2015年03月27日号 - 石油情報センター;pdf

ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第49号
2015年(平成27年)
発行所
(一財)日本エネルギー経済研究所
毎週(金)14:00発行
3月27日(金曜日)
電 話 (03)3534-7411(代)
F A X
(03)3534-7422
〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階
ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp
■ 概況
NYMEXのWTIは、3/12~3/18は、42~47ドルの間で再び
落した。週明け23日は欧米市場での原油値上がりを受け、
52.40ドル、24日は53.40ドル、25日は52.90ドルと一進一退
一段と下落して推移した。
19日は、前日のFOMC(連邦公開市場委員会)声明による
で推移した。
ドル安の反動でドルが値上がりし、割高感から売り圧力が強
為替は、前週は121円台で小幅に推移した。19日は
まった。4月限の終値は、前日比0.70ドル安の43.96ドルで終
119.79円、20日は120.75円、週明け23日は119.95円、24
了した。
日は119.81円、25日は119.82円とわずかながら円高が進
20日は、対ユーロでドル安が進行し、割安感から原油が買
んだ。
われた。この日で取引を終える4月限は1.76ドル高の45.72ド
ルで、また5月限は1.04ドル高の46.57ドルで終了した。
主要元売会社の3月第5週に適用するガソリンと中間留
分の卸価格は、0.5~2.5円の値下がりだった。原油価格が
値下がりし、円高もあって原油コストが値下がりしたことが
週明け23日は、サウジアラビアのヌアイミ石油相が、引き
続き原油相場の維持には全産油国が協力をすべきだとの考
卸価格へも影響した模様。
えを述べ、減産の意思のないことを示したことから軟調に推
そのような中で、23日時点の小売価格は、ガソリンが0.1
移した。しかし一方で、ドルが値下がりしたことから買いの動
円値上がりの140.4円、軽油も0.1円値上がりの119.9円、
きも強まり、5月限の終値は、前週末比0.88ドル高の47.45ド
灯油は横ばいの84.6円となった。ガソリン・軽油は6週連続
ルで終了した。
の値上がり。原油コストは値下がりしたが、小売価格には以
24日は、米国の消費者物価指数公表後のドル安を受けて
前からの仕切り価格の値上げの影響が残ったとみられる。
買われ、一時は48.56ドルまで上伸したが、その後需給緩和
懸念に押し戻された。5月限の終値は、前日比0.06ドル高の
47.51ドルだった。
25日は、イエメン情勢の緊迫化、ドル安などを背景に続伸
した。ただ、EIA(米エネルギー情報局)の週報で、原油在庫が
市場予想(510万バレル増)を上回る820万バレルの増加だっ
たことから供給過剰懸念が強まり、上げ幅は縮小した。5月限
の終値は、前日比1.70ドル高の49.21ドルだった。
アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(4月
渡し)は、海外市場での原油安を受けて、前週は50~55ドル
で推移した。19日は52.60ドル、20日は51.70ドルと一段と下
($/b)
154.0
原油
需
給
今週
前週比
原油処理量
(千kl )
3/15 ~ 3/21
3,635
▼
-211
▼
トッパー稼働率
(%)
〃
82.8
▼
-4.8
→
原油在庫量
(千kl )
中東産原油(TOCOM) ($/ bbl )
3/21
3/23
13,192
▼
53.97
▲
前年比
144.0
-
134.0
124.0
-
99.62
-373
-
104.0
0.36
▼
-49.3
94.0
3/23
47.45
▲
3.57
▼
-52.2
価 原油CIF単価
($/ bbl )
2月下旬
48.77
▲
1.81
▼
-62.15
格
①原油CIF単価
(¥/ kl )
〃
36,499
▲
1,747
▼
-35,217
②ドル換算レート
(¥/$)
〃
118.96
▼
-1.30
▼
-16.17
119.37
110.33
▼
($/ bbl )
138.54
114.0
84.0
WTI原油(NYMEX)
145.29
74.0
120.92
113.93
89.47
78.21
86.84
72.68
64.0
54.0
44.0
34.0
[NYMEX]WTI原 油
[TOCOM]中 東 産 原油
外国為替TTSレート (¥/$)
3/23
120.95
▲
1.45
▼
-17.63
24.0
1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5
3/23
1
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第49号
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
ガソリン
今週
需
生産
給
前週比
81
3/15 ~ 3/21
1,080
輸入
〃
n.a.
出荷
〃
1,017
▲
93
輸出
〃
78
▲
在庫
3/21
価 業転 [陸上ローリー
格 4地区平均 ]
先物
[ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
▲
165.0
ガソリン(小売)
前年比
▲
160.0
-
n.a.
155.0
▼
-
150.0
22
▲
-
1,751
▼
-15
▼
-
n.a.
(RIM)
3/17
~
3/23
57.7
▼
-1.6
▼
-24.1
(TOCOM /東京湾)
3/17
~ 3/23
55.6
▼
-2.1
▼
-24.5
( TOCOM/中部)
3/23
56.8
▲
0.8
▼
-23.6
(資エ庁公表)
3/23
140.4
▲
0.1
▼
-18.6
149.1
145.0
140.4
140.0
135.0
130.0
125.0
12/22
※業転、先物価格は税抜き価格 1/20
2/18
3/23
3/19
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
軽油
今週
前週比
3/15 ~ 3/21
814
輸入
〃
n.a.
需
出荷
給
〃
651
▲
60
輸出
〃
207
▲
在庫
3/21
1,560
業転 [陸上ローリー
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
軽油(小売)
前年比
140.0
生産
▼
145.0
-5
▲
-
n.a.
135.0
▲
-
130.0
73
▼
-
▼
-44
▲
-
n.a.
125.0
3/17
~
3/23
53.5
▼
-0.3
▼
-26.1
(TOCOM /東京湾)
3/17
~ 3/23
52.6
▼
-1.8
▼
-27.5
115.0
-
110.0
3/23
-
(資エ庁公表)
3/23
119.9
-
▲
0.1
▼
119.9
120.0
(RIM)
( TOCOM/中部)
129.3
-19.2
105.0
※業転、先物価格は税抜き価格
12/22
1/20
2/18
3/23
3/19
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
灯油
今週
3/15
生産
~
3/21
前週比
342
▲
14
▼
輸入
〃
n.a.
〃
358
▼
-127
▼
-
輸出
〃
48
▲
48
▲
-
在庫
3/21
1,341
▼
-64
▲
-
55.3
▼
-1.7
▼
-27.5
52.8
▼
-2.5
▼
-26.1
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
(RIM)
3/17
~
3/23
(TOCOM /東京湾)
3/17
~
3/23
n.a.
-
需
出荷
給
業転 [陸上ローリー
110.0
前年比
n.a.
( TOCOM/中部)
3/23
52.4
▼
-1.1
▼
-28.0
(資エ庁公表)
3/23
84.6
→
0.0
▼
-19.0
灯油(小売)
105.0
100.0
95.0
95.1
90.0
84.6
85.0
80.0
75.0
12/22
1/20
2/18
3/23
3/19
2
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第49号
■ 関連情報
1 海外/原油
25日のWTI原油先物相場は、ドル安を受けて値上がりで
と な っ た。デ ィ ー ゼ ル は 5.3 セ ン ト 値 下 が り の 2.864 ド ル
始まったが、その後EIA(米エネルギー情報局)の週報で、原
(91.4円/㍑)。ガソリンは、2週振りの値上がり、軽油は2週
油在庫が事前予想(510万バレルの増)を上回る、820万バ
連続の値下がり。
レルの大幅増加だったことから値下がりに転じた。しかしそ
の後、イエメンのハディ大統領を巡る情勢が悪化したとの報
から再び値上がりに転じ、結局前日終値を上回った。5月限
の終値は、前日比1.70ドル高の1バレル49.21ドルと2週間
振りの高値で終了、6月限も1.65ドル高の50.78ドルだった。
EIAによると、3月23日時点のガソリンの小売価格は全米
平均で0.4セント値上がりし、1ガロン2.457ドル(78.4円/㍑)
2
国内/製品需給
(1)出荷
石連週報によれば、3月15日~21日に休止したトッパー
能力は、31.2万バレル/日と先週から22.7万バレル/日の増
加。(全処理能力は394.7万バレル/日)。
原油処理量は363.5万kl、前週に比べ21.1万kl減。前年
ジェット7.2万 kl(対前週47.1%減)、灯油35.8 万kl(対前
週 26.2% 減)、軽 油 65.1 万 kl(対 前 週 10.2% 増)、A 重 油
32.5万 kl(対前週20.8%増)、C重油45.8万 kl(対前週3.2%
増)。
に対しては、38.8万kl減少。トッパー稼働率は82.8%と前週
に対し4.8ポイント減少。前年に対しては0.3ポイントの増加
(単位:千KL)
となった。
今週
(3/15 ~ 3/21)
生産は前週に比べてガソリン、灯油、A重油で増産、その
他の油種で減産となった。ガソリン/8.1%増、ジェット/0.1%
減、灯油/4.3%増、軽油/0.6%減、A重油/4.4%増、C重
油/25.5%減。C重油の輸入は16.0万kl(前週比2.4万kl
前週
(3/8 ~ 3/14)
前週比
ガソリン
1,017
924
▲
93
(10%)
ジェット燃料
72
136
▼
-64
(-47%)
灯油
358
485
▼
-127 (-26%)
軽油
651
591
▲
60
(10%)
A重油
325
269
▲
56
(21%)
C重油
458
444
▲
14
(3%)
合 計
2,881
2,849
▲
32
(1%)
増)。輸出は軽油が20.7万kl(前週比7.4万kl増)。
出荷(販売量)は前週比ではジェット、灯油では減少と
なったが、その他の油種では増加、前年に対しては軽油、A
重油以外の油種では減少となった。
ガソリンは101.7万kl(対前週10.1%増)と6週振りの100万
kl超えとなったものの、5週連続の前年割れとなった。小売
価格の上昇が小幅となり、当該週は比較的出荷は好調に
推移したものの、前年対比では昨年の消費税増税を前にし
た仮儒が影響して落ち込んだと考えられる。
2
国内/製品需給
※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫)
(2)在庫
3月21日時点の在庫は全油種で取り崩しとなった。また前
年に対してはジェット、灯油、軽油で積み増し、その他の油
(単位:千KL)
種で取り崩しとなった。
今週
(3/21)
前週
(3/14)
ガソリン
1,751
1,766
▼
-15
(-1%)
ジェット燃料
913
922
▼
-9
(-1%)
灯油
1,341
1,405
▼
-64
(-5%)
軽油
1,560
1,604
▼
-44
(-3%)
A重油
758
778
▼
-20
(-3%)
C重油
2,061
2,113
▼
-52
(-2%)
合 計
8,384
8,588
▼
-204 (-2.4%)
ガソリンは175.1万kl、前週差1.5万kl減。前年に対し0.2
万kl少ない。
前週比
灯油は134.1万kl、前週差6.4万kl減。前年に対しては6.4
万kl多い。
軽油は156.0万kl、前週差4.4万kl減。前年に対しては
26.6万kl多い。
A重油は75.8万kl、前週差2.0万kl減。前年に対しては0.3
万kl少ない。
C重油は206.1万kl、前週差5.2万kl減。前年に対しては
4.9万kl少ない。
3
ウィークリー オイル マーケット レビュー
3
国内/製品卸売価格
14第49号
(1)元売会社 仕切価格改定動向
EMGマーケティングは26日、28日以降出荷分の陸上外
3月17日から3月23日までの週間原油コストは、原油価格
販スポット価格について、全油種を1.0円引き下げると通知
の値下がりと円高で値下がりと見られる。
した。
陸上スポット価格は、ガソリン110~112円台、軽油53円
台、灯油54~56円台だった。海上スポット価格は、ガソリン
109~110円台、軽油57~58円台、灯油53~55円台であ
る。先物価格はガソリン108~109円台、軽油51~53円台、
灯油52~53円台だった。軽油は横ばいから小幅な値下がり
だったが、ガソリンとそろそろシーズンの終わる灯油は下げ
幅を拡大した。
3
国内/製品卸売価格
(2)業転価格・先物価格動向
今週の原油コストは値下がり、製品スポット市況も、全般的
(RIM)
(単位:円/㍑)
[陸上ローリー
に軟調だった。週間のガソリン販売量は6週振りで100万Klを
上回ったが、消費増税を控えた昨年と比べると10%近い減少
4地区平均 ]
ス
ポ
ッ
だった。
3月26日~4月1日適用の元売卸価格に影響を与える直近
の陸上スポット価格(3月17日~3月23日/千葉、川崎、中京、
今週
先
物
価
格
円、軽油は0.6円の値下がりだった。また先物価格は、ガソリ
ン2.1円、軽油1.8円、灯油2.5円の値下がりだった。原油価格
(3/10
~
3/16)
前週比
▼
-1.6
灯油
55.3
57.0
▼
-1.7
軽油
53.5
53.8
▼
-0.3
(単位:円/㍑)
今週
(3/17
~
3/23)
前週
(3/10
~
3/16)
前週比
レギュラー
55.6
57.7
▼
-2.1
灯油
52.8
55.3
▼
-2.5
軽油
52.6
54.4
▼
-1.8
は値下がりで、先物、海上物、陸上物いずれも幅に差はある
ものの値下りした。
前週
59.3
〔平均〕
渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンが1.4円、灯油は2.3
3/23)
57.7
( TOCOM )
[期近物 /終値 ]
軽油は0.3円、灯油は1.7円の値下がりだった。一方、東京湾
~
レギュラー
ト
価
格
阪神の4地区の陸上ラック価格平均値)は、ガソリンが1.6円、
(3/17
※上記価格は税抜き価格
来週の大手元売の卸価格は、0.5~2.5円の値下がりだっ
参考値 (3/17~3/23実績値)
(単位:円/㍑)
た。なお、元売会社は、2010年から卸価格の改定に際して、
油種
現物
先物
平均
原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合的に判断す
ガソリン
-1.6
-2.1
-1.8
る方式としたが、2014年6月から、原油調達コストをより重視
灯油
-1.7
-2.5
-2.1
する方式に変更した。
軽油
-0.3
-1.8
-1.0
A重油
-1.0
(出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格
(千葉・川崎・中京・阪神)
先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格
4
国内/製品小売価格
3月23日時点におけるSS店頭価格は、ガソリンが前週比
だった。
0.1円値上がりの140.4円、軽油も0.1円値上がりの119.9円、
原油価格は値下がり、為替は円高で、原油コストは値
灯油は横ばいの84.6円だった。ガソリン・軽油は6週連続の
下がりした。卸価格は0.5~2.5円の値下がりで幅も先週よ
値上がりだった。
り大きく、原油コストも下落、製品市況も先物、海上物、陸
都道府県別の動向として、ガソリンの値上がりは20都府
上物いずれも値下がりであることから、来週の小売価格は
県、横ばいは11県、値下がりは16道県だった。
値下がりが予想される。
沖縄県を除く都道府県別のガソリンの全国最安値は、千葉
県(前週比0.2円高)が136.0円、岡山県(同0.9円高)が136.1
円で続いている。最高値は鹿児島県(同横ばい)の148.7円
(単位:円/㍑)
(資エ庁公表)
[ 週動向]
小
売
価
格
今週 (3/23)
前週 (3/16)
前週比
直近高値
レギュラー
140.4
140.3
▲
0.1
08/8/4
185.1
灯油
84.6
84.6
→
0.0
08/8/11
132.1
07年4月以降 2,000店舗を対象。
軽油
119.9
119.8
▲
0.1
08/8/4
167.4
直近高値とは2003年10月以降の最高値。
※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み)
4
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第49号
ガソリン価格推移
(2015/1/13 ~
160.0
2015/3/23)
(円/L)
(円/L)
90.0
左目盛
小売価格
85.0
150.0
80.0
75.0
140.0
小売価格
70.0
130.0
65.0
60.0
120.0
55.0
TOCOM/中部先物価格
RIM価格(海上バージ)
50.0
RIM価格(陸上ローリー4地区平均)
110.0
45.0
TOCOM/東京湾先物価格
右目盛
RIM価格・先物価格
100.0
1/13
小売価格
1/19
1/26
RIM (海上バージ)
2/2
2/9
2/16
TOCOM/東京湾先物価格
2/23
3/2
TOCOM/中部先物価格
3/9
3/16
40.0
3/23
ローリー4地区平均
(注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格
②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格
5
ウィークリー オイル マーケット レビュー
14第49号
■ お知らせ
本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。
次回(2015第1号)の公表は、4/3(金)14:00 です。
「セルフSS出店状況」(平成26年6月末現在)は、9月30日(火)14:00に公表しました。当セン
ターのホームページをご覧下さい。
本レポートのご利用について
「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは
本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び
平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料
その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関
部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取
わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル
りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市
ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン
場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが
ター)又は当センターへドキュメントを提供している
望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に
第三者へ独占的に帰属します。
おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく
当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、
合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で
ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ
の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識
ています。
が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石
また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま
油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを
すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの
期待したい。」と提案されています。
ではありません。
当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商
業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油
関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる
方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品
需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし
て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平
成17年5月より定期的に発信しています。
本レポート掲載データの出所について
➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉
元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見
石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報
直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合
データを千KL単位に換算して採用。
的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに
「出荷」は当センターの推計。
平成26年4月以降、原油コストをより重視する方式に変
更している。
➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉
WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York
➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉
Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近
国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社
物・終値を採用。
(RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中
中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo
京、阪神の4地区の平均値を採用。
Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近
物・終値を採用。
※「二番限(翌月限)」
➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉
中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価
TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採
格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東
用。
京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle
TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均
rate:中値)を採用。
値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格
原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF
(平均値)。
単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表
示の参考値を採用。
➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉
約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金
➂【国内製品・元売仕切価格】
一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週
元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な
(月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源
ど(二次卸)との間で売買される卸価格。
エネルギー庁ーHPに掲載)。
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