イネの「セジロウンカ」の発生と防除対策をお知らせします

平成 28 年度農作物病害虫発生予察技術資料第8号
平成 28 年(2016 年)8月 12 日
山 口 県 病 害 虫 防 除 所
イネ のセ ジロ ウン カ の発 生と 防除 対 策
こ の こ とについては、7月 19 日付け技術資料第3号で 情報 提供している と こ
ろ で す が 、 8 月上 旬の巡回調査の結果、 引き続き 発生が平年に比べ多い状況で
した。
つ き ま し ては 、以下のとおり防除対策をお願いします。
1 発生状況
( 1 )8 月 上 旬の巡回調査では、発生 ほ場率 79.1%(平年 76.4%)、10 株当た り
虫 数 139.0 頭(平年 19.8 頭)で平年に比べ多かった。防除の目安を超える ほ
場 は 、7.0%で あった (図) 。
(2 )本 年の主な飛来は6月 20 日(並飛来)、7月 16 日(少飛来)頃であり、
8 月 中旬 頃 まで老齢幼虫~成虫の発生ピークとなる 。
2 今後 の予想
( 1 ) 対 象 地域 県内全域 (主に 中生種 、飼料用米 )
(2)発生量
多
( 3 ) 予 想 内容 8月中旬以降に出穂期を迎える中生種や 飼料用米を中心に 、
一 部 の 多発ほ場では 、褐変穂、黄化、部分的な坪枯れの被害が懸念 される 。
3 防除 対策
( 1 ) 穂 ば らみ期の防除を徹底 する。
(2)ほ場を確認し、防除の目安(出穂期までに、株当たり 50 頭以上 )を超 え
る ほ 場 では 、 即時、防除を実施 する。
4 防除 上注意すべ き事項
( 1 ) 飼 料用米(特に「北陸19 3号」等のインディカ型品種)では多発し 被
害 が 発 生することがある 。
( 2 ) 出 穂後のイネについては、 防除の必要性は低い。
図
セジロウンカの発生分布(8月上旬
頭/株)