木本高校 校長室通信 第55号 平成28年7月25日 夏休みが始まりました。 *今回の通信は1週間遅れです。 地域の少子化は待ったなしで進んでいる。 高校進学時に他地域へ流出することを止め、 生徒たちは既に夏休みに入っている。とは言 将来にわたって地元校への進学率を高めるた うものの、学年を問わずクラブ活動や補習、アル めに、現状維持の発想だけでなくチャレンジの バイト等、予定の入った生徒も多いことだろう。 発想をも持ち、それぞれの立ち位置で何がで 暑さに負けず、実り多い期間にして欲しい。 きるか。夏休み期間中に、各人がじっくり考え てみてほしい。 私はこの期間を使って、過去の自分の取り組 み(公私ともに)を振り返るつもりだ。特に木本高 *コラム 校での二年と四ヶ月を振り返って、次年度以降 の取り組みにつなげる必要性の有無を検証して 盛夏になる前、自宅近くの畑を早朝・夕刻に みたい。先生方にも意見を聞いてみようかと思っ 群舞していたのは赤トンボ。そのうち、公園を ている。 散歩していると、川トンボも目にするようになっ た。昔々、山間部の親の郷里の清流でよく見 今、全定ともに、学校はとても落ち着いた雰囲 気である。それは、学校全体の各種取り組みの かけた。真っ黒な羽で、ふわふわふわふわ、は かなげな飛び方をしていた。 成果なのか、先生方個々のご指導や生徒個々 の頑張りによるものなのか。おそらく、総合的な 7/20の全日制終業式の最中には、(式辞を 結果として、今の木本高校の良好な状態がある 終え、ステージ横で生徒指導主任の話を聞い のだろう。 ていたら)エメラルドグリーンに輝く複眼の鬼ヤ ンマが、開け放たれた体育館出入り口から、悠 然とした様で集会の場に入ってきた。生徒たち の頭上をしばらくさまよって、もと来た出入り口 へと姿を消した。還暦前の今でも、私にとって 鬼ヤンマは「特別な存在」のようで、目にすると 心が躍った。 一学期、ある会議で委員としてその場にみえ た先生方に言った言葉がある。「今の木本高校 かつてよく見かけたシオカラトンボは、余り見 かけなくなった気がする。 であれば、(先生方の通常の取り組み、生徒の学 ぶ姿勢、卒業生の頑張りによる、社会からの一 *連絡 定の評価等から)そこそこの進路実績は残せる はずだ。ただ、一方で、より高みを目指した取り 先生方へ・・・一学期1/3程の先生方の授業 組みを続けていかないと、進路結果ひとつをとっ を見せてもらいました。3年生の授業が中心で ても、地元が木本高校に寄せる期待に、充分に した。定時制を含め、二学期(後期)に2/3の 応えることにはならない」と。(現状で良しとする 先生方の授業を見せてもらうつもりです。例年 のでなく、チャレンジすることが必要、という表現 に比べ、授業見学のペースが遅くなっています を使った。) が、よろしくお願いします。
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