*グローバル投資環境 No.1580* ご参考資料 髙木証券投資情報部 2月のPMI製造業指数~総じて良好だが、モメンタムは落ち着き気味 2017年3月6日作成 2月のPMI製造業指数が出揃った。髙木証券が継続的にウォッチしている31の国と地域のうち、 前月を上回った国・地域の数は18ヶ国・地域(変らずが1ヶ国、低下が12ヶ国)で、1月(上昇: 17ヶ国・地域、変らず:1ヶ国、低下:13ヶ国)と大きく変らず、景況感は引き続き強いが、昨 年12月に31ヶ国・地域のうち23ヶ国・地域(変らずが1ヶ国、低下が7カ国) が前月比拡大した のをピークにモメンタムはやや落ち着いているようだ。 先進国では、ユーロ圏全体の指数が1月の55.2から55.4に拡大、髙木証券がデータを蓄積してい る2013年6月以降での最高を3ヶ月続けて更新し、域内の個別国ではドイツが1月の56.4から56.8 に拡大して2014年1月以来の高水準を付けたほか、オランダが1月の56.5から58.3に拡大して過去 最高を更新した一方、大統領選挙の第1回投票を来月に控えたフランスは1月の53.6から52.2に低 下した。また、日本が1月の52.7から2014年3月以来の高水準となる53.3に拡大した一方、米国で は1月の55.0から54.2に低下、ISMの製造業景気指数が1月の56.0から2014年8月以来の高水準とな る57.7に拡大したのとは対照的だったほか、英国では、今月中にEUからの離脱通告が行われると みられるなか、1月の55.7から54.6に低下、2ヶ月続けて前月を下回ったことは気に懸かる。 新興国もまだら模様である。ベトナムが1月の51.9から2015年5月以来の高水準となる54.2に拡 大したほか、インドも12月の49.6、1月の50.4から2月は50.7に拡大、高額紙幣廃止の悪影響が和 らぎつつあることがうかがえる。また、ブラジルは1月の44.0に対して2月は46.9となり、25ヶ月 連続で「50」を下回っているが、4ヶ月ぶりに前月比拡大した一方、ロシアは12月が53.7、1月が 54.7と2ヶ月続けて過去最高を更新していたが、2月は52.5に低下した。 (文責:勇崎 聡) 2月のPMI製造業指数 (出所:Bloombergのデータより髙木証券作成) 《ご注意いただきたいこと》当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願い いたします。当資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありませ ん。株式、債券、投資信託等は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により投資元本を割り込むおそれがあります。また、当資料の いかなる部分も一切の権利は髙木証券に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製または転 送等を行わないようお願いいたします。 当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよく お読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号 【広告審査済】 加入協会:日本証券業協会 髙木証券インターネットホームページ:http://www.takagi-sec.co.jp/
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