週刊日本株レポート - 朝日ライフアセットマネジメント

~ 週末に日銀の金融政策決定会合を控え揉み合った後、
決定内容発表後は軟調な展開 ~
週刊日本株レポート (7/25~7/29)
2016年7月25日作成
1.日米株式と円/ドルの推移
130
ドル
22,000
<円/ドル>
<米国株>
<日本株>
円
円
NYダウ
19,000
日経平均
円/ドル
125
20,000
18,000
18,000
17,000
16,000
16,000
105
14,000
15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/07
15,000
15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/07
100
15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/07
120
115
110
(注)チャートは過去1年
単位
日経平均
NYダウ
円/ドル
円
ドル
円
2015/12/31
(前年末)
19,033.71
17,425.03
120.22
2016/6/30
(前月末)
15,575.92
17,929.99
103.20
過去3年高値
水準
日付
20,952.71
2015/6/24
18,622.01
2016/7/20
125.86
2015/6/5
2016/7/22
(前週末)
16,627.25
18,570.85
106.13
過去3年安値
水準
日付
13,188.14
2013/8/28
14,719.43
2013/10/9
95.81
2013/8/8
過去3年高値・安値はザラ場ベース / 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
2.日本株市場 先週の振り返り
~ 米国株市場の上昇や円安ドル安の進行を受けて続伸 ~
先週の日本株市場は、週間ベースで日経平均が+129.40円(+0.78%)、TOPIXが+10.41ポイント(+0.79%)となり、
米国株市場の上昇や円安ドル安の進行を受けて続伸しました。業種別(東証33業種)にみると、保険業、金属製品、医薬品
など26業種が上昇し、空運業、銀行業、鉄鋼など7業種が下落しました。
連休明け19日の日本株市場は、①米国株市場が上昇したこと、②日銀に対する追加金融緩和期待の高まりを受けて円安ドル
高が進行したこと、③スマートフォンゲーム「ポケモンGO」が米国で人気化したことを受けて任天堂株が急騰したことな
どから、続伸して始まりました。翌20日は反落したものの、翌21日は、①米国株市場が堅調に推移したこと、②円安ドル
高が進行したことなどを背景に、反発しました。週末は、21日にBBCのラジオ4の番組で、黒田日銀総裁が「ヘリコプ
ターマネーの必要性も可能性もない」と発言した(6/17収録)と放送されたことをなどを受けて、1円50銭程度円高ドル
安に振れたことなどから上値の重い展開となりました。
3.今週の主な予定
日程
曜日
国・地域
7月25日
Mon
日本
項目
前回
貿易収支
6月
-406億円
FOMC(米連邦公開市場委員会)27日まで
7月26日
Tue
米国
7月27日
Wed
米国
7月28日
Thu
日本
S&P/ケース・シラー住宅価格指数(前月比・季調済)
5月
消費者信頼感指数
7月
98.0
新築住宅販売件数
6月
551千件
0.45%
6月
-2.3%
FOMC終了後、イエレンFRB(米連邦準備理事会)議長の声明発表
耐久財受注(前月比)
日本銀行、政策委員会・金融政策決定会合(29日まで)
日本銀行「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」
日本
7月29日
Fri
米国
失業率
6月
3.2%
全世帯家計調査 支出(前年比)
6月
-1.1%
CPI(全国消費者物価指数)(除生鮮/前年比)
6月
-0.4%
鉱工業生産(前月比)
6月
-2.6%
4-6月期
1.1%
7月
56.8
GDP(国内総生産)速報値(年率/前期比)
シカゴ購買部協会景気指数
日本
決算発表 : 7/25 JSR 7/26 キヤノン、オリックス 7/27 日産自動車、三菱自動車、任天堂、ファナック、アルプス電気、アドバンテスト、大和証券グループ本
社、三井住友フィナンシャルグループ 7/28 野村ホールディングス、ソフトバンクグループ、新日鐵住金、村田製作所、東京電力ホールディングス、日野自動車、
オリエンタルランド、花王 7/29 ソニー、パナソニック、日立製作所、シャープ、ジェイ エフ イー ホールディングス、みずほフィナンシャルグループ、日本郵船、
商船三井、川崎汽船、NTTドコモ、三菱重工業、川崎重工業、関西電力、中部電力、日本航空、東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、住友化学、武田薬品工業
米国
決算発表: 7/25 スプリント、テキサス・インスツルメンツ 7/26 ユナイテッド・テクノロジーズ、マクドナルド、デュポン、ベライゾン・コミュニケーションズ、スリーエ
ム、キャタピラー、アップル、ツイッター 7/27 コカ・コーラ、コムキャスト、ボーイング、フェイスブック 7/28 ダウ・ケミカル、フォード・モーター、マスターカード、ア
ルファベット、アマゾン・ドット・コム、アフラック 7/29 メルク、エクソン・モービル、ユナイテッド・パーセル・サービス、シェブロン
決算発表予定 他
※ 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
4.日本株市場 今週の見通し
~ 週末に日銀の金融政策決定会合を控え揉み合った後、決定内容発表後は
軟調な展開 ~
今週の日本株市場は、週末に日銀の金融政策決定会合を控え揉み合った後、決定内容発表後は軟調な展開を予想します。
日銀の金融政策決定会合は今年に入り4回(1/28-29、3/14-15、4/27-28、6/15-16)行われていますが、決定
内容発表当日の株価は1/29を除いて下落する結果となり、1/29もマイナス金利導入を受けて一旦は大幅上昇となった
ものの、2/2以降は大きく下落する展開となりました。今回も、ETF(指数連動型上場投資信託受益権)の買入れ増額や
マイナス金利の拡大などの追加金融緩和は概ね株価に織り込まれたとみています。このため、28日にかけて揉み合った
後、29日の決定内容発表後は、軟調な展開を予想します。なお、26-27日にかけて行われるFOMC(米連邦公開市場委
員会)では、英国のEU(欧州連合)離脱に伴う不透明感が残る中、現状の金融政策を維持し追加利上げに対して慎重な
姿勢を継続するとみていることから、金融市場への影響は小さいと考えます。
その他の注目材料として、日本や米国の決算発表、マクロ面について日本では29日のCPI(全国消費者物価指数)や鉱工
業生産、米国では26日の消費者信頼感指数・27日の耐久財受注・29日のGDP(国内総生産)やシカゴ購買部協会景気
指数などが挙げられます。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第301号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
URL:http://www.alamco.co.jp
本資料は、朝日ライフ アセットマネジメント(以下、当社といいます)が、投資の参考となる情報提供を目的として作成したもので、特定の商品に対する投資勧誘を意図するものではあり
ません。本資料は当社が信頼できると判断した情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。資料中に記載されたグラフ、数値等は過去の実
績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。また、コメントについては作成日時点での判断であり、将来予告なく変わることがあります。最終的な投資決定はお客様ご
自身の判断でなさるようにお願いいたします。
1607207