モザンビーク:ICVL Benga の炭鉱にて火力発電所建設を検討 2016 年 7 月 21 日掲載 7 月 15 日付けの地元報道によると、 インドの石炭会社 International Coal Ventures Limited (ICVL)は、 モザンビークの Tete 州の Benga 炭鉱にて火力発電所の建設を検討している。 ICVL は国有会社の共同事業体であり、2009 年に鉄鋼省の主導にて設立、当初の主要メンバーは、Steel Authority of India Limited (SAIL) 、 Rashtriya Ispat Nigam Limited (RINL) 、 National Mineral Development Corporation (NMDC)。 SAIL の幹部は、モザンビークには有望性があり、発電事業を行うとした。ICVL の Benga 炭鉱は、一 般炭 65%、残りは原料炭。SAIL の幹部発言は、インド首相のアフリカ 4 カ国(モザンビーク、ケニア、南 アフリカ、タンザニア)への訪問(7 月 7 日~7 月 11 日)の直前であった。ICVL は、Benga 炭鉱の 65%の権 益を保有し、残り 35%の権益は、他のインド企業が保有している。 しかし、火力発電所の成功の可否は、ICVL の他のメンバー次第であり、そのメンバーは国営火力発電 公社(NTPC:インド最大の電力会社)と石炭公社(CIL)である。CIL は、2015 年 2 月、ICVL からの撤退を 決定した。NTPC は、電力省から共同事業体への残留を要請された。この 2 社は、一般炭に関心があり、 ICVL は製鉄用原料炭を目指していると考えている。しかし、仮に Benga 火力発電所計画が前進すると、 石炭火力発電所に関する専門的技術が活用される。よって、CIL と NTPC は、ICVL からの撤退を再考す るように求められている。 火力発電所の計画では、当初発電能力は、200MW だが、その後 2,000MW への拡張が可能。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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