平成 28 年度ライフサイエンス研究機能高度化事業 委託業務仕様書(案) 1 委託業務の名称 ライフサイエンス研究機能高度化事業 2 目的 「沖縄科学技術振興ロードマップ(平成 28 年4月、沖縄県)」に位置づけられたライフ サイエンス・リサーチパーク形成に向け、うるま市州崎地区において、ライフサイエンス 研究に不可欠な動物実験設備を導入するとともに、当該設備を用いた実証モデル研究を実 施することにより、県内における動物実験基盤構築を図ることを目的とする。 3 委託業務の内容 (1)動物実験設備の導入 小動物(マウス、ラット)の動物飼育及び動物実験設備を導入することで、企業 等が動物実験を行える環境を整備する。設備導入に係る基本的な要件は以下のとお り。 ①マウス・ラットを用いた機能性評価や安全性評価等の動物実験が行えるように すること。 ②3社程度の企業が別々の実験を行える規模とすること。 ③SPF 動物(Specific Pathogen Free Animals)が飼育可能なレベルとすること。 ④実験動物の逃走防止や臭気対策等、周辺環境に配慮した仕様とすること。 ⑤最低限導入する設備は、以下の通りとする。 ・空調機器類 ・給排水設備類 ・実験台、棚類(ケージ含む) ・機器類(個別飼育制御装置、オートクレーブ 等) (2)動物実験設備の管理運営 (1)で導入した設備の管理運営を行う。 (3)動物実験設備を活用した実証モデル研究及び研究コーディネート (1)で導入した設備を活用し、企業によるマウス・ラット等の小動物を用いた 安全性や機能性評価試験についての実証モデル研究実施に向けた取組を行うとと もに、当該研究が円滑に行われるようサポートする。なお、当該活用企業について は、公募等の実施により選定することとする。また、導入設備の利用規程等作成や、 管理運営経費シミュレーションなど、事業終了後の運営を見据えた検討を行う。 ※事業実施にあたり、「動物の愛護及び管理に関する法律(昭和 48 年 10 月1日法律第 105 号)」等の関係法令を遵守するとともに、「研究機関等における動物実験等の実 施に関する基本指針(平成 18 年文部科学省告示第 71 号)」、「厚生労働省の所管す る実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針(平成 18 年厚生科学課長通 知)」など、関係省庁の基本指針、ガイドライン等に準拠するよう努めること。 4 中間報告及び業務の打ち合わせ 業務受託者は、契約期間内に年間1回程度、進捗状況等を科学技術振興課へ報告する。 また、必要に応じて科学技術振興課と業務打ち合わせを実施する。 5 成果品(事業終了時に納品すること) (1)成果品 ①成果報告書 10 部 ②成果報告書の電子ファイル 1部 ③関連資料 (2)納入先:沖縄県企画部 6 科学技術振興課 再委託の制限等 (1)再委託の制限 「導入設備の検討に係る企画判断、財産管理や確認検査等の事務的管理などの統 轄的かつ根幹的な業務」については、契約の主たる部分として再委託することはで きない。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関係を 有する者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。 (2)再委託の範囲 再委託することのできる業務等の範囲は以下のとおりとする。 ・企業等による実証モデル研究等業務 ・分析試験、解析、検査、加工等の外注 ・その他、簡易な業務(資料の収集・整理、複写・印刷・製本、原稿・データ 入力及び集計、その他県が別途定める業務) (3)再委託の承認 契約の一部を再委託しようとするときは、書面による県の承認を得なければなら ない。ただし、「その他、簡易な業務」を再委託するときはこの限りではない。 7 その他 (1)事業の実施にあたっては、沖縄県企画部科学技術振興課との密接な協議のもとで取 り組むものとする。 (2)業務受託者は構築した事業の成果の活用を積極的に推進するものとする。 (3)委託契約後においても、当事業成果を沖縄県の産業振興や科学技術振興への活用に ついて、地域内の研究機関のコーディネートについて協力することとする。 (4)委託期間中及び委託期間終了後の検査等において、委託業務の実施に関し、経費の 虚偽申告及び過大請求などによる不正受給、または研究活動における研究成果や論文 等のねつ造、改ざん及び盗用といった不正行為等が発見された場合、県は委託先に対 し、委託費の一部若しくは全部の返還、新規契約の停止、委託先名及び不正内容の公 表、刑事告訴等の厳しい措置をとることとする。 (5)本仕様書に記載のない事項並びに記載内容の詳細については、委託者と協議の上、 決定する。 以 上
© Copyright 2025 ExpyDoc