご協力 頂 きま した本 学 徳 田春 夫氏,加 Plasma (14) (平成11年6月30日 受 付,平 成11年10月15日 参考 文献 (1) 今 田 剛,増 田 渉,八 井 再 受付 浄:「 パル ス グロー放 電 に 及 ぼす気 体密度 くぼみ の影 響」,電学論,Vol,118-A,No. 10,pp.1139-1144(1998) (2) S. Kanazawa, M. Kogoma, S.Okazaki:•gStable pressure•h, glow J. Phys. T. Moriwaki plasma D: Appl. at Phys. Vol. and atmospheric 21, pp. 838- 840(1988) (3) T. Fujiwara, J. Sekikawa, E. H.Yamada:•gTransient discharge (4) in He, H2 and N2 Pressure”,電 学 論,Vol,116-A, J. R. and Conrad implantation materials•h, 電 学 論A, J. L. 120巻2号,平 Appl. for Phys., 成12年 T. Sato continuous at and glow Sub-Atomospheric pp.914-918(1996) Radtke: •gPlasma technique J. Ebisu, and source surface Vol. 62, ion- modification No. 11, pp. of 4591- 229 J. pulsed Sci., Sekikawa discharge Phys. M. 本実験 を遂行 す る にあ た り有意 義 な ご助言 を賜 りま した 同 藤 昭二氏 に心か ら感 謝致 します。 Sato, glow D: and in Appl. Phys., Kristiansen, H. H. Yamada: nitrogen Vol. 16, 放 電 ハ ン ドブ ッ ク,電 No. in 2, pp. 気 学 会,p. air•h, 312-316 108 after 27, pp. Krompholz characteristics discharge Vol. (1999) and on IEEE a Trans. (1988) (1984) 826- highon 230 T. IEE Japan, Vol. 120-A, No. 2, 2000
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