issue date 2016/11/18

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ソニーフィナンシャルホールディングス 金融市場調査部
為替
ドルの上昇が続くなか、ドル円は約5カ月ぶりとな
る110円台前半の高値を付けた。米連邦準備理事会
(FRB)のイエレン議長は17日行われた議会証言
で、「今後明らかになる経済指標が米連邦公開市
場委員会(FOMC)の目標に向けて前進を続ける更
なる証拠を示せば、比較的早期に(利上げが)適
切になる可能性が十分ある」と述べ、12月利上げ
■為替レート(NY市場引け値)
通貨
ドル円
ユーロ円
ポンド円
豪ドル円
NZドル円
2016/11/17
110.14
117.02
136.76
81.60
77.37
前日比
年初来
(%)
(%)
0.97
0.34
0.76
0.01
0.33
-8.61
-11.19
-23.41
-6.84
-5.75
の可能性を示唆した。FF金利先物が織り込む12月
の米利上げ確率は95%に上昇。市場ではほぼ利上
げが十分に織り込まれている状況だ。米長期金利
が上昇する一方、昨日の東京市場では日銀が初の
指し値オペを実施したことで、長期金利は低下。
日米の金利差拡大が支えとなり、本日もドル円は
堅調に推移しよう。テクニカル上も200週移動平均
線(108円48銭)を上抜け、週足一目均衡表の雲
下限112円14銭が次の目標値として浮上している。
本日の予想レンジ:109.50~110.50
株式
17日の米国株式市場は反発。発表された10月の住
■NYダウ
■日経平均株価
宅着工件数が市場予想を上振れ、新規失業保険申
請件数は予想を下回る良好な結果となった。経済
指標が堅調な結果であったことが好感され、米株
価は上昇した。また、イエレンFRB議長の発言を
受けて長短金利差が拡大したことで、金融株が上
昇する展開に。本日の日経平均株価は、米経済指
標が堅調であることに加え、ドル円相場が110円台
に乗せる展開となっていることから、上昇すると
みている。
債券
■各国国債利回り
(%)
2016/11/17
前日比
(変化率)
前日
(終値)
1カ月前
(終値)
日本2年国債
-0.155
-0.06
-0.100
-0.27
日本10年国債
0.011
-0.02
0.027
-0.05
日本30年国債
0.565
-0.02
0.583
0.50
日本40年国債
0.662
-0.02
0.682
0.59
超3年以下と、3年超5年以下。2年物国債はマイナ
米国2年国債
1.0461
0.04
1.005
0.80
ス0.09%、5年物国債はマイナス0.04%で買い入
米国10年国債
2.3026
0.08
2.223
1.74
米国30年国債
3.0117
0.09
2.922
2.51
ドイツ10年国債
0.279
0.90
-0.624
0.06
フランス10年国債
0.745
0.02
0.728
0.34
イタリア10年国債
2.094
0.13
1.963
1.40
イエレンFRB議長の議会証言を受けて、米国債の
利回りは上昇。一方、17日の東京市場では、日銀
が初の指し値オペを実施した。対象は残存期間1年
れると通知した。応札はともにゼロだったが、初
の指し値オペの影響により債券市場は堅調に推移
した。本日の日本国債相場は、米長期金利の上昇
に連れる可能性はあるものの、日銀の「イールド
カーブ・コントロール」により下値は限られると
みている。
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