マンデル・フレミング モデル で見る日本経済 篠崎ゼミ2年1G 菊池悠矢 長田真波 東海林佑斗 井上和正 GDPにおける輸出入の割合 GDPにおける輸出・輸入の割合は高まってきているので、無視はできない。 ここで、純輸出の変化に着目し、現実経済に近づけて検証する。 開放経済において • マンデル・フレミングのモデルを現実経済に 置き換えて分析をする。 • 為替レートに財政政策、金融政策が有効であ るか、ISーLMーBP分析を用いて見てみる。 • 小国、大国モデルのどちらにおいても、変動 相場制、完全資本移動と仮定する。 ISーLMーBP分析とは • 財市場の均衡を表すIS曲線 • 貨幣市場の均衡について表すLM曲線 この2つを用いるISーLM分析を海外を含めた 分析にするために、BP曲線を加えたものが IS-LM-BP分析である。 BP曲線とは BP曲線とは・・・国際収支均衡曲線のことであり、 開放モデルにおける財政政策や金融政策を 分析した場合、国内のみの分析とは違った結 論が導出される。 経常収支= 輸出ー輸入 国際収支(BP) 資本収支= 資本の流入ー資本の流出 マンデル・フレミングの小国モデル • 政府支出拡大によりGが増加。 • ISがIS´にシフト • A→Bに移動。 • 国内利子率>外国利子率より、外国から資 本流入。(資本収支増加) • e↑(円高) 輸出↓ 輸入↑ 経常収支悪化 • IS´を左方にシフト(Aまで) マンデル・フレミングの小国モデル • 完全資本移動 r LM B A BP曲線 IS’ IS 財政政策は無効 Y マンデル・フレミングの大国モデル A国 • 財政政策により政府支出拡大(G↑) • ISがIS´にシフト • 国内利子率>外国利子率より、外国から資本流入。(資本収 支増加) • e↑(円高) 輸出↓ 輸入↑ • 円高はBP曲線を上にシフトさせる • IS‘がIS“までシフト B国 • BP曲線が上にシフトし、IS*がIS*“までシフト マンデル・フレミングの大国モデル 完全資本移動 A国 r r* B国 LM LM* A B* BP” B BP E* E IS’ IS” IS*” IS* IS 0 Y 0 為替変動は自国と外国両方のISに影響する!!!! Y* マンデル・フレミングの大国モデル(2) 経常収支赤字 資本収支黒字 ↓ BP(国際収支)黒字 ↓ 自国通貨高 ↓ IS左シフト、IS*右シフト、BP上シフト Y、Y*、r、r*上昇 財政政策と純輸出の関係 百億円 回帰統計 重相関 R 0.817194 重決定 R2 0.667805 補正 R2 0.650321 標準誤差 5109.022 観測数 21 300.00 250.00 200.00 純輸出 回帰分析で得られたこのデー タは、大国において政府支出 が増えるほど、純輸出が増加 することを示している。 1990~2010年 150.00 100.00 50.00 0.00 分散分析表 0.00 自由度 回帰 残差 合計 1 19 20 係数 観測された 変動 分散 分散比 9.97E+08 9.97E+08 38.19538 4.96E+08 26102102 1.49E+09 標準誤差 t P-値 有意 F 200.00 400.00 800.00 1,000.00 1,200.00 百億円 -50.00 政府最終消費支出 6.14E-06 下限 95% 600.00 上限 95% 下限 95.0% 上限 95.0% 切片 -37753.1 7874.709 -4.79423 0.000126 -54235.1 -21271.2 -54235.1 -21271.2 X値1 0.572598 0.09265 6.180241 6.14E-06 0.378679 0.766516 0.378679 0.766516 財政政策効果 • 小国モデル・・・小国の財政政策は、結果とし て円高を引き起こし、赤字となった経常収支 を改善しようとする動きにより無効となる。 • 大国モデル・・・大国の財政政策は、為替に 変化をもたらし、BP曲線に影響を与え、相手 国のISに影響をもたらすため有効となる。 参考文献 • • • • 国際経済学の基礎「100項目」 国際マクロ経済学 入門国際マクロ経済学 現代国際マクロ経済学 • 総務省統計局ホームページ URL・・・http://www.stat.go.jp/index.htm • 内閣府ホームページ URL・・・http://www.esri.cao.go.jp/
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