平成28年度 C ○ 中小企業診断士第1次試験 企業経営理論 【総評】 本科目は、量の面から見ると設問数は 41 設問と昨年と同数であるが、難易度は昨年度 よりやや難化傾向といえるであろう。 難易度を決める要因の一つとして、選択肢の数がある。一般的にいうと、4 肢択一形式 と 5 肢択一形式の問題を比較すると後者の方が難易度が上がる。本年の出題状況を見ると 4 肢択一形式と 5 肢択一形式の設問の比率が 28 対 13 になっており、昨年の 22 対 19 より も 5 肢択一形式の出題数が減少している。 にもかかわらず、難易度が上がっているのは、問題自体の性格によると考えられる。 出題の分野別内訳をみると、戦略論が 13 設問、組織論が 14 設問、マーケティング論が 14 設問であり、昨年と変化はない。 分野ごとに難易度を見ていくと、戦略論分野と組織論分野は昨年と同程度の難易度であ ったが、昨年は難易度が低かったマーケティング論分野の難易度がやや上がった。 昨年までは比較的解答を絞りやすかったマーケティング論分野で、初出の専門用語を用 いた選択肢が増加し難易度が上昇していることが、全体としての難化傾向につながってい るといえる。 それでも、これらの問題の中には、比較的やさしい問題が明確に存在している。またオ ーソドックスな論点が出題されているものも多い。試験場においてはそれらをどれだけ得 点化することができるかによって、合否の差が生じてくる。確実な得点を重ねるためには、 現場での落ち着いた対応による選択肢の絞り込みが重要である。 無断転載・複製を禁じます。 【的中問題!】 一部ご紹介致します! 大原:公開模擬試験−第 27 問 本試験:第 25 問 大原:基礎答練−第 22 問 本試験:第 31 問 無断転載・複製を禁じます。
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