イネのセジロウンカの発生と防除対策について(技術資料第3号)

平成28年度農作物病害虫発生予察技術資料第3号
平成28年(2016 年)7月 19 日
山 口 県 病 害 虫 防 除 所
イネの セジロウン カの発生と 防除対策
7 月 中 旬 の 巡回調査の結果、イネのセジロウンカの発生が平年に比べ多い状況 で し
た。
つい て は 、 以下のとおり防除対策をお願いします。
1 発生状況
(1 ) 7 月 中旬の巡回調査では、発生ほ場率 88.4%(平年 67.5%)、10 株当た り 虫
数 35.7 頭 (平年 10.4 頭)で平年 に比べ多かった。発生は、県内全域で認め ら れ
た。
(2 ) 主 要 な 飛来 日は、6月 20 日(並 飛来 )頃であったと推測され た。
(3)5月 11 日~7月 12 日におけ る県内4か所の予察灯誘殺数 合計は、240 頭(平
年 522 頭)で平年並みであった。
2 今後の予想
( 1 ) 対 象 地域
(2)発生量
( 3 ) 予 想 内容
県内全域
やや多
飼料用 米を 中心に 一部の多発ほ場では、褐変穂 、黄化、 部分 的 な
坪枯れ の 被害 が懸念 される。
3 防除対策
(1 ) 防 除 の目安 株当たり50頭以上
(2 ) 防 除 時期(図参照)
7 月 30 日~8月 8 日(幼虫最盛期) 頃に薬剤散布を行う
4 防 除 上 注 意すべき事項
(1 ) 飼 料 用米(特に 「北陸193号」等 の インディカ 型品種) では多発 し被害 が
発 生 す る こと があるため、 ほ場 で 発生 状況 を確認し防除の目安を超える場合 は
防 除 を 行う。
( 2) 穂 ば らみ中期までに株当たり50頭以上の多発生があれば、褐変穂を生 じ る
可 能 性 がある。
(3 ) 出 穂 後のイネについては、防除の必要性は低い。
JPP-NET病害虫発生予測システム
7月
8月
飛来日 1 0
1 5
2 0
2 5
1
5
1 0
1 5
2 0
2 5
セジロウンカ
○ 6月20日 o @ @ o o o o o A A A A A A - - - - - - - o o o o @ @ o o o o A A A A A A A - - - - - - o o o o @ @ @ o o o
防除適期
防除適期
図
予測月日
2 0 1 6年
7月 1 9日
凡例
A : 成虫
- : 卵
o : 幼虫
@ : 防除適期
☆ 主要な飛来
◎ 多飛来 ○ 並飛来 △ 少飛来
セジロウンカの防除適期予測