PowerPoint プレゼンテーション

乳房撮影領域における
非接続形X線測定器の評価
○善如寺 梓1) 根岸 徹1) 亀井 雅史1) 山浦 良太1)
新井 敏子2) 河原田 泰尋1) 能登 公也3)
1)群馬県立県民健康科学大学 2)群馬中央病院
3)金沢大学付属病院 放射線部
この研究発表の内容に関する
利益相反事項はありません.
背
景
近年,日本人女性の
乳がん死亡者数は増加傾向にあり
1980年に比べ2012年では約3倍.
また罹患者数も増加している.
乳がん死亡者数を減らすには
早期発見、早期治療
(乳がんは早期発見で治癒率の高いがん)
早期発見には有用性の高い診断が必要
高品質な診断画像の取得
装置の精度管理
目 的
現在,様々な非接続形X線測定器が
市販されており,簡便に品質管理が
可能となった.そこで今回2種類の
非接続形X線測定器の諸特性について
比較検討したので報告する.
方 法
乳房用X線装置に管電圧・管電流計
を接続し,電離箱線量計を配置した
直接測定システムを使用して
非接続形X線測定器 RaySafe Xi とX2
の再現性,管電圧,線量,半価層等
の諸特性について同時測定した.
使用機器
乳房用X線装置Alpha RT ( INSTRUMENTARIUM )
管電圧・管電流計AB‐2015E( Toreck )
電離箱線量計 9015( Radcal )
検出部
10X5-6M
非接続形X線測定器
Xi ( Unifors RaySafe )
X2( Unifors RaySafe )
アルミニウム
115H(99.9 %)( Gammex )
測定配置
検出部
非接続形測定器
Xi
X2
再現性
: Mo/Mo 28 kV 40 mAs
管電圧の精度 : 管電圧 24~34 kV
mAsの精度
: 4~250 mAs
半価層
:電離箱線量計にて
アルミ板を用いて測定
結 果
再現性 ( 28 kV 40 mAs )
管電圧
[kV]
27.8
照射線量
[mGy]
6.58
直接測定 標準偏差
0.0707
0.0144
Xi
変動係数
平均
標準偏差
0.00254
27.8
0.0117
0.00219
6.75
0.0177
0.331
0.000516
X2
変動係数
平均
標準偏差
0.000422
28.1
0.0316
0.00263
6.93
0.0158
0.00156
0.327
0.000568
変動係数
0.00113
0.00228
0.00174
平均
HVL
[mmAl]
0.338
変動係数0.05以内 (JIS-Z-4751-2-45)
管電圧の測定誤差 (24~34 kV 40 mAs)
照射線量の測定誤差(24~34 kV 40 mAs)
半価層の測定誤差( 24~34 kV 40 mAs)
各mAs値における照射線量の測定誤差
(28 kV 4~250 mAs)
28 kV 80 mAs 入射空気カーマ 8 mGyとしたとき
直接
1.616
誤差
入射空気カーマ・
半価層に補正係数
平均乳腺線量[mGy]
Xi
X2
1.586
1.572
-1.87 %
-2.73 %
1.612
平均乳腺線量 AGD = K・g・s・c
Mo/Mo
PMMA=40 mm として算出
1.618
考 察
非接続形X線測定器と直接測定
との間に多少の誤差があった為,
校正定数をかけることにより ,
非接続形X線測定器でより簡便に
直接測定と同等な精度管理を行える.