仕 様 書

仕 様
書
1. 件名
平成28年度中小企業等に対する料金減免制度を中心とした支援施策に関す
る調査研究
2. 調査研究の目的
特許庁では、中小企業等に対し知的財産の取得及び活用を促進するため、知的
財産に関する各種相談や出願に係る費用負担軽減等、多数の支援施策を展開し
ている。
特に、中小企業等に対する料金減免措置は、産業財産権の登録により独占的な
利益を享受する者自身が、審査・登録等に必要な経費を負担するという受益者負
担の原則に基づき設定されている料金制度において、例外的な措置として特許
法等に規定されているものである。現在、減免対象となる範囲のさらなる拡充な
どを求める意見も聞かれるが、本制度が法令に基づく制度であることから、対象
の拡大には制度改正が必要となり、これまでに実施している減免制度の政策的
な効果について検証することが重要である。しかし、これまで、減免制度に関す
るニーズを調査した事例はあるものの、減免制度による効果に関して調査した
例は少なく、減免制度の評価に資するデータが乏しい現状となっている。
以上のことを踏まえ、本調査研究は、これまでに減免制度を利用した中小企業
等に対し、ヒアリング調査により、中小企業等への支援施策全体における減免制
度の位置付けや減免制度による効果等に関して情報収集を行い、調査により得
られた情報を整理・分析することにより、主に現行の減免制度の評価や今後の減
免制度の在り方等について検討するための基礎資料を得ることを目的として行
うものである。
3. 調査研究内容
(1)中小企業等に対するヒアリング調査
これまでに料金減免制度を利用したことのある国内中小企業等(主な対象
は中小企業。庁担当者が指示した場合、減免制度を利用したことのある大学
等も対象に加える。)100社程度に対して、ヒアリング調査を実施する。
① ヒアリング調査対象先の選定にあたっては、特許庁が貸与する「ヒアリン
グ調査対象先候補リスト」に掲載されている企業等の中から、企業等の業
種や所在地域等を踏まえて検討し、庁担当者と協議した上で決定すること。
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なお、ヒアリング調査対象先は、東京を中心に、大阪や愛知など可能な限
②
③
④
⑤
り地域バランスを考慮して選定すること。
ヒアリング調査対象先との連絡調整を行うこと。
ヒアリングについては、原則として直接面会する形式でヒアリング調査を
行うこと。
ヒアリングの実施、メモ取り、取りまとめ、分析作業を行った上で、ヒア
リング結果について議事録及び概要を作成すること。なお、議事録及び概
要には、ヒアリングを実施した企業等の企業情報(企業規模、業種など)
も記載すること。
調査項目の設定にあたっては、以下の項目例を参考に検討を行い、庁担当
者と事前に協議して作業を進めること。
<項目例>
a)支援施策の利用状況について
・利用施策名
・利用年度
・当該施策の効果
b)減免制度の利用状況について
・利用年度
・利用制度名(どの法律に基づく減免制度か)
・利用件数
c)減免制度による効果
・減免制度利用による出願数・審査請求件数・特許保有件数の変化
・減免制度を利用した出願の進捗状況・権利化状況
・権利の活用状況(製品化や事業化、ライセンスなど)
・活用したことによる経済的な効果(収益の増加など)
d)その他、支援制度全体における減免制度の位置付けに関する事項
・支援施策全体における減免制度の優先度・満足度
・支援施策利用時の際の代理人費用
(2)調査結果の取りまとめ
上記(1)の調査結果を整理・分析し、その結果を報告書に取りまとめる。
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① 報告書の表題を「平成28年度 中小企業等に対する料金減免制度を中心
とした支援施策に関する調査研究」(仮称)とすること。
② 調査結果の整理・分析の取りまとめの観点や手法については、庁担当者と
適宜協議を行い、作業を進めること。
③ 報告書の作成にあたっては、グラフや図面等を用い、内容が容易に把握で
きるように効果的に作成すること。
④ 報告書の要約を報告書に含めること。
⑤ 必要に応じ、著作権の取扱い等について報告書に記載すること。
4. 実施体制について
本調査研究については、業務責任者(プロジェクトリーダー)1名のほか、本
事業の担当者1名以上による計2名以上の体制で実施する。
なお、配置する業務責任者(プロジェクトリーダー)及び担当者は、本調査研
究において適切な調査・分析等を行うために必要な、知的財産制度及び地域中小
企業向け知的財産施策に関して知見を有する者を関与させることとし、自社職
員を配置すること。また、庁担当者からの問い合わせ等に常に直接的かつ迅速に
対応できる体制を整備すること。
5. 留意事項
(1)本調査研究に係る全体スケジュール、実施体制、連絡体制等について、契
約締結後、速やかに庁担当者に書面にて説明し、承認を得ること。
(2)調査研究の進捗状況は、庁担当者の指示する形式・頻度にて報告すること。
(3)調査研究を進めるに際し、常に案を作成・提案し、必ず事前に庁担当者の
承認を得ること。また、変更が生じた場合は、速やかに報告し、庁担当者の
指示に従うこと。
(4)原則、提案書にて提案した事項については、遵守すること。ただし、調査
研究の具体的内容については、庁担当者と十分な打ち合わせを行うこと。
(5)打ち合わせを行う際には、庁担当者に提示する資料を用意するとともに、
打ち合わせ時の議事録を作成し、庁担当者に提出すること。
(6)報告書の納入前において、調査研究で得られた情報について、庁担当者が、
検討の参考資料として使用の必要があると判断する場合には、その指示に
従い、必要なデータを庁担当者に提供すること。
(7)本調査研究により知り得た情報を庁担当者の許可なく他の目的での使用
又は外部に漏えいしてはならないものとし、そのために必要な措置を講じ
ること。
(8)個人情報及びその取り扱いについては、個人情報保護法を遵守すること。
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(9)調査研究内容について疑義が生じた場合は、庁担当者と協議の上、迅速に
問題解決を図ること。また、適宜、進行状況を庁担当者へ報告すること。
(10)報告書に掲載する図面、写真、文章等を他の文献から転載する場合には、
出典を明記するとともに、著作権者から転載許諾を得ること。また、転載許
諾を得た図面、写真、文章等の情報を一覧にまとめ、転載許諾書の写しとと
もに、特許庁に提出すること。転載許諾等の手続がなされているものに関し
ての原著作物の著作権は原著作(権)者が引き続きこれを有する。また、報
告書等に掲載する図面、写真、文章等を他の文献から引用する場合には、適
切な著作権処理を行い、正当な引用であることを庁担当者に報告すること。
なお、これらに拠りがたい場合には、庁担当者に報告し、承認を得ること。
(11)納入物等を作成する際、
「環境物品等の調達の推進に関する基本方針(平
成28年2月2日変更閣議決定)」に配慮すること。
(12)この契約により発生した一切の著作権、著作物については、全て庁に帰属
するものとし、著作者人格権の行使は行わないものとする。
(13)その他、詳細については、庁担当者の指示に従うこと。
6. 提出物及び提出期限
提出物
数量
提出期限
著作権転載許諾一覧及び
転載許諾書の写し
※著作権者から許諾を得
る必要があった場合のみ
①紙媒体 1部
平成29年3月17日(金)
②電子データ一式
(CD-R 又は DVD-R に
PDF 形式で収納)
ヒアリング調査結果等の 一式(MS-Word 形式、 平成29年3月17日(金)
電子データ
MS-Excel 形式)
※提出方法については、
庁担当者の指示に従うこ
と
7. 納入物及び納入期限
納入物
数量
納入期限
(1)
調査報告書の電子媒体
一式(CD-R 又は DVD- 平成29年3月17日(金)
R に収納した電子デ
ータ(MS-Word 形式、
PDF 形式の両方))
(2)
調査報告書の紙媒体
5部
平成29年3月17日(金)
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(両面印刷 A4 判)
※電子データ形式は、庁担当者の許可を得た場合、MS-Word 形式の一部を、MSPowerPoint®形式、MS-Excel 形式とすることも可能。また、紙媒体の仕様等
については、特許庁担当者と事前に協議を行うこと。
8. 納入場所
特許庁総務部総務課調整班
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