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平成28年度
B
○
中小企業診断士第1次試験
財務・会計
【総評】
問題数は 18 問(昨年 19 問)、設問数は 25 問(昨年 25 問)で、出題内容は会計(財務
会計・管理会計等)12 問(昨年 13 問)、財務(ファイナンス)13 問(昨年 12 問)とほ
ぼ昨年と同じ傾向である。
なお、計算問題は 10 問(昨年 13 問)と減少しており、非計算問題で多くの得点をあげ
ることができるかが、合格点を超えるカギとなる。特に短時間で解答が可能な第2問・第
3問・第6問・第9問(設問1)・第 13 問は確実に正解をしてほしい問題である。
初めて出題された論点は、第8問の直接原価計算、第 11 問の投資家の効用関数、第 15
問の共分散と相関係数の計算問題である。効用関数は、経済学・経済政策で出題されたこ
とがあり、応用的な知識で解答できたであろう。共分散と相関係数は、試験会場で計算す
るのは極めて困難な問題であるが、共分散と相関係数は同じプラスとマイナスの符号にな
ること、パターン①から④に対して投資案Aは収益率が増加傾向、投資案Bは逆に減少傾
向である。投資案Aと投資案Bの収益率は逆の動きをするので、ここから両者の相関係数
はマイナスとなることに気付くと計算をしなくとも正解が導きだせる問題である。
初出題論点4設問以外は、過去に繰り返し出題されている。全体的な難易度は昨年より
は難しいものの、平均点は例年並みと予想される。
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【的中問題!】 一部ご紹介致します!
大原:基礎答練−第 18 問
次の財務資料をもとに、E社の株主資本コストをCA
PM(資本資産評価モデル)により求めたとき、最も適
切なものを下記の解答群から選べ。
<財務資料>
安全証券の利子率
株式市場全体の期待利子率
E社のベータ値
本試験:第 12 問(設問2)
0.8%
6.0%
1.0
〔解答群〕
ア 5.2%
イ 6.0%
ウ 0.8%
エ 6.8%
大原:基礎答練−第 19 問
第 1 年度の配当額が 100 円で、その後は毎年5%ずつ
配当が増大することが予想される株式の1株当たりの理
論株価として最も適切なものはどれか。なお、株主の期
待収益率は 10%とする。
ア
イ
ウ
エ
本試験:第 16 問
1,200 円
500 円
5,000 円
2,000 円
その他多数
本試験 第1問 → 直前答練 第3問・基礎答練 第1問
本試験 第7問 → 応用答練 第7問
本試験 第8問 → 公開模試 第 11 問・応用答練 第 11 問・基礎答練 第 13 問
など
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