ユビキタス・コンピューティング に関する研究紹介 ~ユビキタスID技術とユビキタスミュージアムについて~ 所属:情報科学研究科 氏名:川島 友美 目次 はじめに~ユビキタスとは? ユビキタスIDセンター Uコード:モノや場所を識別する基本技術 Uコードを利用したユビキタス情報サービス まとめ 参考文献 はじめに~ユビキタスとは?(1) ユビキタス(Ubiquitous)とはラテン語の宗教用語を語 源とする少し凝った英語「どこにもいる」「どこにでもあ る」「偏在する」という意味 われわれの日常生活をサポートすることを目指す 情報通信技術(Information and Communication Technology:ICT)の新しいビジョン はじめに~ユビキタスとは?(2) 従来型のICTと比べた時の特徴は2つ (1)パソコンよりも遙かに小さい電子機器を用いること 例:RFID (2)実世界のさまざまな状況を自動認識し、それを情報 処理に活かすこと →状況情報処理(Context-awareness) 最も基本的な「状況」とは「これは何」「ここはどこ」 といったモノや場所を識別すること ユビキタスIDセンター ユビキタス技術の研究開発、標準化、普及を推進する 国際的な技術フォーラムとして2003年3月に設立 先端技術の研究開発やユビキタスID技術の運用、実 証実験、Uコードの管理等を行っている 世界各国の約500組織の賛同を得て活動している Uコード:モノや場所を識別する基本技術 Uコードはモノや場所の識別を行うための通し番号体系 実世界の「モノ」や「場所」だけでなく、「コンテンツ」や 「情報」、またより抽象的な「概念」にも付与することがで きる Uコードは128ビット固定長の二進数からなるコンパクト な識別子体系である Uコード自体は単なるシリアル番号であり、その数字を 見てもモノや場所の意味はわからない Uコードを利用したユビキタス情報サービス 食品トレーサビリティ 個々の食品の生産、流通、販売の各段階における履歴 情報データベースを構築して、その情報を個々の食品 に付けられたUコードからこの履歴情報を取り出すこと によって食品の安全性を確かめる 場所情報システム お店に来るとそのお店の情報を提示してくれたり、今い る場所から行きたい所への経路を教えてくれる 実世界型ブックマークシステム 実展示空間で見た「モノ」の情報を保存し、帰宅後によ り詳しい情報を調べることができる まとめ ユビキタス技術はモノと情報の両方を有機的に一体化 して取り扱うことを得意とする技術 参考文献 ユビキタスID技術とユビキタスミュージアム 越塚登 Vol.49 No.8 November 2006
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