1月9日(金曜日) - 石油情報センター - 日本エネルギー経済研究所

ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第38号
2015年(平成27年)
発行所
(一財)日本エネルギー経済研究所
毎週(金)14:00発行
1月9日(金曜日)
電 話 (03)3534-7411(代)
F A X
(03)3534-7422
〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階
ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp
■ 概況
NYMEXのWTIは、12/18~12/24は、引き続き石油需給緩
2009年4月以来5年9ヵ月振りの安値で終了した。一時は
47.55ドルを記録した。
和観測から、54~57ドル台で推移した。
26日は、リビアの石油輸出基地が攻撃されたことからいっ
7日は、47ドル台の水準が売られすぎとの観測が強まり、
たんは値上がりしたものの、その後石油需給緩和懸念などか
5営業日振りに反発した。EIA(米エネルギー情報局)が発表
ら続落した。2月限の終値は、前日比1.11ドル安の54.73ドル
した週間統計で、原油在庫が増加との事前予想に反して減
で終了した。
少となったことも影響した。2月限の終値は、前日比0.72ド
ル高の48.65ドルで終了した。
週明け29日は、リビア情勢の悪化から、一時は55.74ドル
まで値上がりしたが、ドル高が進んだこと、リビア情勢程度で
アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(2
は世界的な供給過剰には影響しないとの見方が広がり続落
月渡し)は、海外市場での原油値下がりを受けて前週は55
した。2月限の終値は、前日比1.12ドル安の53.61ドルで終了
~58ドルで推移した。25日は56.40ドル、26日も56.40ドル、
した。
週明け29日は55.90ドルと軟調が続いた。年が変わり5日は
30日は、前日の安値の反動に加えドル安が進行したこと
52.70ドル、6日は49.90ドル、7日は47.20ドルと続落した。
から買いが主導した。2月限の終値は、前日比0.51ドル高の
為替は、前週は118~120円台と再び円安に転じた。25
54.12ドルで終了した。
日は120.24円、26日は120.32円と円安が続き、年明け後も
31日は、公表された中国の経済指標が芳しくなかったこ
5日は120.34円と120円台が続いたあと、6日は119.35円、
7日は118.84円とやや円高に転じた。
と、EIA(米エネルギー情報局)が発表した週間統計で、原油
在庫は減少したものの、製品在庫が増加したことなどから反
主要元売会社の1月第2週に適用するガソリンと中間留
落した。2月限の終値は、前日比0.85ドル安の53.27ドルで終
分の卸価格は、0.5円から2.0円の値下げとなった。年末年
了した。
始の薄商いの中で、原油コストの変動は小幅にとどまった。
そのような中で、5日時点の小売価格は、ガソリンが3.9円
年明け2日は、ドル高の進行や、12月の中国の経済指標
が下落したことなどから続落した。2月限の終値は、前日比
値下がりの145.2円、軽油も3.6円値下がりの125.7円、灯
0.58ドル安の52.69ドルで終了した。
油は3.4円値下がりの91.7円となった。ガソリン、軽油は24
週明け5日は、ロシアやイラクの原油生産/輸出量がここ数
週連続の値下がり、灯油は19週連続の値下がり。下げ幅も
十年で最高水準に達したとの報などから3営業日続落した。2
ガソリンで24.7円、軽油で21.9円、灯油で16.1円。原油コス
月限の終値は、前日比2.65ドル安の50.04ドルで終了した。
トが値下がりし、仕切り価格も値下げ、さらにそれまでの卸
6日は、原油の供給過剰懸念から4営業日続落した。2月限
価格引下げも影響したと見られる。
の終値は、前日比2.11ドル安の47.93ドルと終値ベースでは
($/b)
154.0
原油
需
給
今週
原油処理量
(千kl ) 12/28 ~ 1/3
トッパー稼働率
(%)
原油在庫量
(千kl )
中東産原油(TOCOM) ($/ bbl )
〃
1/3
1/5
前週比
3,972
▼
-51
▼
90.4
▼
-1.2
→
14,302
▲
54.13
▼
前年比
144.0
-
134.0
124.0
-
99.62
23
-
104.0
-5.34
▼
-49.4
94.0
1/5
50.04
▼
-3.57
▼
-43.4
価 原油CIF単価
($/ bbl )
12月上旬
82.16
▼
-5.65
▼
-29.98
格
①原油CIF単価
(¥/ kl )
〃
60,770
▼
-2,907
▼
-11,170
②ドル換算レート
(¥/$)
〃
117.59
▼
-2.30
▼
-15.60
119.37
110.33
▲
($/ bbl )
138.54
114.0
84.0
WTI原油(NYMEX)
145.29
74.0
120.92
113.93
89.47
78.21
86.84
72.68
64.0
54.0
44.0
34.0
[NYMEX]WTI原 油
[TOCOM]中 東 産 原油
外国為替TTSレート (¥/$)
1/5
121.34
▲
0.17
▼
-15.70
24.0
1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5
1/5
1
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第38号
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
ガソリン
今週
需
生産
給
12/28 ~ 1/3
前週比
1,089
▼
-98
▲
〃
n.a.
出荷
〃
976
▼
-190
▲
-
輸出
〃
53
▼
-19
▼
-
在庫
1/3
1,563
▲
60
▼
-
小売 [ 週動向]
n.a.
-
輸入
価 業転 [陸上ローリー
格 4地区平均 ]
先物
[ 期近物/終値]
170.0
前年比
ガソリン(小売)
166.0
165.0
n.a.
(RIM)
12/23 ~
1/5
59.4
▼
-0.7
▼
-21.7
(TOCOM /東京湾)
12/23 ~
1/5
57.9
▲
0.5
▼
-21.9
( TOCOM/中部)
1/5
56.3
▼
-2.2
▼
-23.9
(資エ庁公表)
1/5
145.2
▼
-3.9
▼
-13.1
160.0
155.0
150.0
145.0
145.2
140.0
※業転、先物価格は税抜き価格 10/6
11/4
12/3
1/5
1/1
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
軽油
今週
12/28 ~ 1/3
生産
前週比
712
▼
-94
前年比
▲
〃
n.a.
需
出荷
給
〃
261
▼
-392
▼
-
輸出
〃
206
▲
64
▲
-
在庫
1/3
1,827
▲
246
▼
-
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
n.a.
-
輸入
業転 [陸上ローリー
12/23 ~
1/5
57.0
▼
-1.3
▼
-25.8
(TOCOM /東京湾)
12/23 ~
1/5
59.3
▼
-0.1
▼
-21.4
( TOCOM/中部)
1/5
-
(資エ庁公表)
1/5
125.7
-
-3.6
軽油(小売)
144.4
145.0
n.a.
(RIM)
▼
150.0
-
▼
140.0
135.0
130.0
125.0
125.7
-13.3
120.0
※業転、先物価格は税抜き価格
10/6
11/4
12/3
1/5
1/1
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
灯油
今週
前週比
115.0
前年比
灯油(小売)
生産
12/28 ~
1/3
545
▲
8
▼
n.a.
-
輸入
〃
n.a.
需
出荷
給
〃
435
▼
-362
▲
-
輸出
〃
0
▼
-105
→
-
在庫
1/3
2,608
▲
110
▼
-
110.0
106.8
n.a.
105.0
100.0
業転 [陸上ローリー
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
(RIM)
12/23 ~
1/5
59.1
▼
-0.9
▼
-25.7
(TOCOM /東京湾)
12/23 ~
1/5
59.4
▲
0.1
▼
-22.4
( TOCOM/中部)
1/5
57.5
▼
-3.0
▼
-26.0
(資エ庁公表)
1/5
91.7
▼
-3.4
▼
-12.6
95.0
91.7
90.0
85.0
10/6
11/4
12/3
1/1
1/5
2
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第38号
■ 関連情報
1 海外/原油
7日のWTI原油先物相場は、未明の電子取引で47ドル台
を記録し、下げすぎ感から上昇基調に転じた。その後、EIA
値下がりの3.213ドル(102.8円/㍑)。
また1月5日時点のガソリンの小売価格は全米平均で
(米エネルギー情報局)がこの日発表した週報で、原油在庫
8.5セント値下がりし、1ガロン2.214ドル(70.9円/㍑)となっ
が310万バレル減と事前の予想(90万バレル増)に反し大幅
た。ディーゼルは7.6セント値下がりの3.137 ドル(100.4
な減少となったことや、好調な米経済指標も上昇を後押しし
円/㍑)。ガソリンは、14週連続の値下がり、軽油は8週連
た。2月限は、前日比0.72ドル高の1バレル48.65ドルで終
続の値下がり。
了、また3月限は、0.62ドル高の49.08ドルだった。
米エネルギー情報局(EIA)によると、12月29日時点のガ
ソリンの小売価格は全米平均で10.4セント値下がりし、1ガ
ロン2.299ドル(73.6円/㍑)となった。ディーゼルは6.8セント
2
国内/製品需給
(1)出荷
石連週報によれば、12月28日~1月3日に休止した
トッパー能力は、3.5万バレル/日と先週から増減はな
60.0%減)、A重油13.2万 kl(対前週62.1%減)、C重
油22.9万 kl(対前週54.0%減)。
かった。(全処理能力は394.7万バレル/日)。
原油処理量は397.2万kl、前週に比べ5.1万kl減。前年
に対しては、12.9万kl減少。トッパー稼働率は90.4%と
前週に対し1.2ポイント減少。前年に対しては5.5ポイン
(単位:千KL)
トの増加となった。
今週
(12/28 ~ 1/3)
生産は前週に比べジェット、灯油が増産して、他の
油種で減産となった。ガソリン/8.2%減、ジェッ
ト/71.6%増、灯油/1.4%増、軽油/11.6%減、A重
油/36.8%減、C重油/41.2%減。C重油の輸入は10.2万kl
前週
(12/21 ~ 12/27)
前週比
ガソリン
976
1,166
▼
-190 (-16%)
ジェット燃料
60
20
▲
40
灯油
435
797
▼
-362 (-45%)
軽油
261
653
▼
-392 (-60%)
A重油
132
348
▼
-216 (-62%)
C重油
229
498
▼
-269 (-54%)
合 計
2,093
3,482
▼
-1,389 (-40%)
(200%)
(前週比4.8万kl増)。輸出は軽油が20.6万kl(前週比
6.5万kl増)。
出荷(販売量)は前週比ではジェットを除くすべて
の油種において減少、前年に対しては軽油以外のすべ
ての油種で増加となった。
元日から強い寒気が流れ込み、日本海側や西日本で
大雪や荒れた天気になったこともあり、ガソリンでは
97.6万kl(対前週16.3%減)と5週振りの100万kl割れと
なった。ジェット6.0万 kl(対前週200.0%増)、灯油
43.5 万kl(対前週45.4%減)、軽油26.1万 kl(対前週
2
国内/製品需給
※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫)
(2)在庫
1月3日時点の在庫はすべての油種で積み増しとなっ
た。また前年に対してはジェット、A重油で積み増し、
(単位:千KL)
その他の油種で取り崩しとなった。
今週
(1/3)
前週
(12/27)
ガソリン
1,563
1,503
▲
60
(4%)
ジェット燃料
988
941
▲
47
(5%)
灯油
2,608
2,498
▲
110
(4%)
軽油
1,827
1,581
▲
246
(16%)
A重油
891
794
▲
97
(12%)
C重油
2,326
2,206
▲
120
(5%)
合 計
10,203
9,523
▲
680
(7.1%)
ガソリンは156.3万kl、前週差6.0万kl増。前年に対し
28.1万kl少ない。
前週比
灯油は260.8万kl、前週差11.0万kl増。前年に対しては
36.6万kl少ない。
軽油は182.7万kl、前週差24.6万kl増。前年に対しては
4.4万kl少ない。
A重油は89.1万kl、前週差9.7万kl増。前年に対しては
4.3万kl多い。
C重油は232.6万kl、前週差12.0万kl減。前年に対して
は2.3万kl少ない。
3
ウィークリー オイル マーケット レビュー
3
国内/製品卸売価格
14第38号
(1)元売会社 仕切価格改定動向
12月23日から1月5日までの週間原油コストは、原油価格
EMGマーケティングは8日、10日以降出荷分の陸上外販
の値下がりを円安がほぼ相殺し、小幅な値下がりとみられ
スポット価格について、ガソリン、灯油を1.0円、軽油、重油
る。
を1.5円引き下げると通知した。
陸上スポット価格はガソリン113円台、軽油57円、灯油59
円台で前週より値下がりした。海上スポット価格は、ガソリン
111~114円前後、軽油57~61円前後、灯油58~63円前
後である。先物価格はガソリンが109~112円前後、灯油は
56~61円前後、軽油は55~58円前後だった。先物、海上、
陸上スポット価格いずれも、原油価格の下落を反映して値
下がりしたが、年末年始で取引が少なく、小幅な値動きと
なった。
3
国内/製品卸売価格
(2)業転価格・先物価格動向
今週の原油コストは、値下がりとみられる。製品スポット市
(RIM)
(単位:円/㍑)
[陸上ローリー
況も原油価格の小幅な値下がりが続いたことから、陸上、海
4地区平均 ]
上スポット、先物も下落した。週間のガソリン販売量は、年末
ス
ポ
ッ
は100万KLを超えたがその後やや減少した。しかし、価格の
値下がりもあって、比較的好調な出荷が続いている。
の陸上スポット価格(12月23日~1月5日/千葉、川崎、中京、
先
物
価
格
渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンは1.0円、軽油は0.8
円の値下がり、灯油は0.7円の値上がりだった。また先物価
~
12/22)
前週比
レギュラー
-0.7
灯油
59.1
60.0
▼
-0.9
軽油
57.0
58.3
▼
-1.3
(単位:円/㍑)
今週 (12/23
~
1/5)
前週 (12/16
~
12/22)
前週比
レギュラー
57.9
57.4
▲
0.5
灯油
59.4
59.3
▲
0.1
軽油
59.3
59.4
▼
-0.1
格は、ガソリンが0.5円、灯油は0.1円の値上がり、軽油は0.1
円の値下がりだった。年末年始で取引が少なく、小幅な値動
前週 (12/16
▼
〔平均〕
軽油は1.3円、灯油は0.9円の値下がりだった。一方、東京湾
1/5)
60.1
( TOCOM )
[期近物 /終値 ]
阪神の4地区の陸上ラック価格平均値)は、ガソリンが0.7円、
~
59.4
ト
価
格
1月8日~1月14日適用の元売卸価格に影響を与える直近
今週 (12/23
※上記価格は税抜き価格
きとなった。
参考値 (12/23~1/5実績値)
来週の大手元売の卸価格は、0.5円から2.0円の値下げ
(単位:円/㍑)
油種
現物
先物
平均
だった。なお、元売会社は、2010年から卸価格の改定に際し
ガソリン
-0.7
0.5
-0.1
て、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合的に判
灯油
-0.9
0.1
-0.4
軽油
-1.3
-0.1
-0.7
A重油
-1.2
断する方式としたが、2014年6月から、原油調達コストをより
重視する方式に変更した。
(出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格
(千葉・川崎・中京・阪神)
先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格
4
国内/製品小売価格
1月5日時点におけるSS店頭価格は、ガソリンが前週比3.9
原油・為替とも小幅な値動きだったことから、原油コストは
円値下がりの145.2円、軽油も3.6円値下がりの125.7円、灯
小幅な値下がりをした。卸価格は0.5円~2.0円の値下げ
油も3.4円値下がりの91.7円だった。ガソリンと軽油は24週連
で、前週の卸価格値下げの影響も残っており、来週の小売
続の値下がり、灯油は19週連続の値下がりだった。
価格も値下がりが予想される。
都道府県別の動向として、4週連続で、ガソリンの値上が
り、横ばいはなし、47全都道府県で値下がりだった。
沖縄県を除く都道府県別のガソリンの全国最安値は、埼玉
県(前週比4.4円安)で138.8円、千葉県(同4.6円安)が140.0
円、で続いている。最高値は高知県の155.0円(同3.9円安)。
(単位:円/㍑)
(資エ庁公表)
[ 週動向]
小
売
価
格
今週
(1/5)
前週 (12/22)
前週比
直近高値
レギュラー
145.2
149.1
▼
-3.9
08/8/4
185.1
灯油
91.7
95.1
▼
-3.4
08/8/11
132.1
07年4月以降 2,000店舗を対象。
軽油
125.7
129.3
▼
-3.6
08/8/4
167.4
直近高値とは2003年10月以降の最高値。
※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み)
4
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第38号
ガソリン価格推移
(2014/10/20 ~
175.0
2015/1/5)
(円/L)
(円/L)
90.0
左目盛
小売価格
85.0
165.0
80.0
小売価格
155.0
RIM価格(海上バージ)
75.0
145.0
70.0
RIM価格(陸上ローリー4地区平均)
TOCOM/中部先物価格
TOCOM/東京湾先物価格
65.0
135.0
60.0
125.0
55.0
右目盛
RIM価格・先物価格
115.0
10/20 10/27
小売価格
50.0
11/4
11/10 11/17 11/25
RIM (海上バージ)
TOCOM/東京湾先物価格
12/1
12/8
12/15 12/22
TOCOM/中部先物価格
1/5
ローリー4地区平均
(注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格
②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格
5
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第38号
■ お知らせ
本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。
次回(2014第39号)の公表は、1/16(金)14:00 です。
「セルフSS出店状況」(平成26年6月末現在)は、9月30日(火)14:00に公表しました。当セン
ターのホームページをご覧下さい。
本レポートのご利用について
「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは
本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び
平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料
その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関
部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取
わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル
りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市
ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン
場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが
ター)又は当センターへドキュメントを提供している
望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に
第三者へ独占的に帰属します。
おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく
当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、
合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で
ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ
の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識
ています。
が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石
また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま
油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを
すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの
期待したい。」と提案されています。
ではありません。
当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商
業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油
関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる
方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品
需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし
て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平
成17年5月より定期的に発信しています。
本レポート掲載データの出所について
➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉
元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見
石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報
直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合
データを千KL単位に換算して採用。
的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに
「出荷」は当センターの推計。
平成26年4月以降、原油コストをより重視する方式に変
更している。
➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉
WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York
➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉
Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近
国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社
物・終値を採用。
(RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中
中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo
京、阪神の4地区の平均値を採用。
Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近
物・終値を採用。
※「二番限(翌月限)」
➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉
中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価
TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採
格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東
用。
京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle
TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均
rate:中値)を採用。
値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格
原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF
(平均値)。
単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表
示の参考値を採用。
➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉
約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金
➂【国内製品・元売仕切価格】
一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週
元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な
(月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源
ど(二次卸)との間で売買される卸価格。
エネルギー庁ーHPに掲載)。
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