研究紹介0520

ユビキタス・コンピューティング
に関する研究紹介
~ユビキタスID技術とユビキタスミュージアムについて~
所属:情報科学研究科
氏名:川島 友美
目次
はじめに~ユビキタスとは?
 ユビキタスIDセンター
 Uコード:モノや場所を識別する基本技術
 Uコードを利用したユビキタス情報サービス
 まとめ
 参考文献
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はじめに~ユビキタスとは?(1)
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ユビキタス(Ubiquitous)とはラテン語の宗教用語を語
源とする少し凝った英語「どこにもいる」「どこにでもあ
る」「偏在する」という意味
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われわれの日常生活をサポートすることを目指す
情報通信技術(Information and Communication
Technology:ICT)の新しいビジョン
はじめに~ユビキタスとは?(2)
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従来型のICTと比べた時の特徴は2つ
(1)パソコンよりも遙かに小さい電子機器を用いること
例:RFID
(2)実世界のさまざまな状況を自動認識し、それを情報
処理に活かすこと
→状況情報処理(Context-awareness)
最も基本的な「状況」とは「これは何」「ここはどこ」
といったモノや場所を識別すること
ユビキタスIDセンター
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ユビキタス技術の研究開発、標準化、普及を推進する
国際的な技術フォーラムとして2003年3月に設立
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先端技術の研究開発やユビキタスID技術の運用、実
証実験、Uコードの管理等を行っている
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世界各国の約500組織の賛同を得て活動している
Uコード:モノや場所を識別する基本技術
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Uコードはモノや場所の識別を行うための通し番号体系
実世界の「モノ」や「場所」だけでなく、「コンテンツ」や
「情報」、またより抽象的な「概念」にも付与することがで
きる
Uコードは128ビット固定長の二進数からなるコンパクト
な識別子体系である
Uコード自体は単なるシリアル番号であり、その数字を
見てもモノや場所の意味はわからない
Uコードを利用したユビキタス情報サービス
食品トレーサビリティ
個々の食品の生産、流通、販売の各段階における履歴
情報データベースを構築して、その情報を個々の食品
に付けられたUコードからこの履歴情報を取り出すこと
によって食品の安全性を確かめる
 場所情報システム
お店に来るとそのお店の情報を提示してくれたり、今い
る場所から行きたい所への経路を教えてくれる
 実世界型ブックマークシステム
実展示空間で見た「モノ」の情報を保存し、帰宅後によ
り詳しい情報を調べることができる
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まとめ
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ユビキタス技術はモノと情報の両方を有機的に一体化
して取り扱うことを得意とする技術
参考文献
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ユビキタスID技術とユビキタスミュージアム
越塚登 Vol.49 No.8 November 2006