指定通所介護事業所等において提供される宿泊サービスについて 【現状・課題】 ・介護保険法の対象外のサービスであるため、人員、設備及び運営に関する基準等が定められておら ず、指定通所介護事業所等が各々の判断でサービスを提供 ・本来宿泊を想定していない施設であることに加え、長期宿泊や大部屋での雑魚寝が指摘されるなど、 利用者の尊厳の保持、安全確保に懸念が抱かれる状況 国において宿泊サービスの取り扱いについて結論が出されていないものの、サービスが現に利用されて おり、上記の問題が懸念されることに鑑み、大阪府では利用者の尊厳の保持及び安全確保を図ることを 目的として指導基準を策定し、24年9月1日付で施行。 ≪基準の構成≫ 総則 基準の対象となる事業所、宿泊サービスを提供する条件、連続宿泊日数 の上限等を規定。 人員に関する基 準 従業者の配置、資格、緊急時対応としての職員体制等について規定 設備に関する基 準 利用定員、宿泊室の広さ、プライバシー確保の方法、必要に応じたナー スコール等の設置、消防法その他の法令等に規定された設備の確実な 設置等を規定 運営に関する基 準 宿泊サービスの内容及び利用期間等について利用申込者の同意を得る こと、緊急かつやむを得ない場合を除き身体拘束その他利用者の行動 1 【今後の課題と取り組み】 〈課題〉 ・指導基準の事業所への周知・指導 ・宿泊サービスを実施している事業所の情報把握・更新 ・指導の実効性の確保(指導基準による指導は行政指導であるため法的拘束力がない。) ・消防担当部局と連携した指導 〈取り組み〉 ・集団指導での基準の周知、通所介護事業所等への実地指導に併せた指導 ・定期的な実態調査による状況の把握、調査結果を踏まえた指導の実施 ・利用者の安全面及び処遇面の確保を実効あるものとするための必要な措置を求める国への要望を 引き続き実施 ・消防担当部局との情報共有による実態把握の充実とそれを活用した指導 2
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