インド:土地取得反対運動 Jharkhand 州

インド:土地取得反対運動 Jharkhand 州
2016 年 9 月 8 日掲載
8 月 30 日付けの地元報道によると、Jharkhand 州では、工業目的の土地取得に対する反対運動が勢い
を増し、Ramgarh 県での警察の発砲が問題となっている。前 Jharkhand 州首相は、Hazaribagh 県で、
国営火力発電公社(NTPC)の土地取得に反対して、2 日間の集団断食を行なった。
Innland Power (IPL)電力会社の土地取得に対して、警察は補償を求める村人達に発砲し 2 人死亡、両
者で 20 人以上が負傷した。強制退去させられた住民は、従前より、IPL に対して、管理に問題があると訴
えていた。反対運動を開始した住民は、警察の発砲に反発している。反対派政党によると、村人への土地
補償額は、2013 年土地取得時より少ないとのこと。
Jharkhand 州では、様々な場所で、この様な反対運動に直面しており、Hazaribagh 県では、村人は
NTPC に反対し、Barkagao 地区では炭鉱に反対している。NTPC は、2010 年 Barkagao 石炭火力発電所
のために石炭鉱区を取得したが、地元の抵抗があり、石炭採掘は未開始。Santhal Pargana 地区の人々は、
Adani 石炭火力発電所の土地取得のため、土地補償額が減額されたと強く主張した。
一方、中央政府の前首相は、Jharkhand 州は土地取得問題を経験しているとし、Jharkhand 州政府の
前首相は、人命軽視は、現州首相の無神経な取り組みだとした。なお、Jharkhand 州政府首相は、8 月の
初めに、村人に対し、強制的な土地取得はないとしていた。
(石炭開発部 辻
誠)
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