浅口市子育てコンシェルジュ HP 資料(第 20 号)H28.8 「自分で決めるって大切」 20 以前、6歳ぐらいの子に自分の服を選ばせることの効果についてお話をしました。さらに もっと小さなころでも、選ばせることはできると思います。例えば物を二つ用意して選ば せるというのは、3歳児でもできると思います。 「選ぶ」ことは「決める」ことです。こうして自 分で決めることを「自己決定」といい、そうした力 を、自己決定力と言います。私たちは、生活してい く様々な場面で、この、自己決定力を使っています。 優柔不断という言葉がありますが、全てにおいて優 柔不断であれば、物事は前に進みません。 決められないことがいつも悪いと言っているので はありません。大人の世界では、複雑な理由から、 決定できない場合もあります。ただ、どちらになっ ても大差がないときにも、決められない大人がいた ら、周りは少しイラッとするかもしれませんね(笑) でも、子どもの場合、例えば A と B の選択で「どち らにする?」と子どもに聞いたとき、「わからない」 という答えをしたとします。これをすぐに、 「決めら れない」と判断しないでください。決して「なんで 決められないの?」と言わないでください。 「わからない」も答えのひとつとして受け入れ てあげてほしいのです。 「即答することは自己決定力があることだ」とばかりは言えないか らです。 決められない答えが出たとしても、できるだけ、本人が決めることのできる場面を増や していきましょう。また、自分が決めたことで失敗することもあると思います。失敗して もいいんです。前回、お話ししましたね。失敗させることを恐れず、決めるということの 経験をさせることが大切だと 思います。失敗も、次に決め るときの判断材料になってい きます。また、そうなるよう に、「前こんなこともあったけ ど今度はどうする?」などと 聞いてあげることで、方向性 をもった決断へと導いていっ てあげましょう。自己決定には、自己責任も伴ってきます。そのことにもつながっていく ことを、少しずつ気づかせていくことにもなりますから。 次回は、「感性」についてです。
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