ご参考資料 2016年7月20日 マーケットレポート IMFが2016-2017年の世界経済見通しを下方修正 ~英EU離脱問題による不確実性の高まりを勘案~ 7月19日、IMF(国際通貨基金)は「世界経済見通し」の改訂を発表し、2016年の世界経済の実質成長率見 通しを3.1%、17年を3.4%とし、4月時点の見通しから各々▲0.1%ずつ引き下げました。 ◆先進国:16年は日・米、17年は英国・ドイツなど欧州の引き下げが顕著 日本の17年の見通しは消費増税先送りの効果などにより、プラス成長見通しとなりました。米国は今年1-3 月期の低成長の影響を除くと概ね安定した成長が続くとの見通しを維持しました。一方、英国についてEU(欧 州連合)離脱問題による内需の大幅な減速を見込んでいるほか、ユーロ圏についても英EU離脱問題による 不確実性の高まりが企業や消費者のマインドに悪影響を及ぼすとしています。 ◆新興国:依然として地域間でのばらつきは大きい。ブラジルは17年にプラス成長に回帰 中国は昨年来の政策効果を勘案し、16年の見通しが引き上げられました。英国のEU離脱問題の中国景 気に対する直接的な影響は限定的となる可能性が高いとしています。インドは引き続き経済活動は活発とし たものの、足もとでの投資の回復ペースの鈍さが勘案され、16-17年とも見通しが引き下げられました。他の 主要新興国ではブラジルの見通しが大幅に引き上げられました。プラジルは企業や消費者のマインドの底打 ちが見られるとし、政治や政策面での不透明感は残るものの17年はプラス成長への回帰を見込んでいます。 IMFは今回の改訂について、英EU離脱問題に関する不確実性が今後徐々に減少し、金融市場に大きな 混乱をもたらさないことを前提としています。一方、英・EU間の離脱交渉の過程で欧州を中心に金融環境の 引き締まりや、企業や消費者のさらなるマインドの低下が生じた場合には、16年の世界全体の成長率が+2.8 ~2.9%程度まで落ち込む可能性もあるとしています。 以上 世界経済成長率 (前年比) 2016年 地域 世界 先進国 日本 米国 ユーロ 圏 ド イツ 英国 カナ ダ オ ース ト ラリア ※ 新興国 アジア新 興 国 * 1 中国 イン ド ASEAN * 2 イン ド ネ シア ※ ブラジル トルコ※ 見通し 3.1% 1.8% 0.3% 2.2% 1.6% 1.6% 1.7% 1.4% 2.5% 4.1% 6.4% 6.6% 7.4% 4.8% 4.9% -3.3% 3.8% 2017年 2016年 4月時点比 -0.1% -0.1% -0.2% -0.2% 0.1% 0.1% -0.2% -0.1% 0.0% 0.0% 0.1% -0.1% 0.0% 0.5% - 見通し 3.4% 1.8% 0.1% 2.5% 1.4% 1.2% 1.3% 2.1% 3.0% 4.6% 6.3% 6.2% 7.4% 5.1% 5.3% 0.5% 3.4% 2016年 4月時点比 -0.1% -0.2% 0.2% 0.0% -0.2% -0.4% -0.9% 0.2% 0.0% 0.0% 0.0% -0.1% 0.0% 0.5% - ※ オーストラリア、インドネシア、トルコは2016年4月時点の見通し *1 アジア新興国は出所の分類定義に基づきます *2 ASEAN はインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム (出所) IMF「世界経済見通し2016年7月改訂」のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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