促進酸化装置(AOP)(PDF:1.01MB) - 中部経済産業局

下水・排水処理
促進酸化装置(AOP)
壽化工機株式会社(愛知県名古屋市)
概 要
・排水の再利用を行う場合の最終的な有機物分解に最適である。
・生分解困難な有機物や合成化学物物質の分解に効果がある。
特 徴
1.紫外線の分解力が大きい
酸化力の高い185nmの光を出す低圧水銀ランプを使用しているので難分解性物質も効率よく
分解することが出来る。
2 OHラジカルによる強い分解力
紫外線と酸化剤によって発生するOHラジカルによりほとんどの有機物、特に難分解性の有
機物を分解することが出来る。
3.酸化剤との組み合わせで様々な排水に対応できる
紫外線と、オゾンや次亜塩素、過酸化水素などの酸化剤を組み合わせて用い、有機物の種
類や濃度、また処理の目的などにより適切な組み合わせを選定する。
濁った排水にはオゾンと過酸化水素によって生成するOHラジカルにより有機物を分解する。
4.低圧水銀灯で発生したオゾンを用いる
水銀ランプとの接触で発生したオゾンを利用するjことにより、酸化力を高める。
「中部地域環境技術シーズ集」(中部経済産業局)
導入実績
1.岐阜県下プリント基板排水の再利用
Q=750m3/d 回収率:97.5%
○○○○
再利用水質 導電率:0.5μS/㎝以下、TOC:0.5ppm以下
2.北海道某社電子機器製造排水 Q=400m3/d
逆浸透処理の前処理 TOC:0.5ppm以下
3.新薬製造排水 Q=200m3/d
抗がん剤等の成分を分解して公共水域に放流
4.その他 8か所で実績あり。
紫外線反応搭
効 果
1.有機物の効果的な分解
強力なOHラジカルによる酸化のため、最終的にはほとんどの有機化合物をCO2、H2Oまで分解
することが出来る。
2.活性炭の寿命が延びる
AOPと活性炭を組み合わせた場合、AOP反応により有機物の生分解性が向上し、また活性炭
の再生反応が起きるので活性炭の寿命が大幅に延びる。
3.逆浸透やイオン交換における分離性が向上する
AOP反応により有機物は低分子化し、イオン性を持つようになるので逆浸透やイオン交換での
除去率が格段に向上する。
4.殺菌・脱色効果
有機物分解のほか完全な殺菌が行われ、さらに脱色、脱臭も同時に行われる。
技術の高度化
・AOP技術は歴史の浅い技術であるが、難分解性有機物の処理には最も適した技術である.
・対象排水それぞれについて、酸化剤の選定や紫外線の反応条件を実験により正確に決めるこ
とがポイントとなるため、そのノウハウを確立して行く。
・高濃度排水の処理についてはランニングコストの低減が今後の課題である。
販路開拓の取組
排水の再利用は、資源の有効利用として今後とも需要が拡大すると予想され、既存技術のすべて
が必要である。そのなかでもAOPは有機物の分解に欠くことのできない技術であり、この技術をも
とに販路を開拓したい。排水の再利用には最終的に逆浸透やイオン交換などの脱塩処理が必要
となるので、これらと組み合わせた総合的な水処理方法を顧客に提案する。
企業概要
連 絡 先
代 表
者:代表取締役社長 伊丹 勝司
代 表
者:常務取締 佐野 教信
資 本
金:8,000万円
所 在
地:名古屋市瑞穂区豊岡通1-14
主な製品等:水処理装置全般
T
L:(052) 853-2316
U
E – m a i l :[email protected]
R
L:http://www.kotobuki-grp.com/
E