線形代数演習 I 小テスト 担当:古宇田 悠哉 平成 28 年 7 月 27 日実施 学籍番号 氏名 2x1 + 3x2 − x3 = 11 問題 (1) 連立 1 次方程式 x1 − x2 + 2x3 = −2 を解け. x1 + x3 = 1 2 −1 0 (2) −1 2 −1 の逆行列を求めよ. 0 1 −2 線形代数学演習 I 古宇田 悠哉 平成 28 年 7 月 27 日配布 13 行列のランク • 行列 A を列基本変形によって階段行列 0 · · · 0 c1j1 ∗ · · · 0 ··· 0 .. . 0 ··· 0 ··· 0 ··· ∗ .. . c2j2 ∗ ∗ .. . ∗ 0 0 ··· 0 crjr ∗ ··· .. . に変形したときの r を A の階数,あるいはランクとよび,rk A と表す. • 連立 1 次方程式 Ax = b が解を持つための必要十分条件は rk A = rk (A | b) となることである. • n 個の未知変数を含む連立 1 次方程式 Ax = b のが解を持つとき,一般解を表すために必要な パラメータの数は n − rk A である. • n 次正方行列 A が正則であるための必要十分条件は rk A = n となることである. 以下の問題は,行列のランクに関する練習問題である.質問がある場合は,事前に [email protected] まで都合を問い合わせの上,理学部 C 604 号室に来ること. 練習問題 1. 次の行列の階数を求めよ.また正方行列については正則かどうか述べよ.ただし,a, b ∈ R と する. 0 3 5 (1) 2 −1 6 1 2 7 0 a 2 (4) 0 a 0 0 2a a2 2. A = ( A1 O O A2 5 −3 2 (2) 0 −3 1 2 0 −1 1 1 1 (5) 1 a 1 2 1 1 a 1 (3) −1 3 −2 1 2 0 1 3 1 −6 −2 a b b (6) b a a b b a ) のとき,rk A = rk A1 + rk A2 であることを示せ. 3. f : Rn → Rm を行列 A が定める線形写像とするとき,次を証明せよ. (1) f が単射である必要十分条件は,rk A = n となることである. (2) f が全射である必要十分条件は,rk A = m となることである. 4. 次の連立 1 次方程式が解を持つために a, b, c ∈ R が満たすべき条件を求めよ.また,そのとき の解の自由度を求めよ. x1 − 2x2 + 3x3 = a −4x1 + 3x2 − x3 = b 3x1 + x2 + 2x3 = c x − 2x2 − 3x3 + x4 = a 1 3x + x + x + 3x = a 1 2 3 4 (3) 2x + 3x + 4x + 2x 1 2 3 4 =b 5x1 − 3x2 − 5x3 + 5x4 = c x1 + x2 + x3 = 1 (1) (2) (4) x1 + 2x2 + 3x3 = 1 ax1 + bx2 + cx3 = 1 x1 + ax2 + 3x3 + 6x4 = a x1 + 2x2 + 3x3 + 3ax4 = b + 1 2x1 + x2 + 3x3 + 3x4 = 2b − 1
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