PowerPoint プレゼンテーション

なるほど新興国!
ご 参 考 資 料
2017年2月
旬な新興国投資の情報を毎月お届けします
トランプ政権が発足、新興国への影響は?

1月の世界株式市場は、堅調な経済指標や世界的な積極財政への観測の高まりなどを背景に上昇。新興国
株式は、先進国株式を2ヶ月振りにアウトパフォームした。

米国では1月20日、トランプ氏が第45代大統領に就任。市場では、トランプ新政権による財政出動、規制緩和へ
の期待が広がっている。
資産クラス別パフォーマンス(2017年1月)
(%)
新興国株価指数の推移
165
6
新興国株式は2ヶ月振りに
先進国株式をアウトパフォーム
4
155
(2015年1月5日を
100として指数化)
145
2
135
125
0
115
-2
95
金
先
物
Gold
W原
T油
I先
物
WTI Crude Oil
Global HY
新
興
国
債
券
Global EM
世
界
債
券
Global Agg
( 米
7国
~ 国
10 債
年
)
UST (7-10 yrs)
新
興
国
株
式
EM equities
先
進
国
株
式
DM equities
-4
105
ハグ
イロ
・ー
イバ
ール
ル
ド
債
85
75
15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 16/4 16/7 16/10 17/1
(年/月)
MSCI新興国指数(現地通貨建て)
MSCI EM (Local)
出所:HSBCグローバル・アセット・マネジメント(UK)リミテッドが作成
(2017年1月31日現在)
*トータル・リターン(手数料控除前)で表示。株式は現地通貨建て、
債券および商品については米ドル建リターン
India Sensex
インド
Sensex
Brazil Ibovespa
ブラジル
Ibovespa
RussiaMicex
Micex
ロシア
出所:ブルームバーグのデータをもとにHBSC投信が作成
(2017年1月31日現在)
今月のトピック
トランプ米政権の保護主義への傾斜は、新興国全体にネガティブか?
米国では1月20日に、トランプ政権
が発足。
昨年11月の米国大統領選挙後に急
騰した米国国債利回りおよび米ドル
は、1月は落ち着きを取り戻す展開
となった。
1
(%)
2.8
(2016年1月~2017年1月)
1月は落ち着きを
取り戻す展開に
2.3
(指数)
120
115
米ドル高
110
1.8
105
依然、米国の通商政策を巡る不透明
感は強いものの、新興国の対米貿易
依存度はさほど大きくない。
1.3
また、世界的にマクロ経済環境が改
善する中、新興国の経済成長率は相
対的に高い水準での推移が見込まれ
る。
0.3
16/1
巻末の留意点を必ずご覧ください
米国国債利回りと米ドルの推移
☞ P.3へ
100
0.8
95
米国大統領選挙
16/4
16/7
米国国債10年利回り
16/10
米ドル安
90
17/1(年/月)
ドル・スポット指数*(右軸)
*主要10通貨に対する米ドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数
出所:ブルームバーグ、トムソン・ロイターのデータもとにHSBC投信が作成
世界のマクロ経済環境は改善が続く~リスク資産全般に追い風となる可能性
「デフレ優勢」から「リフレ」へ
 世界の経済指標は、米欧などを中心に全般的に改善に向かっており、インフレ率も上昇トレンドが続
くと見られている。「デフレ優勢」から「リフレ*」への流れは、リスク資産全般に追い風となる可
能性。*リフレ(リフレーション):デフレから脱却し、緩やかながらインフレに向かうこと。
 また、新興国経済は、今後も先進国を上回る成長率が続くと予想されている。
インフレ率の推移
<インフレ率>
米国
US
CPI
UK
CPI
英国
China
中国 CPI
(%、前年比)
従来のインフレ上昇要因
4.0
ユーロ圏 Euro Area CPI
Japanオックスフォード・エコノミクス
CPI
日本
による予測
✧ 原油価格上昇によるベース効果
✧ 通貨安
など
3.0
2.0
今後の上昇要因
✧ 世界的な景気の回復
需給ギャップ(供給力>総需要)
の穴埋め
1.0
0.0
-1.0
2013
基調的なインフレ率の上昇へ
2014
(%)
新興国の経済成長率は、先進国と
比べて相対的に高く、今後も先進
国を上回る成長が見込まれる。
2016年~21年までの年平均予想成長率
先進国
新興国
約2%
約5%
2016
2017
(年)
先進国 vs 新興国の経済成長率見通し
10
<成長率>
2015
※オックスフォード・エコノミクスは英オックスフォード大学の研究機関。
出所:HSBCグローバル・アセット・マネジメント(UK)リミテッド
8
予想
6
4
2
0
-2
新興国
先進国
-4
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
出所:IMF World Economic Outlook (October 2016)をもとに
HSBC投信が作成
21
(年)
但し、政治的不透明感は短期的には新興国市場にも影響を及ぼす可能性あり
欧州 ~ 差し迫る政治日程
 欧州では今年、フランスの大統領
選挙(4~5月)、ドイツ連邦議会
選挙(9月)などを控え、市場は
短期的には値動きの荒い展開となる
可能性があり、政治動向を注視。
2017年以降の選挙予定
60%
E
U
懐
疑
派
政
党
の
割
合
*
(*) 直近の選挙結果に基づくEU懐疑主義的政党
の議席割合。
欧州の政治日程
50%
オーストリア
ギリシャ
40%
フランス
30%
ポルトガル
20%
(**) 遅くとも2018年5月までに実施予定。早けれ
ば2017年前半に総選挙が実施される可能性
があるが、まだ確定していない。
(
% 10%
)
出所:HSBCグローバル・アセット・マネジメント
(フランス)
0%
イタリア**
スペイン
フィンランド
ドイツ
アイルランド
ベルギー
オランダ
(年/月)
2
巻末の留意点を必ずご覧ください
選挙日
トランプ米政権下での保護主義への傾斜は、新興国全体にネガティブか?
米国の保護主義への傾斜と新興国への影響
 米国ではドナルド・トランプ氏が1月20日の大統領就任以降、矢継ぎ早に大統領令を発表。
<着目点>
<大統領令の一例>
1

医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止

メキシコとの国境に壁を建設

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を離脱

米国製の鉄鋼を使った石油パイプライン「キースト
ーンXL」及び「ダゴタ・アクセス」の建設を推進
 一部の国からの入国を一時的に制限
等
メキシコにマイナス要因
2
今後予想されるインフラ投資の拡大は、
需要の拡大、資源価格の上昇となり、新興
国に恩恵をもたらす可能性あり
3
通商政策については、今後の動向を注視
する必要あり
通商政策を巡る不透明感は強いが、新興国の対米貿易依存度はさほど大きくない
 トランプ米政権の保護主義的な通商政策への懸念が高まっているが、新興国から米国への輸出割合
(対GDP比)はメキシコを除きさほど大きくない。
 但し、メキシコは対米輸出割合が相対的に大きい。今後は米国との北米自由貿易協定(NAFTA)見
直しを進めるとともに、すでに40ヶ国以上と締結している自由貿易協定(FTA)のさらなる拡充を
図ることが見込まれる。
新興国から米国への輸出の割合(対GDP比)
30%
90%
■ GDPに占める対米輸出の割合
● GDPに占める輸出の割合(右軸)
25%
20%
70%
60%
メキシコを除き依存度は限定的
50%
15%
40%
10%
30%
20%
5%
10%
0%
0%
メ
キ
シ
コ
マ
レ
ー
シ
ア
コ
ロ
ン
ビ
ア
ハ
ン
ガ
リ
ー
中
国
チ
リ
フ
ィ
リ
ピ
ン
ベ
ネ
ズ
エ
ラ
ペ
ル
ー
イ
ン
ド
ネ
シ
ア
南
ア
フ
リ
カ
ブ
ラ
ジ
ル
ロ
シ
ア
ポ ト
ー ル
ラ コ
ン
ド
※上図に掲載の20ヶ国は、新興国(EMBIG指数構成国)の約80%を占める。
出所:HSBCグローバル・アセット・マネジメント(米国)インク、ブルームバーグ(2016年12月7日現在)
3
80%
巻末の留意点を必ずご覧ください
ウ
ク
ラ
イ
ナ
パ
ナ
マ
ア
ル
ゼ
ン
チ
ン
カ
ザ
フ
ス
タ
ン
レ
バ
ノ
ン
(ご参考)資産クラス別の名目期待リターンの予測
 株式・債券ともに、長期で見た新興国の名目期待リターンは相対的に高い。
10年間の名目リターン予測
(年率、米ドルベース)
Global (local)
世界(現地通貨建て)
5.7%
Developed
Markets (local)
先進国(現地通貨建て)
5.2%
Brazil (local, BRL)
ブラジル(現地通貨建て)
3.0%
Mexico (local, MXN)
メキシコ(現地通貨建て)
8.4%
China (local)
中国(現地通貨建て)
7.9%
India
インド
株
式
等
10.2%
Europe ex UK
欧州(除く英国)
4.8%
UK
英国
4.6%
US
米国
5.3%
Canada
カナダ
4.5%
Japan
日本
5.8%
Emerging Markets
新興国
9.2%
Asia ex Japan
アジア(除く日本)
9.4%
Global listed
real estate
上場不動産証券
6.2%
Local EM Bonds
新興国債券(現地通貨建て)
8.2%
US High Yield (B-BB)
米国ハイ・イールド債(B-BB格)
4.2%
EUR High Yield (B-BB)
欧州ハイ・イールド債(B-BB格)
3.4%
US Corporate
Credit
米国社債
債
券
3.5%
GBP Corporate
Credit
英国社債
3.1%
US 10y
Treasury
米国国債10年
2.3%
Canada
10y Bond
カナダ国債10年
1.2%
UK 10 y Gilt
英国国債10年
1.9%
German
10y Bund
ドイツ国債10年
Japan
10y JGB
日本国債10年
0.2%
0.0%
0%
2%
4%
6%
8%
10%
12%
出所:HSBCグローバル・アセット・マネジメント(UK)リミテッド 2016年12月31日
上記は予測であり、将来の運用成果を保証するものではございません。また、HSBCグローバル・アセット・マネジメントは、上記の予測が実現しない場合でも何ら責
任を負いません。
4
巻末の留意点を必ずご覧ください
長期展望: 株式市場
アジア株式を有望視、先進国では欧州株式を選好
 世界株式は、先進国国債に比べて長期的な期待リターンが依然高い。中長期的に主要国の緩和的な金
融政策の継続と積極財政が株価の下支えとなり、中国経済の鈍化や米国の利上げ、欧州をはじめ多く
の地域で高まる政治的不透明感によるマイナスの影響を相殺すると見る。
 引き続き新興国株式について強気の見方を維持。中でも、経済環境が良好で期待リターンが相対的に
高いアジア株式を選好。
今後12ヶ月の株式市場の見通し
地域・国
見通し
コメント
米国
米国株式は相対的に割高感あり。賃金上昇と米ドル高が企
業収益を減速させる可能性あり。他方、トランプ政権下
で、法人税改革、規制緩和、積極財政による景気刺激策が
打ち出されると支援材料に。
欧州
初期段階にある景気回復を背景に企業収益に関する好材料
が期待できる。欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラム
(APP)の期限が2017年12月以降も延長される可能性が高
く、引き続き金融緩和が相場を下支えすると見込まれる。
日本
日銀による超緩和的金融政策の継続や政府による財政刺激
策は企業収益を後押し。日本株式は相対的に割安感あり。
新興国
長期的な新興国通貨の上昇が期待でき、新興国株式への投
資に妙味がある。バリュエーションの観点から、選別投資
を継続。
アジア
(除く日本)
高い経済成長率と安定したインフレ率、低水準の実質金
利、利益マージンの改善などがアジア企業の収益をサポー
ト。一部諸国は、堅調な国内需要、構造改革の進展などが
見られ、アジア株式が再評価される可能性がある。バリュ
エーションにも妙味。
名目GDPに対する株式時価総額の割合
(%)
160
152
140
小
株式市場の成長余地
大
123
120
100
75
80
65
60
48
44
40
20
0
米国
日本
インド
中国
ロシア
ブラジル
※GDPは2015年、株式時価総額は2016年12月、中国の株式時価総額は上海証券取引所と深セン証券取引所の合計
出所:世界取引所連盟(WFE)、IMF World Economic Outlook Database (October 2016)のデータをもとに
HSBC投信が作成
5
巻末の留意点を必ずご覧ください
長期展望: 債券市場
先進国国債に引き続き弱気、新興国債券を選好

先進国国債に弱気な見方を維持、新興国債券を選好。

先進国国債利回りは依然として低水準にある。他方、新興国債券は利回り水準が高く、通貨の上昇
も見込まれる。
今後12ヶ月の債券市場の見通し
地域・国
見通し
コメント
グローバル国債
期待リターンは最近の債券価格下落で改善したものの、他
の資産と比べるとなお低い。世界経済の回復および多くの
国で見られる財政緩和観測、インフレ率の上昇傾向などに
より、債券利回りが一段と上昇する可能性あり。
欧州国債
欧州国債は割高。但し、ユーロ圏で金融緩和が継続してお
り、欧州中央銀行(ECB)が資産購入プログラム(APP)
の期限を2017年12月まで延長したことは好材料。
新興国国債
先進国国債に比べ新興国国債は利回り水準に妙味。また、
新興国通貨の上昇も見込まれる。対外債務が多い国、保護
貿易主義が台頭すれば輸出比率が高い国の国債は下振れリ
スクあり。
企業の財務体質は健全、デフォルト率は低水準で推移。
但し、米ドル建てはFRBの予想以上の金融引締めリスク、
ユーロ建てはECBの量的緩和縮小の可能性に留意。
グローバル
投資適格社債
デフォルト率は相対的に低く、デフォルトは資源・エネル
ギーセクターに集中。クオリティに着目した選別的な投資
を行う必要あり。
ハイ・イールド社債
主な新興国市場と先進国市場の利回り*比較
(%)
12.0
10.9
10.0
8.0
7.6
7.4
6.4
6.0
4.2
4.0
3.4
2.8
2.5
2.0
1.4
0.4
0.0
ブラジル インドネシア
メキシコ
インド
マレーシア
中国
タイ
米国
出所:データストリームのデータ(2017年1月31日現在)をもとにHSBC投信が作成
*現地通貨建10年国債の利回り
6
巻末の留意点を必ずご覧ください
英国
ドイツ
0.1
日本
留意点
投資信託に係わるリスクについて
投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象としており、当該資
産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動し損失が生じる可能性
があります。従いまして、投資元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金
または保険契約ではなく、預金保険機構または保険契約者保護機構の保護の対象ではありませ
ん。また、登録金融機関でご購入の投資信託は投資者保護基金の保護の対象ではありません。
購入の申込みにあたりましては「投資信託説明書(交付目論見書)」および「契約締結前交付
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ご自身でご判断ください。
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購入時に直接ご負担いただく費用
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ご負担いただく費用
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その他費用
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論見書補完書面等)」等でご確認ください。
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7