平成 28 年 10 月 6 日 山 梨 労 働 局 韮崎公共職業安定所における個人情報の漏えいについて 山梨労働局(局長 能坂正徳)は、韮崎公共職業安定所(所長 功刀孝三)において 発生した個人情報漏えいについて、下記のとおり当該事案を確認の上、必要な措置を講 じることとしましたので、概要をお知らせします。 記 1 概要 韮崎公共職業安定所(以下「韮崎所」という。 )において、管内の事業所の採用担 当者から採用内定者である求職者Bさんの固定電話番号の教示を依頼する連絡があ り、求職者Bさんの了解を得ないまま、固定電話番号を回答する事案が発生した。 2 事実経過 (1) 平成 28 年 9 月 30 日、韮崎所管内の事業所Aから電話があり、 「安定所からの 紹介で面接した求職者Bさんに採用の連絡をしたいが、携帯電話に連絡が取れない ので、固定電話番号を教えてほしい。」と職員Cが連絡を受けた。 (2) 職員Cは、事業所Aから聴取した求職者Bさんの携帯電話番号がハローワーク システム内のデータと一致することを確認したため、求職者Bさんの了解を得るこ となく固定電話番号を回答した。これにより個人情報の漏えいが発生した。 (3) 職員Cは、求職者Bさんが甲府公共職業安定所(以下「甲府所」という。 )に おいて事業所Aを紹介されていたことから、職員Dを通じて甲府所に状況を伝える とともに、求職者Bさんへ連絡を取ってもらうよう依頼した。なお、職員Cは固定 電話番号を事業所Aに伝えたことを職員Dに報告しなかった。 (4) 同日、甲府所担当者は、求職者Bさんの携帯電話へ連絡を入れたが、連絡が取 れなかったため、職員Dにその旨を伝えた。職員Dが、求職者Bさんと連絡が取れ なかったことを事業所Aへ報告したところ、韮崎所から固定電話番号を教示されて いることが判明した。 (5) このため、職員Dが再度、求職者Bさんの求職票を確認したところ、固定電話 番号は本人の了解なしで教示してはならない状況であることが確認されたため、こ の時点で情報漏えいが判明した。 (6) 韮崎所では、同日中に所長と管理課長で求職者Bさんの自宅を訪問し、直接面 会して謝罪を行い、了解を得た。 3 発生原因 外部からの個人情報の照会に対して、個人情報を外部に伝えて良いかどうかの判断 が適切に行われておらず、また、各職員に対する指導及び徹底が不十分であった。 4 再発防止対策 (1) 韮崎所においては、平成 28 年 10 月 3 日、全職員(非常勤職員を含む。)に対 して、所長から今回発生した漏えい事案の問題点(外部への情報提供を行って良い 内容かの確認行為)の検証及び今後の情報漏えい防止に対する研修を実施した。 (2) 山梨労働局においては、 「業務で知り得た個人情報は、みだりに他人に知らせ ないことを徹底するとともに、外部からの問合せに関しては、業務上必要であって も、情報提供して良い内容かどうかの確認行為を徹底すること。」など個人情報の 管理に万全を期すよう、総務部長から全ての所属長に対して文書で指示を行った。 また、今後開催する公共職業安定所長会議において個人情報保護の徹底に係る指示 を改めて行うこととしている。 「担当」 山梨労働局職業安定部職業安定課 電話 職業安定課長 宮崎 正人 職業安定課長補佐 遠山 騰 055-225-2857(内 402、内 403)
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