平成29年1月31日 (2016 年 10-12 月) ~ 業 況 判 断 BSI は 、 緩 や か な が ら 3 期 連 続 で 改 善 ~ 「やまぎん企業景況サーベイ」は、企業の景況感を明らかにすることを目的に、 山形県内に本社および事業所を有する企業を対象として四半期ごとに実施している 調査です。調査票は、山形銀行の支店(一部店舗を除く)を通じて配布・回収して おります。 【調査要領】 調査対象期間 2016 年 10- 12 月 今回の回答社数 475 社 / 620 社 ( 回 答 率 76.6% ) 【集計・分析方法】 県 内 企 業 の 業 況 、 生 産 ・ 販 売 等 の 状 況 は 、 「 BSI( Business Survey Index) 」 を 用 い て 表 わ し ま す 。 今 回 使 用 し た BSI の 算 出 方 法 は 以 下 の と お り で す 。 ① 業 況 判 断 BSI< 前 年 同 期 比 > 前年(2015 年 10-12 月)に比べ業況が「良化する」企業の割合-「悪化する」企業の割合 ② 売 上 高 BSI< 前 年 同 期 比 > 前年(2015 年 10-12 月)に比べ売上高が「増加する」企業の割合-「減少する」企業の割合 ③ 資 金 繰 り BSI< 前 期 比 > 前期(2016年7-9月)に比べ資金繰りが「良化する」企業の割合-「悪化する」企業の割合 ④ 雇 用 判 断 BSI 従業員数の水準について「多い」とする企業の割合-「少ない」とする企業の割合 やまぎん情報開発研究所 (山形銀行 営業支援部) 1.業況判断BSI<前年同期比> ~緩やかながら3期連続の改善~ 業況判断BSI<前年同期比>と回答内訳 (%ポイント) 今回調査 40 30 29.3% 24.4% 30.3% 25.5% 24.9% 26.1% 23.0% 28.2% 27.0% 24.0% 20 9.0 10 0 6.7 4.4 ▲ 6.1 -10 ▲ 3.2 4.5 ▲ 3.5 ▲ 6.9 0.6 ▲ 8.3 -20 -30 17.3% 24.8% 30.5% 21.3% 29.9% 29.3% -40 2014年 10-12月 2015年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 29.0% 26.4% 23.8% 33.2% 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 2017年 1-3月 10-12月 (予想) 良化回答割合 悪化回答割合 業況判断BSI (1) 全産業ベースの動向 (2) 業種別の動向 業況判断BSI<前年同期比><前年(2015年 10-12月)に比べ業況が「良化する」企業の割 以下では、業種別の BSI 水準に応じて下表の ような天気マークを用いて表現した。 合-「悪化する」企業の割合>は、前回調査 BSIの値 (2016年7-9月)に比べ+3.8ポイントの4.4と マーク 50以上 晴 れ 15以上50未満 曇り一部晴れ 業の景況感が悪化した時期にあたることから、 ▲15超15未満 曇 り 前年と比較して業況が良化したとする企業が多 ▲50超▲15以下 曇り一部雨 ▲50以下 雨 なり、3期連続で上昇している。前年同期は、 中国経済の減速などによる影響もあって県内企 くなった。ただし、前回調査時点での予想 (5.8)を下回っており、依然として力強い改 善には至っていない様子もうかがえる。 ① 製造業 こうしたなか、2017 年 1-3 月の予想につい 業況判断 BSI<前年同期比>を業種別にみ ては、今回調査比+2.3 ポイントの 6.7 で、4 ると、製造業は前回比+0.2 ポイントの 5.6 で、 期連続で上昇する見通しになっている。 前回調査時点での予想(9.5)を下回ったもの の、4期連続で上昇し、3期連続の「良化超」 業況判断BSI<前年同期比> 2015年 7-9月 9.0 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 ▲ 3.2 ▲ 8.3 ▲ 3.5 0.6 4.4 前回比 (予想) 2017年 1-3月 今回比 全 産 業 - 1 - +3.8 6.7 +2.3 となっている。内訳をみると、前回比で上昇し 電気機械 たのは9業種中5業種で、特に繊維・衣服、電 のの、自動車向け電子部品を中心に改善の動き 気機械、輸送機械の伸びが大きくなった。 となり、3期連続で上昇。 食料品・飲料 前年が高水準だった反動や、原 材料価格の上昇などもあって、7期ぶりに「悪 3期ぶりに上昇したものの、受注 状況は二極化しており、3期連続で「悪化超」 となり、製造業では最も低いBSIとなっている。 木材・家具 産業用機械、半導体製造装置など の受注増により3期連続で上昇し、5期ぶりに 「良化超」となった。 化超」となった。 繊維・衣服 一般機械 7期連続で「悪化超」となったも 売上高が伸び悩んだことなどから 輸送機械 新車発売効果などもあって自動車 の国内販売が持ち直したことから、4期連続で 上昇し、BSIは2012年1-3月(60.0)以来の高水 準となった。 BSIは2期ぶりに低下したものの、業況が悪化 2017 年 1-3 月の予想については、今回調査 した企業はなく、7期連続で「良化超」を維持。 比+7.2 ポイントの 12.8 と、5期連続で上昇 窯業・土石 生コンクリートなどで受注減とな する見込み。内訳をみると、繊維・衣服や輸送 る企業が減少したことから、BSIは2期ぶりに 機械、窯業・土石の3業種が低下するものの、 上昇。 鉄鋼・金属や一般機械など5業種が上昇、木 鉄鋼・金属 鋳物製機械部品などで売上高が伸 材・家具が横ばいとなる見通し。 び悩み、BSIは4期ぶりに低下。 製造業の業況判断BSI<前年同期比> 2015年 7-9月 (予想) 2017年 1-3月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 17.7 ▲ 5.5 ▲ 3.3 0.9 5.4 5.6 +0.2 12.8 +7.2 20.0 41.7 39.2 35.7 15.0 ▲ 2.5 -17.5 0.0 +2.5 0.0 ▲ 9.1 0.0 ▲ 7.1 ▲ 36.3 ▲ 10.0 +26.3 ▲ 30.0 -20.0 13.3 18.8 40.0 18.8 27.7 18.8 -8.9 18.8 ±0.0 8.3 ▲ 21.5 ▲ 35.7 9.1 ▲ 10.0 8.3 +18.3 0.0 -8.3 33.3 ▲ 25.0 ▲ 22.8 0.0 10.0 0.0 -10.0 31.6 +31.6 ▲ 3.9 ▲ 29.6 ▲ 46.7 ▲ 38.5 ▲ 29.6 ▲ 4.0 +25.6 0.0 +4.0 17.4 ▲ 8.7 ▲ 9.8 ▲ 7.1 0.0 6.6 +6.6 34.1 +27.5 5.9 ▲ 35.3 ▲ 23.6 11.1 22.2 46.1 +23.9 23.1 -23.0 37.9 ▲ 10.8 3.1 ▲ 16.6 24.2 6.3 -17.9 9.3 +3.0 前回比 今回比 製 造 業 食料品・飲料 繊維・衣服 木材・家具 窯業・土石 鉄鋼・金属 電気機械 一般機械 輸送機械 その他製造業 - 2 - ② 非製造業 サービス業・その他 前年に鉄スクラップの値下 非製造業は前回比+6.6ポイントの3.4で、3 がりなどにより業況が悪化した産業廃棄物処理 期連続で上昇し、5期ぶりに「良化超」の水準 業を中心に改善し、5期ぶりに「良化超」の水 となった。また、前回調査時点での予想(2.9) 準となった。 もわずかながら上回った。詳しくみると、前回 比で上昇したのは6業種中4業種で、特に運輸 業、サービス業・その他の伸びが大きくなった。 また、「良化超」となったのは3業種で前回調 査の1業種に比べて増加した。 建設業・不動産業 2017年1-3月の予想については、今回調査比 -1.9ポイントの1.5で、「良化超」の水準を維 持するものの、4期ぶりに低下する見込み。悪 化予想となるのは2015年10-12月以来1年ぶり。 内訳をみると、建設業・不動産業、小売業の2 大型工事の受注減などによ 業種が上昇するものの、その他の4業種は低下 り、3期ぶりに低下。ただし、2期連続で「良 する見通しとなっており、原油の先高感などが 化超」の水準を維持。 影響しているものとみられる。 運輸業 一部で燃料価格上昇による影響もみ られるものの、貨物輸送が好調なことから2期 (%ポイント) ぶりに上昇し、再び「良化超」となった。 卸売業 売上高が増加し、2期連続で上昇し 20 たものの、9期連続で「悪化超」の水準にとど 今回調査 17.7 12.8 5.6 5.4 10 まっている。 小売業 業種別の業況判断BSI<前年同期比> 30 ▲ 1.5 ▲ 3.3 0 2.2 自動車販売が好調なことから3期連 続での上昇となり、5期ぶりに「悪化超」の水 準を脱した。 旅館・ホテル,飲食業 前年に県が発行したプ ▲ 5.5 -20 製造業 1.5 ▲ 3.2 ▲ 7.0 ▲ 12.3 非製造業 -30 レミアム付き旅行券の効果がはく落したことな 3.4 0.9 -10 2015年 7-9月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 (予想) 2017年 1-3月 どもあって3期連続で低下した。 非製造業の業況判断BSI<前年同期比> 2015年 7-9月 (予想) 2017年 1-3月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 2.2 ▲ 1.5 ▲ 12.3 ▲ 7.0 ▲ 3.2 3.4 +6.6 1.5 -1.9 5.3 7.3 ▲ 12.5 0.0 6.8 5.1 -1.7 7.7 +2.6 50.0 33.3 21.0 22.2 ▲ 6.7 13.3 +20.0 6.7 -6.6 ▲ 13.9 ▲ 10.4 ▲ 11.3 ▲ 16.4 ▲ 9.0 ▲ 3.2 +5.8 ▲ 6.9 -3.7 8.4 ▲ 2.0 ▲ 16.7 ▲ 11.1 ▲ 9.1 0.0 +9.1 2.3 +2.3 ▲ 6.3 ▲ 20.0 25.0 0.0 ▲ 7.7 ▲ 21.5 -13.8 ▲ 28.6 -7.1 2.0 ▲ 10.7 ▲ 34.0 ▲ 13.4 ▲ 6.2 16.4 +22.6 8.3 -8.1 前回比 今回比 非製造業 建設業・ 不動産業 運輸業 卸売業 小売業 旅館・ホテル, 飲食業 サービス業 ・その他 - 3 - (3) 地区別の動向 したものの、食料品・飲料、鉄鋼・金属などが 業況判断 BSI<前年同期比>を地区別にみる 悪化し、全体では小幅ながら低下した。非製造 と、庄内地区が 21.0、北部地区が 18.6、山形 業は、建設業・不動産業や小売業などの悪化に 地区が 1.8、置賜地区が▲9.2、西部地区が より3期ぶりに低下に転じた。 ▲18.4 の順になり、前回比では庄内地区、北 先 行 きに つい て は、 今回 調 査に 比べ +17.3 部地区、山形地区が上昇した一方、置賜地区、 ポイントの 8.1 で、2期ぶりに上昇し、6期ぶ 西部地区は低下した。 りに「良化超」となる見通し。悪化予想は製造 地 業では輸送機械、非製造業では卸売業のみとな 地区別の内訳 市 町 村 区 っている。 山形地区 山形市、上山市 置賜地区 米沢市、長井市、南陽市、高畠町、川西町、小国町、 白鷹町、飯豊町 (%ポイント) 西部地区 寒河江市、山辺町、中山町、河北町、西川町、 朝日町、大江町 北部地区 村山市、天童市、東根市、尾花沢市、大石田町、 新庄市、金山町、最上町、舟形町、真室川町、 大蔵村、鮭川村、戸沢村 庄内地区 鶴岡市、酒田市、庄内町、三川町、遊佐町 置賜地区 50 今回調査 全産業 40 製造業 30 非製造業 20 13.0 10 8.1 0 -10 ▲ 20.9 -20 ① 山形地区 ▲ 3.1 ▲ 8.2 ▲ 9.2 ▲ 11.5 -30 2015年 7-9月 全体では3期連続で上昇し、前回比+1.2 ポ 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 イントの 1.8 と2期連続で「良化超」となった。 非製造業は建設業・不動産業の悪化により低下 したものの、製造業は、一般機械などが改善し たことで上昇し、全体を押し上げた。 先行きについては、今回調査に比べ+2.6 ポ イントの 4.4 となり、4期連続で上昇する見込 み。製造業は一般機械やその他製造業、非製造 業は建設業・不動産業などを中心にいずれも改 善する見込みとなっている。 2期ぶりに低下し、東日本大震災直後の 2011 年 4-6 月(▲30.0)以来の低水準となった。 製造業は、食料品・飲料や鉄鋼・金属などの悪 化により低下し、非製造業も小売業の低迷が続 き、2期連続で低下した。 る見込み。業種別にみると、製造業は食料品・ 全産業 製造業 30 全体では前回比-9.8 ポイントの▲18.4 と、 ポイントの▲29.2 となり、2期連続で低下す 今回調査 50 40 ③ 西部地区 先 行 きに つい て は、 今回 調 査に 比べ -10.8 山形地区 (%ポイント) 2017年 1-3月 (予想) 飲料や繊維・衣服、非製造業は建設業・不動産 非製造業 業や卸売業の悪化によりともに低下する見込み 20 10 ▲ 5.8 1.8 4.4 となっている。 0 4.3 -10 西部地区 (%ポイント) 0.6 ▲ 11.3 -20 今回調査 50 ▲ 4.1 全産業 40 製造業 -30 2015年 7-9月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 30 2017年 1-3月 (予想) 20 非製造業 17.4 10 0 ② 置賜地区 ▲ 3.2 -10 全体では3期ぶりに低下し、前回比-6.1 ポ イントの▲9.2 となっている。製造業について は、一般機械や電気機械、輸送機械などは改善 - 4 - -20 ▲ 5.9 ▲ 10.0 ▲ 29.2 ▲ 8.6 -30 ▲ 18.4 -40 2015年 7-9月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 2017年 1-3月 (予想) ④ 北部地区 ⑤ 庄内地区 全体では前回比+18.6 の 18.6 となり、2期 全体では+9.2 ポイントの 21.0 となり、3 ぶりに上昇した。製造業は、電気機械、一般機 期連続で上昇し、全地区中で最も高水準となっ 械の改善などから4期連続の上昇となり、非製 た。製造業は、一般機械などの悪化により低下 造業もすべての業種が改善し、2期ぶりの大幅 した一方で、非製造業は、すべての業種が改善 な上昇となった。 あるいは横ばいとなったため大幅に上昇し、 先行きについては、今回調査に比べ-7.1 ポ 2012 年 4-6 月以来の高水準となった。 イントの 11.5 となり、2期ぶりに低下する見 先行きについては、今回調査に比べ+4.3 ポ 込み。製造業は木材・家具や鉄鋼・金属、一般 イントの 25.3 と4期連続で上昇する見込み。 機械などの改善により5期連続で上昇する見込 非製造業は、建設業・不動産業の悪化などから みだが、非製造業は建設業・不動産業の悪化な 低下するものの、製造業は一般機械やその他製 どにより大幅に低下する見込み。 造業などが改善し、2期ぶりに上昇する見込み。 (%ポイント) 今回調査 北部地区 50 50 40 製造業 30 非製造業 全産業 18.6 15.1 20 40 製造業 30 非製造業 25.3 21.0 11.5 7.7 4.5 10 今回調査 庄内地区 (%ポイント) 全産業 20 0.0 1.9 11.8 10 0 0 -10 -10 -20 -20 ▲ 1.4 ▲ 2.5 ▲ 5.6 1.3 -30 -30 2015年 7-9月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 2017年 1-3月 (予想) 2015年 7-9月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 地 区 2015年 7-9月 10-12月 2017年 1-3月 (予想) 地区別の業況判断BSI<前年同期比> 調査時期 7-9月 (予想) 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 前回比 2017年 1-3月 今回比 4.3 11.1 0.9 ▲ 5.8 ▲ 3.9 ▲ 6.7 ▲ 11.3 ▲ 6.5 ▲ 13.9 ▲ 4.1 10.4 ▲ 11.1 0.6 8.8 ▲ 3.7 1.8 16.6 ▲ 6.9 +1.2 +7.8 -3.2 4.4 20.0 ▲ 5.1 +2.6 +3.4 +1.8 13.0 20.4 4.4 ▲ 8.2 ▲ 10.7 ▲ 4.8 ▲ 20.9 ▲ 16.3 ▲ 26.0 ▲ 11.5 ▲ 15.4 ▲ 7.0 ▲ 3.1 ▲ 7.4 2.4 ▲ 9.2 ▲ 8.0 ▲ 10.8 -6.1 -0.6 -13.2 8.1 14.3 0.0 +17.3 +22.3 +10.8 17.4 37.0 ▲ 10.5 ▲ 3.2 5.8 ▲ 14.8 ▲ 5.9 0.0 ▲ 14.3 ▲ 10.0 ▲ 13.9 ▲ 4.2 ▲ 8.6 ▲ 6.2 ▲ 11.6 ▲ 18.4 ▲ 13.8 ▲ 25.0 -9.8 -7.6 -13.4 ▲ 29.2 ▲ 27.6 ▲ 31.6 -10.8 -13.8 -6.6 15.1 7.9 21.3 1.9 ▲ 14.6 15.3 4.5 1.9 6.8 7.7 4.1 11.0 0.0 6.5 ▲ 5.7 18.6 12.0 23.6 +18.6 +5.5 +29.3 11.5 14.3 9.2 -7.1 +2.3 -14.4 ▲ 1.4 24.1 ▲ 20.0 1.3 3.2 0.0 ▲ 5.6 11.5 ▲ 16.4 ▲ 2.5 27.6 ▲ 19.3 11.8 29.4 0.0 21.0 15.6 24.5 +9.2 -13.8 +24.5 25.3 32.3 20.9 +4.3 +16.7 -3.6 山形地区 製造業 非製造業 置賜地区 製造業 非製造業 西部地区 製造業 非製造業 北部地区 製造業 非製造業 庄内地区 製造業 非製造業 - 5 - 2.売上高BSI<前年同期比> ~3期連続で上昇し、5期ぶりに「増加超」に~ 売上高BSI<前年同期比>と回答内訳 (%ポイント) 今回調査 40 30.4% 30 28.0% 23.6% 22.9% 26.1% 26.2% 22.7% 25.6% 25.6% 23.3% 20 10 3.5 6.6 4.1 0.2 0 -10 ▲ 9.3 -20 ▲ 5.4 ▲ 11.1 -30 32.9% 34.0% 2014年 10-12月 2015年 1-3月 ▲ 3.6 16.7% ▲ 13.2 26.9% -40 ▲ 6.4 増加回答割合 23.9% 25.4% 31.5% 4-6月 7-9月 10-12月 32.6% 35.9% 2016年 1-3月 減少回答割合 4-6月 29.2% 7-9月 10-12月 2017年 1-3月 (予想) 売上高BSI (1) 全産業ベースの動向 ① 製造業 売 上 高 BSI < 前 年 同 期 比 > は 、 前 回 調 査 (2016 年 7-9 月)に比べ+3.8 ポイントの 0.2 と3期連続で上昇し、5期ぶりに「増加超」 の水準となった。ただし、前回調査時点での予 想(3.2)を下回っており、改善ペースは緩や 前回比では9業種中5業種が上昇、4業種が 低下。食料品・飲料や木材・家具、電気機械、 その他製造業などの業種で売上高 BSI が業況判 断 BSI を大きく下回った。 ② 非製造業 かなものにとどまっている。なお、業況判断 BSI との差は 4.2 で、前回調査から横ばいとな った。コスト削減効果などにより業況が改善し 前回比では6業種すべてが上昇しているが、 運輸業、卸売業、旅館・ホテル,飲食業の3業 種が「減少超」の水準にとどまった。 た企業が前回調査に引き続き多かったものとみ 2017 年 1-3 月の予想については、製造業は られる。 こうしたなか、2017 年 1-3 月の予想につい ては、今回調査比+6.4 ポイントの 6.6 と4期 今回調査比+10.4 ポイントの 8.5、非製造業は 同+3.2 ポイントの 5.1 でともに上昇予想。 連続で上昇する見込み。 (%ポイント) 業種別の売上高BSI<前年同期比> 30 (2) 業種別の動向 20 業種別にみると、製造業が前回比-0.1 ポイ 今回調査 13.6 8.5 10 ▲ 4.7 ントの▲1.9 と5期連続で「減少超」となる一 0 方、非製造業は同+7.0 ポイントの 1.9 と 2014 -10 年 1-3 月以来 11 期ぶりに「増加超」となった。 -20 ▲ 1.8 ▲ 1.4 ▲ 3.3 ▲ 6.3 1.9 ▲ 1.9 ▲ 5.1 ▲ 6.6 ▲ 10.3 製造業 非製造業 ▲ 18.5 -30 2015年 7-9月 - 6 - 5.1 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 (予想) 2017年 1-3月 3.資金繰りBSI<前期比> ~2期ぶりに上昇し、「悪化超」の水準を脱す~ (%ポイント) 資金繰りBSI<前期比>と回答内訳 20 今回調査 17.9% 15 13.2% 14.0% 11.2% 10.6% 12.9% 12.7% 11.8% 10.8% 10.6% 10 3.5 5 1.6 0.0 0 -5 ▲ 0.2 ▲ 1.6 ▲ 3.5 ▲ 1.1 ▲ 2.8 ▲ 3.1 ▲ 3.4 -10 -15 14.1% 13.4% 12.4% 12.8% 15.2% 14.4% 13.4% 12.9% 4-6月 7-9月 10-12月 15.8% 11.9% -20 2014年 10-12月 2015年 1-3月 4-6月 7-9月 2016年 1-3月 10-12月 2017年 1-3月 (予想) 良化回答割合 悪化回答割合 資金繰りBSI (1) 全産業ベースの動向 業況判断 BSI、売上高 BSI と同様の動きとなっ 資金繰り BSI<前期比>は、前回調査(2016 年 7-9 月)に比べ+2.8 ポイントの 0.0 で、2 ている。 ② 非製造業 期ぶりに上昇した。資金繰り BSI は、季節的な 業況判断 BSI が低下した建設業・不動産業、 要因から 10-12 月にかけて低下し「悪化超」 旅館・ホテル,飲食業については資金繰り BSI となることが多いが、今回調査では 10-12 月 も悪化したものの、そのほかの4業種は上昇あ としては 2013 年以来3年ぶりに「悪化超」の るい横ばいとなった。 水準を脱した。 2017 年 1-3 月における予想については、製 2017 年 1-3 月の予想については、今回調査 比-1.1 ポイントの▲1.1 と低下する見通しと なっている。 造業は今回調査比-1.0 ポイントの 0.0、非製 造業は同-1.3 ポイントの▲2.0 といずれも低 下する見通しとなっている。 (2) 業種別の動向 (%ポイント) 業種別にみると、製造業が前回比+2.8 ポイ 業種別の資金繰りBSI<前期比> 10 8.0 今回調査 製造業 非製造業 ントの 1.0、非製造業は同+2.9 ポイントの 5 ▲0.7 といずれも上昇した。 1.0 0.5 0 ① 製造業 0.0 ▲ 1.8 ▲ 1.3 ▲ 2.2 ▲ 0.7 前回比では9業種中6業種が上昇、1業種が -5 ▲ 5.0 横ばいで、低下は2業種のみとなった。鉄鋼・ 金属やその他製造業を除けばいずれの業種も、 - 7 - ▲ 2.3 ▲ 3.2 ▲ 4.6 ▲ 2.0 ▲ 3.6 (予想) -10 2015年 7-9月 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 2017年 1-3月 4.雇用判断BSI ~BSIは2期連続で低下、先行きは小幅ながら上昇見込み~ (%ポイント) 20 雇用判断BSIと回答内訳 【全 体】 8.0% 6.2% 5.8% 4.6% 今回調査 今回調査 今回調査 10 【非製造業】 【製造業】 8.4% 5.6% 4.0% 4.8% 5.2% 3.8% 3.6% 3.1% 0 ▲ 12.7 ▲ 17.7 -10 ▲ 17.9 ▲ 13.2 ▲ 13.2 ▲ 13.4 ▲ 20.2 ▲ 21.6 ▲ 20.9 18.8% 23.9% 23.7% -30 20.7% 18.4% ▲ 27.1 21.8% 24.2% 25.5% ▲ 25.7 ▲ 21.7 -20 26.4% 25.3% 30.9% (予想) -40 2016年 4-6月 2017年 7-9月 10-12月 1-3月 「多い」回答割合 2016年 4-6月 (予想) 2017年 7-9月 10-12月 1-3月 「少ない」回答割合 (1) 全産業ベースの動向 2016年 4-6月 28.8% (予想) 2017年 7-9月 10-12月 1-3月 雇用判断BSI ナスとなり、特に輸送機械、電気機械のマイナ 従業員数の水準(パート・アルバイト等を含 ス幅が大きくなった。一方で、鉄鋼・金属やそ む)については、「多い」とする企業の割合が の他製造業では「多い超」となった。 4.6 % 、 「 適 正 」 が 69.9 % 、 「 少 な い 」 が ② 非製造業 25.5%となっている。この結果、雇用判断 BSI 6業種すべてのBSIがマイナスとなっており、 <従業員数の水準について「多い」とする企業 なかでも運輸業はドライバーの不足などにより の割合-「少ない」とする企業の割合>は前回 大幅なマイナスとなっている。 比-3.0 ポイントの▲20.9 と、前回調査での予 想(▲16.1)を下回り、2期連続で低下した。 2017 年 1-3 月の予想については、「多い」 2017年1-3月の予想については、製造業が今 回調査比横ばいの▲13.2、非製造業が同+1.4 ポイントの▲25.7となる見込み。 が 4.0%、「適正」が 71.8%、「少ない」が 24.2%となり、BSI は今回調査比+0.7 ポイン 業種別の回答割合 トの▲20.2 と小幅ながら上昇する見通し。 (2) 業種別の動向 業種別にみると、雇用判断BSIは製造業は前 製 造 業 回比+0.2ポイントの▲13.2とほぼ横ばいとな った一方で、非製造業は同-5.4ポイントの ▲27.1と2期連続で低下した。 ① 製造業 9業種中6業種でBSIが「少ない超」のマイ 2016年10-12月 BSI 非 製 造 業 - 8 - 食料品・飲料 繊維・衣服 木材・家具 窯業・土石 鉄鋼・金属 電気機械 一般機械 輸送機械 その他 製造業 建設業・不動産業 運輸業 卸売業 小売業 旅館・ホテル,飲食業 サービス業・その他 前回比 多い% 先行き予想 少ない% BSI 今回比 ▲ 17.1 +1.9 7.3 24.4 ▲ 10.0 +7.1 0.0 +36.4 0.0 0.0 ▲ 10.0 -10.0 ▲ 6.3 +4.8 0.0 6.3 ▲ 6.2 +0.1 ▲ 25.0 -5.0 0.0 25.0 ▲ 25.0 +0.0 21.1 +26.1 21.1 0.0 15.8 -5.3 ▲ 32.0 -13.5 0.0 32.0 ▲ 32.0 +0.0 ▲ 22.2 -7.0 0.0 22.2 ▲ 24.4 -2.2 ▲ 46.2 -29.5 0.0 46.2 ▲ 30.8 +15.4 9.3 +3.2 15.6 6.3 3.1 -6.2 ▲ 25.3 -2.9 1.3 26.6 ▲ 22.8 +2.5 ▲ 66.7 -20.0 0.0 66.7 ▲ 60.0 +6.7 ▲ 14.5 -5.6 3.2 17.7 ▲ 11.5 +3.0 ▲ 32.5 -14.3 7.0 39.5 ▲ 39.6 -7.1 ▲ 42.9 +3.3 7.1 50.0 ▲ 42.9 +0.0 ▲ 24.5 +2.1 6.1 30.6 ▲ 20.8 +3.7 5.設備投資の実施率 ~2期連続で低下し、先行きも低下見込み~ 設備投資の実施状況に関する回答内訳 (%) 50 (予想) 設備投資実施率 ↓ 33.5 34.1 36.3 34.6 33.9 30.4 8.1 40 7.6 6.0 4.7 今回調査 27.8 31.9 30.3 4.8 5.6 6.2 21.8 7.6 6.6 30 11.6 20 10 19.9 18.3 17.7 20.0 20.0 17.7 14.3 16.5 16.2 8.8 0 2014年 10-12月 2015年 1-3月 4-6月 前期比増加する 7-9月 前期比横ばい 設備投資実施率 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 前期比減少する 7-9月 金額不明 10-12月 2017年 1-3月 実施するか不明 上記の合計 (1) 全産業ベースの動向 ① 製造業 2016年10-12月に生産・営業用設備への投資 を実施するかどうかたずねたところ、「実施す る」との回答(設備投資実施率)は、前回比 設備投資実施率は、繊維・衣服が44.4%、電 気機械が40.0%、鉄鋼・金属が38.9%の順に多 くなった。維持補修・更新投資が多いが、一部 -1.6ポイントの30.3%となり、前回調査の予 想(23.9%)に比べて大幅に上方修正されたも のの、2期連続で低下した。 ではものづくり補助金の採択に伴い、新規設備 を導入する動きもみられた。 ② 非製造業 2017年1-3月の予想では、設備投資実施率は 今回調査比-8.5ポイントの21.8%となってお り、現在の質問方法となった2014年1-3月調査 以降では最も低い予想となった。また、実施す るか「わからない」とする回答割合も11.6%と、 設 備 投 資 実 施 率 は 、 運 輸 業 が 53.3 % 、 旅 館・ホテル,飲食業が 42.9%、小売業が 30.2% の順に高くなった。車両、重機の購入が多いが、 旅館・ホテル,飲食業や小売業では新規出店に 伴う投資もみられた。 前回調査における予想(12.7%)に比べて低く、 業種別の設備投資実施率 (%) 50 上方修正の余地は限定的とみられる。 今回調査 42.3 40 (2) 業種別の動向 37.9 35.6 35.5 34.9 32.0 業種別にみると、製造業は、前回比-0.7 ポ 30 非製造業も同-2.3 ポイントの 26.6%と4期ぶ 24.8 30.9 イントの 34.9%と小幅ながら2期連続の低下、 28.7 24.5 20 28.9 26.6 26.2 製造業 りに低下した。 19.5 非製造業 10 2015年 7-9月 - 9 - 10-12月 2016年 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 2017年 1-3月 (予想) 参考:業種別総括表 - 10 - - 11 -
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