広島サンプラザＥＳＣＯ事業提案審査の講評広島市では、「広島市地球温暖化対策地域推進計画」において、市の事務・事業における温室効果ガス削減を図るために、省資源・省エネルギー型の設備機器や工法の採用による公共施設の整備に努めることとしており、今回、シェアード・セイビングス型ＥＳＣＯ事業実施に向けて、応募者のノウハウを生かした提案を広く求めました。２グループからの応募内容については、いずれの提案も大変工夫された提案であり、提案書やプレゼンテーションに基づき、各提案内容について、外部学識経験者及び本市職員で構成する審査委員会により、公正かつ客観的に検討を行いました。その結果、アズビル株式会社、株式会社ケントク及び芙蓉総合リース株式会社による提案（以下「アズビル株式会社グループの提案」という。)を最優秀提案とし、ダイキンエアテクノ株式会社及びひろぎんリース株式会社の提案（以下「ダイキンエアテクノ株式会社グループの提案」という。)を優秀提案としました。アズビル株式会社グループの提案は、高効率化熱源への更新を中心に効率的に省エネルギーを図るとともに、各種運転制御の実施や、既存設備からの熱融通、デマンドピークカットなどの運用面での省エネ提案も組み合わせ、総合的に省エネルギー化を目指す内容となっていました。また、設備維持管理、緊急時対応等において、実現性、信頼性が高く評価されました。これらを総合的に評価し、アズビル株式会社グループの提案を、最も優れた提案と評価いたしました。ダイキンエアテクノ株式会社グループの提案は、超高効率トップランナー機を採用した各種熱源機器の更新に加え、自社のビッグデータを用いた省エネチューニング等の導入が提案されましたが、運用面での提案内容や緊急時対応等でアズビル株式会社グループの提案がより高く評価されたことから、前記提案に次ぐ優れた提案と評価いたしました。最後に、多大なる御労力をおかけし、貴重なる御意見をいただいた応募者各位に、心から御礼申し上げます。平成 26 年 12 月 25 日広島サンプラザＥＳＣＯ事業プロポーザル審査委員会