2016年9月27日 トルコの金融市場動向 Weekly Report 【2016年9月17日~2016年9月23日の推移】 【1】先週の回顧 【トルコ・リラ 為替推移】 先週のトルコ・リラ相場は、対米ドル、対円でともにほ ぼ横ばいとなりました。22日(現地、以下同様)に行わ れた金融政策決定会合では、事前の市場予想通り、 コリドー上限である翌日物貸出金利を0.25%ポイント 引き下げ、8.25%とすることを決定しました。声明文で は、特に今後の金融政策変更についての示唆がな かったことから、引き続きコリドー上限金利の引き下げ を志向するものと考えられます。債券市場では、引き 続き中央銀行が金融緩和を行うとの思惑もあり、トルコ の2年国債金利は低下しました。また、23日の市場引 け後には格付会社のムーディーズ・インベスターズ・ サービス(以下、ムーディーズ)が、トルコの長期国債 格付けを自国通貨建てと外貨建てでともに「Baa3」から 「Ba1」にそれぞれ1ノッチ引き下げました。見通しは 「安定的」としています。格下げの理由として、海外か らの資金調達の必要性や景気鈍化に伴う信用力の悪 化などに関連するリスクを挙げています。 (2016年8月26日~2016年9月23日) (円/トルコ・リラ) (トルコ・リラ/米ドル) 44.0 2.80 円/トルコ・リラ(左軸) 42.0 2.85 2.90 トルコ・ リラ 38.0 2.95 高 36.0 3.00 34.0 3.05 トルコ・リラ/米ドル(右軸、上下反転) 40.0 2.97 32.0 3.10 34.19 30.0 28.0 8/26 9/2 9/9 9/16 3.15 安 3.20 9/23 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【トルコ 金利推移】 11.0 (2016年8月26日~2016年9月23日) (%) 【2】今週の見通し 2年国債 今週は、貿易収支の発表が予定されています。また、 23日のムーディーズによる格下げについて、市場は織 り込みが終わっていないため、今週のトルコ金融市場 は下落してスタートすることが予想されます。また外部 要因としては、OPEC(石油輸出国機構)の非公式会 合や11月の米国大統領選挙に向けた討論会などが 予定されており、市場センチメントの影響を受けた値 動きの荒い相場展開が予想されます。 10.0 9.0 8.68 8.0 7.0 8/26 9/2 9/9 9/16 9/23 【3】主要経済指標 発表日 9/22 9/22 9/22 9/30 発表頻度 月次 月次 月次 月次 期間 8月 指標名 1週間物レポ金利 翌日物貸出金利 翌日物借入金利 貿易収支 データ 7.50% 8.25% 7.25% - (参考)前回 7.50% 8.50% 7.25% -47.9億ドル (出所:ブルームバーグより大和投資信託作成) 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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