ミャンマー:Shan 州の石炭火力発電所(発電能力 120 MW)再稼働へ 2016 年 9 月 15 日掲載 9 月 6 日付けの地元報道によると、政府は北東部 Shan 州の Tigyit 石炭火力発電所(発電能力 120 MW) の運営契約(22 年間)を、中国企業と締結した。石炭供給は Tigyit の炭鉱(Eden Group)、国内向けに送電。 同発電所は、2005 年稼働、2014 年に設備の老朽化・環境問題にて停止。その後、2015 年 10 月に中国 企業が運営権を落札し、設備改善を行い、再稼働に向けた準備を進めていた。同発電所は、観光名所の Inle 湖に近く、地元住民や観光保護団体は、水源汚染や農作物への悪影響を理由に稼働に反対している。 前政権時代の国家エネルギー基本計画では、2030 年電化率 100%目標を掲げ、その電源構成比は、バイ オマス 33%、石油 22%、石炭 21%、水力 11%、再生可能エネルギー1%。前政権は、国内外企業と、少な くとも 11 件の石炭火力発電所の建設・運営契約を締結、しかし、石炭火力発電所に対する国民や地元住 民、環境保護団体の反発は強く、いずれの開発プロジェクトも進展していない。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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