三重県農林 産技師 会プロジェクト企画

三重県農林⽔産技師⼥⼦会プロジェクト企画
1.あられ茶漬け(北勢〜南勢)
2.菜 餅
(北勢)
3.手こね寿司(南勢)
4.大敷汁
(紀州)
5.伊賀雑煮 (伊賀・名張)
農林⽔産技師⼥⼦会プロジェクトについて
農林⽔産⼥性技師9名で構成する第2期⼥⼦会プロジェクトでは⾷
(⽣活)を担う⼥性ならではの切り⼝で三重県農林⽔産業振興に向けて
活動しています。
日本の食生活が欧米化し、米を主食に野菜・魚・発酵食品を食す昔な
がらの日本食が失われつつあります。また、忙しい現代社会では外食・
中⾷という⾷のスタイルが⽣まれ、⼿作り料理に触れる機会が少ないと
いう人も増えてきているのではないでしょうか。
また、日本の食の現状は、米余りを生み出し、魚の消費減少等、日本
の農林⽔産業そのものを苦しめている⼀因ともなっています。
このような状況を鑑み、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこ
とも受けて、地域の食材を使った、地域のオリジナル和食である手作り
料理の象徴「郷⼟料理」に注⽬しました。
しかし、私たちの郷⼟料理についての知識が浅いため、学ぶところか
らはじめました。勉強会を開催し、その良さに気付き、先⼈たちの知恵
に驚嘆する⼀⽅、郷⼟料理をはじめ三重の伝統⽂化が失われつつあるこ
とに危機感をおぼえました。
そこで、みえの郷⼟料理を広めることは、三重の農林⽔産物と食文化
について知ってもらうだけではなく、郷土愛を育むきっかけになると考
え、活動を進めています。
北勢〜南勢地域
材料:⽥舎あられ
緑茶
塩
砂糖
適量
適量 ※ほうじ茶・⽞⽶茶でも美味しくいただけます
適量
適量
作り方
① ⽥舎あられを適量茶碗に⼊れ、あたたかい緑茶を注ぎ、
塩または砂糖で味を付ける。
一口メモ
○ 昔、⽶の⽣産量の多い伊勢平野、伊賀盆
地では、くず米も多かったようです。
そこで、この米を粉にひいて、かきもち
に加工し、乾燥保存し、春の農作業の際、
3時のおやつに、炒って食べたり、塩を
⼊れて熱いお茶を注いで⾷べたそうです。
北勢地域
材料:⼩松菜、ハクサイ、ホウレンソウ、三重なばな等 100g 1/3把程度
いりごま
大さじ1
砂糖
小さじ1/2
醤油
大さじ1
もち
お好みの量
作り方
① 菜っ葉をゆでる。ゆで上がったらザルに上げる。
② いりごまはすり鉢でする。
③ 砂糖と醤油を入れてさらにする。
④ しっかり⽔分を絞った菜っ葉を⾷べやすい⼤きさに切ってすり鉢に
入れて混ぜる。
⑤ ④の中に、小さくちぎった餅を入れ、混ぜる。
時短ワザ
○ もちは市販の切り餅を電⼦レンジで柔らかくしたものでOK。
○ すり鉢がない場合は、すりごまでOK。
紀州地域
材料:サバ、イカなどなんでも
お好みの味噌
水
4人分
⼩さいサイズなら3〜4尾
⼤きいサイズなら1〜2尾
⼤さじ4〜
4カップ
⻘ネギ
しょうが
2本
適量
作り方
① サバ等⿂は、頭・内臓を取り、ぶつ切りにする。(切り⾝の⿂でもOK)
② イカは内臓を取り除き、ぶつ切りにする。(処理済みのイカでOK)
③ サバ、イカ等に沸騰した湯をかけ、臭みをとる。
④ 湯を沸かした鍋の中に材料をいれる。灰汁が沢⼭出るのでこまめに取る。
⑤ 煮たってきたら味噌を入れる。味噌は味をみながらお好みで。
⑥ ⻘ネギは⼩⼝切りにして、しょうがはすりおろす。
⑦ 器に⑥の⻘ネギとしょうがを一つかみ入れ、さらに⑤の味噌汁をいれる。
一口メモ・時短ワザ
○ 漁師さんが定置網漁の後、捕れた雑魚で作る味噌汁。
○ 冷めると臭みが出やすいので、熱々のうちにどうぞ。
紀州地域
材料:サバ、イカなどなんでも
お好みの味噌
水
4人分
⼩さいサイズなら3〜4尾
⼤きいサイズなら1〜2尾
⼤さじ4〜
4カップ
⻘ネギ
しょうが
2本
適量
作り方
① サバ等⿂は、頭・内臓を取り、ぶつ切りにする。(切り⾝の⿂でもOK)
② イカは内臓を取り除き、ぶつ切りにする。(処理済みのイカでOK)
③ サバ、イカ等に沸騰した湯をかけ、臭みをとる。
④ 湯を沸かした鍋の中に材料をいれる。灰汁が沢⼭出るのでこまめに取る。
⑤ 煮たってきたら味噌を入れる。味噌は味をみながらお好みで。
⑥ ⻘ネギは⼩⼝切りにして、しょうがはすりおろす。
⑦ 器に⑥の⻘ネギとしょうがを一つかみ入れ、さらに⑤の味噌汁をいれる。
一口メモ・時短ワザ
○ 漁師さんが定置網漁の後、捕れた雑魚で作る味噌汁。
○ 冷めると臭みが出やすいので、熱々のうちにどうぞ。
伊賀・名張地域
材料:丸もち
大根
⾥芋
味噌
だし汁
5個
1/2本
1袋
60g〜
1000cc
5人分
きな粉
砂糖
塩
20g
15g
少々
作り方
① 1000ccの水に出汁パックを入れ、出汁をとる。(粉末だしでもOK)
② ⼤根は細いものは輪切り、太い場合は半⽉切りにする。⾥芋は⽪をむき
⼩さいものはそのまま、⼤きいものは半分に切る。
③ ①のだしに②を入れ、柔らかくなるまで煮る。
④ 味噌を入れ、味を整える。
⑤ もちを焼き、焦げ目がついたら④に入れ、少し煮る。(とろけないように)
⑥ きな粉に砂糖、塩を加えて混ぜ、雑煮の餅を付けていただく。
一口メモ
○ 伊賀雑煮の材料は縁起担ぎで丸い形にします。
地元では⼤根は細めのものを⾥芋は⼩ぶりのものを
使い「⾓をとって、⼀年丸く過ごせるように」と
いって丸い形に揃えるそうです。
三重県農林⽔産技師⼥⼦会メンバー(第2期⽣)
【事務担当】農林⽔産総務課 人材育成班
TEL:059-224-2511 FAX:059-224-2521