内分泌代謝内科 - 久留米大学病院

内分泌代謝内科
1. 診療科の特徴
内分泌代謝疾患のなかでも2型糖尿病は生活習慣の欧米化と高齢化に伴
い患者数が急増しており、専門医の不足が深刻です。
また甲状腺疾患をは
じめとする内分泌疾患も、見逃されている潜在的な患者が多く、専門的診療
の必要性が高い分野です。次々と新しい作用機序の治療薬が開発されてお
り、最新の知識を吸収することを常に要求されます。
2. 専門医研修の目的・特徴
糖尿病については特に指導医が充実しているので、先進的な検査や治療
(人工膵臓、持続血糖測定、持続皮下インスリン注入療法など)
を修得するこ
金曜日
8:00
病棟患者治療カンファランス
土曜日
午前 病棟業務
外来は月曜日から金曜日までの午前午後。不定期に予診を行う。
甲状腺精査エコーおよび穿刺吸引細胞診を金曜日の午前中に行っている。
入局二年目以降
原則として関連病院へ出向し、入局一年目の大学病院研修で得た内分泌代
謝内科の知識を生かし、専門分野と内科全般の研修を行う。四年目もしくは
五年目で大学に戻り、病棟指導医と専門外来を担当し、専門医受験資格を
得るための研修を行う。
また臨床研究に参加し、学会発表を行う。大学院へ
の進学も選択肢の一つとなる。
とができます。
甲状腺疾患については、
甲状腺エコーやバセドウ眼症につい
て専門的な研修ができます。
また、関連病院からの紹介により、比較的稀な
6. 必須症例数
内分泌疾患も経験することが可能です。福岡県の基幹病院をはじめとする
日本糖尿病学会専門医:詳細な症例のまとめ10症例と、簡易な症例のまとめ30症例。
中規模以上の病院では、内分泌代謝分野を診療できる医師が不足している
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医:30症例。
ため、外来のみでの派遣の需要も多く、出産や育児などのために一旦休職
日本甲状腺学会認定専門医:20症例。
した医師の復帰も容易です。
日本肥満学会肥満症専門医:10症例。
3.到達目標
7. 研修責任者・指導医
1)一般目標(GIO)
:
初期臨床研修で学んだ基本的知識を土台として、内科診療に必要な知識・
技能・倫理・態度を身に付けるとともに、内分泌代謝疾患を適切に診断し、
病態に応じた治療を行える能力を修得する。
2)行動目標(SBOs)
:
入局二年目で日本内科学会認定内科医を取得し、四年目以降に日本糖尿病
学会専門医、
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、
日本甲状腺学会認定専
門医、
日本肥満学会肥満症専門医を取得できるよう研修を行う。
また研究マ
インドを養い、臨床研究や基礎研究を通じて専門分野への造詣を深め、学
位の取得を目指す。大学院への進学や国内外への留学も可能である。
4. 取得できる資格・専門医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、
日本糖尿病学会専門医、
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、
日本甲状腺学会認定専門医、
日本肥満学会肥満症専門医
5. 研修スケジュール
入局一年目
基本的に大学病院の病棟で、担当医として研修する。入局二年目に内科認
定医を受験する準備をする。
月曜日
8:15
内分泌代謝モーニングセミナー
(山田研太郎教授)
13:00
新患紹介、
チーム医療カンファランス、病棟総回診
17:30
抄読会、
クリニカルカンファランス、医局会
火曜日
8:00
病棟患者治療カンファランス
水曜日
16:30
糖尿病レクチャー
(糖尿病専門医)
17:00
木曜日
病棟患者治療カンファランス
午前、午後 病棟業務
1. 研修指導責任者:山田 研太郎 (主任教授)
2. 指導医:田尻 祐司(准教授)、中山 ひとみ(講師・教育連絡主任)、谷 淳一
(講師)、
和田 暢彦(医局長)、
橋永 俊彦(外来医長)、
鶴田 宗久(病棟医長)
3. スタッフ:大木 剛(助教)、柿野 聡美(助教)、河野 聖子(助教)、佐々木 侑右
子(助教)、岩田 慎平(助教)、栗並 昇(助教)、川原 万未子(助教)、安田 淳一
(助教)
、
椛島 正治
(助教)
、
永山 綾子
(助教)
、
大塚 由絵(助教)
4.大学院生:副島 恵理、
栗田 弥生、
田中 佳世、
原 健人
日本糖尿病学会研修指導医3名、
日本糖尿病学会専門医10名、
日本内分泌
学会内分泌代謝科指導医2名、
日本内分泌学会内分泌代謝科専門医4名、
日
本甲状腺学会認定専門医2名、
日本肥満学会肥満症専門医1名。 8. 研修責任者より一言
糖尿病や肥満症はこれからますます重要になる分野です。
コモンディジー
ズですが、適切に治療し合併症を予防するのは容易ではなく、専門的な知
識と技能が要求されます。
コメディカルとのチーム医療や、病診連携が特に
重要な領域でもあります。当科における研修を通じて、
この分野の地域医療
をリードできるような優れた専門医が数多く育つことを期待しています。
9. 主な関連病院
朝倉医師会病院、大牟田市立病院、川崎病院、久留米総合病院、久留米大
学医療センター、
公立八女総合病院、
小倉記念病院、
筑後市立病院
10. 連絡先
久 留 米 大 学 内 分 泌 代 謝 内 科 医 局 直 通 T E L:0 9 4 2 − 3 1 − 7 5 6 3 、
[email protected]