「米国第一」を前面に(2017/1/23作成)

*グローバル投資環境
No.1548 *
ご参考資料
髙木証券投資情報部
米国のトランプ新大統領が重要政策を発表~「米国第一」を前面に
2017年1月23日作成
昨年11月8日の大統領選挙で勝利したトランプ氏は、1月20日に米国の第45代大統領に就
任したが、就任式の直後にホワイトハウスのウェブサイト上で発表された「主要政策」の
骨子は以下の通り。
◆「An America First Energy Plan」=「米国第一のエネルギー計画」
■ トランプ政権は、米国の労働者のコストを下げるとともに、米国の資源を最大限活用
し、海外の石油への依存から脱却する政策の実行を約束する。
◆「America First Foreign Policy」=「米国第一の外交政策」
■ 力を通じた平和の構築が外交政策の中心であり、ISやその他のイスラム過激派テログ
ループを打倒することが、我々の最高のプライオリティだ。
◆「Bringing Back Jobs And Growth」=「雇用と成長を取り戻す」
■ 経済を軌道に戻すため、トランプ大統領は、米国で向こう10年間に2,500万人の雇用を
創出し、4%の年間成長率に戻るための大胆な計画の概要を示してきた。全ての階層の
米国人の税率を下げ、税制を簡素化し、法人税の税率を下げることが大統領の計画だ。
◆「Making Our Military Strong Again」=「我々の軍隊を再び強くする」
■ トランプ大統領は、我々の軍隊を再建するための予算を議会に提出する。
◆ 「Standing Up For Our Law Enfocemnt
Comunity」
=
「法執行機関のために立ち上がる」
■ トランプ大統領は、不法移民、ギャング、暴力や薬物が、我々の社会に流入すること
を防ぐために、国境に壁を建設する。
◆「Trade Deals Working For All Americans」= 「全ての米国人に機能する貿易取引」
■ 国際貿易は米国の成長に資さねばならず、この戦略はTPPから脱退し、米国の労働者の
利益になる新しい通商関係を構築することでスタートする。トランプ大統領はNAFTAの
再交渉を約束し、相手国が再交渉を拒んだ場合、米国はNAFTAからの脱退を通知する。
今回の発表では、具体的な減税幅が示さ
れなかったほか、インフラ投資に関する
言及がないなど、経済政策の面でなお漠
然とした印象はあるが、全体としては選
挙期間中からの主張に概ね沿うものであ
り違和感はない。大統領選挙後昨年いっ
ぱいは新政権に対する期待、年明け以降
は不安が米国及び先進国を中心とする世
界の株式市場の方向性を先導してきたが、
今後はこれまでのような単なる思惑では
なく、今後徐々に明らかになるであろう
具体的な政策という「事実」に基づいた
相場が形成されていくことになろう。
(文責:勇崎 聡)
(出所White House及びBloombergより髙木証券作成)
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