呼吸器外科 - 久留米大学病院

呼吸器外科
1. 診療科の特徴
呼吸器外科は、肺・縦隔・胸膜疾患の外科治療を中心とした診療を行ってい
ます。症例は呼吸器内科、放射線科との合同カンファランスで治療方針(手
術・化学・放射線療法等)を決定しています。
そのため関連各科との連携がス
ムーズに行われ、無駄のない継続的な医療が実践されております。外科治
A群 1. 縦隔リンパ節郭清を伴う肺葉切除又は肺摘除術
2. 単純肺葉切除術(肺摘除術)又は縦隔腫瘍摘出術 又は胸腺摘除術
3. 自然気胸手術又は肺嚢胞切除術
4. 肺部分切除術・腫瘍核出術
療としては気道再建や血行再建などの拡大手術から自然気胸、小型肺癌、
B群 良性縦隔腫瘍に対しては胸腔鏡手術、
また気道閉塞に対しては硬性気管支
1. 気管・気管支形成を伴う肺切除術
鏡による気道ステント挿入など症例に応じた治療(個別)を行っています。
2. 骨性胸郭、
横隔膜、
心嚢、
大血管切除を伴う手術
3. 胸膜肺摘除術
2. 専門医研修の目的・特徴
卒後3年目(初期臨床研修終了時)からの後期研修が専門医研修となります
が、呼吸器外科専門医を取得するためにはまず、外科専門医の取得が必要
となります。外科研修は久留米大学病院を拠点とし、複数の関連施設を加え
呼吸器、心・血管、胃・大腸、食道、肝・胆・膵、乳腺の各分野を研修します。3
年間の外科研修を終了し外科専門医予備試験を受け、4年目には面接試験
を受け外科専門医を取得する事ができます。当科では外科専門医に必要な
知識と症例数は速やかに経験できるようカリキュラムを設定しています。3
年間の外科研修を終えると呼吸器外科の研究室に所属し学位を取得しま
す。並行して呼吸器外科専門医を取得すべく臨床経験も重ねることになり
ます。
3.到達目標
1)一般目標(GIO)
:
呼吸器外科専門医として必要かつ十分な知識を習得し、同時に外科的手技
および手術手技に習熟し自ら安全に施行できるようになること。
4. 肺区域切除術
5. 膿胸に対する手術 (開窓・胸郭形成術を含む)
6. その他の呼吸器外科手術
7. 研修責任者・指導医
研修責任者:赤木 由人 教授
指導者:光岡 正浩 准教授
医師数:日本外科学会専門医 5名 指導医2名
日本呼吸器外科学会専門医 4名 指導医1名
日本呼吸器内視鏡学会専門医 1名
日本気管食道科学会専門医 1名
8. 研修責任者より一言
総勢5名と少人数ですが、呼吸器内科、放射線科、病理診断科、心臓血管外
科とのつながりも深く、
カンファランスや病棟を含めた交流も多いグループ
です。呼吸器病センターの一翼でもあり、疾患は腫瘍だけでなく、気胸や膿
胸、耳鼻科領域や救急救命センターからのコンサルトにも対応しており、バ
2)行動目標(SBOs)
:
ラエティーに富んだ疾患と戦っています。
①肺・縦隔・胸膜疾患に対し適切な診断及び治療ができる。
消化器や心臓といった「the外科」
とは一味違った領域です。興味のある方
②チームの一員としてふさわしい行動ができる。
はご連絡ください。
③初期研修医の指導ができる。
④気管支鏡を含めた検査が実施でき、
その所見を述べる事ができる。
⑤肺・縦隔・胸膜疾患の手術を指導医のもとで執刀ができる。
4. 取得できる資格・専門医
外科専門医、呼吸器外科専門医、
呼吸器内視鏡専門医
5. 研修スケジュール
初期臨床研修終了後、1年間(卒後3年目)は大学病院で外科研修を行い、各
領域研修間に呼吸器外科症例を最低でも10例経験をし、開胸、閉胸、
ドレー
ン留置etcの胸部外科基本手技の研修をしてもらいます。
その後2年間 関連施設で修練を重ね、呼吸器外科研究室や大学院での研
究を行います。
6. 必須症例数
外科専門医取得 最低手術経験数350例のうち、
呼吸器症例は10例です。
呼吸器外科専門医 取得までの必須症例数は、
以下の通りです。
・術者としてA群、B群の症例を50例以上
ただし、術者としては開胸下手術30例以上、
胸腔鏡下手術20例以上
・助手としてA群、B群の症例を100例以上
A群、B群の具体的記載 (呼吸器外科専門医合同委員会ホームページ抜粋)
9. 主な関連病院
朝倉医師会病院、
公立八女総合病院、
済生会日田病院
10. 連絡先
久留米大学医学部外科学講座
TEL: 0942-31-7566 FAX: 0942-34-0709
e-mail: [email protected] 担当: 樫原 正樹
ホームページURL
http://www.kurume-geka.com/clinical/kokyuki/index.html