issue date 2016/11/1

為替
31日に発表された9月の米個人消費支出は前月比
0.5%増と、ここ3カ月で最大の伸びとなった。こ
■為替レート(NY市場引け値)
通貨
2016/10/31
れを受けてドル円は一時105円台前半まで上昇した
が、原油安により米株価が下落したことが相場の
重しとなり反落。本日日銀 が発表する「展望レ
ポート」でインフレ見通しが下方修正される可能
性は高く、金融政策決定会合で追加緩和が決定さ
2016/11/1
issue date
ソニーフィナンシャルホールディングス 金融市場調査部
ドル円
ユーロ円
ポンド円
豪ドル円
NZドル円
104.82
115.11
128.32
79.76
74.94
前日比
年初来
(%)
(%)
0.08
0.04
0.54
0.19
-0.09
-13.03
-12.64
-28.14
-8.95
-8.71
れなければ、一時的に円買い圧力が高まる可能性
も。ただ、市場では「政策据え置き」がほぼ織り
込まれているため、ドル円の下落は小幅にとどま
ろう。米国では10月のISM製造業景況指数が発表
されるが、前回から小幅ながら改善する見込みで
ドル相場を下支える公算。テクニカル上ドル円は
21日移動平均線(103円63銭)が、90日移動平均
線(102円76銭)を上抜ける「ゴールデンクロ
ス」が実現し、上昇トレンド入りを示唆している。
本日の予想レンジ:104.30~104.30
株式
31日の米国株式市場は続落。28日開催の石油輸出
■日経平均株価
■NYダウ
国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による協議で、
原油減産計画の決定に至らなかったことが嫌気さ
れ、原油価格が下落。また、クリントン氏のメー
ル問題が再浮上し、市場心理が悪化したことも重
しとなり、米株価は下落した。一方で、9月の米
個人消費支出が予想を上回る結果となったことが
相場の支えとなる場面も。本日の日経平均株価は、
米株価の下落や米大統領選をめぐる不透明感が投
資家心理の悪化につながり、続落する見通し。
債券
31日の米国債市場では、米大統領選をめぐる不透
明感や、原油価格の下落などを受けて国債価格は
上昇。利回りは低下した。この流れを引き継いで、
本日の日本国債市場では買いが先行するだろう。
本日の日銀金融政策決定会合では、金融政策の据
え置きがほぼ織り込まれており、国債市場ではほ
とんど材料視されない公算が大きい。なお、本日
午後5時に日銀が当面の長期国債等の買い入れ運営
方針を発表する予定。
■各国国債利回り
(%)
2016/10/31
前日比
(変化率)
前日
(終値)
1カ月前
(終値)
日本2年国債
-0.239
0.00
-0.236
-0.29
日本10年国債
-0.048
-0.01
-0.042
-0.09
日本30年国債
0.513
-0.01
0.523
0.46
日本40年国債
0.609
0.02
0.594
0.52
米国2年国債
0.8409
-0.01
0.853
0.76
米国10年国債
1.8255
-0.02
1.847
1.59
米国30年国債
2.5798
-0.04
2.615
2.32
ドイツ10年国債
0.163
0.79
-0.624
-0.12
フランス10年国債
0.467
0.01
0.454
0.19
イタリア10年国債
1.663
0.13
1.531
1.19
1
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