インド:政府 沿岸航路の港湾施設への財政支援を改定

インド:政府 沿岸航路の港湾施設への財政支援を改定
2016 年 9 月 8 日掲載
8 月 29 日付けの地元報道によると、政府は、従前のスキームを改定し、港湾の特定インフラに対する財
政支援を行なうと公表した。貨物運送または旅客運送での海運・国内水路の利用促進を図る。
運輸省は、これは政府の港湾開発プログラムに沿っており、インフラ整備、沿岸航路のコスト削減の促
進に繋がるとした。財政支援は、プロジェクト全体コストの 50%で、残りは港湾や各州の分担となる。
政府は、沿岸専用岸壁の建設または増強には最大 2.5 億ルピー、乗降場または桟橋建設には 1.0 億ルピー、
沿岸専用岸壁の機械化には 1.5 億ルピー、港湾浚渫には 5.0 億ルピーを支援する。
支援の主たる目的は、沿岸航路の促進と国内貨物運送での占有率(現状は 7%)の増加であり、欧州やアジ
アの他の発展国と比べて占有率が低いとした。国内の貨物輸送では、沿岸海運の利用の可能性は高い。
国の沿岸海運に関する計画では、2025 年までに取扱量 230~280 百万トン/年(商品は、石炭、セメント、
肥料、鉄鋼、穀物、ガソリン、石油、潤滑油)、売り上げ約 2,100~2,700 億ルピーを見込んでいる。沿岸海
運専用岸壁の選定とその運用は、沿岸海運の待ち時間を削減し、ひいてはコスト削減につながる。
(石炭開発部 辻
誠)
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