業務委託仕様書

(別紙)
平成 28 年度新興国都市の開発事業における横浜市内企業の技術・製品を活用した
都市ソリューションの検討業務委託仕様書
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件名
平成 28 年度新興国都市の開発事業における横浜市内企業の技術・製品を活用した都市ソリュー
ションの検討業務
2 事業目的
横浜市は、急成長するアジアを始めとする新興国・途上国のインフラ市場を市内経済に取り込む
ため、市内企業を中心とする環境・インフラ関連企業との連携により、海外インフラビジネスへの
展開を進めている。平成 22 年度には「横浜の持つ資源・技術を活用した国際技術協力(Y-PORT 事
業:Yokohama Partnership of Resources and Technologies)
」に開始し、本市が蓄積してきた都市
づくり・運営に関する豊富な技術・ノウハウと、民間企業が有する優れた技術とを連携させ、新興
国のインフラビジネスの獲得を通じた市内経済の活性化と、新興国諸都市の抱える多くの都市課題
解決支援を推進してきた。
これまでに、フィリピン国セブ市、ベトナム国ダナン市、タイ国バンコク都、インドネシア国バ
タム市の 4 都市との、
「持続可能な都市開発に向けた技術協力に関する覚書」を交わし、これら都市
で横浜市内企業の技術や製品を活用したインフラ事業や環境改善事業の形成に取り組んできた。具
体的な実績として、相手都市との連携や政策対話等を実施し、横浜企業の受注推進の工夫を図りつ
つ、都市開発や気候変動対策にかかるマスタープラン策定に関する技術協力や二国間クレジット制
度(JCM)を活用した事業形成を行ってきた。また、新興国都市では、大規模集中処理型の大型案件の
みならず、局所分散処理型の中規模・小型案件も多数存在することから、このようなニーズに対応
するため、特にリサイクルを含む廃棄物管理や上下水分野において、JICA 中小企業海外展開支援事
業等を活用して市内中小企業による実証事業等に取り組んできた。また、最近では、既に人口集積
した都市の課題解決のみならず、ベトナムの工業団地開発やインド及びフィリピンの新興都市など
の新規エリア開発に関する協力要請が Y-PORT 事業に寄せられており、このような要請に対する市
内企業の海外展開の可能性も高まっているところである。
上記の取組は、平成 28 年 5 月に政府が改定・発表した「インフラシステム輸出戦略」において具
体的施策としてまとめられた「企業のグローバル競争力強化に向けた官民連携の推進」における、
インフラ案件の面的・広域的な取組や川上から川下までの一貫した取組と方向性を一にしたもので
あり、さらに、同戦略ではインフラ海外展開の担い手として、地方自治体(横浜市)や企業の競争力
の強化が期待されている。そして、競争力の強化には、今般、伊勢志摩サミットを機に政府が公表
した「質の高いインフラ輸出拡大イニシアティブ」に盛り込まれた施策にそって、新興国都市の都
市課題の解決に資する質の高いソリューションを資金計画も含めてパッケージとして企画し、提案
することの必要性が高まっている。
このような背景のもと、Y-PORT 事業で市内企業の実事業化を実現していくためには、実証事業
等を通じて既に単一機器として高く評価されている技術・製品や、市内企業が独自に海外に多くの
販売・納入実績を持つ製品を、都市課題を解決するためのパッケージ型ソリューションとして組み
立てていくことが重要と考える。たとえば、横浜市内の中小企業が、JICA 中小企業海外展開支援事
業においてセブ市で家庭腐敗槽から引き抜いた汚泥を対象にした脱水装置導入の実証事業を行った。
この結果、
フィリピン政府から機器の高い効率性と現地適用性が認められるとともに、
外務省の 2015
年度版開発協力白書にも取り上げられるなど高い評価を得た。この単一機器の実証成果を活用して、
その前後の処理工程をも含めた本格事業化した場合には下図のような処理工程が必要と考えられ、
このような一連の処理施設群までを企画することが、新興国の都市課題を解決するソリューション
として競争力をもった提案になりうるものと考える。
JICA中小企業海外展開支援
事業で実証した機器
腐敗槽汚泥
の引抜収集
前処理施設
脱水ろ液
処理施設
機械脱水施設
脱水汚泥
有効利用施設
このように、横浜市内企業が有する技術・製品・サービス等を主体とした都市ソリューションを
開発することは、新興国都市の都市課題の解決支援と市内企業の競争力の強化の両面に貢献できる
ものと考える。
そこで、新興国都市の開発事業における横浜市内企業の技術・製品を活用した都市ソリューショ
ン(以下、
「横浜発都市ソリューション」という)の検討業務について、提案を求める。
3
委託業務内容
(1)横浜発都市ソリューションの仮説(導入都市・技術)
・横浜発都市ソリューションの想定導入都市の都市課題を整理する。提案においては次の5都市を
予定する。
・フィリピン国セブ市、セブ市以外の都市(セブ市以外の都市については提案を求める)。
・ベトナム国ダナン市
・その他(インド国カキナダ市、ハウラ市)
ただし、導入都市は、契約後に横浜市と協議のうえ決定するものとする。
・横浜発都市ソリューションとそのビジネスモデルを仮説立案する。都市ソリューションは、以下
の分野を想定するが提案においてはこれに限定しない。また、提案書の評価基準として、ここで
仮設立案する横浜発都市ソリューションは提案内容の豊富さを重視する。
1
下水処理
2
廃棄物リサイクル
3
建築物省エネルギー化
4
低炭素社会に資する交通システムや次世代型交通システム
5
再生可能エネルギーや通信等を活用した防災システム等
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上記分野における ICT やビックデータ、GIS 等を活用した都市行政サービス
・横浜発都市ソリューションの仮説立案においては、本市が開催する「Y-PORT ワークショップ」
において、市内企業との情報共有や意見を数多く聴収する等の工夫を行う。
(2)横浜市内企業の技術・製品等の調査による企業リストの作成及び現地調査への参加企業の募集
・(1)で仮説立案した横浜発都市ソリューションに必要な技術・製品等をもった横浜市内企業の調
査を行う。
・(1)で仮説立案した横浜発都市ソリューションを構成する技術・製品等が、横浜市内企業だけで
はカバーできない場合は、それを補う市外企業を調査しリスト化する。
・受託企業のホームページ等において、(3)で行う合同調査に参加する企業の募集を行う。なお、
ここで参加する企業や横浜市職員の渡航費等はそれぞれが負担することとして、本業務の受託費
には含まない。ただし、現地での会議等に要する費用は受託費に含むものとする。
(3)都市ソリューションの企画図の作成と現地調査・協議による仮説の検証
・横浜発都市ソリューションを現地資金や日本政府の補助金、政府開発援助等で建設・運営するビ
ジネスモデルを企画し、これらを分かり易い企画図としてまとめる。
・横浜市のサポートのもと、受託企業が対象都市とのアポイント等の調整を行い、現地の都市開発
担当官に横浜発都市ソリューションのプレゼンテーションを行い、現地側担当官の意見を聴取す
る。
・訪問都市や現地調査・協議の方法は提案を求める。なお、提案書の評価基準として、効率的な実
施方法による訪問都市数の多さを重視する。
・横浜発都市ソリューションの導入が期待できる対象地域の現況と導入後に想定される効果をまと
める。
(4)現地調査を踏まえた横浜発都市ソリューションのとりまとめ(本業務の活動状況にかかるニュ
ーズレターによる情報発信、最終成果のパンフレット化)
・市内企業の技術や製品情報を呼び込むため、本業務の活動状況を Y-PORT ニューズレターとし
てまとめて、Y-PORT メーリングリストを使って適宜、情報配信を行う(年3回程度)
。
・(3)の結果を踏まえて、横浜発都市ソリューションの企画図を最終化する。(最低3件)
。
・横浜発都市ソリューションを海外都市に広報・宣伝するためのパンフレットの版下を作成する。
(A4見開きカラー4ページ程度。日本語及び英語の言語別に作成。印刷は含まない。
)
4 事業期間
契約日から平成 29 年3月 17 日(金)まで
5
成果品・納入場所
(1)受託者は委託完了期限までに次の成果品を提出すること。
納品場所:国際局国際協力部国際協力課 (横浜市中区尾上町1-8 関内新井ビル3階)
(2)成果品、作成した資料の著作権は横浜市の所有とする。
(3)ア. 全体報告書(製本):日本語版のみ 10 部
イ. 電子納品(DVD 等):
・委託仕様書内3の(4)で作成する企画図、プレゼンテーション資料、
ニューズレター原稿、パンフレット版下(PDF 及び ai データ)等のデータ。
・素材となる写真データ。
・その他本業務委託により作成した資料のデータ。
ウ. 素材となる写真データ取得のための使用承諾書一式。
(4) 留意事項
成果品、作成した資料の著作権は横浜市の所有とする。
6
特記事項
受託者は業務の遂行にあたり、次の事項に十分配慮すること。
(1) 受託者はこの委託業務を、本委託仕様書のほか、横浜市契約規則、横浜市委託契約約款、個
人情報取扱特記事項及び電子計算機処理等の契約に関する情報取扱特記事項などの関係法令
等に基づき実施すること。
(2) 受託者は、横浜市中小企業振興基本条例の趣旨を理解した上で、横浜市内中小企業の活用に
努めること。
(3) 本業務の遂行にあたって、会議の開催主旨について横浜市と協議し、その主旨を十分理解の
うえ臨むこと。本市担当職員の指示に基づき、業務目的を十分満足するよう、協議・検討を
行うこと。
(4) 本業務を遂行するにあたり、常に総括責任者を配置すること。
(5) 個人情報を扱う場合は、本市が要求する書類(例えば受託者の個人情報保護管理体制等)を提
出すること。
(6) 成果物等に関する著作権(著作権法第 27 条及び 28 条に定める権利を含む。)はすべて本市に
帰属するものとする。
(7) 委託契約約款に規定がない著作者人格権や肖像権については、すべて受託者の責任において
適正な権利手続を踏んだ対応を行うこと。
(8) 事業実施にあたっては、常に本市と密接な連携を図ること。本委託業務の作業内容に疑義
のある場合や本仕様書等に定めのない事項および重要な事項の決定については、あらかじめ
本市と協議の上、その指示または承認を受けること。