ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第40号 2016年(平成28年) 発行所 (一財)日本エネルギー経済研究所 1月29日(金曜日) 電 話 (03)3534-7411(代) F A X (03)3534-7422 毎週(金)14:00発行 〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階 ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp ■ 概況 1/14~1/20のNYMEX・WTIは、30ドルを割り込み26~31 米市場の値上がりを受け、27.10ドルとなった。 ドルで推移した。 為替は、前週は117~118円台と円高水準が続いた。21 1月21日は、4営業日振りに反発した。EIA(米エネルギー 日は117.34円、22日は117.77円、週明け25日はやや円安 情報局)の石油統計で、原油在庫の増加が事前予想を下回 の118.63円、26日は118.14円、27日は118.25円と118円 る40万バレル増だったことも相場を下支えした。この日から 台が続いた。 取引の中心となった3月限の終値は、前日比1.18ドル高の 財務省が25日発表した貿易統計速報(旬間ベース)によ 29.53ドルとなった。 ると、12月下旬の原油輸入平均CIF価格は、32,772円/klと 週末22日は、日欧による追加金融緩和への期待や欧米の なり、前旬を250円下回った。ドル建てでは42.63ドルで前旬 大寒波などから急伸した。3月限は、前日比2.66ドル高の 比0.11ドル安。為替レートは1ドル/122.22円。また同日発 32.19ドルで終了した。一時は32.35ドルを記録した。 表した速報(月間ベース)によると、12月の原油輸入平均 週明け25日は、イラク石油省が、12月の同国の原油生産 CIF価格は、33,570円/klとなり、前月を2,631円下回った。ド 量が過去最高を記録したと発表したことから原油供給過剰懸 ル建てでは43.51ドルで前旬比3.97ドル安。為替レートは1ド 念が再燃、値下がりに転じた。3月限の終値は、前日比1.85 ル/122.67円。また28日発表した速報(旬間ベース)による ドル安の30.34ドルで終了した。時間外取引では、一時30ド と、1月上旬の原油輸入平均CIF価格は、30,078円/klとな ルを割り込んだ。 り、前旬を2,694円下回った。ドル建てでは39.51ドルで前旬 26日は、前日に再び30ドルを割り込んだ反動で買い戻し 比3.12ドル安。為替レートは1ドル/121.02円。 主要元売会社の2月第1週に適用するガソリンと中間留 が入り、値上がりした。3月限の終値は、前日比1.11ドル高の 31.45ドルで終了した。 分の卸価格は、3.5円の値下がりから2.0円の値上がりだっ 27日は、EIAの週間統計で、原油在庫は市場の予想を上 たが、大半は横ばいだった。 回る増加を示したが、ロシアがOPECと原油減産に関し協議 そのような中で、1月25日時点の小売価格は、ガソリンが する可能性があるとの報により強く影響を受け、続伸した。3 2.0円値下がりの115.2円、軽油も1.5円値下がりの100.2 円、灯油は1.6円値下がりの62.8円となった。ガソリン・軽油 月限の終値は、前日比0.85ドル高の32.30ドルで終了した。 アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(3月 は13週連続の値下がり、灯油は28週連続の値下がりで調 渡し)は、引き続き20ドル台の、23~25ドルで推移した。21日 査開始以来の最長を更新した。この週の原油コスト、元売り は23.10ドル、22日は25.70ドル、週明け25日は28.20ドルと の卸価格は共に値下がりで、8週連続で全都道府県で値下 欧米市場の値上がりを受け若干値上がりしたが、30ドルは割 がりした。 り込んだままであった。26日は反落して25.00ドル、27日は欧 ($/b) 150.0 原油 今週 前週比 前年比 (千kl ) 1/17 ~ 1/23 3,862 トッパー稼働率 (%) 〃 88.6 ▼ 原油在庫量 (千kl ) 1/23 14,732 ▼ -639 ▲ - 100.0 中東産原油(TOCOM) ($/ bbl ) 1/25 32.40 ▲ 7.76 ▼ -15.1 90.0 WTI原油(NYMEX) ($/ bbl ) 1/25 30.34 ▲ 1.88 ▼ -14.8 価 原油CIF単価 ($/ bbl ) 1月上旬 39.51 ▼ -3.12 ▼ -23.85 格 ①原油CIF単価 (¥/ kl ) 〃 30,078 ▼ -2,694 ▼ -17,463 ②ドル換算レート (¥/$) 〃 121.02 ▲ 1.20 ▼ -1.73 1/25 119.63 ▼ -1.58 ▼ -0.96 需 給 -63 -1.4 → [NYMEX]WTI原 油 140.0 ▼ 原油処理量 ▼ - 110.0 119.37 120.92 113.93 110.33 99.62 89.47 80.0 78.21 外国為替TTSレート (¥/$) [TOCOM]中 東 産 原油 130.0 120.0 - 145.29 138.54 86.84 72.68 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 1/25 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第40号 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) ガソリン 今週 需 生産 給 前週比 -146 1/17 ~ 1/23 955 輸入 〃 n.a. 出荷 〃 996 ▲ 49 ▲ - 輸出 〃 96 ▲ 18 ▼ - 在庫 1/23 1,689 ▼ -138 ▼ - 価 業転 [陸上ローリー 格 4地区平均 ] 先物 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] ▼ 140.0 ガソリン(小売) 前年比 ▼ n.a. - 135.0 133.7 n.a. (RIM) 1/19 ~ 1/25 31.2 ▼ -2.1 ▼ -17.0 (TOCOM /東京湾) 1/19 ~ 1/25 31.7 ▼ -0.2 ▼ -17.0 ( TOCOM/中部) 1/25 35.0 ▲ 4.0 ▼ -13.5 (資エ庁公表) 1/25 115.2 ▼ -2.0 ▼ -21.0 130.0 125.0 120.0 115.0 115.2 110.0 10/26 ※業転、先物価格は税抜き価格 11/24 12/23 1/25 1/21 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 軽油 今週 前週比 1/17 ~ 1/23 814 輸入 〃 n.a. 需 出荷 給 〃 658 ▲ 38 ▼ - 輸出 〃 243 ▲ 95 ▼ - 在庫 1/23 1,885 ▼ -86 ▲ - 業転 [陸上ローリー 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] -23 軽油(小売) 前年比 生産 ▼ 120.0 ▼ n.a. - 115.0 n.a. (RIM) 1/19 ~ 1/25 36.0 ▼ -3.3 ▼ -9.1 (TOCOM /東京湾) 1/19 ~ 1/25 35.5 ▲ 3.0 ▼ -11.2 112.0 110.0 105.0 100.0 ( TOCOM/中部) 1/25 - (資エ庁公表) 1/25 100.2 - ▼ -1.5 100.2 - ▼ -16.9 95.0 ※業転、先物価格は税抜き価格 10/26 11/24 12/23 1/25 1/21 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 灯油 今週 1/17 生産 ~ 1/23 前週比 555 ▲ 55 ▲ 〃 n.a. 需 出荷 給 〃 849 ▲ 224 ▲ - 輸出 〃 25 ▼ -2 ▲ - 在庫 1/23 2,183 ▼ -319 ▼ - 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] n.a. - 輸入 業転 [陸上ローリー 85.0 前年比 灯油(小売) 80.0 n.a. 77.9 75.0 70.0 (RIM) 1/19 ~ 1/25 29.8 ▲ 1.2 ▼ -17.9 (TOCOM /東京湾) 1/19 ~ 1/25 30.0 ▲ 2.2 ▼ -17.3 65.0 ( TOCOM/中部) 1/25 30.5 ▲ 2.6 ▼ -16.2 (資エ庁公表) 1/25 62.8 ▼ -1.6 ▼ -20.9 62.8 60.0 10/26 11/24 12/23 1/25 1/21 2 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第40号 ■ 関連情報 1 海外/原油 27日のNYMEX市場のWTI原油は続伸した。複数のメディ 3月限の終値は、前日比0.85ドル高の1バレル32.30ド アが、ロシアとOPECが原油減産に向け協議を開始するの ル、4月限の終値は、前日比0.86ドル高の1バレル33.76ド ではないかと報じたことから、供給過剰の解消への期待が ルだった。 広がった。EIA(米エネルギー情報局)の週間統計は、原油 EIAによると、1月25日時点のガソリンの小売価格は全 在庫は事前予想(330万バレル増)を上回る840万バレル増 米平均で前週比5.8セント値下がりの1ガロン1.856ドル だったものの、前日API(全米石油協会)が発表した1,140万 (58.6円/㍑)となった。ディーゼルは4.1セント値下がりの バレル増の水準を下回ったことからむしろ好感された模様。 2.071ドル(65.4円/㍑)。ガソリンは4週、ディーゼルは11 週連続の値下がり。 2 国内/製品需給 (1)出荷 石連週報によれば、1月17日~1月23日に休止した トッパー能力は、10.0万バレル/日と先週から変わら A重油32.0万 kl(対前週13.1%増)、C重油34.2万 kl (対前週6.0%減)。 ず。(全処理能力は391.7万バレル/日)。 原油処理量は386.2万kl、前週に比べ6.3万kl減。前年 に対しては、14.5万klの減少。トッパー稼働率は88.6% と前週に対し1.4ポイント減少、前年に対しては2.6ポイ ントの減少となった。 (単位:千KL) 生産は前週に比べて灯油、A重油が増産となり、その 今週 (1/17 ~ 1/23) 他の油種で減産となった。ガソリン/13.3%減、ジェッ ト/15.7%減、灯油/11.0%増、軽油/2.7%減、A重 油/1.3%増、C重油/24.7%減。今週のC重油の輸入は4.9 万kl(前週比0.2万kl減)。軽油の輸出は24.3万kl(前週 前週 (1/10 ~ 1/16) 前週比 ガソリン 996 947 ▲ 49 (5%) ジェット燃料 111 148 ▼ -37 (-25%) 灯油 849 625 ▲ 224 (36%) 軽油 658 620 ▲ 38 (6%) A重油 320 283 ▲ 37 (13%) C重油 342 364 ▼ -22 (-6%) 合 計 3,276 2,987 ▲ 289 (10%) 比9.5万kl増)。 出荷(販売量)は、前週比ではジェット、C重油が減 少し、その他の油種で増加。前年比では軽油、C重油が 減少となり、その他の油種で増加した。 ガソリン出荷においては油価の下落を背景に大きく 落ち込むことはなかったが、100万kl超えの大台にまで は届かず99.6万 kl(対前週5.2%増)と3週連続の100万 kl割れと、4週連続の前年超えとなった。 ジェット11.1万 kl(対前週25.0%減)、灯油84.9万 kl (対前週35.8%増)、軽油65.8万 kl(対前週6.1%増)、 2 国内/製品需給 ※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫) (2)在庫 1月23日時点の在庫はすべての油種で取り崩しとなっ た。また前年に対してはジェット、軽油が積み増しと (単位:千KL) なり、その他の油種で取り崩しとなった。 今週 (1/23) 前週 (1/16) ガソリン 1,689 1,827 ▼ -138 (-8%) ジェット燃料 976 1,031 ▼ -55 灯油 2,183 2,502 ▼ -319 (-13%) 軽油 1,885 1,971 ▼ -86 (-4%) A重油 805 849 ▼ -44 (-5%) C重油 2,250 2,294 ▼ -44 (-2%) 合 計 9,788 10,474 ▼ -686 (-6.5%) ガソリンは168.9万kl、前週差13.8万kl減。前年に対し 1.4万kl少ない。 前週比 灯油は218.3万kl、前週差31.9万kl減。前年に対しては 4.5万kl少ない。 軽油は188.5万kl、前週差8.6万kl減。前年に対しては 16.8万kl多い。 A重油は80.5万kl、前週差4.4万kl減。前年に対しては (-5%) 2.2万kl少ない。 C重油は225.0万kl、前週差4.4万kl減。前年に対して は8.7万kl少ない。 3 ウィークリー オイル マーケット レビュー 3 国内/製品卸売価格 15第40号 (1)元売会社 仕切価格改定動向 1月19日から1月25日までの原油コストは原油価格が値 EMGマーケティングは28日、30日以降出荷分の陸上外 下がりし、為替レートも円高で、原油コストも値下がりしたも 販スポット価格について、ガソリンを2.5円、灯油を2.0円、そ のと見られる。 の他の油種を1.0円値上げする旨通知した。 陸上スポット価格は、ガソリン84~85円台、軽油34~37 円台、灯油28~31円台だった。海上スポット価格は、ガソリ ン84~86円台、軽油34~37円台、灯油28~34円台であ る。また、先物価格はガソリン83~89円台、軽油32~39円 台、灯油27~33円台だった。寒波の影響を受け灯油が値 上がりしたほか、欧米市場での原油値上がりを受け、先物 を中心にやや堅調となった。 3 国内/製品卸売価格 (2)業転価格・先物価格動向 (RIM) 年末年始、製品スポット市況に目立った動きはなかった。 (単位:円/㍑) [陸上ローリー 週間のガソリン販売量は、過去3週にわたり100万klを下回っ 4地区平均 ] ス ポ た。 ッ 2月第1週(1月28日~2月3日)適用の元売卸価格に影響 葉、川崎、中京、阪神の4地区の陸上ラック価格平均値)は、 (1/19 ~ 1/25) 前週 (1/12 ~ 1/18) 31.2 33.3 ▼ -2.1 灯油 29.8 28.6 ▲ 1.2 軽油 36.0 39.3 ▼ -3.3 ( TOCOM ) ガソリンは2.1円、軽油は3.3円の値下がり、灯油は1.2円の (単位:円/㍑) [期近物 /終値 ] 値上がり、東京湾渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンが 今週 〔平均〕 先 物 価 格 1.6円、軽油は2.6円の値下がり、灯油は2.5円の値上がり だった。また先物価格は、ガソリンが0.2円の値下がり、灯油 は2.2円、軽油は3.0円の値上がりだった。寒波と原油価格の 前週比 レギュラー ト 価 格 を与える直近の陸上スポット価格(1月19日~1月25日/千 今週 (1/19 ~ 1/25) 前週 (1/12 ~ 1/18) 前週比 レギュラー 31.7 31.9 ▼ -0.2 灯油 30.0 27.8 ▲ 2.2 軽油 35.5 32.5 ▲ 3.0 回復を受け、スポット製品価格は灯油と先物を中心にやや値 ※上記価格は税抜き価格 上がりした。 参考値 (1/19~1/25実績値) 2月第1週の大手元売の卸価格は、3.5円の値下がりから 2.0円の値上がりだった。なお、元売会社は、2010年から卸 価格の改定に際して、原油や製品相場、他社仕切りなどの動 (単位:円/㍑) 油種 現物 先物 平均 ガソリン -2.1 -0.2 -1.1 灯油 1.2 2.2 1.7 軽油 -3.3 3.0 -0.1 A重油 -1.8 向を総合的に判断する方式としたが、2014年6月から、原油 調達コストをより重視する方式に変更した。 (出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格 (千葉・川崎・中京・阪神) 先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格 4 国内/製品小売価格 1月25日時点におけるSS店頭価格は、ガソリンが前週比 週比2.1円安)の109.3円で、群馬県(同0.9円安)が110.0 2.0円値下がりの115.2円、軽油も1.5円値下がりの100.2円、 円で続いている。最高値は鹿児島県(同2.4円安)の124.8 灯油は1.6円値下がりの62.8円だった。ガソリン、軽油は13週 円だった。都道府県別で最も値下がりしたのは滋賀県(同 連続の値下がり、灯油は28週連続の値下がりで平成2年の 6.0円安)で114.6円だった。 本調査開始以来の最長を更新し続けている。下げ幅は累計 原油コストと製品スポット市況も値下がりだが、原油市 でガソリン18.6円、軽油12.0円、灯油は23.0円。6年9~10年 場の底打ち感が見えはじめ、卸価格も据え置きが大勢 9ヵ月振りの安値を引き続き更新した。 だった。次週の小売価格はガソリンは小幅な値下がりだ 都道府県別の動向として、ガソリンの値上がり、横ばいは なく、8週連続で47都道府県すべてで値下がりだった。沖縄 が、寒波の影響を受けた灯油は、値上がりも含む小幅な 値動きが予想される。 県を除く都道府県別のガソリンの全国最安値は、埼玉県(前 (単位:円/㍑) (資エ庁公表) [ 週動向] 小 売 価 格 今週 (1/25) 前週 (1/18) 前週比 直近高値 レギュラー 115.2 117.2 ▼ -2.0 08/8/4 185.1 灯油 62.8 64.4 ▼ -1.6 08/8/11 132.1 07年4月以降 2,000店舗を対象。 軽油 100.2 101.7 ▼ -1.5 08/8/4 167.4 直近高値とは2003年10月以降の最高値。 ※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み) 4 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第40号 ガソリン価格推移 (2015/11/9 ~ 140.0 2016/1/25) (円/L) (円/L) 70.0 左目盛 小売価格 65.0 130.0 60.0 小売価格 55.0 120.0 50.0 TOCOM/中部先物価格 45.0 RIM価格(海上バージ) 110.0 RIM価格(陸上ローリー4地区平均) 40.0 TOCOM/東京湾先物価格 35.0 100.0 30.0 右目盛 RIM価格・先物価格 90.0 11/9 小売価格 11/16 11/24 11/30 RIM (海上バージ) 12/7 12/14 12/21 TOCOM/東京湾先物価格 1/4 TOCOM/中部先物価格 1/12 1/18 25.0 1/25 ローリー4地区平均 (注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格 ②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格 5 ウィークリー オイル マーケット レビュー 15第40号 ■ お知らせ 本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。 次回(2015第41号)の公表は、2/5(金)14:00 です。 「セルフSS出店状況」(平成27年9月末現在)は、12月16日(水)14:00に公表しました。当セン ターのホームページをご覧下さい。 本レポートのご利用について 「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは 本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び 平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料 その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関 部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取 わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市 ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン 場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが ター)又は当センターへドキュメントを提供している 望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に 第三者へ独占的に帰属します。 おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく 当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、 合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識 ています。 が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石 また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま 油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの 期待したい。」と提案されています。 ではありません。 当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商 業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油 関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる 方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品 需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平 成17年5月より定期的に発信しています。 本レポート掲載データの出所について ➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉 元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見 石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報 直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合 データを千KL単位に換算して採用。 的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに 「出荷」は当センターの推計。 平成26年4月以降、原油コストをより重視する方式に変 更している。 ➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉 WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York ➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉 Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近 国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社 物・終値を採用。 (RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中 中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo 京、阪神の4地区の平均値を採用。 Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近 物・終値を採用。 ※「二番限(翌月限)」 ➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉 中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価 TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採 格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東 用。 京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均 rate:中値)を採用。 値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格 原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF (平均値)。 単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表 示の参考値を採用。 ➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉 約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金 ➂【国内製品・元売仕切価格】 一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週 元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な (月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源 ど(二次卸)との間で売買される卸価格。 エネルギー庁ーHPに掲載)。 6
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