I=1/2, Iz=-1/2

Spin を考慮したタウの崩壊
両角卓也 広大理
2007年9月13日
@名古屋大学素粒子実験
Kang Young Lee (Korea Univ.)
中川桂太、木村大自
タウの物理
特徴
1.ハドロンに崩壊できる唯一のレプトン。
2.スピンを持っているので偏極がわかれば
おもしろい物理ができる。
3.ハドロン崩壊の場合Hadron形状因子が
実験的に測れる。
4.標準模型を超える物理にsensitive 。
1. タウのハドロニック崩壊
• 2対崩壊
例 (τ→πν)
•
α
τ
π
1
dΓ
α2 1  cosα

 cos  
Γ dcosα 
2 
2
ν
Polarizability の推定
• もし始状態のタウが100%偏極してないとす
ると
Pup + Pdown=1
Pup (1+cos α)/2 + Pdown(1-cos α)/2
=1/2+(Pup-Pdown)/2 (cos α)
角度分布から 偏極度 p= Pup-Pdown がわかる。
タウの3体崩壊
• τ⁻→K⁻ π⁰(η)ν
ν
K
k(s)
τ
τ⁻→
Θ
ν
Hadronic
su uu
K⁻
π⁰
Rest Frame
π⁰
2つの振幅の干渉がある。 ( K⁻ π⁰)
L=0,L=1 (hadronic rest frame)
K(s)=three momentum of Kaon in Hadronic
Rest frame : s=(m K⁻π)2
3体崩壊のときのタウスピンを
考慮した崩壊振幅
d 5Γ

dsdcoscosdφ
m


m

iφ
N | ( 1 cosθcos  e sinθsin )kF 
cos F S ) |2
2
2
2
2
s 2
s  Q  (Pk  Pπ) 2
2
q  p k  p
 K π0 | su | 0  F S
QμQν ν
μQ q
 K π | sγμu | 0  (gμν 
)q F  Q
FS
2
2
Q
Q
2
2
k

0
(m  s )
N  G F |Vus|
2
m3
2
2
1
7

S
角度(α、 Θ、ΦK )の定義
α: タウ静止系でのスピン方向 s と
(Kπ)重心運動量方向nQのなす角度
タウ静止系
ハドロン静止系
Θ:ハドロンCM系での 入射タウとKaonのなす角度
ΦK :タウスピンとニュートリノ運動量の張る平面と
Kaon Pion の運動量の張る平面のなす角度
3つの振幅の物理的意味
d 5Γ

dsdcoscosdφ
m


m

N | ( 1 cosθcos  eiφsinθsin )kF  cos F S ) |2
2
2
2
2
s2
P1(cosΘ )=<ΘΦ|Lz=0,L=1> < ΘΦ |Lz=1,L=1>
ν
α
α
(Kπ)L=1Lz=0
τ
(Kπ)L=1Lz=1
< Θ Φ | L=0>
α
(Kπ)L=0
分布(角度依存性)をみることで
2つの形状因子の絶対値と干渉
をみることができる
|Fs|, |F|, Re(F Fs*), Im(F Fs*) を抽出できる
1.Im(F Fs*) sensitive to the strong phase shifts of
scattering sbar u のカレントから作られる|I=1/2, Iz=-1/2、
s=-1> の状態は3つあり、2体散乱で混合する。
Fs (L=0)のstrong phase は T(I=1/2,J=0)
(K pi - K eta 散乱のPhase shiftsに関連)
F(L=1)には K*などのベクターメソンなどが寄与
(仮定:Isospin Symmetry mu=md)
|I=1/2 Iz=-1/2>=a |K- pi0> +b |K0bar, pi->
|I=1/2, Iz=-1/2>’ =|K-,eta>
|I=1/2, Iz=-1/2>’’=|K-,eta’>
2.Vus 以外にCPV なphase があれば やはり
干渉項に寄与
• どうやってスピンの情報をえるか
• Form Factorの計算