第1学年 国語科 単元名「小学生に○○中学校を紹介しよう~学校案内リーフレット~」 1.目標 ○ 学校生活や部活動など、中学校の情報が小学生に効果的に伝わるように、説明や具体例を加えた り、写真や図などを引用したり、紙面構成や描写を工夫したりして書くことができる。 2.指導計画(8時間扱い) 見 通 す ①時 取 り 組 む ②~④時 相手や目的を意識し、内容相互の関連や興味をひきつける構成、描写や語句の選定等 リーフレットの形態や特徴を知り、小学生が抱く中学校への興味や特徴を話し合い、 単元の学習課題をつかむ。←学び合いの例 の工夫を図り、リーフレットの下書きを作成する。 ⑤~⑦時 振 り 返 る 推敲の視点から、下書き作品を互いに読み合い、小グループや全体で交流し、構成や 表現を見直し、リーフレットを仕上げる。 ⑧時 Xチャートを用いて、小学生が書いた感想を分類し、表現の仕方や構成の工夫を振り 返る。 3.第①時について ○目標 自分の体験から中学校の情報を想起し、広げ、整理することができる。 【書くこと(1)ア】 見 通 す 活動① 単元の見通しと、本時の課題を確認する。 本時のねらい「ウェビング法で、多くの情報を書き出し、整理しよう」 活動② リーフレットの形態や特徴を知る。 公共施設などの、実際のリーフレットを一人一人に配付 T:どんな形態や特徴がありますか。 S1:ポケットに入るぐらいの大きさで、持ち運びに便利な形です。 S2:いろいろな折り方があります。広げたら一目で分かるような構成になっています。 S3:クイズを用いて、関心を高めようとしています。 S4:写真を多く用いています。また誰でも分かるように説明が短いです。 活動③ 取 り 組 む 中学校の情報を、ウェビング法を用いて、想起し、広げ、整理する。 「中学校」を中心に書き、学校行事や部活動など、自分の体験をもとに想起する。 T:○○中学校と言えば何ですか。 S5:部活動です。剣道部は全国大会に行っています。他の部活動も県大会に出場しています。 S6:学校行事です。特に合唱祭はどの学年もどのクラスも歌声が響いていました。 T:それでは、自分の体験をもとに、ウェビングを広げ、整理してみましょう。 活動④ 振 り 返 る ウェビング法で書いた情報をもとに、小グループで話し合う。 たくさん書いているね。なるほど、 部活動に詳しいね。部活動だけ書かれた そういう情報もあるね。 学校紹介リーフレットもいいね。 活動⑤ 今日の学習を振り返る。 (Aさん)ウェビング法を用いると、書くための情報が広がりました。また、似たようなもの は色を付けて整理することで、書く項目が決まりそうです。 (Bさん)話合いで、他の人のウェビングを見ると、私の知らなかった情報が書かれていまし た。また、自分のよく知っている部分も分かりました。 4.学び合いの例について 【活動③:ウェビング法の活用】 (手だて) ①明確な授業のねらいとゴールの提示 本物のリーフレットを一人一人に配付する ことにより、ゴールを意識させ、学習意欲を 喚起させ、単元のねらいを明らかにする。 ②思考するための必要な知識の想起・整理 自分の体験を思い出すため、また整理する ために、ウェビング法を用いて、ノートに書 き出す。書くことによって、書くために必要 な情報が明らかになり、書く項目が決まる。 (留意点) ・ 「体育祭」 「合唱祭」などの事柄だけでなく、実際に取り組んだ際の感情も書き加えると、さらに 多く書ける生徒が増え、必要な知識を集めることができる。 【活動④:学習形態の工夫(小グループ)】 (手だて) ①小・中連携を意識した学習形態や 単元設定 近隣の小学校でも取り組んでいる 学習形態を、中学校でも実践してい る。 「ロケット」という合言葉で、小 グループの学習形態に変わる。日ご ろから活動し、生徒は慣れているた め、話合い活動が活発に行われる。 また、生徒が作ったリーフレットを 用いて、小学校の先生に授業をして いただいた。実際の学習活動が、実 生活に生きることで、主体的に取り 組み、学習活動がより活発になると ともに、学習内容がより定着する。 ②付箋やホワイトボードの活用 活動④について、話合い活動が活発に行われるための1つの手だてとして、付箋やホワイトボー ドを活用している。音声を言語で残すことにより、話合いの振り返りもでき、一人一人の考えや意見 が尊重される。 (留意点) ・話合い活動が活動のまま終わらないように、活動を途中で止め、学習内容を想起したり、ねらい に達しているグループの活動を紹介したりと、適宜指導していく。 ・小・中連携の学習をより確実なものにするため、身に付けたい力を明らかにし、系統的な指導を 念頭に、小学校で習ってきたことを、小学校の教材を用いて、想起させる必要がある。
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