ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第36号 2015年(平成27年) 発行所 (一財)日本エネルギー経済研究所 12月25日(金曜日) 電 話 (03)3534-7411(代) F A X (03)3534-7422 毎週(金)14:00発行 〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階 ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp ■ 概況 NYMEXのWTIの12/10~12/16は、引き続き供給過剰懸 32.20ドル、18日も32.20ドル、週明け21日は31.30ドル、22 念から6年10ヵ月振りの安値を更新し続け、35~37ドルで推 日は31.70ドルと、欧米市場での原油値下がりを受け11年 移した。 振りの安値が続いた。 12月17日は、前日のEIA(米エネルギー情報局)の週間石 為替は、前週はやや円高気味に120~121円台で推移し 油統計で、減少との事前予想の原油在庫量が増加したこと た。17日は122.51円と米国の金利引き上げの影響でやや が改めて嫌気され、値下がりした。利上げにより進行したドル 円安、18日は122.49円、週明け21日は121.28円と円高が 高も値下げ要因だった。1月限の終値は、前日比0.57ドル安 進んだ。22日は121.21円。 の34.95ドルとなった。 主要元売会社の12月第4週に適用するガソリンと中間留 18日は、米国の稼働リグ数が5週振りに17基増加したこと 分の卸価格は、2.5円から1.5円の値下がりだった。原油価 が嫌気され、値下がりした。1月限の終値は、前日比0.22ドル 格が値下がりを続け、為替も円高だったため原油コストは値 安の34.73ドルと6年10ヵ月振りの安値を更新した。 下がりとなった。 週明け21日は、米国の原油輸出解禁決定などを受け、供 そのような中で、21日時点の小売価格は、ガソリンが2.7 給過剰懸念が続き一時33.98ドルまで下落したが、その後は 円値下がりの123.5円、軽油も1.8円値下がりの106.3円、 下げすぎ感から買い戻しが入り値上がりに転じた。1月限の 灯油は2.2円値下がりの70.6円となった。ガソリン・軽油は9 終値は、前日比0.01ドル高と小幅ながら4営業日振りのプラ 週連続の値下がり、灯油は24週連続の値下がり。この週の スとなり、34.74ドルで終了した。 原油コストは値下がりで、元売りの卸価格も値下がり、前週 22日は、前日の値下がりに対する反動から続伸した。しか し、供給過剰感や米国が暖冬との予測、さらには翌日発表さ 同様値上がり、横ばいの県はなく、4週連続で全都道府県で 値下がりした。 れる週間石油統計で在庫が増加するとの観測により、上値 は抑えられた。この日から中心限月となった2月限の終値は、 前日比0.33ドル高の36.14ドルで終了した。 23日は、EIA(米エネルギー情報局)の週間石油統計で、原 油在庫は増加との事前予想に対して減少だったことから需給 緩和感が和らぎ値上がりした。2月限の終値は、前日比1.36 ドル高の37.50ドルとなった。 アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(2月 渡し)は、前週もさらに低迷し32~35ドルで推移した。17日は ($/b) 154.0 原油 需 給 今週 前週比 原油処理量 (千kl ) 12/13 ~ 12/19 3,825 ▲ トッパー稼働率 (%) 87.7 ▲ 原油在庫量 (千kl ) 中東産原油(TOCOM) ($/ bbl ) 〃 12/19 12/21 14,578 ▼ 32.23 ▼ 前年比 52 ▼ 1.2 → - 99.62 -499 - 104.0 -2.13 ▼ -28.7 94.0 12/21 34.74 ▼ -1.57 ▼ -20.5 価 原油CIF単価 ($/ bbl ) 11月下旬 47.16 ▼ -0.20 ▼ -43.70 格 ①原油CIF単価 (¥/ kl ) 〃 36,426 ▲ 369 ▼ -27,191 ②ドル換算レート (¥/$) 〃 122.81 ▼ -1.77 ▼ -11.49 12/21 122.28 ▼ -0.48 ▼ -1.78 外国為替TTSレート (¥/$) 119.37 110.33 ▼ ($/ bbl ) [TOCOM]中 東 産 原油 138.54 114.0 84.0 WTI原油(NYMEX) [NYMEX]WTI原 油 134.0 124.0 - 145.29 144.0 74.0 120.92 113.93 89.47 78.21 86.84 72.68 64.0 54.0 44.0 34.0 24.0 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 12/21 1 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第36号 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) ガソリン 今週 需 生産 給 前週比 -6 12/13 ~ 12/19 1,075 輸入 〃 n.a. 出荷 〃 983 ▲ 68 ▼ - 輸出 〃 88 ▼ -50 ▼ - 在庫 12/19 1,709 ▲ 4 ▲ - (RIM) 12/15 ~ 12/21 39.0 ▼ -2.0 ▼ -21.1 (TOCOM /東京湾) 12/15 ~ 12/21 38.9 ▼ -2.7 ▼ -18.5 ( TOCOM/中部) 12/21 38.5 ▼ -1.5 ▼ -20.0 (資エ庁公表) 12/21 123.5 ▼ -2.7 ▼ -25.6 価 業転 [陸上ローリー 格 4地区平均 ] 先物 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] ▼ 140.0 ガソリン(小売) 前年比 ▲ n.a. - n.a. 134.9 135.0 130.0 125.0 123.5 120.0 ※業転、先物価格は税抜き価格 9/28 10/27 11/25 12/21 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 軽油 今週 前週比 12/13 ~ 12/19 861 輸入 〃 n.a. 需 出荷 給 〃 610 ▼ -45 ▼ - 輸出 〃 64 ▲ 2 ▼ - 在庫 12/19 1,668 ▲ 186 ▲ - (RIM) 12/15 ~ 12/21 44.8 ▼ -2.4 ▼ -13.5 (TOCOM /東京湾) 12/15 ~ 12/21 36.7 ▼ -1.9 ▼ -22.7 ( TOCOM/中部) 12/21 - (資エ庁公表) 12/21 106.3 業転 [陸上ローリー 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] 37 ▲ n.a. -1.8 - n.a. - ▼ 軽油(小売) 前年比 生産 ▲ 120.0 115.0 113.3 110.0 106.3 105.0 - ▼ -23.0 100.0 ※業転、先物価格は税抜き価格 9/28 10/27 11/25 12/21 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 灯油 今週 前週比 生産 12/13 ~ 12/19 444 輸入 〃 n.a. 需 出荷 給 〃 395 ▲ 31 ▼ - 輸出 〃 0 → 0 → - 在庫 12/19 2,959 ▲ 49 ▲ - (RIM) 12/15 ~ 12/21 37.1 ▼ -4.0 ▼ -22.9 (TOCOM /東京湾) 12/15 ~ 12/21 36.8 ▼ -2.0 ▼ -22.5 ( TOCOM/中部) 12/21 36.5 ▲ 0.2 ▼ -24.0 (資エ庁公表) 12/21 70.6 ▼ -2.2 ▼ -24.5 ▲ 16 85.0 前年比 ▼ n.a. 灯油(小売) - n.a. 80.0 80.1 75.0 業転 [陸上ローリー 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] 70.6 70.0 65.0 9/28 10/27 11/25 12/21 2 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第36号 ■ 関連情報 1 海外/原油 23日のNYMEX市場のWTI原油は続伸した。EIA(米エネ EIAによると、12月21日時点のガソリンの小売価格は全 ルギー情報局)の週間統計で、原油在庫は事前の予想(110 米平均で前週比1.1セント値下がりの1ガロン2.026ドル 万バレル増)に対し、590万バレル減と事前の予想が大きく (65.4円/㍑)となった。ディーゼルは5.4セント値下がりの 覆った。また暖房油の製品在庫も増加の予想に対し減少、 2.284ドル(73.7円/㍑)。ガソリン、ディーゼル共に6週連続 ガソリン在庫も増加幅が予想を下回った。これにより供給過 の値下がり。 剰懸念が一段と後退し、一時は37.79ドルを記録した。 2月限の終値は、前日比1.36ドル高の1バレル37.50ド ル、3月限の終値は、前日比1.36ドル高の1バレル38.42ド ルだった。 2 国内/製品需給 (1)出荷 石連週報によれば、12月13日~19日に休止したトッ パー能力は、10.0万バレル/日と先週から変わらず。 A 重 油 24.5 万 kl(対 前 週 4.3% 減)、C 重 油 44.1 万 kl (対前週35.7%増)。 (全処理能力は391.7万バレル/日)。 原油処理量は382.5万kl、前週に比べ5.2万kl増。前年 に対しては、15.6万klの減少。トッパー稼働率は87.7% と前週に対し1.2ポイント増加、前年に対しては2.9ポイ ントの減少となった。 (単位:千KL) 生産は前週に比べて灯油、軽油、A重油で増産し、そ 今週 (12/13 ~ 12/19) の他の油種で減産となった。ガソリン/0.5%減、ジェッ ト/21.4%減、灯油/3.7%増、軽油/4.4%増、A重油/1.4% 増、C重油/7.4%減。今週のC重油の輸入は9.9万kl(前 週比9.6万kl増)。軽油の輸出は6.4万kl(前週比0.2万kl 前週 (12/6 ~ 12/12) 前週比 ガソリン 983 915 ▲ 68 (7%) ジェット燃料 90 175 ▼ -85 (-49%) 灯油 395 364 ▲ 31 (9%) 軽油 610 655 ▼ -45 (-7%) A重油 245 256 ▼ -11 (-4%) C重油 441 325 ▲ 116 (36%) 合 計 2,764 2,690 ▲ 74 (3%) 増)。 出荷(販売量)は前週比ではガソリン、灯油、C重油 が増加し、その他の油種で減少。前年比ではすべての 油種で減少となった。 年末を控えて需要は持ち直しつつはあるものの、ガ ソリン出荷はもう一歩大台には届かず、98.3万 kl(対 前週7.4%増)と2週連続の100万kl割れとなり、3週連続 の前年割れとなった。 ジェット9.0万 kl(対前週48.6%減)、灯油39.5万 kl (対前週8.5%増)、軽油61.0万 kl(対前週6.9%減)、 2 国内/製品需給 ※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫) (2)在庫 12月19日時点の在庫はジェット、C重油で取り崩 し、その他の油種で積み増しとなった。また前年に対 (単位:千KL) してはC重油のみが取り崩しとなり、その他の油種で積 今週 (12/19) 前週 (12/12) ガソリン 1,709 1,705 ▲ 4 (0%) ジェット燃料 984 1,016 ▼ -32 (-3%) 灯油 2,959 2,910 ▲ 49 (2%) 軽油 1,668 1,482 ▲ 186 (13%) A重油 794 757 ▲ 37 (5%) C重油 2,106 2,152 ▼ -46 (-2%) 合 計 10,220 10,022 ▲ 198 (2.0%) み増しとなった。 ガソリンは170.9万kl、前週差0.4万kl増。前年に対し 15.5万kl多い。 灯油は295.9万kl、前週差4.9万kl増。前年に対しては 9.7万kl多い。 軽油は166.8万kl、前週差18.6万kl増。前年に対しては 9.9万kl多い。 前週比 A重油は79.4万kl、前週差3.7万kl増。前年に対しては 1.2万kl多い。 C重油は210.6万kl、前週差4.6万kl減。前年に対して は20.5万kl少ない。 3 ウィークリー オイル マーケット レビュー 3 国内/製品卸売価格 15第36号 (1)元売会社 仕切価格改定動向 12月15日から12月21日までの原油価格は値下がりを続 EMGマーケティングは24日、26日以降出荷分の陸上外 け、為替レートも円高だったため、原油コストは値下がりだっ 販スポット価格について、ガソリンを1.5円値上げし、その他 たものと見られる。 の油種は据え置く旨通知した。 陸上スポット価格は、ガソリン92円台、軽油44~45円台、 灯油36~38円台だった。海上スポット価格は、ガソリン93~ 94円台、軽油45~48円台、灯油40~42円台である。また、 先物価格はガソリン91~93円台、軽油36~37円台、灯油 36~37円台だった。原油価格の下落を受け、前週よりもや や下落した。 3 国内/製品卸売価格 (2)業転価格・先物価格動向 (RIM) 製品スポット市況は全般的に軟調だった。週間のガソリン (単位:円/㍑) [陸上ローリー 販売量は、前週に続き100万klをわずかに下回った。 4地区平均 ] 12月第4週(12月24日~12月30日)適用の元売卸価格に ッ ス ポ 影響を与える直近の陸上スポット価格(12月15日~12月21 値)は、ガソリンは2.0円、灯油は4.0円、軽油は2.4円の値下 円、灯油は1.0円、軽油は3.0円の値下がりだった。また先物 価格は、ガソリンが2.7円、灯油は2.0円、軽油は1.9円の値下 がりだった。下げ幅はやや縮小したものの、原油価格の下落 を受け製品市況の下落も続いている。 ~ 12/14) 前週比 レギュラー ▼ -2.0 灯油 37.1 41.1 ▼ -4.0 軽油 44.8 47.2 ▼ -2.4 〔平均〕 先 物 価 格 12/21) 前週 (12/8 41.0 ( TOCOM ) [期近物 /終値 ] がり、東京湾渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンが2.4 ~ 39.0 ト 価 格 日/千葉、川崎、中京、阪神の4地区の陸上ラック価格平均 今週 (12/15 (単位:円/㍑) 今週 (12/15 ~ 12/21) 前週 (12/8 ~ 12/14) 前週比 -2.7 レギュラー 38.9 41.6 ▼ 灯油 36.8 38.8 ▼ -2.0 軽油 36.7 38.6 ▼ -1.9 12月第4週の大手元売の卸価格は、2.5円から1.5円の値 ※上記価格は税抜き価格 下がりだった。なお、元売会社は、2010年から卸価格の改定 参考値 (12/15~12/21実績値) に際して、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合的 に判断する方式としたが、2014年6月から、原油調達コストを より重視する方式に変更した。 (単位:円/㍑) 油種 現物 先物 平均 ガソリン -2.0 -2.7 -2.3 灯油 -4.0 -2.0 -3.0 軽油 -2.4 -1.9 -2.1 A重油 -1.6 (出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格 (千葉・川崎・中京・阪神) 先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格 4 国内/製品小売価格 12月21日時点におけるSS店頭価格は、ガソリンが前週比 県を除く都道府県別のガソリンの全国最安値は、埼玉県 2.7円値下がりの123.5円、軽油も1.8円値下がりの106.3円、 (前週比2.6円安)の117.5円で、徳島県(同2.8円安)が 灯油は2.2円値下がりの70.6円だった。ガソリン、軽油は9週 117.9円で続いている。最高値は長崎県(同1.5円安)の 連続の値下がり、灯油は24週連続の値下がりで昨年8月から 133.6円だった。都道府県別で最も値下がりしたのは和歌 本年2月までの24週連続の値下がり記録に並んだ。下げ幅 山県(同7.7円安)で125.6円だった。 は累計でガソリン10.3円、軽油5.9円、灯油は15.2円。すべて の油種で5年振りの安値を引き続き更新した。 原油コストは値下がり、製品スポット市況も原油価格下 落の影響から軟調、卸価格も値下げ基調である。次週の 都道府県別の動向として、ガソリンの値上がり、横ばいは 小売価格も値下がりが予想される。 なく、4週連続で47都道府県すべてで値下がりだった。沖縄 (単位:円/㍑) (資エ庁公表) [ 週動向] 小 売 価 格 今週 (12/21) 前週 (12/14) 前週比 直近高値 レギュラー 123.5 126.2 ▼ -2.7 08/8/4 185.1 灯油 70.6 72.8 ▼ -2.2 08/8/11 132.1 07年4月以降 2,000店舗を対象。 軽油 106.3 108.1 ▼ -1.8 08/8/4 167.4 直近高値とは2003年10月以降の最高値。 ※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み) 4 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第36号 ガソリン価格推移 (2015/10/13 ~ 140.0 2015/12/21) (円/L) (円/L) 70.0 左目盛 小売価格 65.0 小売価格 130.0 60.0 120.0 55.0 RIM価格(陸上ローリー4地区平均) RIM価格(海上バージ) 50.0 110.0 TOCOM/中部先物価格 45.0 TOCOM/東京湾先物価格 100.0 40.0 右目盛 RIM価格・先物価格 90.0 10/13 10/19 10/26 小売価格 11/2 RIM (海上バージ) 11/9 11/16 11/24 11/30 TOCOM/東京湾先物価格 TOCOM/中部先物価格 12/7 35.0 12/14 12/21 ローリー4地区平均 (注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格 ②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格 5 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第36号 ■ お知らせ 本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。 次回(2015第37号)の公表は、1/8(金)14:00 です。 「セルフSS出店状況」(平成27年9月末現在)は、12月16日(水)14:00に公表しました。当セン ターのホームページをご覧下さい。 本レポートのご利用について 「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは 本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び 平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料 その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関 部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取 わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市 ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン 場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが ター)又は当センターへドキュメントを提供している 望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に 第三者へ独占的に帰属します。 おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく 当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、 合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識 ています。 が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石 また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま 油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの 期待したい。」と提案されています。 ではありません。 当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商 業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油 関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる 方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品 需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平 成17年5月より定期的に発信しています。 本レポート掲載データの出所について ➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉 元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見 石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報 直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合 データを千KL単位に換算して採用。 的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに 「出荷」は当センターの推計。 平成26年4月以降、原油コストをより重視する方式に変 更している。 ➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉 WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York ➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉 Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近 国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社 物・終値を採用。 (RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中 中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo 京、阪神の4地区の平均値を採用。 Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近 物・終値を採用。 ※「二番限(翌月限)」 ➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉 中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価 TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採 格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東 用。 京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均 rate:中値)を採用。 値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格 原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF (平均値)。 単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表 示の参考値を採用。 ➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉 約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金 ➂【国内製品・元売仕切価格】 一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週 元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な (月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源 ど(二次卸)との間で売買される卸価格。 エネルギー庁ーHPに掲載)。 6
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