201 5 年度 数学基礎考究2 (落合) 中間テスト (12/10) 学籍番号 氏名 証明を求められている問題以外は答えだけでよい. [1] 知っている体 K の具体例を 3 つ以上挙げよ (6 点). 答え [2] 次のベクトル空間 V に対して, 基底を具体的に記せ (8 点). (1) 実数体 R 上のベクトル空間としての複素数体 C. 答え (2) K 係数の n 次正方行列のなすベクトル空間 Mn (K). 答え (3) Mn (K) の中の K 係数の交代行列全体のなすベクトル空間. 答え (4) K 係数の 1 変数多項式の空間 K[X]. 答え [3] K ベクトル空間 V の空でない部分集合 W が K 部分空間であるこ との定義を簡潔に過不足なく述べよ (5 点). 答え [4] m 次元 K ベクトル空間 U , n 次元 K ベクトル空間 V , K 線型写像 f : U −→ V に対して, dim Kerf , dim Imf の間に成り立つ等式を記せ (5 点). 答え [5] M (2, R) を 2 次実正方行列全体のなす R 線型空間とし, 部分空間 V = {X ∈ M (2, R)|trX = 0} を考える. このとき以下の問に答えよ (10 点). (1) R ベクトル空間 V は ( ) ( ) ( ) 1 0 0 1 0 0 E1 = , E2 = , E3 = 0 −1 0 0 1 0 を基底に持つことを証明せよ. 証明 ( ) 0 1 (2) A = ∈ M (2, R) とする. X ∈ V に対して fA (X) = AX − 1 0 XA と定めるとき, R 線型写像 fA の表現行列を求めよ. 答え [6] 次を計算せよ (答えだけ見ますので検算することを推奨します) (15 点) 1 1 0 −1 −1 1 1 0 (1) A = の階数 rankA を求めよ. 0 −2 −1 1 1 3 2 0 答え rankA = 2 3 1 0 1 4 (2) B = 2 −2 1 −1 3 −1 2 0 の行列式 detB を求めよ. 1 1 答え detB = 3 1 2 (3) C = 4 1 2 の逆行列 C −1 を計算して求めよ. 1 1 1 答え C −1 = [7] 行列 A ∈ Mn (K) が対角化可能であることの定義を述べよ (5 点). 答え [8] f : V −→ V を K ベクトル空間の自己準同型とする. 次の問いに答 えよ (10 点). (1) λ ∈ K とするとき, λ に属する f の固有ベクトルの定義を述べよ. 答え (2) λ ∈ K が f の固有値であることの定義を述べよ. 答え [9] V を有限次元 K ベクトル空間, W ⊂ V を K 部分空間とする. 次の 問いに答えよ (10 点). (1) v 1 , . . . , v n を V /W の基底とし, 1 ≤ i ≤ n なる各 i で v i ∈ V を v i ∈ V /W の代表元とするとき, v 1 , . . . , v n は一次独立であることを示 せ. 証明 (2) w1 , . . . , wm を W の基底とするとき, w1 , . . . , wm , v 1 , . . . , v n は一 次独立であることを示せ. 証明 [10] 有限次元 K ベクトル空間の間の全射 K 線型写像 p : V −→ W に 対して, p∗ : W ∗ −→ V ∗ , f 7→ f ◦ p が単射になることを示せ (5 点). 証明 [11] 2 × 2 行列 A ∈ M2 (R) で最小多項式 φA (X) と固有多項式 ΦA (X) が異なるものを挙げよ (5 点). 答え A = ( (2) 2 × 2 行列 A = よ (5 点). 答え v = 0 1 −1 2 ) ∈ M2 (R) の固有ベクトル v ∈ R2 を求め ( ) λ 0 [12] λ ̸= λ′ なる実数たちに対して, A = ∈ M2 (R) は丁度二つ 0 λ′ の固有ベクトルを持つことを示せ (6 点). 証明 [13] K ベクトル空間 V の自己準同型 f : V −→ V が与えられていると する. K 部分空間 W ⊂ V が f 安定部分空間であることの定義を述べ よ (5 点). 答え [14] 感想, 要望などあればお願いします (5 点).
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